Nikon Photomic FTN

 昨日メンテナンスに出したNikon Photomic FTNはNikon 「F」シリーズの完成形と云えるモデルです。

 世界初のプロ用一眼レフ、Nikon F(写真右)は露出計非搭載のアイレベルファインダー付きのモデルでした。1959年当時の技術では露出計をカメラに内蔵することが困難だったのです。しかしニコンは、より精度の高い露出制御去が求められるカラーフィルムの普及によりファインダー内に露出計を内蔵することが必須な時代が来ることを見越してファインダーを脱着交換が可能な構造としておりました。

 しかしながらすぐにTTL露出計を搭載することはできず、1962年に登場したフォトミックファインダーは外光式でした。1965年に至りようやくTTL平均測光露出計を内蔵したフォトミックTファインダーが登場します。中央部重点測光のTN (1967年)を経て1968年に開放F値設定を半自動化、通称「ガチャガチャ」を搭載したFTN(写真左)の登場により「F」シリーズが完成し、1971年のF2へとその系譜が引き継がれて行くのでした。

 と云う訳で今日の一枚は、Nikon Fと「F」シリーズの完成形であるNikon Photomic FTN。二階を建て増ししたかのようなフォトミックFTNファインダーですが、これでもTN以前のファインダーと比べると小型化されております。この無骨な外見もPhotomic FTNの魅力の一つと云えるでしょうか。

 blog「恩田の森Now」 https://blog.goo.ne.jp/ondanomoriには2月8日に撮った写真を5点掲載いたしております。春を待つ森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。

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#Nikon F #ニコン F #Nikon Photomic FTN

コメント ( 2 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
Unknown (新・空間歩行人)
2020-02-16 09:15:04
ニコンFは思い入れのある機種です。高校写真部入部の際にまだ愛機(コンパクトカメラはあり)のなかった私は叔父から借り物のフォトミックFTNを持参して撮影会に参加、先輩たちがびっくりしていました。その後やっとFEを買う事になるのですが今思えばクルマのオフ会にハコスカで来るようなものだったのでしょうね。
ブログに掲載した弘法山のスナップはFTNで撮ったものです。
 
 
 
Unknown (郷秋<Gauche>)
2020-02-18 06:37:01
新・空間歩行人さん
コメントありがとうございます。
借り物とは云え高校の時からPhotomic FTNをお使いであったとは素晴らしい!私は小遣いをためてようやっと買ったPENTAX SPでした。
 
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