山本甲士 著 潮文庫 2022年 12月20日
先に読んだ『ひなた弁当』の著者で、タイトルにひなた、と入るのも同じ。
リストラされたサラリーマンがいろいろな出会いもあって、弁当屋を開業、とんとん拍子にうまくいった物語だったが、今回もプロットは同じ。
プロの釣り師になろうと頑張って専門誌にも取り上げられていた男が、専門誌の廃刊と共に生き方を変えざるを得なくなって地元でさえない民宿をしている親元に帰る。
そこで、釣り師の腕前を発揮して地元の川で取れた魚を民宿の看板メニューにして、立て直していく物語。
これもそんなにうまく行く?というぐらい、話が繋がっていく。
小さな雪玉が山の斜面を転げながら、どんどん大きな塊になるように。
民宿に戻って来た粘児には、年上で子持ちの恋人がいるが、彼女が骨折して入院したのをきっかけに、それまであまり良好な関係とは言い難かった娘をしばらく預かることになる。
気難しい年ごろの不登校の中学生希実(のぞみ)とはしばらくぎくしゃくしていたが、彼女がやってみたかったという釣りを指南しているうちにだんだん打ち解けて行って、打ち解けるばかりか、希実は実は幸運の女神のような役割を担っていたりもする。
まぁこれもひなた弁当同様に、あまりにもうまく行きすぎる感が無きにしも非ず。
でもまぁ、読後感はとてもいいし、人生ってその時には分からなくてもいろいろな事を経験していると、それはすべて繋がっていくんだな、無駄な事ってひとつもないんだな、と思わせる。
今はまだ、自分がどん底にいると思っている人も、大事に大事に生きて行けばきっと道は開かれる。
そういう奇跡を信じさせてくれそうな本でした。
先に読んだ『ひなた弁当』の著者で、タイトルにひなた、と入るのも同じ。
リストラされたサラリーマンがいろいろな出会いもあって、弁当屋を開業、とんとん拍子にうまくいった物語だったが、今回もプロットは同じ。
プロの釣り師になろうと頑張って専門誌にも取り上げられていた男が、専門誌の廃刊と共に生き方を変えざるを得なくなって地元でさえない民宿をしている親元に帰る。
そこで、釣り師の腕前を発揮して地元の川で取れた魚を民宿の看板メニューにして、立て直していく物語。
これもそんなにうまく行く?というぐらい、話が繋がっていく。
小さな雪玉が山の斜面を転げながら、どんどん大きな塊になるように。
民宿に戻って来た粘児には、年上で子持ちの恋人がいるが、彼女が骨折して入院したのをきっかけに、それまであまり良好な関係とは言い難かった娘をしばらく預かることになる。
気難しい年ごろの不登校の中学生希実(のぞみ)とはしばらくぎくしゃくしていたが、彼女がやってみたかったという釣りを指南しているうちにだんだん打ち解けて行って、打ち解けるばかりか、希実は実は幸運の女神のような役割を担っていたりもする。
まぁこれもひなた弁当同様に、あまりにもうまく行きすぎる感が無きにしも非ず。
でもまぁ、読後感はとてもいいし、人生ってその時には分からなくてもいろいろな事を経験していると、それはすべて繋がっていくんだな、無駄な事ってひとつもないんだな、と思わせる。
今はまだ、自分がどん底にいると思っている人も、大事に大事に生きて行けばきっと道は開かれる。
そういう奇跡を信じさせてくれそうな本でした。
楽母さんのおすすめだったので すぐに予約し(常設展示室)読みました。
あとがきも!!
良質な短編集ですね。ご紹介ありがとうございますした。
お役に立ててなによりです。
本もし好品だから中身の好き嫌いもあるので、本当は感想書くのは責任重大なんですけどね。
ま、私の読書覚書です。