エリカ

 春の到来を告げる花。ずっとこの花がエリカだと思っていましたが、調べてみると一口にエリカと言ってもいろいろな種類があるようです。
 
どうやらこの写真は「蛇の目エリカ」のようです。

コメント ( 0 ) | Trackback (  )

「いただきます」を考える

 なぜそんなことを考えたかと言えば、今日の神奈川新聞の照明灯(朝日新聞で言えば天声人語だ)にこんなことが書いてあったからである。

「給食費を払っているのだから、子供に『いただきます』といわせないでほしい」。食の安全・安心をテーマにした会議で、こんな投書があったことが披露された。

 郷秋<Gauche>は早速広辞苑を引いてみた。
 【頂く・戴く】の4のロに「食う」「飲む」の謙譲語。とある。
 郷秋<Gauche>は例によって新明解国語辞典(第四版)も引いてみた。
 【戴く】の4に「飲む・食べる」の謙譲(丁寧)語。さらに5に飲食する前に述べるあいさつ語。と(新明解にしてはじつに常識的な説明が)書かれていた。

 件の投書の主は、「いただきます」とは誰かに食べさせてもらうことを意味する言葉だと思ったのだろう。だから自分で(親が)その代金を支払っているのだから「いただきます」という必要がないと考えたのだ、と思う。

 なるほど、こういう考えもあるのか。でもだ、考えてみれば「いただきます」はその食べ物を作ってくれた人への、その食べ物の材料となった野菜を作ったり魚を獲ってくれた人への、さらには私が食べるために絶たれた野菜や魚の命に対する感謝の言葉でもあるんだろう。意味深く、美しい言葉だ。

 日本では「お茶が入りましたよ」という。考えてみればこれはじつに奇妙に言い方だ。お茶が勝手にはいるわけがない。「私がお茶をいれましたよ」では、飲む方に気を使わせる。だからあたかもお茶が「勝手に」はいったような言い方をする。おそらくこんな言い方は英語にはないだろう。これもまた美しい言葉である。

 そう言えば最近、「ご馳走さま」は言っても「頂きます」は余り言っていなかったかも知れないな。「いただきます。そして、ご馳走さまでした」。

今日の1枚は、スプリング・ブルースターこと、大犬のふぐり。
コメント ( 10 ) | Trackback (  )

あと2週間

 何が2週間って、それはもう、2006年F1の開幕戦、バーレーンGPまであと2週間ってことですよ。勿論!長かったオフも終わりいよいよ開幕です。

 今年のF1、日本のファンにとっての注目はなんと言ってもSAF1(SUPER AGURI Formula 1 / スーパーアグリ・フォーミュラ・ワン)。その注目度はBARホンダからオールホンダとなって参戦する「ホンダ」以上でしょう。なんと言ってもエンジン、タイヤ、ドライバーとすべてを「日本」で揃えたチーム。郷秋<Gauche>としても初年に多くの期待はしていないけれど、そんなチームがF1に参戦することだけでも大変なことですからね。

 そのSAF1のバロセロナテスト最終日となる2月23日のタイムはと言えば、2006年のテールエンダーと目されていたミッドランドF1のアルバースから遅れること2.645の1:19:787。郷秋<Gauche>も気がつかなかったけれど、テスト用マシンの空力デバイスのほとんどアロウズ時代のままのタイムなのだと言うのです。

 A23が現役だった4年前と2006年とではエンジンは言うまでもなく空力関係のレギュレーションも大きく変わっている。ダウンフォースが少なくなる方向に変わっているのです。これからバーレーンまでの10日程の間にSAF1ではA23改めSA05の空力デバイスを2006年レギュレーション適応のものに替えると予定らしい。その新しい空力デバイスをブリヂジストンタイヤユーザーの他チームと共にシルバーストンでテストするのだと言うが、果たして結果は如何に。

 今年のF1、見所は多い。
 当然SAF1、そしてHONDA。琢磨を放出してまでバリチェロを獲得したHONDAの優勝、そしてバトンの初優勝はあるのか。ルノーの二連覇はなるのか、オフの間のテストでは苦戦が報じられていたマクラーレンはどこまで戦えるのか、果たしてフェラーリの復活はあるのか。コスワースV8を搭載したウィリアムズ、BMWワークスとなったザウバーのパフォーマンスは。衣替えとは言えMF1、トロ・ロッソははて、如何に。あと2週間、待ち遠しいぞ。
 
今日の1枚は、すみよしの森で出会った猫。
コメント ( 11 ) | Trackback (  )

陽春の候

 昨日の冷たい雨とは打って変わって今日は春本番を思わせる穏やかな一日でした。
 北国ではいざ知らず、郷秋<Gauche>の住む横浜では二月も下旬になると初春、早春を通り越して「陽春」と言いたいほどの日もあります。そうは言ってもそんな日は長続きせず、時に雪が降ったりで「三寒四温」の言葉を思い出させられることもあります。

今日の1枚は、椿。

 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しております。春色の森をぜひご覧ください。
恩田Now 
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

F1マシンにカタログがあるの?

 あるんです。もっともいくらお金を積んでも今シーズン用のマシンは買えませんが(過年度のマシンは多くの場合お金さえあれば購入可能です)。こちらをご覧ください。HONDAの今シーズン用マシン、RA106のカタログです。RA106の諸元と共に比較のためにS2000のそれが掲載されているのがなかなか面白い。それでは、ざっとカタログを見てみましょう。

 全長×全幅×全高は、RA106の方が50cm程長いけれどビックリするほど大きさが違うわけではないのです。全長だけではなくてホイルベースもRA106の方が長いけれどトレッドは似たようなものです。最も違うのは車重ですね。S2000の1250Kgに対してRA106は600Kgしかありません(以下、数値等はS2000、RA106の順で記載)。しかもドライバー込みですから、実際は520kg程度でしょうか。最低地上高も13cmに対して僅かに2cmですから随分違います。

 次にエンジンです。S2000の直列4気筒に対してRA106はV型8気筒です。バルブ機構はチェーン駆動とギア駆動の違いはありますが1気筒当たり4バルブ(DOHCというヤツです)は同じだし、排気量も2.2Lに対して2.4Lですからまぁ似たようなものですが、その出力は大違いです。

 S2000は市販車の自然吸気エンジンとしては破格の1Lあたり120馬力(242馬力)ですがRA106はと言えば、なんと700馬力(1Lあたり290馬力)です。それでいて車重が600Kgですから、速くない訳はないのです。最大出力は大きく違う2台ですが意外なことに最大トルクは22.5Kg・mに対して29Kg・mと、それ程変わりません。RA106のエンジンは薄いトルクの高出力のエンジンですから常に高回転を維持していないとたいしたパワーも出ないということになりますね。

 ちなみに最高回転数は8,000回転(2Lモデルよりも下がってる?)に対して19,000回転以上です。ここでは標記された「19,000」という数字よりも「以上」というところに注目すべきですね。シーズン開始前にすでに19,000回転以上回っているということですから、シーズン中には20,000回転突破も夢ではないということです。

 さて、その高性能エンジンの燃費です。11Km/Lに対して3.6Km/Lと大きく違うようにも見えますが、エンジン出力の比とほぼ同等の差ですから、まぁ、妥当なところともいえるでしょう。ただし3.6Km/L という燃費がRA106がどういうスピードで走った時のものなのか記載がありませんので正確な比較は出来ませんね。レーススピードでこの燃費だったらすごいことですがそれはないでしょう。何故ならばRA106の燃料タンクが150Lもあるからです。レーススピードで3.6Km/Lだとしたら満タンにすれば無給油で540Kmも走れてしまいます。

 そうそう、性能で言えば最小回転半径が大きく違いますね。5.4mに対して9mです。つまり、タイヤがグリップした状態ではRA106はモナコのローズヘアピンを回り切れないということになりますから、当然リアタイヤを滑らせながら回っているということになります。

 最後にタイヤについて。215/45R17 87W・245/40R17 に対して265/55R13・325/45R13と勿論RA10 6のタイヤの方がずっと太いのですが、扁平率を見ると実はS2000の方が一回り半ほどロープロフィールなタイヤを履いているのです。何故F1のタイヤが現代の市販車タイヤよりも「ハイプロフィール」なのかは郷秋<Gauche>にも謎なのです。どなたか、ぜひご教示ください。

 タイヤについては、その扁平率を見る限りではS2000の方が高性能であるかに見えるのですが、これは大きな間違いです。市販車用タイヤとF1用のタイヤというのは、実はまったく別なものと考えたほうが良いほどに違うのです。説明が難しいのですがF1のタイヤは普通のタイヤのトレッド面にガムテープを裏返しに、つまりベトベトの方を外側にして巻きつけたものと考えてください。ただ、このベトベトがいつもベトベトなのではなくて、走ってタイヤの表面温度が高くなってくるとベトベトになって路面に張り付いてくるのです。このベトベトが長続きすればよいのですが、すぐに取れてしまうために度々タイヤを交換しなければならないということになるわけですね。

 と、まあ、RA106のカタログから読み取れる市販車との違いはこんなところでしょうか。

例によって記事本文とはなんの関係もない今日の1枚は、白梅。
コメント ( 10 ) | Trackback (  )

いまどきのデートカーって

 デートカーって、なんだ?
 ファミリーカーは家族で乗るのに向いているクルマだ。だからデートカーはデートする彼と彼女が乗るのに向いているクルマ。でも、もうとっくに絶滅したカテゴリーだな。だからデートカーも死語。

 ところがところが、このデートカーと呼ばれたジャンルのクルマが馬鹿受けした時代があったんだな。その筆頭が今を去ること20数年前に登場した二代目ホンダ・プレリュードだ。数字は覚えていないけれど、とにかく売れたクルマだ。何故プレリュードがデートカーとして受けたかと言えば、運転席側から助手席のシートバックを倒せる機能がついていたから、という話はここでは置いておく。

 プレリュード成功に刺激された日産は慌ててシルビア(S13)を発売したが、これもまた良く売れた。シルビアと競ったのは三代目となったプレリュードだったかな。

 で、いよいよ本題だ。いまどきのデートカーってラクティスなのか?(ラクティスは郷秋<Gauche>的トヨタ株を大暴落されたクルマだ。詳しくはこちら。もっともラクティスが悪いわけじゃないんだけどね)ラクティスって、郷秋<Gauche>はファミリーカーだと思っていたぞ。だから仕事帰りのクルマの中で聞いていたFMからこんなCMが流れて来た時には驚いた。

彼氏にラクティスで家まで送ってもらった彼女が「帰り、一人で寂しいね」。
彼氏曰く「ゼンゼン!」


 ラクティスはパドルシフトで運転が楽しいクルマなんだと。パドルシフトは楽しいかも知れないけれど、サスペンションはキュッと締まっているのか?ステアリングはクイックか?シートのホールドはいいのか?郷秋<Gauche>だったらデートカーにラクティスは選ばんぞ。

 もし、いま、仮に、万が一、郷秋<Gauche>が勤めて2年目の25歳だったら、3年落ちのミニ(Oneでがまんするか頑張ってCooperにするかは悩むところだ)か、最終型の106だな。おっと、145という手もあるし、ロードスター(NBか?)もありだな。ロードスターと言えば、スマート・ロードスターもいいけれど、ちょいと予算オーバーか?
 
 今日の1枚は、ビオラ。
コメント ( 8 ) | Trackback (  )

ロマンスカーと鯵の押し寿司の美味しい関係

 新宿と小田原・江ノ島を結ぶ私鉄、小田急線を走る特急ロマンスカー(有料)の先頭車両にある展望席の販売が再開されることになった(らしい)。さる16日に小田急相模原駅であった飛び込み事故の際に、その衝撃でフロントガラスが割れて穴が開き、その破片で乗客9人が手を切るなどけがをした事故後からこの席の販売を見合わせていたが、特殊フィルムを張り付けてガラスの強度を向上させる対策を講じたことから販売が再開されたものである。

 ロマンスカーについての詳細はこちらをご覧いただきたいがここまでは、実は「枕」。郷秋<Gauche>が今日書きたかったのは、新宿駅にあるロマンスカー用ホームに「売店」(名前を忘れた)があり、そこで大船軒の「鯵の押し寿」を売っているということなんだ。缶ビールを飲みながら、「鯵の押し寿」を食べながら小田原・箱根湯本への1時間半の旅を楽しむのが、ツウってもんじゃないか?

 「鯵の押し寿」といえば小田原や大船駅で販売されている湘南名物の駅弁だけれど、実は先にあげた大船軒の他に東華軒がこの「鯵の押し寿」を製造・販売している。

大船軒の「鯵の押し寿し」(特上、税込み1,000円)
東華軒の「小鯵押寿司」(特選、税込み900円)

 鯵の押し寿司の味だけをとると大船軒かも知れないけれど、郷秋<Gauche>的には東華軒の「小鯵押寿司」がお薦めだ。なぜならば、写真をご覧いただいてもわかるとおり、東華軒の「小鯵押寿司」には紫蘇で包んだ寿司が二つ入っている。鯵の押し寿司を食べた後にこれを食べると口の中がさっぱりするのだな。だから折り詰め弁当(駅弁)を一つのパッケージ食品として考えると東華軒の「鯵の押し寿」の方が半歩リードというのが郷秋<Gauche>の採点だ。

 東華軒のものは小田原駅と熱海駅のみに販売だが、大船軒のものは大船・茅ヶ崎・鎌倉・藤沢他各駅のみならず、小田急新宿駅でも販売されているのは既述の通り。販売個数・知名度では大船軒が圧倒している模様である。それでも郷秋<Gauche>は東華軒をお薦めするが、なかなか買えないので新宿駅で買える大船軒でも、勿論喜んで食べている。
 
 今日の1枚は、またまた、梅。この枝は既に満開。
コメント ( 10 ) | Trackback (  )

将を射んと欲せば

 今日の神奈川新聞に、神奈川県内の15の蔵元が加盟する県酒造組合が女性ファンのすそ野を広げるために「女性のための中華街で神奈川の酒を楽しむ夕べ」を開催したとの記事が掲載されていた。この記事を読んで驚いたのは神奈川県内に少なくとも15の蔵元があること、中華料理と共に日本酒を味わって欲しいという発想、そしてターゲットが女性であること。

 まぁ、造り酒屋も15軒くらいはあるかも知れない。少なくとも郷秋<Gauche>は中華料理で日本酒を飲みたいとは思わないけれど、まぁ、いい。しかしだ、どうして「女性のため」なんだ?まあな、連れの女性が日本酒を飲みたいと言えば、男は日本酒の旨い店に行くか。「将を射んと欲せばまず馬を射よ」(漢字はこれであってる?)ってことなんだろうか。あるいは既に「将」は女性か?

 今日の1枚は、春の先駆け蕗の薹(ふきのとう)。味噌汁に散らされた、あのほろ苦さが懐かしいなぁ・・・。
コメント ( 7 ) | Trackback (  )

プーくん、帰宅する

 子猫のぷーくん(実は子ライオン)が一週間ぶりで我が家に帰って来ました。14日に「プーくんは重体」と書きましたが、主治医と相談した結果今回は開腹手術などによる根治治療はせずに、次の定期健診時まで様子を見てみましょうということになりました。持病は抱えたままだけれど、それ以外の不具合は全部治しましたので無理をしなければしばらくは元気に過ごせそうなぷーくんで、まずは一安心。やれやれ。

 今日の1枚は、春を呼ぶ「スプリング・ブルースター」。ただしこれは私が勝手に付けた名前ですのでご注意の程を。普通は「大犬のふぐり」と呼ばれています。
コメント ( 5 ) | Trackback (  )

春がいっぱい

 今年の厳しい寒さもようやく峠を越したようです。今日はうす曇でしたが風もなく穏やかな一日で、森を歩くのにはまずまずの天気でした。先週あたりから咲き出した梅ですが、場所や木によってはまだ咲いていなかったり3分咲きだったりとまちまちです。

 足元に目を向ければ仏の座になずな、大犬のふぐりや姫踊り子草がたくさん咲いていて、踏みつけないように歩くのも大変なほど。

今日の1枚は、すみよしの森の梅。
 
 今日、恩田の森で撮影した写真をこちらに掲載しております。春の足音をぜひご覧ください。
恩田Now 
コメント ( 0 ) | Trackback (  )

郷秋<Gauche>、銀座に行く、の巻

 いったいこの前行ったのはいつなのか、思い出せもしないくらい久しぶりに銀座に行ってきました。まずはニコンハウスとスキヤカメラ。あるはあるは。コニカミノルタがカメラ・写真事業から撤退とか、ニコンがフィルムカメラのラインナップを大幅に縮小するとか、写真・カメラファンには嬉しくないニュースが飛び交う昨今だけれど、あるところにはあるのです。勿論中古だけれど、程度抜群のカメラ・レンズも山ほどある。当分は心配なさそうです。もっとも小遣いがあればの話ですが(^^;。

 続いて山野楽器でCDと楽譜のチェック。このところ楽譜もCDも必要なものはネット経由で入手しているのは「リアル」なお店に行くのは久しぶり。ここでビックリ驚いたのはなんと新品のLPを売っていたこと。ジャンルはジャズ。もっともその枚数は極々わずかでしたし、マイルス・デイビスやクリフォード・ブラウンなどの、基本の「キ」のアルバムばかりで、ほとんどが郷秋<Gauche>のレコード棚に収まっているもの。だから買わなかったけれど、今時新品のLPが買えるんだと、つくづく感心したのでありました。

 しかし考えてみれば、フィルムで撮るカメラやら手動でピントを合わせるレンズといい、ターンテーブルに乗せてクルクル廻して聴くレコードといい、どうして郷秋<Gauche>の好みは後ろへ後ろへと向いているんだろう。前を向いて生きていないわけではないと、自分では思っているんだけれど。

 さて、お次が本日のメイン・イヴェント。連続7時間に及ぶF1クチバトル大会!元へ、SAF1ドライバー決定祝賀会!だったか?まあ、なんでも良いではないですか。F1好き11名が銀座に集まりまっ昼真っからビールをあおったのでありました。しかしだ、よくよく思い起こしてみると、F1を熱く語った時間は17%程ではなかったか。あとの83%の時間はいったいぜんたいなんの話をしていたんじゃらホイ。お集まりの皆さん、お疲れ&ありがとうございました。特に幹事さん、遠路遥々のお二人さん、ホントにホントにお疲れさまでした。

 と言う訳で(どういう訳かというツッコミ厳禁)、昨日「最後(のつもり)の『冬っぽい』一葉」と書いたので今日は春っぽい一葉。



さて、何でしょう?
コメント ( 15 ) | Trackback (  )

写真は葉っぱか?

 郷秋<Gauche>が広辞苑と共に愛用している国語辞典に三省堂の「新明解国語辞典」がある。この「新明解」にはものの「かぞえ方」が載っている。例えば、箪笥(たんす)は一棹(ひとさお)、兎(うさぎ)は一羽、などなど。で、写真はと言えば一枚、一点の他に一葉(いちよう)と出ている。一葉、つまり一枚の葉っぱである。

 それではと、一葉を引いてみるとだ「『一枚(の葉)』の意の漢語的表現」とある。おいおい、「一枚の写真」という意味はないのか?

 と言う訳で、今日は最後のひと葉ならぬ、最後(のつもり)の「冬っぽい」一葉。


 艶蕗(ツワブキ)の綿毛。晩秋から初冬にかけて咲くこの花をご存知ない方は12月16日掲載の写真をご覧ください。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
コメント ( 2 ) | Trackback (  )

F1が2部制に?

 日本のF1ファン(勿論私も含めて)がSAF1ドライバー決定で盛り上がっている最中にビックリ仰天のニュースが飛び込んできた。

FIAがF1を2部リーグ制にし、F1とGP2の相互昇格降格の制度を導入する検討を始めたというのだ。判り易く言えば、サッカー・JリーグのJ1とJ2のような関係をF1とGP2において作ってはどうかということだ。

郷秋<Gauche>的結論を先に言えば、総論には賛成だが果たして上手くいくのか、だ。大体においてF1とGP2ではその予算規模が余りにも違いすぎる。この制度導入によりF1の運用コストが下がるのならばいざ知らず、GP2の方のコストが上がってしまい結果としてGP2参戦チームの数が減ってしまったのでは元も子もない。

しかしだ、より優秀な若手ドライバーがF1で走れる可能性が高くなるのだとすれば、それはそれで大いに意味のあることである。若い、才能溢れるドライバーの登場は、F1を更に面白いものにすることは確実なのだから。



 さて今日の一枚は、咲き出した紅梅。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
コメント ( 1 ) | Trackback (  )

日本人F1ドライバー

 ようやくSUPER AGURI Formula 1(スーパー・アグリ・フォーミュラワン)のドライバーが発表になった。噂通り佐藤琢磨と井出有治の2名だ。井出についてはスポンサーとの関係から一時期疑問視されたこともあったが、やはり、という印象だ。フォーミュラ・ニッポン2005年シリーズランキング2位の実力がF1の世界でどこまで通用するのか見ものである。

 まぁ、この話題はWeb巷で溢れているだろうから、郷秋<Gauche>はこれ以上書かない。ただ、思うのは日本人ドライバーが複数いるシーズンは久しぶりだなあということ。

 果たして日本人F1ドライバーはこれまでに何人いたのか。日本人初のF1ドライバーと言えば、多くの方は1987年ロータス・ホンダからデビューを果たして中嶋悟を思い浮かべる。これはこれで間違いではないけれど、それでは中嶋以前にF1を走ったドライバーがいないのかと言えば、実はいる。

 日本人で最初にF1にその名を留めたのは鮒子田寛だ。中嶋に先立つこと12年、1975年に当時のオランダGPとイギリスGPにマキF101C・フォードで参戦するも予選落ち。本戦に出走していないドライバーをF1ドライバーと言って良いものかどうかは、悩むところだ。

 76年・77年に富士で開催されたレースでは複数の日本人ドライバーが登場する。星野一義、高橋国光らだ。星野一義は中嶋の良きライバルとして国内最上級カテゴリーで覇権を競った仲だが、実は星野は中嶋の10年前にF1デビューを果たしていることになる。

 さて、77年の富士以降、F1が日本で脚光を浴びるのは中嶋悟がフルシーズンを戦うレギュラードライバーとしてロータス・ホンダからデビューする87年まで待たなければならなかったのである。鮒子田にしても星野一義、高橋国光にしても特定のGPだけに出走したスポット参戦のドライバーであったのだ。

 中嶋悟以降の日本人F1ドライバーについては比較的記憶に新しいところだが、89年から98年にかけては常に複数の日本人のドライバーが走っていたのをご記憶の方はどれほどおられるだろうか。89-91年には中嶋と鈴木亜久里、92-96年は鈴木と片山右京、97年に片山と中野信治、そして98年には中野と高木虎之介だ。

 おっといけない、ついつい忘れそうになるのが95年に通年で走った井上隆智穂だ(ただし完走は5回、最高位はイタリアGPの8位)。つまり95年には鈴木、片山、井上の3人の日本人ドライバーがF1に参戦していたことになる。その後2000年、2001年と日本人ドライバー不在の2年間を経て2002年、我らが佐藤琢磨がデビューするのである。

 前置きが長くなったが、今回のSAF1のドライバー発表により実に8年ぶりに複数の日本人ドライバーが参戦するシーズンが現実のものとなった。しかもエンジンもタイヤも日本製の日本のチームで走るのだ。めでたい。実にめでたい。実際のレースでは「めでたい」と言える結果をすぐに出せるとは思わないけれど、2人の日本人ドライバーがシーズンを通して戦うのだから、心弾まないわけはない。

参考までに、日本人F1レギュラードライバーは次の通り、8名。
中嶋 悟 1987-1991 ロータス、ティレル
鈴木亜久里 1988-1996 ラルース、ザクスピード、フットワーク、ジョーダン、リジェ(88年・94年は一戦のみ、89年は全戦予備予選落ち)
片山右京 1992-1997 ラルース、ティレル, ミナルディ
井上隆智穂 1994-1995 シムテック、アロウズ(94年は一戦のみ)
中野信治 1997-1998 プロスト、ミナルディ
高木虎之介 1998-1999 ティレル、アロウズ
佐藤琢磨 2002-参戦中 ジョーダン、BAR、スーパー・アグリ(03年は一戦のみ)
井出有治 2006から参戦 スーパー・アグリ

 この他にスポット参戦のドライバーは9名(ただし本戦出走は6名)。その他にテストドライブを務めたドライバーは複数いるが、シーズンを通してのテストドライバーならいざ知らず、スポット・テストドライバーではF1ドライバーとは言えないだろうな。


 さて今日の一枚は、文字通り最後にひと花咲かせる山茶花(さざんか)。さすがに椿(つばき)と交代の時期が来たようです。

[ 撮影 : いつもの東京都下某所 ]
コメント ( 13 ) | Trackback (  )

プーくんは重体

 我が家の子猫、プーくんを検診に連れて行ったことを昨日書いたけれど、今日主治医から電話とFaxが届いた。一見健康そうに見えたプーくんだけれど、主治医の見立てによると現状ではその表立った症状は現れていないけれど、このまま放置すると遠からず発症する可能性をいくつも抱えているのだと言うのだ・・・

 一見元気そうに見えても9年、62,000Kmを後にしたプーくん(Peugeot 306 Xsi)、身体のあちこちに疲れをためているんだなぁ・・・。


 さて今日の一枚は、昨日のライオン(プジョーのマスコットかつエンブレムだ!)ならぬ「ねこくん」に対抗して(というわけではないけれど)すみよしの森のワンちゃん。農家の庭先でいつも放し飼いになっています。すごくおとなしくて人懐っこい犬で、私が通りかかるといつも近寄ってきてくれるんです。
コメント ( 0 ) | Trackback (  )
« 前ページ