最近は、莉沙が笑子を避けているのがわかる。
一時期は、しつこいくらい付きまとっていたのに、最近は目も合わせない。
むしろ気が楽だ。
「となり、いいですか?」
ところが、突然、ランチタイムに向かい側に座った。
「なんか…久しぶりね」
少し嫌みを言ってみた。
「先輩、彼と別れたんですか?」
「え?」
よく言う…。
聞かなくてもわかっているだろうに…。
それとも、私の気持ちを確かめに来た?
「別れてないけど…」
まだ…と、云い掛けてやめた。
「それを聞いて、どうするの?」
「いえ、最近一緒にいるところを見ないなぁ…と、思って」
「え?そんなに私たちに関心があるの?」
嫌みを云ってやった。
「関心とか…無いですよ」
「別れる予定も、今のところ無いし…!」
「……」
先制パンチだったかな?…莉沙は黙ってしまった。