エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

宮廷神官物語 六

2019-05-10 17:55:23 | 
榎田ユウリ 著  角川文庫  平成31年 4月25日 初版

物語が動いた。
麗虎国の現国王は、その息子である藍晶王子の王位継承権を明らかにすべく、立太子礼を行おうとする。
藍晶王子は王族ながら心優しく、聡明でお忍びで宮廷から出ては、国の有様もよく理解し、次期王としての資質は十分にある。

ところが、だいたい・・・どこでも同じく、反対勢力もいる。
第二夫人、第三夫人、、、などは我が子を次期王に、、、なーんて思うのは、大奥でもそうだし(笑) 豊臣時代、もっと古く藤原氏の時代だってあった。

そういう反対勢力を無事やり過ごして、次期王としての『徴』を得るべく霧深い神秘の孤島に渡り、王子は鶏冠、天青、曹鉄、赤鳥らとともに無事に『徴』を手に帰国する。

正式には王家に伝わる《剣》が必要なのだが、それが行方不明になっているが故に孤島で『徴』を得て、立太子礼に臨む。

藍晶王子が正式な王太子になるために大神官が祝詞を捧げようとするとき、それにストップをかけたのが王の母である虞恩賢母だった。。。。

な~んていう展開で、賢母は孫である藍晶王子もとても可愛がっていたし、彼の資質も見抜いている。

が、

実は彼は二男で、長男は亡くなったとされていたが実際は生きていて、行方不明になった《剣》を携えていた。

それが、天青を守って宮廷に一緒に来た、曹鉄だった。
まぁ、今迄も、ちょっと怪しいって思う事もあったけれど、曹鉄が第一王子だったんだーと分かった時には思わず「へっ!?」って(笑)

今後の展開が実に楽しみ。
次作は7月25日 発売予定。 

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