ヴァン・ショーをあなたに

近藤史恵　著　　創元推理文庫　　２０１５年２月２７日初版

『タルト・タタンの夢』の２作目。
これも発売日を本好きみぃさんにあらかじめメールしてもらっていて、カレンダーに書き込んで忘れないようにした１冊。

タルト・タタン・・・が面白かったんだよね。　だから発売を心待ちにしてました。
今回も７作の短編。
シェフの三舟さんが、その見た目とは違って(笑)　非常に繊細な神経で推理していく形式。
うかっと読み流してしまう会話から三舟さんはちゃんとヒントを得ている。
私みたいに速読派は探偵にはなれないな。
研ぎ澄まされた神経をもっているシェフの料理はきっと美味しい！

本の最後の解説にも書かれているが、私も読み終えて、『ヴァン・ショー』を作りたいと思った。
ヴァン・ショーとはホットワインのこと。
フランス語だとヴァン・ショーになるらしい。

赤ワインをアルコールが飛ばない程度に煮立てて砂糖、オレンジ、シナモン、クローブ、ジンジャー。などなど、お好みのスパイスで風味付けをした飲み物。


あったまるんだそうな。
風邪引きの特効薬っぽいから(笑)　日本でいうところの玉子酒かも。
冷たかったらサングリア？？　よぅ分からん？？？


舞台は、パ・マルという名のフレンチレストラン。
フレンチレストランといっても、ビストロに近くて堅苦しくないお店。
この本に出てくるお料理がとても美味しそう。

ビストロ、といえどフレンチはなんかお気軽に入りにくいんだけど、慣れたふうで入れたら素敵だろうな。