
昨夜はコロナ以降初めて、コンサートホールに出かけてきました。二年以上振りのコンサートホールと云うことになります。
【上野通明 チェロ・リサイタル】
2022年4月3日(日) 18:30開演
ミューザ川崎シンフォニーホール
チェロ:上野通明 ピアノ:阪田知樹
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番 D Dur BWV1028(Vc & Pf版)
パウル・ヒンデミット:無伴奏チェロ・ソナタ op.25-3
フランツ・リスト:悲しみのゴンドラ S.134
フランツ・シューベルト:ロンド ロ短調 op.70 D895(原曲:Vn & Pf)
-----休憩-----
武満徹:オリオン
ベンジャミン・ブリテン:チェロソナタ C Dur op.65
アンコール:フランク・ブリッジ:春の歌(原曲:Vn & Pf)
驚きました。2000席近いミューザ川崎が、ステージ裏手の席に少し空席があるだけでほぼ満席です。いつの間にチェロのファンがこんなに増えたのか!
しかもですよ、最初に書いた通りプログラムのハードルは相当高い。私的には、安心して聴くことができるのはバッハくらいで、あとはちゃんと予習をして「聴くぞ!」と気合いを入れないと最後まで聴き通せない程難しいい曲が続きます。
上の写真は当日配布されたプログラム(刷物)ですが、フライヤーも同じデザインで「上野通明 チェロ・リサイタル」と銘打ちながらも刷物はほとんど「デュオ・リサイタル」の体で、ピアノの阪田知樹さんのファンの来場も狙っていることは明らかです。
上野さんの2021年ジュネーヴ国際音楽コンクールのチェロ部門優勝のみならず、阪田さんも昨年の「エリザベート王妃国際音楽コンクール」のピアノ部門で4位入賞しております。有名コンクールで上位入賞を果たすと途端にチケット価格は上昇し、それでもあっと云う間に完売と聞きます。昨日のコンサートもその類なのだとしたら、ちょっと残念な気もします。それでも、ピアノやヴァイオリンと比べると決してメジャーとは云えないチェロに興味を持つ方が増えるのは良いことかも知れませんが・・・
蛇足ではありますが、昨夕のプログラム(刷物)に、バッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ」の曲目解説にこんなことが書かれておりました。
「ヴィオラ・ダ・ガンバはイタリア語で『脚のガンバ』を意味する通り」(後略)
gamba(ガンバ)は「脚・足」の意味、Viola(ヴィオラ)は現代のヴィオラ(ビオラ)のことではなく16〜18世紀においては擦弦楽器全般を指していましたので、Viola da gambaは「脚で支える擦弦楽器=脚のヴィオラ」と云うことになります。「脚のガンバ」では「脚の足」になってしまい、意味不明ですね。
横浜の住宅地の中に残された小さな里山の四季の移ろいを毎週撮影しているblog「恩田の森Now」に、ただいまは4月2日に撮影した写真を6点掲載しております。花盛りとなった森様子をご覧いただけたら嬉しいです。
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