小笠原諸島父島の西約130kmにあった小さな島がありま
した。私が小笠原で調査を行っているときにその島を見に行
こうという計画だありましたが、台風が近付いてきたために実
行出来ませんでした。この島の南方に新しい火山が噴火出現
したのは2013年丁度今頃のことです。それ以来噴火が続き
島は旧島を飲み込む形で成長し、現在およそ12倍の大きさに
なったと報道された。
西の島は海底火山の頂上部分が海上に出てきたものです。
実態は海底から約4000メートルの火山といわれています。現
在も活発に噴火しているので島に上陸して調査することは出来
ないようですが、漂着した植物の種子が発芽して緑の部分もあ
るようですね。また鳥も来島している様子も報道されています。
これからも成長して更に大きな島になり噴火が休止すれば人
間も上陸出来るようになると期待されます。
この図はwikipedia"ハワイ諸島"から拝借しました。
ところでハワイ諸島はやはり火山噴火で形成された島々だと
いうことです。現在はハワイ島で活発な噴火が発生しています
が、やがて次のホットスポットへ噴火口が移動して新しい島が
形成されることでしょう。いいえ噴火口の中心はもうすでに移動
を始めているようです。というよりもすでに形成された島が大陸
移動で北西方向へ移動し、その後に新しく島が形成されという
のですから面白いですね。その列島はアリュウシャン列島まで
続いているというから自然の力に感動してしまいます。
人間はいろいろな理由を付けて領土を広げようとして海の生物
の貴重な干潟や浅瀬を埋め立てて自分たちの領土と宣言してい
ますが、そんなことは自然の大きさに比べれば些細なことです。
人間の小ささを感じる行為にもとれますね。