私の中できっと9月というのはいろんな意味で思い出の多い月なんだろうな・・・ということを大崎善生の『九月の四分の一』という短編集を読んで改めて、というか初めて感じた。
ものすご~く不思議な縁なんだけれど、この短編集の舞台となる箱根にある彫刻の森美術館へ私が初めて行ったのも9月。そして、ベルギーのブリュッセルのグランプラスに立ったのも9月。パリに行ったのも9月。そして、ロンドンでの生活を始めたのも9月だった。
なんか、この作者の大崎さんにすごくお会いしたくなった。
この短編集の最後に石田依良さんが解説を書いているけれど、彼がいうように男前な文章(彼はあえて、それを「美声」と表現しているけれど)が書ける作家であり、透明感があり、まさにブルーというイメージの文章を書く。
私は透明感のあるブルーが好きだ。
彼のこの短編集を読み終えて、急に昔、一人でヨーロッパを旅していた時の日記を読み返したくなった。引き出しの奥底に仕舞っていた小さいな手のひらサイズの日記を何年ぶりかに取り出してちらちらと読んでみた。あの頃がよみがえってきた。
まるで夢のようだったあの頃。出会った人たち。その残像は今もここにある。
またいつか何年後か9月に君たちに会いに行こうか・・・
でも、一体あの場所はどこだったのか?あのアパルトメントはどのあたりにあったのだろう?記憶は断片となって、印象的な場面しか浮かんでこない。ただ、日記には案外細かいことが書かれているんだけれど、住所とかそういう肝心なところが欠落している。アドレス帳はどこへいってしまったのかな・・・
元気だといいな。幸せだといいな。
そして、改めて思った。
私は9月が好きだ。
ものすご~く不思議な縁なんだけれど、この短編集の舞台となる箱根にある彫刻の森美術館へ私が初めて行ったのも9月。そして、ベルギーのブリュッセルのグランプラスに立ったのも9月。パリに行ったのも9月。そして、ロンドンでの生活を始めたのも9月だった。
なんか、この作者の大崎さんにすごくお会いしたくなった。
この短編集の最後に石田依良さんが解説を書いているけれど、彼がいうように男前な文章(彼はあえて、それを「美声」と表現しているけれど)が書ける作家であり、透明感があり、まさにブルーというイメージの文章を書く。
私は透明感のあるブルーが好きだ。
彼のこの短編集を読み終えて、急に昔、一人でヨーロッパを旅していた時の日記を読み返したくなった。引き出しの奥底に仕舞っていた小さいな手のひらサイズの日記を何年ぶりかに取り出してちらちらと読んでみた。あの頃がよみがえってきた。
まるで夢のようだったあの頃。出会った人たち。その残像は今もここにある。
またいつか何年後か9月に君たちに会いに行こうか・・・
でも、一体あの場所はどこだったのか?あのアパルトメントはどのあたりにあったのだろう?記憶は断片となって、印象的な場面しか浮かんでこない。ただ、日記には案外細かいことが書かれているんだけれど、住所とかそういう肝心なところが欠落している。アドレス帳はどこへいってしまったのかな・・・
元気だといいな。幸せだといいな。
そして、改めて思った。
私は9月が好きだ。