またしても写真展

 今年は6~7月に個展で12点出品したのに続いて、8月はグループ展で4点出品、やれやれと思ったら、11月にも2点出して欲しいとの話。二点かぁ・・・。

 二点って、結構難しいんですよね。一点はすぐにこれっ、って決まったんだけれど、もう一点がなかなか決まらない。二点って、結構難しいんです。何故って、二点並べる前提で考えたら、二点は絶対に「対」でなければならない。類似作品であろうが、全く違った作品であろうが「対」でなければならない。ならないというか、そうでなければ落ち着かないし締まらない。

 もう一点をどうするか。もうどうしようもなければ、既に決めた一点をやめて別な作品にするか、あるいは二点を離してそれぞれ一点物としてご覧いただく手もあるな。昨年同時期に行われたグループ展で二点ずつ二か所に展示したように。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の谷戸田のあぜ道で咲く彼岸花。
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AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRはビミョーだ

 何がビミョーなのかと云えば、とにかくビミョーなのだ。だって、そうでしょう。28-300mm f/3.5-5.6G ED VRの希望小売価格が126,000円(実売97,000円程度)で、同時に発表されたAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRが同163,800円(実売125,000円程度)で、一方は広角側がちょっと物足りないけれど望遠側は300mmまであるし、方やこれ以上広角はいらないという程の画角ながら、望遠側が120mmと物足りない。VRはどちらにもあるがナノクリスタルコートは24-120だけ。

 もっとビミョーなのはその明るさだ。24-120は通しでF4と明るく使いやすいが、28-300の広角側はF3.5と24-120よりも明るいし300mmでもF5.6と実用上問題のない明るさが確保されている。少なくともAFで使う分にはなんら問題はない明るさだ。いったいNikon(ニコン)はFXユーザーに24-120と28-300、どちらを買わせようとしているのだろう。あわよくば両方か。

 24-120の問題の一つである物足りない望遠側であるが、ニコンの現在のラインナップには70-200mm F4がないので120mm以上はAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)を使ってくれと云うことになるのか。70-200mm f/2.8のジュニア版として70-200mm f/4に早く登場して欲しいところだ。できることなら望遠側をもう100mm伸ばして70-300mm f/4として欲しいものだが、そうなれば価格は現行の70-300mm F4.5-5.6の2.5倍程になることは確実だ。

 屋内での撮影や、移動にクルマが使える状況であれば24-120mmと70-300mm、2本のF4通しのレンズも実に魅力的ではあるが、郷秋<Gauche>の普段の撮影スタイルである、毎週末10kmを徒歩で移動しながらの撮影となると、軍配はおのずと28-300mm f/3.5-5.6に上がることになる。24-120mm f/4、70-300mm f/4(登場まではF4.5-5.6)そして28-300mm f/3.5-5.6の3本を揃え、その時のスタイルに合わせてチョイス、更には24-70mm f/2.8、70-200mm f/2.8をも揃えてチョイスできれば云うことなしだが、限られた予算では難しい。

 最も重要な性能はどうか。24-120mmの解像度・描写性能は期待を裏切らないことが予測されるが、果たして28-300mmと云う、FX用レンズとしては類を見ない高倍率ズームレンズの解像度・描写性能にはやはり疑問が付きまとう。大きなディストーション(歪曲収差)や周辺光量落ちが容易に予想されるからである。今後、詳細なテスト結果を見て決めることにはなるが、A or Bと云う二者択一となった場合には、相当悩ましいいことになることは間違いないな。

 ちなみにフィルター径はどちらも72mmではなく24-70 f/2.8や70-200 f/2.8と同じ77mm。伝統的に小さいフィルター径に拘るニコンとしては大英断と云えるが、そうしてまでも高解像度とより良い描写性能を得ようとする意気込みが感じられる。同時に、フィルター径が同じだからどっちも買って欲しいという、最近顕著な商売上手なニコンの一面も。やっぱり両方買って欲しと云うことなんだな(^^)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、穂を出しても厳しい残暑の中では食指は動かないのに、秋めいて来た端に撮ってみようかと思うようになった、ススキ。
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デジタルカメラと銀塩カメラ、どちらがお得?

 いっとき程熱心に読まなくはなったけれど、相変わらずCar MAGAZINE(NEKO PUBLISHING)を定期購読している。そのCar MAGAZINE、9月号の巻頭に「デジタル・カメラと銀塩カメラ」と云うコラムが掲載されていた。

 このコラムによれば、デジタル一眼レフ(以下、DSLR)は1990年10月に登場したキヤノンのEOS D30以降一般的になり2003~2004年辺りが、性能と価格のバランスが均衡し、なおかつインフラ整備が整ったところで一気に普及した、デジタル・カメラ普及のターニング・ポイントに思えるとのこと。「インフラ整備が整った」は重語だろうという突っ込みは置くとして(インフラ整備が整ったと云う意味が理解できないが)、まっ、その意見には郷秋<Gauche>も同意する。

 その上での話だが、ガソリンエンジンを使う自動車からハイブリッドカー人気を経て電気自動車へと進化を遂げようとしているクルマの世界は、デジタルカメラにおける20世紀末に位置しているように思うと、筆者(上野和秀氏、NEKO PUBLISHING所属のライター・編集者らしい)は語っている。

 つまり、上野氏によれば、間もなく、デジタルカメラで云えばEOS D30に相当する、より電気自動車に近いハイブリッドカーだか、より普通に使える電気自動車だかが登場し、その数年後にはEOS 30DやNikon D70に相当する電気自動車が登場し、「カメラと云えばデジタル」と同じく「クルマと云えば電気自動車」の時代がやって来ると云いたいらしい。

 問題は「カメラと云えばデジタル」、つまりフィルムを使うカメラが事実上駆逐されてしまったように、ガソリンエンジン(もしくはディーゼルエンジン、つまり石化燃料)で走る車が本当に駆逐されてしまうのだろうかと云うことである。この問いに対する郷秋<Gauche>の答えは「否」である。そんなにすぐに石化燃料で走るクルマはなくならない。第一、日本全国くまなく充電設備ができるのがいったいいつなのか。大都市圏だけを考えると見誤るほどに日本は、実は広いのである。

 さて、このコラムの中で筆者は、DSLRは性能が3倍になりながら価格は1/3以下になったのだから売れて当然である、更にはフィルム代と現像代がなくなったのも売れた大きな要因であると書いているが、果たしてそうだろうか。先に結論を云ってしまえば、郷秋<Gauche>は全くそうは思わない。だいたいがだ、性能が三倍と云うのも、筆者は画素数が三倍になったことだけを単純に取り上げて云っているようだが、そういう考え方に郷秋<Gauche>は与しない。

 1980年に登場したNikon(ニコン)F3は、ニコンのフラッグシップであるだけではなく、世界中を見渡しても一眼レフの最高峰と云えるカメラであるが、その後いくつかのバリエーションを登場させながら2000年までの20年間、生産・販売が続けられた。最終時点の価格は約20万円であったが、この20年間に致命的な事故(例えば落下や水没)にでも会わない限り一台のフラッグシップたるF3を20年間使い続けることができたことを意味している。

 翻って現代のニコンのフラッグシップ、F3Sは約50万円。1999年に登場したD1からD1X、D2X、D3、D3Sと約2年毎に買い替えたとすると、10年間に5台、総額250万円の買い物となる。買い替えの時に前機種を下取りに出したとしても下取り総額は多く見積もっても70万円だろうから10年間で実質180万円、更に向こう10年間に更に180万円とすると20年間に360万円をカメラに投資することが必要になる。

 フィルム時代のフラッグシップたるF3は20万円の投資で20年間それ一台で用を足すが、DSLRのフラッグシップは20年の間2年毎に次々に買い替え計10台、300万円をカメラに投資しなければならないのである。20万円対360万円、差額340万円である。

 20年に340万円分のフィルムと現像代と云うことは年に17万円分。富士のプロビア36枚撮りが1本1000円、現像代が700円とすると年に100本、つまりコンスタントに月2本撮って17万円、20年で340万円となる。プロでもなければコンスタントに月2本、年間にフィルム100本分の写真を撮るのはかなり大変なことに思えるが、どうだろうか。

 ざっと計算してみると、20年間に10台買い替えなければならないDSLRとずっと1台のカメラを使い続けることができるフィルムを使うカメラの初期投資とランニングコストを計算してみたが、特段DSLRが決して安くないことをご理解いただけたことと思う。ただし、これまでの計算には、DSLRでは必備であり、3~4年毎に買い替えが必要になるPCや関連ソフトの費用は含まれれていないことを考えると、トータルの費用としてはやはりフィルムを使うカメラの方が安いように思われてならない郷秋<Gauche>なのである。

 ただし、二年に一度は買い替えが出来る(しなければならない)ワクワク感とか、常に最新のカメラを使っていられる優越感、あるいは手に馴染んだ愛機をずっと使い続けることのできる喜びとか満足感と云ったメンタルな部分を考えなければと云うお話ではある。


 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、猛暑のせいなのか、例年より二週間程遅れて咲き始めた曼珠沙華(まんじゅしゃげ、彼岸花)と、その蜜を吸うアゲハチョウ。
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前代未聞の五つ巴

 「三つ巴」と云う言葉はあるけれど、「五つ巴」などと云う言葉は聞いたことがない。でも、今年のF1のドラーバーズチャンピョンシップを見たときに、「五つ巴」以外の言葉は思いつかない。2010年のF1はそれほど激しい戦いが繰り広げられている、平たく云えば近年まれにみる面白いシーズンだと云うことである。

 今更と云われそうだが、おさらいのためにチャンピョンシップを戦う5人のポイントを確認しておこう。

1位:マーク・ウェバー  202ポイント
2位:フェルナンド・アロンソ  191ポイント
3位:ルイス・ハミルトン  182ポイント
4位:セバスチャン・ベッテル  181ポイント
5位:ジェンソン・バトン  177ポイント

 何故今年のF1がこれほどまでに面白いのかと云えば、ポイントシステムの変更である。2009年の、優勝から8位までに10-8-6-5-4-3-2-1ポイントが付与されるシステムから25-18-15-12-10-8-6-4-2-1と優勝者には極端に厚く、2位以下のドライバーには薄く10位までにポイントが与えられるようになったのである。

 昨年までは、優勝と2位とのポイント差が2ポイントしかなかったために、優勝はなくとも確実に2位あるいは3位に入り続ければチャンピョンンになれると云うポイントシステムから、優勝者がよりチャンピョンに近づくポイントシステムに変更になった。つまり、圧倒的に速くなくても確実でさえあればチャンピョンンになれた時代に決別し、圧倒的に速いドライバーがチャンピョンになれるように変わったのである。

 シンガポールGP終了時点で4勝のウェバーとアロンソが1-2位、次いで3勝のハミルトンが来て2勝のベッテル、バトンが4-5位と云う結果が、まさに2010年の新しいポイントシステムを物語る結果である。

 上に書いた順位とポイントを見れば、一歩あるいは二歩遅れた感のあるバトンにしても1位ウェバーとのポイント差はわずか25ポイント。つまりだ、次戦鈴鹿でバトンが優勝、ウェバーがリタイヤでノーポイントともなれば(他のドライバーの順位にもよるが)、バトンが一気に1位のウェバーと同ポイントまで詰め寄ることが可能なのである(同ポイントとなっても、優勝回数でウェバーの方がランキングでは上位となる)。フジテレビのF1全戦放送開始以降、23年間F1を見てきた郷秋<Gauche>であるが、これまでに二強対決や三つ巴の見ごたえのあるシーズンは数あれど、五つ巴は初めてだなぁ。

 FIAのカレンダーによれば残り4戦とはなってはいるが、サーキットがいまだに完成していないことから場合によっては韓国GPがキャンセルされる可能性も排除できない。残りが4戦なのか3戦なのかによってもチャンピョンシップの行方は大きく変わってくる。ランキング上位のドライバーにとって韓国GPキャンセルは歓迎されるだろうし、下位のドライバーにとっては一つでも多くのチャンスが欲しいはずだからである。ますます目を離せない2010年F1である。


 例によって記事本文とはなんの関係もない今日の一枚は、田植えの終わった恩田の森、白山谷戸の田んぼ。稲架されていないことから、脱穀までを一気に済ませてしまう大型コンバインで刈り取られたことがわかる。米どころでは当たり前の大型コンバインだが、やはり天日干しの米の方が美味いと、自家用には手間がかかっても稲架・天日干しにしていると聞いたことがあるが・・・。
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秋の色

 日本の秋の色と云えば、やはりたわわに実った稲田の金色(こんじき)でしょうか。米どころと云われる地方では、青い空の下見渡す限り金色の田んぼが広がり、山あいではモザイク模様の美しいいの棚田を見ることができます。紅葉の前の金色こそが日本の秋の色と云っても良いかも知れませんね。


 都市化著しいい横浜市青葉区でもまだところどころに田んぼが残っています。見渡す限りであったり、目にも美しいい棚田であったりはしませんが、それでも実りの秋の色に違いはありません。今日の一枚はそんな稲田を背景にした木五倍子(キブシ。漢字で書くと四文字なのに、読みは三音。不思議な名前です)の葉。別サイトの恩田の森には、本日撮影いたしました青空の下の稲田の写真を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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マルガリータ

 久しぶりにじっくり腰を据えて読むに相応しい本に出会った。

 1582(天正10)年に九州のキリシタン大名、大友宗麟・大村純忠・有馬晴信によってローマへ派遣された天正遣欧少年使節の四人の少年の内、帰国後に唯一棄教した千々石ミゲル(棄教後は千々石清左衛門)のその後を、妻となった「珠」を通して語らせた小説である。キリシタンとして殉教した他の三人とは異なり、千々石ミゲルの棄教後の史料が少ないことから、著者の自由な創造により長編小説となったものである。

 厳しいキリシタン弾圧の史実を紐解きながら書かれた長編ではあろうが、最も肝心なミゲルの棄教の経緯が十分に描ききれていないのが残念である。またキリシタン弾圧の歴史について予備知識のない読者にとってはやや説明不足な点があるなど、物語の組み立てや描写の甘さが散見される。とは云え、遠藤周作の独擅場であったキリシタン物に取り組みながら、清左衛門の妻、珠を通して語らせる物語は大方成功したものと思われる。

『マルガリータ』
村木 嵐(むらき らん)
文藝春秋社
ISBN 978-4-16-329510-7
発行年月日 2010年6月25日
四六判上製カバー装/304頁
1,500円(税別)
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ソニー、Eマウントンの規格を開示

 ソニーがPhotoKina2010のプレスカンファレンスにおいて、同社のNEX-3、NEX-5に使用しているEマウントの規格を開示するとの発表を行った。

 レンズ交換式カメラにとって、マウント規格はそのシステムにとって一番重要なものであり、一度策定された規格は数十年にわたって使用される(ニコンのFマウントは50年以上にわたって利用されているが、AFカップリングや電子接点の有無など細かな改良が加えられており、機械的に装着できたからと云ってすべての機能が使用可能だということではない)。

 新しいマウント規格策定に当たっては相当な期間と経費を費やし将来性のあるものを開発するわけだからその規格は企業秘密であり、それをオープンにすることは通常ありえないことなのだが、グループ形成と云う意味では有効な手段とも云える。ペンタックスが策定したKマウントがオープン規格とされ、リコーなどが利用したこともあったが、メジャーにはならなかった。最近ではフォーサーズがオープン規格であるが、オリンパスとパナソニック以外にカメラ本体は製造・販売する企業は登場していない。

 そんな中、久々にオープン利用可能なマウントが登場するわけだが、果たしてどの程度Eマウントを利用した製品が出てくるのか楽しみである。まずはレンズ専業メーカーがEマウントを持ったレンズ、ということはNEX-3、NEX-5用のレンズを登場させることだろうが、楽しみはEマウントを持つカメラの登場である。

 既にソニーからは登場しているが、ビデオカメラへの導入も考えらえる。つい5年前には思いも及ばないことだったが、ビデオとスティルの垣根が低くなり、今ではレンズを共用することも可能となっている。そんな中で登場するオープン規格のマウントが、どこまでそのシェアを伸ばすのか、今後の動きに注目したい。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、横須賀ではこんなものを、海側から見てきましたと云うご報告。これは護衛艦「はたかぜ」ですね。171と云う艦船番号を入力するとその艦名が出てくるページがあるんです(http://jmsdf.info/?mode=incsearch)。便利な世の中です。
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ここは横須賀

 今日は雨と、覚悟を決めて来てはいたものの、予想外の本降りにちょっと慌てた郷秋<Gauche>でありました。


 しかし、この鈍色の海と空、郷秋<Gauche>は嫌いではないぞ。
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787 We Fly 1st.

 ちょっと前に、ANAの関係者にお目にかかる機会があり、名刺を頂戴した。


 注目すべきは名刺の左端に書かれた「787 We Fly 1st.」である。もちろんANAが、ボーイング787を世界で最初に注文し、最初に受領し、最初に飛ばすエアラインですよと云いたいわけだが、その787がなかなか納入されないのである。

 当初の引き渡しの予定は2008年5月であり、787で北京オリンピックを見に行くことができるはずであったが、ボーイング側の都合でその予定は度々変更され、いまだに納入されていないのは周知の通り。直近の予定では本年(2010年)第4四半期であった納期はさらに遅れ、現時点での納期は来年(2011年)の第1四半期とされているが、予定はあくまでも予定であり、果たして来年(2011年)の第1四半期、つまり1~3月に納入される保証はない。

 しかしだ、ANAのボーイング787の特設Websiteを見ると「2008年、ANAは最新鋭機ボーイング787を全世界に先駆けて導入します。世界初。と、あくまでも2008年に導入する(予定であった)と主張したままである。(see here)これはもうボーイング社への当て付け以外に考えられないな。

 当初の予定から既に3年遅れが確定しているボーイング787だが、翻って、初飛行を2012年第2四半期に、初号機の納入を2014年第1四半期に予定し、その製造が始まったばかりの我が日の丸ジェット、MRJは予定通り製造・試験飛行・納入することできるだろうか。このところ日本の科学・工業技術水準に対する評価が相対的に低下しつつあるようだが、いまだに超一級であることを証明するためにも是非とも予定通り進行して欲しいものである。

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S氏によればD700の後継機は年内に・・・

 9月3日にD700の後継機は今年のクリスマス前に登場する?!と云う記事を書いたが、実に残念なのだが、その時の記事内容を訂正する必要が生じた。ニュースソースは3日の記事と同じS氏である。

 S氏によれば、D700の後継機は年内に登場することはないと云うことである。その理由は、ソニー製の2,450万画素(有効画素数)のCMOSセンサー(つまりD3Xと同等品)の調達ができないからだと云う。調達できない正確な理由まではわからないとのことだが、考えられるのは、D700後継機で見込まれるロット数の供給ができない、もしくは歩留りが悪くてコスト的に見合わない、のいずれかではないかと云うのがS氏の推測である。

 しかしだ、キヤノンとソニーが自社製のイメージセンサーを使用しているのに対してニコンンはこれまでソニー製を使用。デジタルカメラの一番重要な部品を他メーカー、しかもDSLRを製造しているソニーから調達しなければならないニコンのポジションは実に危ういと云える訳だな。

 そんな中で登場したD3100のイメージセンサーはニコンのオリジナルではないかと云われている。オリジナルとは云っても、正確にはニコンオリジナル設計とでも云うべきか。世界有数の半導体製造機器メーカーであるニコンが、実は自社では半導体(イメージセンサーはLSIと同じものと理解して大きな間違いはない)を製造していないのだから、何とも面白い話ではある。

 どうやらニコンはイメージセンサーの自社開発(そして製造)にシフトし始めているのではないかとの情報も流れてきているが、果たしてどこまでが事実であるのか、あるいはD700後継機の発表遅延がそのこととどの程度関連があるのか、郷秋<Gauche>には知る由もないが、いずれにせよ、D700後継機が年内に登場することはないと云うことらしい。

 しかしだな、D700後継機のための貯金は着々と増え続ける郷秋<Gauche>であるぞ。この調子ではD700後継機が2台、もしくはD4Sが買えてしまうんじゃないか、と云うのは、真っ黒な嘘(^^)。


 記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続いて白山谷戸の稲刈り。脱穀までを一気に済ませてしまう大型の稲刈り機も、脱穀の後の稲わらは束ねて刈取り後の田んぼにポイポイと投げ捨てていく。おそらくは細かく裁断して田んぼに捲いていくこともできるのだと思うが、畑作で敷き藁にするなど利用価値も多いことからそうはせず、乾燥させるために人力で三角錐にしているのだと思う。
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FINEPIX X100

 FUJIFILM(富士フィルム)が発表したFINEPIX X100、いいですね。まずはクラシカルな見た目にそそられますが、肝は光学式のビューファインダーの搭載。しかもそのファインダーがハイブリッド、つまり光学式のファインダーを通して見る被写体の実像に絞り、シャッタースピード、合焦距離の他、ヒストグラムなどを重ねて表示するという優れもので、切り替えにより電子式ビューファインダーの画像も投影できるようである。

 大きさは、OLYMPUS(オリンパス)のEP-2と比べてみると6mm幅広く4.4mm背が高い。Leica(ライカ)のX1と比較すると2.5mm幅広く14.4mm背が高い。EP-2やX1と事実上ほとんど同じ大きさと云うことができるが、手に持った感じとしてほんのわずか大きいということになるだろうか。重さのデータが開示されていないようだが恐らくは金属ホディで、かなり高価と思われる価格にふさわしい重みを有することになるのではないだろうか。

注1:光学式ビューファインダーを持つX100の背が高くなるのは止むを得ないところだろう。ただし、その方がクラシカルなスタイルとなり好ましいと思う人は多いかも知れない。

 賛否両論あるだろうと思うのは、レンズが固定式だということ。レンジファインダーを持つデジタルカメラはライカのM8とM9そしてEPSON(エプソン)のR-D1xGしか存在しない希少種なのだが、これらのモデルはいずれもレンズの交換が可能であるが、X100はレンズの交換ができず、光学式ビューファインダーを持つが、距離計連動ではないようである。がまたまた新しいカテゴリのカメラの登場だが、早く現物を見てみたいものであるなぁ。

注2:初出時に、X100がレンジファインダー方式のカメラであるように書いたが、一夜明けで落ち着いてその写真を見ると、ファインダー用の窓が一つしかない。これでは距離は測れない。早とちりを恥じつつ、お詫びと共に訂正いたします。失礼いたしました。


 一昨日には恩田Nowでご紹介した白山谷戸の稲刈りを南側から見たものです。どうです、これが横浜市青葉区だと信じられますか(^^)
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秋の空


 ようやくの秋の空です。今月初めにもうろこ雲を見たけれど、なんだかとてつもなく蒸し暑い日で、雲は秋でもとても秋とは思えませんでしたが、昨日、横浜市青葉区上空に現れあ空は、紛れもない秋の空。歩いていると汗はかくけれど、今年の夏の苦痛なまでの暑さや不愉快な汗とは違う、それは嬉しい暑さであり、心地よい汗。今しばらくは残暑は続きそうですが、それはもう我慢ができる、名残惜しい暑さです。
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東大卒、少な過ぎ?

 菅改造内閣各閣僚の出身大学を見て思った。自民党政権時代には閣僚の卒業大学は半分くらいが東京大学。京都大学がいて私学は慶応を早稲田がちょろちょろ。もう名前も忘れそうだが三代くらい前の首相が、そう、安部さんが成蹊大学卒業だと云うことで随分と話題になったほどあったな。

 民主党政権最初の首相は東大卒であったが、次の首相(菅さんのことだ)は東京工業大学卒業。首相以下18名の閣僚の略歴を見る限り、東大卒は法務大臣の柳田さんのみ。ただしこの方、一度入った東大を退学してすし職人修行の後で再度東大に入ったという変わり者。ちなみに官房長官の仙谷さんは東大中退である。

 慶応、早稲田卒業者が少ないことも特徴と云えるかな。慶応が総務大臣の片山さん、経済財政大臣の海江田さんの、早稲田が防衛大臣の北沢さん、財務大臣の野田さんの各二名。他は京都大学、横浜国大、九州大学、中央大学、明治大学、学習院、上智、武蔵工業、青山と多彩。高卒者も二名いる。

 良いではないか。より日本に一般的なところに近づいている。東大・京大はじめ、旧帝大系大学出身者だけが日本に政治を牛耳っていることに間違いがあったのだ。高級官僚の多くが旧帝大系大学出身者である事実は変わらないとしても、閣僚がより日本に普通の学歴に近づいたことは大いに歓迎すべき事である。

 どんな組織にも必ず上澄みと沈殿層とができる。それは、例えば東大でも生じるし、BF(Border free、偏差値判定不能)の大学でも生じる。BF大学はともかくとして、例えば東大の沈殿層と世間では二流、三流と呼ばれる大学の上澄み、どちらが優秀なのかを考えたとき、郷秋<Gauche>の答えは後者である。学力ではなく、人間力もしくは人格力を考えれば卒業大学は全く関係ないと断言できる。

 先にも書いたが、普通の人が普通の感覚で行う政治に大いに期待したい気持ちがある一方、政治とは特別な教育を受け、特別な経験を重ねた人にだけできるものなのではないかと云う気もする郷秋<Gauche>である。そうは思いながら云いながら、「普通の家庭」が圧倒的に多い日本、「普通の人」が犯罪人を裁く時代になった日本においては、政治もまた「普通の人」が為す時代になったというべきなのかなと、揺れる郷秋<Gauche>である。
 

 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、もう間もなく少しずつ色づき始め、週毎に違った姿を見せてくれるのを楽しみにしたい、残暑が戻った日のプラタナス。
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恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。
恩田Now 
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