FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>初級 ③

2013-07-05 12:59:09 | クライミングレッスン報告
午後は駅に近いエリアに移動
「御岳小橋」というエリアの「すべり台」という岩だ。

この岩もさほど高さがなく、初級の子どもたちに良いので、
少し登れるようになった子どもたちを良く連れて来る。
しかもこの岩のその名も「すべり台」という6級の課題はテクニカル
まさにすべり台のようなつるつるの岩を、わずかな突起を手掛かり、足がかりにして登るのだが、
的確な足置きや体全体のコーディネーションを使わないと登れない

今日の初級の二人は優秀で、ちょっと苦労したがその日のうちに「すべり台」を完登
一度登れるようになって体が覚えると、何度やっても出来るようになる
子どもたちは面白がって何度も何度も繰り返した
この、繰り返すことを楽しむ能力・・・これが子どもたちが技術をモノにできる所以だね

ボルダーはトライ回数が多いので、午後2時には岩を持つ指先がみんな真っ赤になった。
今日はこれでお開き。
このエリアからは駅もすぐ近くだ。
小学生たちは御岳の自然を満喫して帰って行った。

さて、これからは中級の中学生たちの時間だ
「すべり台」で6級から3級までを登り、アップも完了。
「忍者返しの岩」へさらに移動

コーヘイの今日の目標は「忍者返し」1級。
春に来た時に核心は止めたものの上部でビビって取りこぼしている。
タクミは本当は「マミ岩」の2級がやりたかったのだが、いざ来てみると「マミ岩」は大混雑
で、白狐岩の「トラバース」5級にトライ
2回目で完登した

今日の「忍者返し」周辺は結構空いている上に岩の状態も悪くない。
そこで2人して「忍者返し」に取りつくことに。

コーヘイははじめのうちは核心で落ちていたが、下足でしっかり押すことが大事、とアドバイスすると重心の位置が良くなり、とうとう核心を越えた
今日は冷静さを失わないように自分を信じて上部を切り抜け、無事完登
  ↓完登し、岩の上で。地味にうれしい!


タクミは完登するには、実力的にまだ少し修行が必要。
でも足に乗る良い練習になるし、核心までは危なくないので、勉強のためにトライしてもらった。
はじめは一手目が止まらなかったが(一手目から結構悪いのだ
だんだん止まるようになり、次の手が出せるようになった
秋には登る気でトライしたいものだね

最後に2人で「忍者返しの岩」をバックに記念撮影
 ↓これが「忍者返し」だ~


<アウトドアレッスン日誌>初級 ②

2013-07-03 12:54:26 | クライミングレッスン報告
既成の課題の登りやすいものや、私の課題なども大体登れた子どもたち


次は既成課題のある岩のトラバースにチャレンジだ
これはコーヘイが小さかった時に、当時のチームの仲間達と一緒に考えた課題
被っているので結構登りごたえがある
中学生たちにも良いアップだ



初級の子どもたちも参戦し、セッションに
近頃ボルダーの力をつけて来ているたけくんが小学生の中での初登だった
 ↓完登して喜びのポーズ?のたけくん


さて、クライミングが少し満足したところでお昼ご飯

初級のアウトドアでは、このランチタイムの後に、少し自然の中で自由に遊ぶ時間を設けている。
歩きにくい河原や川の中を歩いたり、走り回ったり、石投げをしたり、時には木に登ったり、はたまた泳いだり・・・。

都市部の子どもたちは今、基本的な運動能力が不足していることが専門家より指摘されている。
あまりに整備された環境で、体のコーディネーションを使った動きの経験が少なすぎるのだ。
たまに、低学年のお子さんに腹筋をやらせているお父さんのお話を伺ったりするが、それは害あって益少なし、である。
まだ小さい子どもたちに必要なのは、これから一生ものの運動能力をつけてあげること。
そしてそれには適した時期がある。


今日、子どもたちは川遊びを楽しみの一つに数えて来た
お昼を食べ終わり、お菓子の交換会をしたら、真っ先に川へ
そして・・・



~つづく~

<アウトドアレッスン日誌>初級 ①

2013-07-02 11:45:13 | クライミングレッスン報告
6月9日(日)
メンバー:トージ(小3)、コージン(小5)、たけくん(小4)、コーヘイ(中2)、タクミ(中2)

今日のエリアは御岳ボルダー
梅雨入りはしたものの、幸い今日は良い天気だ
参加者は5人だが、そのうちの3名は中級、チームメンバー
中級の子どもたちの、外岩へのモチベーションが高いのが嬉しい半面、
初級からの参加が少ないのが残念だね
外岩に慣れるのに良いチャンスなのにな~

御嶽駅改札口で集合し、今日のエリアへ。
今日はボルダーのルート図集通称『黒本』で言うところの「杣の小橋」エリアで午前中は登り、
午後は「すべり台」という名称で呼んでいる岩のある、「御岳小橋」エリアへと移動
さらに中級の中学生達は居残りをして、「忍者返しの岩」へと転戦する予定だ。

「杣の小橋」エリアに到着し、みんなで準備体操のあと、いよいよクライミング開始だ
もともと拓かれているのは9級~6級くらいの課題。
初級の子どもたちは、一番簡単な9級の課題からトライ開始

初級の子どもたちが行くボルダーエリアは、
下地が良いこと、岩の高さが低いこと、お弁当を食べたりするのに気持ちの良い場所であること、
の3点を条件に選んでいる。




クライミングが大好きな子どもたちだけあって、9級~8級あたりの既成の課題は全く問題がない
以前から少し離れたところにある岩にも、独自に課題を設定して子どもたちにチャレンジしてもらているが、
こちらは少し手ごたえがあるらしく、人気集中



さて、今日は中級の中学生2人にリーダーシップをとってもらうことに。
エリアへの誘導や準備体操、登る時のアドバイスなど、ちょっとサブリーダー的なことを彼らに任せてみることに
とは言え、事前の指導が十分でなかったこともあって、
中学生は自分が登るほうに夢中になったり、なかなか上手くは行かない
始めのうちは私に叱られたりしていたが、少しずつ小学生達の面倒を見るようになった


~つづく~