気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガールズ&パンツァー「フェイズ エリカ」のもう一つの魅力 中編

2018年07月05日 | ガールズ&パンツァー

 コミック「ガールズ&パンツァー フェイズ エリカ」に登場する戦車道チームは、主人公逸見エリカが属する黒森峰女学園、そして対戦相手の継続高校、の二つです。物語の流れからすると、他にも対戦校チームが出てきてもよさそうなのですが、「あえて継続高校チームのみになっているのが、プラモデル的にはポイントが高いよ」とは近藤エリさんの意見でした。

 その根拠を尋ねたところ、次のように説明してくれました。
「プラモデルはだいたい集めてコレクションする性質のものなんで、チームの戦車ならば色々揃えてみたくなるんですよね。それやから、複数のチームが「フェイズ エリカ」に出てきますとね、それぞれ集める方向に下手するといっちゃいますから、それは大変なわけですよ。ですから、チームが主人公側は黒森峰、対戦相手は継続、というストーリーで完結しているのは有り難いんですよ」

「あと、黒森峰はテレビでやってる時から出てますから、私たちも何輌かは作ってますけど、継続は劇場版で初めて出てきて、でもBT-42だけだったでしょう、他の車輌が出なかったから、プラモも色々作るという楽しみが無かった。最終章でもBA-10しか出てないし。でも公式ガイドでは色々あるじゃないですか、それが「フェイズ エリカ」で初めて具体的に描かれましたよね。やっぱりガルパンの戦車ってのは、名前とか文章で書いてあっても、それだけではイメージが浮かばないんですよ。知ってる方ならイメージ起ち上げてプラモに取り組んじゃうんでしょうけど、私たちはよく知らないからイメージするなんて無理ですよ。コミックで描かれて初めて、ああこういう戦車なんだ、ってやっと実感出来るの。それがプラモで作ることの一番のキッカケになったということですよね・・・・」

 モケジョさん達が、それで「フェイズ エリカ」に登場する継続高校チーム車輌のプラモ再現に熱中し出している訳が、大変によく分かりました。黒森峰女学園チームの車輌のほうは、以前に私がモケジョさん達のサークルに講師として招かれてガルパン戦車プラモデル講座を10回にわたって実施した際に3車種を取り上げて製作実習をやりました。すなわち、入門製作実習時にⅡ号戦車F型、ストレート製作実習時にパンターG型、改造工作実習時にティーガーⅠを教材に使いました。
 なので、モケジョさん達は7人ともその3車種は作っており、あとはそれぞれにラングやヤークトパンターやティーガーⅡ等を作っているそうなので、いまではめいめいがかなりの数を揃えている筈です。

 これに対して継続高校チームは、いままでBT-42しか無く、まだ作っていない人が大半です。「フェイズ エリカ」に継続高校チーム車輌群が登場したのが大きな契機になったことは、容易に想像がつくわけです。
 しかも、理由はそれだけではありませんでした。エリさんは、こうも言いました。
「いまのところ、「フェイズ エリカ」の継続チームが一番たくさんの車輌を持ってるんですよねー」

 それは、間違いではありませんでした。アニメ、コミックを通じて一つの作品に登場するチーム保有車輌の最多数は11種類ですが、それに該当するのはテレビシリーズの黒森峰女学園チーム、コミック「フェイズ エリカ」の継続高校チームの2校です。
 したがって、コミック「ガールズ&パンツァー フェイズ エリカ」は、現時点でのガルパンの全作品を通じて一作品最多数の11車種を保有するチーム同士の対戦のストーリーでもあることになります。ガルパン戦車プラモデル製作のテーマ資料としてモケジョさん達が注目しているのも、そういう点がウケているからだろうな、と思います。

 ですが、モケジョさんのなかで唯一の継続高校ファンである佐藤ミカさんは、「継続の保有車輌は、ガルパン関連作品全部ひっくるめてカウントしたら13種類ですよ」と教えてくれました。それでもう一度チェックしてみたところ、確かに13車種ありました。他にそれだけの車種数をを保有しているチームは黒森峰女学園しかありませんので、継続高校チームが、プラモデル再現における最も魅力的な対象になり得る可能性が大いにあるわけです。

 と言うか、その可能性が実際に具体化しつつあるのが、いまのモケジョさん達の動向であるわけですね・・・。 (続く)

 


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