エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

京都寺町三条のホームズ 14

2020-02-28 17:51:01 | 
京都寺町三条のホームズ 14 ~摩天楼の誘惑~

望月麻衣 著  双葉文庫  2020年 2月15日 第一刷

先月刊行された ホームズ13 ~麗しの上海~ と対をなすもののようで、清貴は上海、葵はニューヨークへとそれぞれの目的があって旅立っていた。
2冊同時に出すはずが、著者曰く、締め切りに間に合わなかったとかで、2カ月連続になったとか。

14作目にして、やっと、、、、上から目線で非常に身の程知らずながら、、、、この人(著者)上手になってきたわと感じた。
何度も何度も書いているように、やたらと「前のめり」という表現が多くて、作家として語彙が少ないのは致命的じゃん、と思っていたから。

実際、軽~い小説が大好きで(笑) たくさん読んでいるけれど、1冊の文庫本のなかで、同じ表現をこれだけ繰り返す作品は読んだことがない。
私の勘違いでなければ最初は小説だけだったのが、いつの間にかテレビアニメになったりコミックとして出版されたせいか、読み物というよりは映像、漫画、としての動きのあるものを意識していったのも一因かもしれない。

アニメや、コミックになると前のめりや、なにかといえば「・・・っ!」という表現も絵面で考えれば表現しやすいだろうし。

今回、やっと前のめりという表現も気にならなくなったし、「・・・っ!」という言葉の出ない場面や、図星で固まった、んだろうなーと思わせる場面も減っていたから。

ストーリーも、高校生だった葵が大学生に成長して、ただただ憧れて大好きな清貴への恋心もワンステップ上がったのが書き込まれていたし。
上手になったと言いながら、このホームズシリーズがいつまで続くか分からないけれど、ま、最後まで読み終えたら、しばし、この著者の本とは距離を置こうと思っている。


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