東京バンドワゴン アンド・アイ・ラブ・ハー
小路幸也 著 集英社文庫 2021年 4月25日 第一刷
東京バンドワゴンシリーズの14作目。
一年に一度、今の時期に文庫化されたものが出ます。
このシリーズは1年に一度だけなのに、前回作品を忘れて???になったり、この人は誰だっけ・・・ということが起きません。
それは語りの堀田サチさんが毎回丁寧に登場人物をお喋りしてくれるのと、人物相関図も載っていたりするから。
今時珍しい、下町の大家族物語。
大好きなシリーズです。
そりゃあ、長いお話になってきたので、登場人物はどんどん成長していくし、亡くなる人も出てきたりで悲しい場面もありますが、おおかたはほっこり温かい気持ちになります。
好きなシーンは、その大家族がひとつテーブルに集まってご飯を食べるシーン(笑)
テレビドラマなどでどうも不自然に思うのが、そういう食事シーンに大勢が集っていても絶対に台詞が被らないところ(笑)
ばらばらにしゃべっているので、同時にあの人とこの人が喋っていても良さそうなものを、みんな一人ずつ台詞を言うのね。
勿論、台詞が重なってしまうと何を言ってるのか聞き取りにくくなったりするからでしょうが、現実的ではないと思います。
その点、この小説はてんでばらばらに喋ってご飯を食べているから、友達が来るのはいつだった? なんていう問いがあるとして、来週だよ、と問われた人が答える間に、おーい、お醤油取ってくれ、とか幼稚園ではこういうことがあったの、なんていう他の人の台詞が挟まれたりで非常にリアリティがある。
ま、そういうリアリティとは別に、語り手の堀田サチさんは亡くなっているけれど霊となってこの大家族を見守っている、という不思議な設定でもあるんですが(笑)
毎年、この時期には文庫化されたものが出るのを待ちわびている次第です。
小路幸也 著 集英社文庫 2021年 4月25日 第一刷
東京バンドワゴンシリーズの14作目。
一年に一度、今の時期に文庫化されたものが出ます。
このシリーズは1年に一度だけなのに、前回作品を忘れて???になったり、この人は誰だっけ・・・ということが起きません。
それは語りの堀田サチさんが毎回丁寧に登場人物をお喋りしてくれるのと、人物相関図も載っていたりするから。
今時珍しい、下町の大家族物語。
大好きなシリーズです。
そりゃあ、長いお話になってきたので、登場人物はどんどん成長していくし、亡くなる人も出てきたりで悲しい場面もありますが、おおかたはほっこり温かい気持ちになります。
好きなシーンは、その大家族がひとつテーブルに集まってご飯を食べるシーン(笑)
テレビドラマなどでどうも不自然に思うのが、そういう食事シーンに大勢が集っていても絶対に台詞が被らないところ(笑)
ばらばらにしゃべっているので、同時にあの人とこの人が喋っていても良さそうなものを、みんな一人ずつ台詞を言うのね。
勿論、台詞が重なってしまうと何を言ってるのか聞き取りにくくなったりするからでしょうが、現実的ではないと思います。
その点、この小説はてんでばらばらに喋ってご飯を食べているから、友達が来るのはいつだった? なんていう問いがあるとして、来週だよ、と問われた人が答える間に、おーい、お醤油取ってくれ、とか幼稚園ではこういうことがあったの、なんていう他の人の台詞が挟まれたりで非常にリアリティがある。
ま、そういうリアリティとは別に、語り手の堀田サチさんは亡くなっているけれど霊となってこの大家族を見守っている、という不思議な設定でもあるんですが(笑)
毎年、この時期には文庫化されたものが出るのを待ちわびている次第です。
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