余りにも酷過ぎるDIAMOND online

 今朝、「E-P1は『オヤジ狙いの高級カメラ』?」を云う記事をUpした。何故に珍しく早朝にUpしたのかと云うと、今回の記事は元ネタを書き換え(訂正)られたのでは記事としての意味を成さなくなることから朝のうちにUpしたものである。

 今朝の記事は、実は昨日分の記事をUpした後で「元ネタ」となったDIAMOND online内のコンテンツ「デジタル流行通信」の記事を発見し、「これは酷すぎる。書いておかねば」と思って30日掲載用の記事として書いていたものである。

 そう多くは無いけれど、面白い「ネタ」があると一晩に二つの記事を書くことがあるけれど、そう云ったときも二つ目の記事は翌日の夜にUpするのが通例だ。今回の記事は元ネタを書き換え(訂正)られると記事として意味を成さなくなることから特別に朝のうちにUpしたものである。

 がしかし、案の定と云うべきか、郷秋<Gauche>のblogでの辛らつな指摘を見たからと云うわけではないだろうが、今日の昼に確認したところ、郷秋<Gauche>が指摘した点のうちE-P1が一眼レフであると云う誤った認識に基づいて書かれたところは既に修正されていた。それはそうだろう。郷秋<Gauche>ごときが間違ったのならいざ知らず、天下のDIAMOND onlineに、名のある方が書いた記事が事実誤認も甚だしい内容ではダイヤモンド社の沽券にも関わる大問題である。

訂正前・訂正後は、次ぎの通り
訂正前その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
訂正後その1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名を冠したマイクロフォーサイズの一眼デジカメ
 E-P1が一眼レフレックスではないことにようやく気付いたようである。そう、これなら間違いのない事実である。が・・・、ちょっと待て。マイクロフォーサイズ? おいおい、マイクロフォーサーズだろう!

訂正前その2:「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」
訂正後その2:レンズ交換や画質は一眼レフ並みながら、使い勝手やサイズはコンパクトデジカメ並みという“いいとこ取り”をしているわけだ。
 無難に「書き換え」ていると云うべきだろう。確かにその通りだと思うが、ちょっとカメラに興味がある人なら誰しもが思うことであり「いま更」の感強し。

 致命的な誤りは訂正したけれど、マイクロフォーサーズをマイクロフォーサイズと書き間違える辺り、結局筆者とされている戸田覚氏はカメラのことなんか何も判っちゃいないということだ。そもそも戸田覚氏は書いちゃいない、ゴーストライターが書いた記事なんだろうな。戸田氏の名誉のためにはその方が良い。それにしても、ダイヤモンド社はいったいどう云うつもりなんだろう。

 さて、今朝の記事で郷秋<Gauche>が指摘したもう一つの問題、「オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。」については特に修正されていないようである。

 確かにオリンパス・ペンに憧れていた人もいたかも知れないけれど、やはりそれは少数派だろう。参考までに1971年当時のオリンパス・ペンEEとキヤノンのキヤノネットの価格を記しておこう。
オリンパス・ペンEE   10,000円
キヤノンのキヤノネット 18,800円
因みにペンEEはハーフサイズ、キヤノネットはフルサイズである。

 ライカはおろか1959年登場のNikon F、61,700円(50mm F2レンズ付)でさえも雲の上の存在。1961年登場のPentax S3でさえ22,300円(ボディのみ)した事を考えると、憧れのカメラはやはりフルサイズのキヤノネットであり、それでも高くて手が出ずに「ハーフなら同じフィルムで倍撮れるし」と自分を納得させてペンで我慢したと云うのが当時の状況ではなかっただろうか。

 因みに、1961年の大卒者の初任給は15,700円だから、Nikon Fは今で云えば80万円のD3X(ボディのみ)、キヤノネットは22万円のD300+VR18-200Gレンズキット、ペンEEがD90+VR18-55Gレンズキットに相当する。初任給15,700円の新入社員には10,000円のペンでさえも清水の舞台から飛び降りる覚悟がないと買えなかった事だろう。

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
余りにも酷過ぎるDIAMOND online (この記事)
E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
オリンパス・ペンE-P1の問題は


 OLYMPUS PEN FTとE-P1。勿論E-P1の方は実物ではなく、ようやく今日入手したカタログの写真。PEN FTの方が大きく見えるのは、カタログ表紙に印刷されたE-P1が実物よりも小さいから。これは詐欺である。実際にはFTの125mm(横幅)に対してE-P1は120mmとほぼ互角である。
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E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?

 DIAMOND onlineのコンテンツ「デジタル流行通信」によれば、オリンパス・ペンE-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」なんだと。でもさ、この記事、間違いばかり。記事を書いたのは戸田覚と云う方のようだけれど、戸田氏、ホントにカメラの事をわかって書いているのかしらん。

間違いその1:「オリンパス・ペンE-P1」は、往年の名機の名前を冠したハーフサイズの一眼レフデジカメ。
 のっけからとんでもなくいい間違いだ。「オリンパス・ペン」は往年の名機と云っても良いが、E-P1は「ハーフサイズ」でも一眼「レフ」でもない。オリンパス・ペンFは確かにハーフサイズの一眼レフだけれど、E-P1の撮像素子はフォーサーズ規格。35mmフィルムの約1/4の17.3×13.0mmだし、マイクロフォーサーズはレフレックス(鏡による反射)機構を持たないことを最大の特徴としている。止せばいいのに戸田氏は「簡単に言ってしまうと、一眼レフなのにファインダーが不要」とまで書いている。勘違いも甚だしい。

間違いその2とその3:オリンパス・ペンは、昭和30年代に登場したハーフサイズの小型軽量カメラで(中略)金属を多用した高級感のあるボディで、当時の憧れの存在だったのである。
 「金属を多用した高級感のあるボディ」とあるが、当時のカメラはほとんどすべて金属製。シートフィルムを使うカメラに一部木製のものがあったが(今もある)、プラスティック製のカメラは無かったんじゃないかな。それともう一つ。35mmフルサイズのカメラよりもリーズナブルに「写真の楽しさ」を提供するのがハーフサイズのペンの使命であったはず。だからペンは全然高級なんかじゃなかった。そして当時の憧れは何と云ってもライカ、国産ならニコン、ペンタックスやキヤノンであって、オリンパスは決して憧れの存在ではなかったはずである。

 最後に件の記事のタイトルにもなっていた、E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」だが、まっ、これは当たっているかも知れないな。DSLR(デジタル方式一眼レフ)ユーザーが、DSLRは女性には大きく重たくて使いづらいからと、奥様用にと偽って購入して実は自分が使うパターンが多くなりそうだ。

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
余りにも酷過ぎるDIAMOND online
E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?(この記事)
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
オリンパス・ペンE-P1の問題は

 

 例によって記事本文とは何の関係も無い今日の一枚は、紫陽花と共に梅雨時の花としてすっかり定着した感のあるアガパンサス、別名紫君子爛。アフリカ原産ですが関東地方では屋外でも越冬できる程の耐寒性があるようで、庭から逃げ出し野生化し始めてもいるようです。
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「とりあえずビール」さえも廃れた?

 「最近、居酒屋では『とりあえずビール』(という声)が聞かれなくなったという。今時の若者は、最初からサワーやカクテルなどを注文することが少なくないというのだ。」(週刊観光経済新聞6月27日号「商品トレンド(平林正次氏)」より)

 大のビール好きである郷秋<Gauche>に云わせれば「とりあえずビール」とはビールさんに失礼ではないか!「まずはビール!」と云いなさいと、疎まれるのを省みず、ことある毎に若い者に教えているのだが、「とりあえずビール」さえなくなってしまったとは何とも情けないことである。あとは何を飲もうとも勝手にすれば良いが、男たるもの飲み始めは誰が何と云おうとビールでなければならない。やれサワーだカクテルだのとは、ちゃんちゃら可笑しいぞ。

 でも、現実はそう云うことらしい。ビールの相対的地位が下落傾向であるのはここ数年来のこと。各メーカーが本来のビールよりも低税率(=低価格)の発泡酒やら第三のビールやらを次々に開発・発売しても歯止めがかからないのはご承知の通り。

 地位低下はビールだけではなく日本酒やウィスキーも同様のようであったが、ここに来てウィスキーの消費が伸びてきているらしい。3年前にサントリーが「山崎」のハイボールを提案していたが、低価格な「角瓶」のハイボールを提案したところこれが大当たりしたようで、これでウィスキー消費量減少に歯止めがかかったらしい。サントリー、大したものである。

 しかしだ、残念なのはウィスキーの旨さが認められたのではなく、生ビールよりも100円程度安く提供できる(居酒屋において)のがこのご時勢に合ったと云うことのようである。サントリーの戦略にまんまと乗せられた郷秋<Gauche>は、最近夕飯時にハイボールを飲むことがあるのだが、それはあくまでもビールの次。一日の疲れを癒してくれるのは「まずはビール」なのである。
 

 例によって記事本文とは何の関係も無い今日の一枚は、なるせの森、尾根道脇の畑でじゃがいも収穫作業の図。
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デジタルカメラのしくみ

 
 「体系的に学ぶ『デジタルカメラのしくみ(第2版)』」を読んでみた。デジタルカメラの使い方やデジタルカメラを使っての写真の撮り方については一切触れられていない、ハードウェアとしてのデジタルカメラの仕組みについての解説本である。

第1章:デジタルカメラの概要
 タイトル通りデジタルカメラの概要を知ると同時に、その発達史を概観できる。ただし、どういう事情があるのかは判らないがニコンの製品について触れられることが少ないのは不可解である。
第2章:一眼レフカメラとコンパクトカメラ
 短い章であるが、簡潔にその違いについて書かれている。
第3章:レンズ
 デジタルであろうとフィルムであろうと、写真撮影には不可欠なレンズについてかなり詳しく書かれている。収差の起こる原因とその解決方法などについてかなり詳しく書かれている。またフィルム時代にはなかった、デジタルカメラ特有のレンズに対する要求についても触れられている。
第4章:撮像素子
 CCD、CMOSと云った撮像素子について、一般的な写真愛好家にはそこまでは必要ないだろうと云うところまで仔細に解説されている。
第5章:デジカメを支える機構・技術
 デジタルカメラ特有の機構についての解説。フィルムからデジタルに移行したい方、既に移行しながらもいまだに違和感を持っている方は必読。本書の中核をなす章である。
第6章:画像と記録メディア
 撮影された画像をどのように記録し、それをどのように利用するかについて書かれている。RGB、色温度とホワイトバランス、ヒストグラム、RAW、JPEG、TIFF、Exifなどについての理解を深めることができる。

 先にも記したように、デジタルカメラを純粋なハードウェアとして解説したものである。例えば被写界深度や画角などのレンズの特性、色温度とホワイトバランス、画像データをPCで取り扱う時の注意点など、撮影についてのノウハウ本を読んでも十分に理解できない方は本書を読みデジタルカメラの原理と構造を知ることでそれらの悩みをある程度解決することが出来ることだろう。

体系的に学ぶ「デジタルカメラのしくみ(第2版)」
神崎洋治・西井美鷹 著
日経BPソフトプレス (ISBN:978-4-89100-627-3)
発行年月 2009年2月 2日
299p 21cm頁
1,900円(税別)
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D300s?

 このところもっぱらオリンパスE-P1に興味をそそられている郷秋<Gauche>だが、E-P1はあくまでも「サブ機」であり、いまの郷秋<Gauche>手持ちの機材の中で云えばD40XやGX200の代替、あるいは「本命サブ機」としての買い増しの対象だ。つまりE-P1は本当の意味の本命ではないわけで、実はいま郷秋<Gauche>が最も気になるのはメインの機材、D300の後継機種である。

 D300の代替機候補としては、既に昨年7月末にフルサイズの撮像素子をもったD700が登場しているのだが、郷秋<Gauche>はそのボディの大きさと重さ故に購入を見合わせている。

 快適な縦位置撮影のためにはもはや必備とも云えるマルチバッテリーパックMB-D10(D300とD700で共用できる)を装着したD700は重さでも高さでもD3を凌駕してしまう。D3(あるいはD3x)はレンズなしの状態でさえも159.5X157X87.5 (WHD各mm)1240gと、とてつもなく大きく重たいカメラだがMB-D10を装着したD700は高さで10mm、重さで45g、D3を上回るのである。

 ボディだけでこの重さだから常用のAF-S DX VR18-200(560g)とバッテリー2本を装着すると、なんと2001g! 2kgを超えてしまう。腕の筋肉増強の役には立つかも知れないけれど、幸か不幸か郷秋<Gauche>にはそういう趣味は無い。

 大きさ、重さの点だけではなく、フルサイズのD700に移行した際にはDXレンズ(ニコンのAPS-Cセンサーを持つDSLR専用レンズ)が使えなくなると云う問題も出てくる。先にも書いた常用のAF-S DX VR18-200をD300に装着すると27-300mm相当となり、広角側では若干物足り無い時もあるが、望遠側の300mmはさすがに十分なボケも得られ、時に歪曲収差が気になること意外は万能で重宝しているのだが、これに代わるレンズがない。

 また、広角側をカバーするレンズも現在使っているSIGMAの10-20mmも使えないからこのレンジのレンズも新たに調達する必要が生じる。こちらは手元にMF Nikkor 20/24/28mm(いずれもAi-s)があるからとりあえずは使えるけれど、フィルム時代のレンズをD700に着けた時に十分な性能を発揮できるかどうかは、ちょっと怪しい。

 そんなこんなを考えると、このところ出番がないまま保湿庫で惰眠を貪っているAF-S VR24-120(D700のレンズキットにも採用されている)が広角側も十分なので、F5.6と暗い事を我慢すれば(DX VR18-200と同じだが)標準ズームとして活用できそうではあるが、望遠側が物足りない。毎週の森歩きに大きく重たいAF-S VR70-200を担いで行く気にはならないのでAF-S VR70-300が必要となるか。

 話が逸れてしまった。D300後継機の話に戻そう。

 毎日チェックしている Nikon RumorsによればD300の後継は、ちょっと前に噂になっていたなっていたD400ではなくD300のマイナーチェンジ版であるD300sであり7月30日に発表になるらしいが、動画機能が搭載された程度であるならば、郷秋<Gauche>は欲しくない。ついでながら昨年7月に発売されたばかりのD700のマイナーチェンジ版であるD700sは今年の秋に発表されるとも書かれているが、こちらも動画機能の導入か。

 いずれのニュースも継続してチェックしておく必要はありそうだが、郷秋<Gauche>としては購入に至らなそうな感じだな。それにしても、APS-Cセンサー搭載機のままで行くのかフルサイズに移行するのか、実に悩ましいぞ。


 記事本文にも登場した郷秋<Gauche>の常用レンズAF-S DX VR18-200で撮影した近所の公園のモミジ。普段は余り気にならないけれど、こういう絵柄だと色収差の問題が露呈してしまう。このあたりの補正機能がD300sに搭載され、そのファームウェアがD300にも導入されると嬉しいしものである。

☆☆☆

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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Obama vs オバマ?

 今どきオバマと云えばアメリカ合衆国第44代大統領、バラク・オバマ氏のことだが、「オバマは俺たちの町だぞ!」と頑張っている人たちがいる。福井県小浜市の一部の人たちである。

 「オバマ氏を勝手に応援する会」を文字通り勝手に作り、勝手に応援していたグループである。大統領戦の最中は後援会だかのメンバーとメイルで連絡を取り当選の暁には就任式にも出席したいと意気込んでいたようだが、当選が決まった途端に連絡が取れなくなり就任式出席の夢もあえなく潰えたことが報道されたのはもう半年も前のこと。

 そんなこんなでもうすっかり忘れられた小浜市であったのだが、突然その亡霊が郷秋<Gauche>の前に姿を現した。


 その名も「おばまあん ロール」。何ともバカ馬鹿しいと云うのか御目出度いと云うのか、あるいは微笑ましいと云うべきか。小浜市出身の知人が帰省の土産だと持ってきてくれたものである。箱の中身はと云えば、要するに柚子風味の餡が入ったどら焼きの変形である。ならば「オバマどら焼き」で良さそうなものだが「あんロール」にしたところに何か特別な意味が含まれているんだろうか。
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FIAとFOTAが和解

 FIAが打ち出したバジェットキャップ制をめぐり対立が続いていたFIAとFOTAが和解したとの報道。

 一昨日にFOTAが立ち上げるシリーズの名称が「ニュー・フォーミュラ」であると書いたばかりだと云うのに、早くも立ち切れ。郷秋<Gauche>は、マックス・モズレーとマックス・モズレーが牛耳る、腐りきった今のF1から離れてクリーンなシリーズを立ち上げたほうが良いのではないかと思っていたのだが、TVを通して何十億人もが見るシリーズの仕組みをを一朝一夕に作れるわけも無く、結果としては妥当なところに落ち着いたと云うことになるだろう。

 FIAとFOTAが和解と同時に条件付で2010年のエントリー申請していた8チーム(ウィリアムズとフォースインディアを除く)が正式エントリーとなり、また新規参入組みの3チームが再度正式に発表された。

 新規3チームのうちの一つは22年前(中嶋悟と同年デビュー)、いつも最後尾を走っていたアンドレア・カンポスが率いるチームである。現役当時はパッとしなかったカンポスだが、同国のアロンソがF1チャンピョンとなった今、スペインにおけるF1の先駆者として崇められているのかも知れないな。

 そのカンポス・メタ・チームをはじめとして新規参入の3チームが揃ってコスワース・エンジンを使っての参戦となるのは楽しみである。コスワースと云えば名機DFVでF1において154勝している名門レーシングエンジンビルダーであるが、ここ3年間F1のトラックから姿を消していただけにコスワースの復帰は大いに歓迎するところである。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、咲き始めたラベンダーの周りを飛び回り蜜を集める蜂。
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オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える

 オリンパス「ペン」シリーズはご存知の通り1コマの撮影に35mmフィルムの縦半分を使う「ハーフサイズ」。36枚撮りフィルムなら72コマ撮影出来る便利なカメラである。最初の「ペン」が登場した1959年当時はまだフィルムが高価であったために同じフィルムで倍の枚数が撮れる「ペン」は、そのコンパクトなボディとリーズナブルな価格もあって大成功を収めた。

注:1959年当時は白黒が主流であったが、1960年後半以降カラーが一般的になると共に、ハーフサイズによる画質低下がクローズアップされ、やがてハーフサイズカメラは姿を消すことになる。

 オリンパスはペンE-P1の発売に際し、古くはあるが、オリンパスにとっての最大の遺産である「ペン」を全面に押し出し、そのフィロソフィーをE-P1のコンセプトにまで昇華させている。ただ、そのコンセプトモデルが1959年に登場したオリジナル「ペン」なのか、その4年後に登場した世界でただ一台のハーフサイズ一眼レフかめらである「F」なのかと云う疑問が生じることにもなるわけだが、ボディサイズの点から云ってもレンズ交換が可能なことから云っても、それは勿論「F」である。

 確かにE-P1とペンFを比較するとボディサイズも近く、双方ともペンタプリズムを持たないことから軍艦部(カメラ本体の上面のこと)がフラットなこと、ボディサイズに比しレンズマウント開口部が大きく見えることなど、確かに類似点が多い。ただし、郷秋<Gauche>としてはオリンパスが「伝統のブランド“OLYMPUS PEN”の名にふさわしい『上質な外観デザイン』」としていることに対しては異議を申し立てたい。

 オリジナル「ペン」のデザインはシンプルでオリジナリティに溢れているとは云えても、もともと廉価なカメラであり決して「上質」ではない。とは云え、ペンFが一眼レフであるにも関わらずフラットな軍艦部を持ちながら単純な形状にはせず、あえて立体的なラインを入れて豊かな表情を持たせたことがデザイン上の特長の一つともなっていることも事実。E-P1においても軍艦部にわずかな「段差」を作ることでペンFのイメージを巧みに織り込んでいるのである。

 ペンFのデザインモチーフを現代的に解釈し、そのアイデンティティをE-P1に持ち込んだオリンパスのデザイン陣の作戦は実に見事に成功していると云えよう。古くて新しいペンのデザインコンセプトをさり気なく、そして破綻無くE-P1上で再現できている。

 郷秋<Gauche>はこれを見てキリンビールのラベルにある麒麟の絵を思いだした。郷秋<Gauche>は常々キリンビールの最も偉大な財産はあの麒麟の絵であると思っていた。時代と共に微妙に変化させながらもその時代相応しい麒麟が必ず登場するキリンビールのパッケージは常に古くて新しい、他のメーカーには真似のできないキリンの財産である。

 オリンパスにおけるペンFのデザインコンセプトは、脈々と受け継がれてきたとは云えないところもあるが、それでも50年近い歳月を経てなおそのコンセプトを現代に蘇らせたオリンパスの手腕は大いに評価されるべきである。

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
余りにも酷過ぎるDIAMOND online
E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える(この記事)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
オリンパス・ペンE-P1の問題は


 今日の一枚は、郷秋<Gauche>の手元にある唯一のペン、FTである。FTはFにTTL露出計を組み込んだモデルである。露出計と共にセルフタイマーが導入されたのは実践的で当時は大いに歓迎されたことと思うが、同時にお洒落な「F」のレタリングが消えてしまったのは残念である。
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ニュー・フォーミュラ?!

 FIAとの対立が続くFOTAが、FIAがバジェットキャップ制を強要するならFormula 1シリーズを離脱しFOTA独自のシリーズを立ち上げると脅しをかけているところだが、FOTAが立ち上げるシリーズの名称は「ニュー・フォーミュラ」であるなどと云った情報が流れ、更には2010年全17戦の暫定カレンダーが発表されるなど、その争いはますますヒートアップしてきている。いいぞいいぞ、やれやれ~~いっ!


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の梅雨晴間。地には青田、青い空には白い雲。いいものです。
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オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)

 数多のデジタルカメラ中のE-P1のポジションを考えた時、価格が最大も問題となるのだが、同時にE-P1ポジションをどこに据えるかによって、時に価格が問題とならなくなる事も大いに考えられるのである。

 昨日、E-P1は「今のコンパクトタイプデジタルカメラには満足していないが、DSLRには手が出せない人たちがターゲット」であるとするオリンパス自身のコメントを紹介したが、果たしてE-P1を購入する人はそのような人であるのだろうか。

 郷秋<Gauche>はそうは思わない。主たる購買層は、まさに郷秋<Gauche>のような層、つまり、メインのカメラシステムとしてDSLR(デジタル方式一眼レフ)を持っていて、サブのシステムとしてDSLRよりもコンパクトで、それでいてコンパクトタイプよりも大きなサイズのイメージセンサー(撮像体)を持つ、願わくはレンズ交換が可能なカメラを求める層である。

 もっと具体的に云おう。郷秋<Gauche>はAPS-Cセンサーを持つD300、D40Xの2台のDSLRと数本のAF-Sレンズ(超音波モーター内臓レンズ)を常用している。勿論「作品」を意識して撮影するときにはD300と目的に合った数本のレンズを用意する。頼まれてちょっとしたスナップや記録写真を撮るときにはD40XにAF-S 18-70mmあるいは同18-200mmを装着して出かけるのだが、それ程の機材を必要としないケースも少なくない。

 重たくかさばるDSLRでなくてもGX200でも良かったかと思うことも度々あるのだが、AFの速度と正確さ、シャッターボタンのレスポンス、高感度時のノイズなどを考えるとやっぱりDSLRを持ってくれば良かったと後悔することも実はある。

 そんな時に、14-42mmを装着したE-P1があればジャストフィットだし、特に撮ろうとする訳でもなく、それでいてカメラは手放せないと云う時にはバッグに忍ばせておくのに、17mm F2.8を着けたE-P1以上に相応しいカメラは、そうあるものではない。

 コンパクトタイプのデジタルカメラを卒業した(したい)方が、DSLRの代わりにとE-P1を買ってもDSLRの代わりにはならない。例えばマクロ撮影。モニターでのピント合わせは覚束ない。両手を伸ばしての撮影では合わせたつもりのピントも外れるし手振れも起きる。

 例えば望遠撮影。高倍率ズームレンズ搭載のコンパクトタイプのデジタルカメラをお使いの方は度々経験済みの手振れが起こる。手振れ補正システムがあってもブレる。DSLRの両手と接眼部の三点支持でもブレるのだから、両手を伸ばした二点支持状態で撮れば当然ブレる。

 このように、ファインダーを持たないE-P1はDSLRの代わりにはならないのである。ならばオプションの外付けVF(ビューファインダー)を着ければ良いではないかと思われる向きもおいでかも知れないが、あれは撮影範囲のおおよその見当はついてもピントが合っているかどうかの確認ができない。

 合焦(ピント合わせ)を確認できるEVF(電子式ビューファインダー)が有れば、E-P1の可能性が大いに広がることだろうが、E-P1にその可能性は無い。オリンパスはマイクロフォーサーズ規格の2号機、3号機を開発中であることを半ば公にしているが、是非ともEVFをボディ本体に内蔵してもらいたいものである。

 郷秋<Gauche>は以前、フィルム時代のようなレンジファインダーをもったマイクロフォーサーズ規格機が出ないものかと書いたことがあるけれど、大きさや価格を考えるとまず無理だろうな。だとすると、できの良いEVFが現時点では最良の選択となるだろうか。EVFならばマクロ撮影も超広角、超望遠撮影も難なくこなしてくれることだろう。

 E-P1をけなす事ばかりを書いたようでもあるが、郷秋<Gauche>はE-P1の可能性に大いに期待しているのである。マイクロフォーサーズと云う新しい規格(テクノロジー)に裏付けられた「モノ」として魅力、大人を引き付けえる「玩具性」。それだけでも名機の資質は十分にあると断言できる。

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス・ペン E-P1関係記事
余りにも酷過ぎるDIAMOND online
E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)(この記事)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)
オリンパス・ペンE-P1の問題は


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、またまた恩田の森の紫陽花。同じ紫陽花でも毎回多少なりとも雰囲気の異なるものをと心がけたつもりでしたがいかがでしたでしょうか。一応恩田の森の紫陽花も今日でおしまいのつもりでおりますが「前科」がありますのでどうなることやら(^^;。
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オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)

 16日にもオリンパス・ペンE-P1の問題はと題する小文を書いたが、うぅぅぅ・・ん、E-P1はやっぱり気になるカメラである。

 まず「モノ」として人を引き付ける魅力がある。つまり優れたデザインだということである。そしてそのデザインがフォーサーズと云う新しい規格(テクノロジー)に支えられている、つまり「絵に描いた餅」ではなく優れた操作性や描写性能を期待できること。

 もう一つは、そんな理屈とは関係なく人を引き付ける魅力、言い換えれば「玩具性」を持っていること。「玩具性」と云う言葉が世の中であるのか、あるいは認知されているかどうかは判らない。郷秋<Gauche>が今、思い付いた言葉である。子供が、優れたおもちゃを見分ける力を備えているように、大人もまた自分に相応しい道具を見分ける感覚を持っている。E-P1はそんな大人の感性に訴求する力、「玩具性」を持っているように思うのである。

 さて、そのE-P1をどんな風に使うのかと云うと、数々の問題点が浮かび上がってくる。オリンパスはE-P1開発の理由として「コンパクトタイプのデジタルカメラ利用者の中で、DSLR(デジタル方式一眼レフ)に興味を持ちながらもその大きさや重さ、操作の難しさから20%の方がDSLRに手を出せずにいる」ことをあげている。つまり、今のコンパクトタイプデジタルカメラには満足していないが、DSLRには手が出せない人たちがターゲットになっていると云うのである。

 となると、今の各社のラインナップのうちニコンCOOLPIX P6000、キヤノンPowerShot G10、リコーGR DIGITAL II、GX200などのユーザーがターゲットになるわけだが、E-P1は、5万円弱というライバルの優に倍以上、同じオリンパスのDSLR E-620レンズキットよりも高いという価格が最大の問題と云えるだろう。(明日に続く)

郷秋<Gauche>が書いたオリンパス E-P1関係記事
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E-P1は「オヤジ狙いの高級カメラ」?
オリンパス・ペンE-P1のデザインについて考える
オリンパス・ペンE-P1について考える(その2)
オリンパス・ペンE-P1について考える(その1)(この記事)
オリンパス・ペンE-P1の問題は


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続いて恩田の森の額紫陽花。額紫陽花は上から見ると綺麗なのですが、横から見るとなんだかパッとしない写真になってしまいますが、この紫陽花は急な斜面に生えていて枝を横に伸ばすものですから横から撮っても見事に咲いている様子を捉えることが出来るのです。
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2009年F1 第8戦イギリスGP

 昨日書いたようにFIAとFOTAのゴタゴタはあるけれど、今シーズンのF1は勿論当初の予定通り粛々と進んでおり、始まったばかりと思っていた2009年シーズンも気がつけばもう第8戦、イギリスGP。折り返し点も目の前である。そんなイギリスGPの予選が先ほど終わったが、意外な結果となっている。

意外その1: バトンが今シーズン最悪の6位。2位のバリチェロに対してコンマ4秒以上の遅れを取っている。理由は定かではないが、母国GPでの予選6位は残念。決勝レースでの戦いぶりはいかに。

意外その2: 郷秋<Gauche>が「フリープラクティス・スペシャリスト」の称号を(勝手に)進呈した中嶋一貴がなんとバトンの前、5位を獲得。フリープラクティス3回目でロズベルクと1-2を決め、好調であるらしいことは知っていたが、どうせいつもも通り予選本番ではQ2止まりだろうと思っていたが意外や意外、自己ベストの5番グリッドを獲得。しかもロズベルクの2つ前である。

意外その3: フェラーリの不調。郷秋<Gauche>は、高速サーキットたるシルバーストンではフェラーリの2台は必ずや上位に来るだろうと思っていたが、ライッコネン9位、マッサ11位と2台揃って中団に埋もれた。まっ、ざっとこんなところかな。

 ベッテルが今期2勝目を果たすのか、バリチェロが久々の勝利の美酒を味わうことになるのか、トッルーリが表彰台に上がれるか、バトンがどこまで上げてくるのか、中嶋がスタート順位を守り同僚よりも前でフィニッシュできるのか。決勝レースは日本時間で明日21時スタート。24時間後が楽しみだぞ!


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日と同じく恩田の森の額紫陽花。夜に撮影したわけではなく、バックが木下闇(馴染みの無い言葉かも知れませんが、俳句の季語で、夏の木立がうっそうと茂ってその下が昼間でも暗い様子)となっている額紫陽花。スポット測光(まさにピンポイントで特定の部分だけの明るさを基に露出を決める方法)で額の花弁に露出を合わせて撮影したものです。
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FIA vs FOTA ― どうなる2010年のF1 ―

 2010年のバジェットキャップをめぐるFIAとFOTAの交渉は決裂。このままいけば2010年にFormula 1に参戦するのは、ウィリアムズとフォース・インディア、そして2010年からの新規参入チームだけになってしまう。今期を戦う10チームのうちウィリアムズとフォース・インディア以外は新たなシリーズを立ち上げて戦うことになるかも知れない。例えばGP1などと云う名称で。

 現在のF1は各チームの運営費だけではなく、シリーズ運営に要する経費も膨大な金額となり、またテレビの放送権を代表として多くの利権が存在するなどカネまみれ、郷秋<Gauche>のような一介のファンには想像もできない世界なのだと云われている。そんな世界だから当然表だけではなく裏でもカネが動き、そのカネ目当てに徘徊する得体の知れない連中の数もまた夥しいのだろう。

 このように魑魅魍魎の世界であるF1も、長い歴史に支えられ表面的にはスムーズなシーズン運営を重ね歴史を刻んできた訳だが、それもいよいよ2009年限りとなるのかも知れないし、いや、2010年も続くのかも知れない。今はありとあらゆる種類の、蚊程の価値も無い噂が飛び交っているだけで、2010年の3月にどうなっているのかを占う術もない。

 しかしまぁ、新しいシリーズを立ち上げると云っても僅か9ヶ月でそんなことが出来るんだろうか。例えばテレビの中継はどうなる?各国のテレビ局はFIAと直接なのか間に何がしかの組織が入っているのかどうかは知らないけれど、契約をしているだろう。それは既に2010年の契約が結ばれているのか。

 一つのテレビ局がF1とGP1(例えばの名前だが)、両方の放送権を得られるとは思えないから、どちらがより高い視聴率を上げることが出来るのかテレビ局は大いに悩むことになるだろう。また、2010年のF1新規参戦を認められたチームとしてはF1とGP1、どちらが自分たちのチームにとってよい選択なのか、悩むことになるだろう。

 とは云っても、GP1の予算が青天井なのだとすれば新参入チームに勝ち目はないし、上限60億円の予算の中で新規参入の弱小チームばかりで戦うシリーズでは、速さは勿論集客力等あらゆるレベルにおいてGP2と変わらない、あるいはGP2の下位に位置するシリーズとなってしまう事だってありうるわけだ。と云うか、きっとそうなることだろう。

 FIAとFOTA。今は意地の張り合いのようなところだが、結局は妥協点を見つけてもとの鞘に収まるんじゃないかと云う気がするけれど、どうだろうね。
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の額紫陽花。「恩田の森の」とは云っても、こう云う写真はどこで撮っても同じなんですけどね(^^;。
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アメリカの停電は年間97時間?!

 最近話題になることが多くなっている次世代送電網(スマートグリッド)に関する記事を読んでいてびっくりの数字に出会った。

顧客一軒当たり年間事故停電時間はアメリカの97時間に対して、日本は19時間

 年に97時間と云うことは、一日平均16分だよね。そんなに停電しているの?とびっくりするけれど、日本の19時間だって365日で割ると一日平均3分になる。そんなに停電してるかなぁ・・・。

 「停電」と云っても今の大学生世代以下の世代には「ピン」と来ないはず。統計的には年に19時間、一日平均3分であっても、実際に自宅や会社で停電するこなど、特別な事故があった場合。

 でも、思い出してみると郷秋<Gauche>が子供の頃はしょっちゅう停電があった。特に台風の時には多かったかな。停電の時の為に大抵の家には蝋燭の買い置きがあって、停電になるとまずは懐中電灯を点けてそれで蝋燭を探して火を点けたものだ。一度停電するなかなか復旧しないので、そのまま布団に入るようなことも少なくなかったように思う。

 停電じゃないけど、テレビの電波の「停波」も多かった。それまでやっていた番組の画面が突然「砂嵐」になる奴だ。これも今はほとんどないし、なってもすぐに復旧する。つまり、ここ30年ほどの間に日本は電気や電波のインフラが非常に堅固なものになったということなんだろうな。

 しかしだ、毎日16分も停電しているアメリカって、普段イメージしているアメリカとは随分とかけ離れている気がするんだけど、どうなんだろう。
 

  例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は「田植えの終わった田んぼ」。小さな田んぼであっても、基本は勿論機械植え。その後に上手く植えつけられなかった苗を手植えするわけですね。
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カップヌードル ― 立ち止まらないトップランナー ―

 日清食品の「カップヌードル」が、実は今年の4月にマイナーチェンジしていたらしい。これまでは5ミリ角ほどのひき肉を固めたものが入っていたが、これが1センチ角のチャーシューに変わったらしい。なんでもこのマイナーチェンジ、発売以来38年目にして始めてのことらしい。

 この38年の間に乾燥チャーシューの厚さの限界が4ミリから1センチになったために今回の「1センチ角チャーシュー」へのチェンジが出来たんだそうである。技術革新はクルマやIT関係だけじゃなくて、こんなところでも確実に進んでいるということを知って郷秋<Gauche>はびっくり驚いたのでありました。

 このマイナーチェンジについて日清食品広報部は、「時代とともにお客さんのハードルは高くなっている。ロングセラーも立ち止まってはいられない」とコメントしているが、業界トップを走る日清食品でさえもこの攻めの姿勢。経営破綻したアメリカの某大手自動車メーカーは、カップヌードルに学ぶべきだったということだな。
 

 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、本当は昨日でおしまいにするつもりだった鎌倉の紫陽花。長谷寺で撮影したものの中で、見事に人が一人として写っていない驚異の一枚です(^^)。
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