HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ソロアーティスト

2006年07月08日 | 音楽・映画・本
浅井健一がソロで始動する。彼のインタビューを読んでいて、そういうもんなんだ~って思うことが多々あった。特にバンドをやってきた人がソロになると、どんな感じなのか・・・

「ひとりでやったら動きが軽くなる」「自由になる」

バンドだとこんな感じの曲をやりたいと思っても自分だけでは意志を通せなかったりするけど、ソロだとたとえば、ドラムにこの曲ではこの人を呼ぼうとかベースは今回はこの人にやってもらって、というような感じで世界が広がるみたい。

私は自分の好きな音楽の大半はバンドだけど、最近ソロでもいいアーティストがいっぱい出てきているな~って感じる。

海外では古いところではエルトン・ジョンやキャロル・キングなんていう人がいて、最初彼らの曲を聴いた時は衝撃的だった・・・すごくメロディアスで詩がいい。それから、スザンヌ・ベガやトム・ウエイツなんかのニューヨークスタイルのソロアーティストにぞっこんの時もあった。もちろん、私にとってのスペシャルなソロアーティストはKATE BUSHだけれど・・・そしてデヴィッド・ボウイ。最近ではジェームズ・ブラントがいい。

こうしてみるとソロでもいろんなパターンがあるんだって改めて思う。デヴィッド・ボウイなんてバンドを背中に背負っているぐらいのオーラとパワーがあるし、エルトン・ジョンなんてピアノが空中を浮いてるような感じさえするすごさがある。

今あげたのは海外のアーティストばかりだけど、日本のアーティストはどうだろう?昔からのソロアーティストで思い浮かぶ人はあまりいない・・・尾崎豊をのぞいては・・・

最近では最初からソロというのでは山崎まさよし、斉藤和義、スネオヘアー、そして木村カエラとサリュ・・・あとバンドの解散後にソロで活動しているところでは吉井和哉、YUKI

そうそうソロから逆にバンドになってしまったのは椎名林檎・・・でもやっぱり東京事変は彼女のソロをささえるバンドだよね。

そろそろソロアーティストの時代が来ているのかもしれない。

私の知るインディーズのアーティストの中に二人ソロでやっている人たちを知っている。一人はつい最近の日記でも書いた山口茂さん。彼もバンドからソロに転向した人だ。絶対にソロっていうわけではないだろうけど、ソロになってからの方がのびのびしていて、どんどん名曲ができてきていて、その勢いはすごいものだ。彼にはチャンスがあれば、十分にそれに答えられるぐらいの曲の力とアーティストとしての力がある。チャンスを絶対に逃してはいけないと思う。

そして、もう一人はやはり関西で活動しているアーティストvanillamanさん。彼の新しいシングルといってもなんと5曲も入っていて、30分以上もあるミニアルバム規模のCDを最近聞かせてもらった。彼の場合はコンピューターを駆使して、打ち込みやらあるいはいろんな音を収集してそこに自分の歌とギターとベースを入れるという方法だ。よく、これまで計算されつくして曲ができるものだと感動する。絶対にコピーなんてできない。まるでモーツアルトの交響曲を聴いているかのようだ。すごいというしか言葉がみつからない。でも、コンピューターミュージックも含まれてはいるものの、彼の歌声は優しく温かく、決してロボット的な冷たさはなく、むしろ温かさが際立つ感じだ。

浅井さんがメジャー契約を結んだ。それまでインディーズだったんだ。彼がいうには自分たちががんばっていい曲を作ってライブしてたらきっといろんな人にも聴いてもらえるようになるって思っていたけれど、やっぱりメジャーの力を借りないとより多くの人に聴いてもらえるチャンスはなかなか巡って来ないことに気付いたようだ。

メジャーになっても会社によっては業界での力具合であるバンドは売れて、あるバンドはなかなかヒットしなかったりする。それはほんとうはバンド自身の力不足ではないんだよね。そこからは営業マンの手腕なんだ。これが社会というもんなんだね。友達にマネージャーしている知り合いがいて、その人から聞いた話だと業界はやっぱり恐いところなんだね。だれと誰が繋がっているかわからないし、逆にそれをうまくつかめばのし上がれるって・・・

でもやっぱり基本はいい曲を作り出すことなんだよね。それがないと始まらない。そしていい曲にめぐりあった人ひとりひとりが自分たちのできる範囲でそれを広めていかないといけないと思う。小さな力もやがては大きな力になる・・・絵本『にじいろのさかな』にあるように・・・

明日、数日後にひかえた検査前のラストライブに行ってくる。それも2人のソロアーティストのライブだ。まあ、ふたりともバンドのボーカルさんだけどね。一人は浅井さんをおそらくリスペクトしているボーカルさんです。ギターもいっしょのを持っているし(笑)

楽しんできます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大階段にて

2006年07月06日 | Weblog
今の会社に入った頃は出社時間も今よりやや遅めで、家を出る時間も7時すぎだった。そして京都駅に到着し、会社までのバスの時間まで隙間の時間が10分から15分あった。その間、特に今のような季節の朝には大階段に座り込んで、MDウォークマンで音楽を聴きながら缶コーヒーなんかを飲んでいた。

ほとんど誰もいない。好きな場所に座り見下ろす。

まるで映画『ベルリン天使の歌』の天使になったかのように小さく動く人たちを見つめる。

彼らはどこにいくのか?
彼らは何を今思うのか?
彼らには愛する人はいるのか?
彼らは悲しみに包まれてないのか?

こんなに広い空間をほとんど独占状態での朝のカフェタイム。
すごく幸せだった。大好きな時間だった。
私が心を許す人にだけ、そこからメールを送った。
その空気感を伝えるために・・・

あれからもう二年・・・今は朝はそんな時間がなくて、改札を抜けると駆け足でバス停へ。

大階段がすごく遠くに見える。

私も誰かに見下ろされているのかな?

天使ならいいな・・・悪魔は嫌だ。

私の心を読まれてしまっているのかな?

6月は辛いできごとがあって、7月もどうなるのかわからないけど、昨日は自分の今まで生きて来た中で上位ランキングに入るほどの幸せな事があった。もちろんそれは目に見えるものではない。でも、もったいないぐらい素敵なもので、生きていることってこういう歓びを感じることなんだって思った。

何年後か何十年後かまたあの大階段に座って「あの頃は・・・」と思い出すのだろうか?幸せな心で・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界が終わる夢

2006年07月06日 | Weblog
どこやらの怪しい国からミサイルが飛んで来た。人々が寝静まっている未明に海におちた・・・。
どうすれば平和が守られるんだろう?

いろいろ考えたって、結局方法は見当たらない。

だから思う。毎日をそして1分1分を大事に生きよう・・・って。

身体がどうとかミサイルがどうとか悩んでいるより誰と1分でもいっしょにいたいか考えよう。

ミサイルのニュースがテレビから流れているのに、CDからi-Podに新たに音源をいれることに夢中な私を見て、家族は「なんという人だろう。こんな時に・・・」という。

私は答える

「世界が終わる瞬間、あるいは自分が終わる瞬間まで音楽を聴き続けるんだ」

しかたがない・・・私はそういう風にできているんだから。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

輝く未来

2006年07月04日 | 邦楽
君の手の中にあるよ。そんな歌を歌ってあげたい…ってJET KELLYは歌う。

もし自分がティーンエィジャーの時に彼らと出会っていたら、違う人生を歩んでいたかもしれない。

音楽っていうのはそれぐらい影響力を持っているものだと思う。

私が10代の頃なんて日本のロックは最悪で特に歌詞がバカらしいものばかりだった。だから、私をいつも救ってくれるのは異国の音楽だった。あまりわからない英語の言葉でも一言で力を与えてくれるものもあった。まるで魔法のようだった。

あれから時は流れて私も年を重ね、好きだなと感じるバンドやアーティストはだいたい年下になってきた。

でも今はそんな年下の人たちからハッとするような言葉をもらっている。日本語という母国語で力づけてもらうことがこんなにもエネルギーとなって勇気すら与えてくれるんだと最近特に感じる。

昨日は会社の人とあるライブに出かけた。最初は行けないと思っていたライブだったのだけど、最近親しくなった会社の音楽好きの女の子になんとなく彼のライブ見せたいなって思いつつ、ライブの様子を話したら、すごく行きたいって言ってくれて、そこで自分自身の体の事もあるし、万が一の事を考えたら、この日を逃してはいけない気がして頑張って行くことにした。もちろん家族の夕ご飯は前夜と朝で作ってきたから・・・

そのライブはここでもたびたび登場する山口茂さんのライブだ。京都VOXHALLであったのだけれど、久しぶりにVOXHALLで彼の歌声を聴いてじわ~っときた。最近VOXHALLは少しリニューアルしたらしいけど、なんか音響がよくなったのか、すごく声が鮮明にのびやかに聴こえた。

今回の選曲が私泣かせだった。

1. 歓びの種
2. 終着駅
3. 桜交差点
4. リスタート
5. 月 満ちる間に
6. MILKY WAY

『歓びの種』はまさに今の自分に力をくれた。この曲からすでに涙が溢れそうになった。必死でこらえた。2曲、3曲と進むにつれて、彼の声はどんどんと伸びて、会場中を包み込んでいった。彼がソロになって初めてバンド時代に私が大好きだった『リスタート』をやってくれた。そして、ライブでは聴いたことがあったかな?ラストにはやはりバンド時代に好きだった『MILKY WAY』をやってくれて、この時の声はほんとうに分厚く響き渡った。まさに心の奥の奥までしっかりと届く声だった。

「本物だ」

ってその時感じた。彼は本物だ。

最初騒いでいた20代前半か10代後半ぐらいの男の子たちを黙らせて、最後には感動させてしまうぐらいの力だ。彼らが「すごい」って言っていたのが耳に残っている。

最初がキャッチーなポップロックバンドでノリノリだった後にしっとり入るのはかなりやりにくかったのではないかと思うけど、彼は何も語らず、歌から始めた。それがとっても印象的で、ある意味そのライブに厚みを与えた気がした。淡々と始まって、でも曲はだんだんと感情的に熱くなって、まさに釘付けになっていく。

今までにも何度か彼のソロのライブを見た事があるけど、今回は最高だった。凛としていて、その真剣さが強く伝わってきて、生涯心に残るライブだった。

このライブはカメラとか映像には撮らず、この目に耳に焼きつけた。なんかつらい時にはきっとこの日のライブを思い出すだろうな。

会場の空気感というのかが、本当に透明になった。なんか浄化されたような・・・

大袈裟って思うかもしれない。でも、会場にいたらきっと何人もそう思っただろう。実際に私といっしょにいった子はすごくきれいに聴こえたって感激してたもの。

私は後輩にこういう音楽を伝えられてうれしい。音楽を本当に好きな人にはいい音楽を少しでも多く伝えていきたい。だから、これからも心に触れる音楽は伝えていく・・・この命がある限り。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする