エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

居眠り磐音 47&48

2021-02-17 17:25:26 | 
居眠り磐音 47 失意ノ方
居眠り磐音 48 白鶴ノ紅

佐伯泰英 著  文春文庫  2021年 2月10日 第1刷

磐音には元公儀お庭番衆だった松浦弥助という密偵が仕えている。 佐野善左衛門が城中で田沼意次の息子に刃傷沙汰を起こした際に、使われていた松平家のものだと分かる刀を佐野家の鈍ら刀と取り替えて佐野の後ろにいる松平家を救う時に、弥助は我が子のように育て上げた藪之介を斬ったことで苦しみ彼の遺髪を菩提寺に届け、奈緒のいる山形へと向かっていた。

意次の嫡男が落命したことで、意次は意気消沈しているが、佐野の裏に磐音がいるのではないかと勘繰ったりもしている。
意次によい感情を抱いていなかった御三家や、泥船から早々に乗り換える者も続いて、あれだけの力を誇った田沼にも凋落の兆しが見えていた。

弥助は後を追ってきた霧子と共に奈緒を見つけ出し、その3人の子らを無事に江戸に連れ帰ってくる。
違う道を歩いてきた磐音には、奈緒に対してかつての許嫁としての感情より兄妹として家族のような思いになっているらしいが、奈緒はどうなのかな?と思う(笑)

磐音の周りには命をつけ狙う者も多いが、何かと力になって助けてくれる人たちも多い。
両替商今津屋は勿論のこと。

奈緒は嫁ぎ先の山形の紅花豪商の暮らしで身につけた紅花の知識を生かして紅を扱う店を開き繁盛させ始めた。
かつて吉原の太夫でもあった過去も隠さず、店開きの日に吉原の現・高尾太夫らが花魁道中で宣伝(笑)してくれたりもした効果も大きい。

一時、嫉妬に狂い血迷っていた関前藩主の正室、お代の方も尼寺で3年修業を積み、藩主福坂実高に許されて還俗することもできた。

田沼の力が衰え、奈緒が江戸住まいをはじめ、お代の方も正室に戻った。
大団円に向けて着々と進んでいる。

51巻で最後のようだから、あとわずか。 さて、結末はどうなるのだろうか。。。



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