幻の翼 & 砕かれた鍵

逢坂　剛　著　　集英社文庫　


ドラマ『MOZU』の原作本。

今だと本屋で、倉木、大杉、　明星の３人がカバーになって並んでいると思う。

その大杉、明星の２冊。

倉木バージョンが面白かったせいか、ちょっとがっかり。
映画でもシリーズ化した作品は、最初のものを超えられないのと同じ。
『百舌の叫ぶ夜』を超えられてないな～と思う。

死んだはずの百舌が実は生きていて、、、という設定もあまりに都合よすぎるし、あの事件を起こした病院が潰れも潰されもせず存続してたのもなんだかな～だった。
まぁ、骨太の作品で背後に大きな陰謀がある、っていうのは嫌いじゃないけれど、あまりに都合のよすぎる設定ってのは好きじゃない。

しかも、明星カバーの砕かれた鍵、に至っては、ラストに、ええ～～っ！　それってありですか？
というのが待ちうけていたし。

そうそう、テレビドラマの方では案の定、喫煙シーンを問題視する意見が出てきた。
映画の『風立ちぬ』の時もそうだったよね。

MOZUの場合だと、食後にうまそうに一服、っていうんじゃなくてちりちりとした焦燥感を現すとか、煮詰まった時の精神的打開小道具として扱ってるわけで、別に喫煙かっこいいだろ？じゃないのにさ、確かに、多いよ、でもさぁそんなに目くじら立てるもんか？って思う。
青少年があれ見てかっこいいしタバコ吸っちゃおう、って感化されるようなら、それはそこまでのおバカちゃんだし、健康志向で禁煙するのもあれば、喫煙も本人の考えだろうしさ、受動喫煙うんぬんってのは確かに臭いしハタ迷惑だと思うけど、ドラマの設定にまで文句言いだしたら、女優さんが眠るシーンでばっちりメイクもおかしいやないか？って突っ込みたくもなる。

なんか、狭いな～　ちっちゃいな～って思うよ。