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気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

プラウダ高校のカチューシャ と 時定高校のちゃんみお

2013年09月27日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン劇中にて、大洗女子学園と戦車道全国高校生大会で対戦した強豪校の一つ、プラウダ高校の隊長カチューシャは、変てこなセリフを好むことで知られます。プラウダ高校は、北海道網走市にあるという設定ですが、服装や所作や生活様式はどうみてもソ連--ロシアのそれに染まってます。戦車もソ連製だし。


 女子高校生なのに、身長が小っちゃくて、どう見ても小学生ぐらいのガキにしか見えない。しかも牙が片方だけ出てる。牙のある子供を、ロシアでは勇気と闘志の象徴として崇める、とか何とかというような意味の話を聞いたことがあるんですが・・・。とにかくこのガキが、プラウダ高校戦車道チームの隊長です。


 で、このクソガキの言い放つ変てこなセリフ。

  「いーい!?あいつらにやられた車両は全員シベリア送り25ルーブルよ!」 

 初めて聞いたとき、全然意味が分かりませんでした。すると副隊長のノンナが「日の当たらない教室で、25日間の補習ってことですね」って翻訳してくれたのでやっとわかったんだけど・・・。
 ところが、この変てこなセリフにはちゃんと元ネタがあったというんですね。ソ連の作家・ソルジェニーツィンの記録文学「収容所群島」であると、ガルパン製作監督の水島努さんが公式ツイッターで明らかにしておられます。なんでも、1950年当時のソ連の最高刑が25年の強制労働であり、囚人たちはこれを「25ルーブル」と呼んだのだそうです。

 ですが、別れの挨拶の時に「ピロシキー」っていうのは、いまだに全然分からんのです。ピロシキって食べ物じゃないのか? ロシア風の油揚げパイだったかパンだったか・・・。

 こんなカチューシャの迷セリフを、ガルパンファンは時々ネタにして盛り上がってますけども、元ネタがしっかりしている分、まだマシなほうじゃないかと思いますが・・・。私自身は、もっと訳の分からない迷セリフをたくさん発するアニメキャラクターを知っていて、ガルパンに出会う以前は、そのアニメを結構楽しんで観ていたんですよ。


 これが問題のキャラクターです。時定(ときさだめ)高校一年Q組の、ちゃんみお こと長野原みおです。ファンの間ではもっぱら「ちゃんみお」で通ってますね。由来は、クラスの親友の相生祐子(ゆっこ)がそう呼んだからです。「みおちゃん」を逆さにしたんでしょうね。


 この、ちゃんみお、外見は普通の可愛い女子高校生なんですが、ボーイズラブ趣味がありまして、本人はそれがアブノーマルであることをきちんと認識してて、必死に周囲から隠しているわけです。プライベートでは趣味で隠れてボーイズラブ漫画を描いており、ペンネームが「長野原大介」だというから笑えます。
 そういう趣味が、一回だけバレそうになったストーリーがありまして、ちゃんみおが必死で隠し通そうとして、親友のゆっこや警官やヤギに、ドラゴンスクリューをくらわせて白い灰にしてしまうシーンがありましたね・・・。


 あっ、そうそう、忘れてました。このちゃんみおが出てくるアニメは、「日常」といいます。公式サイトはこちら。このアニメは二年前に民放でもNHKでも放送されてまして、私も結構見ておりました。
 「日常」ってタイトルなのに、ほとんど「非日常」の世界で、原作コミックは時定高校で繰り広げられる不条理な「日常」を題材にしています。多くの個性的な登場人物が、変わった行動や言動を繰り返し、それで巻き起こる奇想天外な出来事の続発にあれこれ振り回される、というストーリーなんですが、そのなかでもエネルギッシュで吹っ飛んでて、豊かな表情で変てこなセリフを続発するのが、ちゃんみおです。


 では、その迷セリフの一部を。

 「それ私の野口ー」
 「やられる やらなきゃ 殺られる」
 「全然ちがうこと言っていい?なすび」
 「いちごのないケーキなんて、もはやパンじゃん!」
 「お前の…お前の血は何色だー!!!」
 「アルゼンチン!!!ペソしかないよ!!!」
 「おっと キスなしで眠り姫のお目覚めだ」
 「人間……魚雷……」
 「あきらめない!! あきらめるなら……やるだけやってあきらめてやる!!」
 「泣いて馬謖を斬れよ!」


 もちろん元ネタなんてありゃしませんぜ。大体なんで財布の中身が、アルゼンチンの1ペソ硬貨なんだよ。
 まあ、とにかく、この迷セリフ集を振り返ってみますとね、前述のカチューシャの25ルーブルなんて、ほんとにまだマシですよ・・・。


 さらに私が大笑いしてしまったのが、阪本さん。上画像の黒ネコなんですが、人間の言葉をしゃべるんですよ。もとは捨て猫で、その頃入っていた箱に「阪本製薬」とあったので、そのまま名前になったという・・・。それで、みんなに「阪本さん」と呼ばれたりしてるんだけど、それに答えてますから笑えます。
 さらに可笑しいのが、このネコ、飼い主に対して上から目線なところがあって、自分が飼い主たちの親代わりだ、とか何とかほざいてるわけです。実際にはネコだから、飼い主たちにさんざん遊ばれてるんですけどね。

 今思うと「日常」の方が全体的な世界観としてはシュールすぎる気がします。ガルパンの方は、設定や世界観が破天荒なところがあるけれど、キャラクターの方はわりと普通で、個性的の部分も控え目なタッチで表現されていますね。ネコも登場していますが、阪本さんとは違う普通のネコですよ。

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