エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

阿茶

2024-02-13 17:25:42 | 
村木嵐 著  幻冬舎時代小説文庫  令和5年12月10日

徳川家康には20人からの側室がいたらしいが、阿茶はその中の一人。
ただ、彼女は側室というよりは側近に近いポジションだった。
容姿は十人並みで、しかも阿茶は夫と死別している再婚者にもかかわらず、家康の信頼厚く女が出ていくことのない戦場や、大阪城落城の折の交渉役にもなっている。

阿茶は当時の女性の枠をはみ出して、政にも明るく頭の切れる人物だった。

正直、去年の京さんぽや、自主的な拝観(笑)で五条駅ちかくの上徳寺に行くまで、阿茶どころか、家康の側室のことなど知らなかった。
でも、寺には阿茶の肖像画も残っているし、家康が《自分が死んでも阿茶は髪を下ろしたりせず秀忠を頼む》と言い残している。

秀忠って、西郷の局、どうする家康だと広瀬アリスが演じた於愛の方の息子なのね。
於愛が早くに亡くなったので母親がわりに育てたり、家康との間をいろいろと取り持ったり。
この本だと、阿茶と於愛はとても仲良しだし、於愛が目が悪かったのも本当で、読んでいるうちに広瀬アリスと松本若菜が浮かんできて(笑)

家康って、築山殿とのエピソードしか知らなかったので天主教信者でもある阿茶の存在は新鮮だし勉強になりました。
キレモノの女性って、昔も今もかっこいいね。




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2 コメント

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Unknown (こじさん)
2024-02-18 17:27:52
幻冬舎!
かつて自作の長編小説の自費出版で相談しに行ったことがあります。(^_-)
当然、自費出版ですからお世辞を沢山いただきました。素晴らしい、と。

して、その費用は・・・200万円。
それだったら、おねぇちゃんのいる店に行くほうがいいなぁ、と計画変更したのは言うまでもありません。ブヒッ
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こんばんは (楽母)
2024-02-18 20:14:09
こじさんさん
いろんな経歴をお持ちなんですねぇ。
で、若い時から判断力は優れていた。
あ、若い時は、、、かも(笑)
売れるかどうかわからない自費出版物(これはほとんど知り合いに配る用ですよね)よりは、そりゃあおねーちゃんのいる場所に行く方が絶対に面白いですよ。
原稿、今も持ってたら私だったらブログで連載小説としてアップしますけど
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