ステップ13では車体パーツの上下を貼り合わせます。ステップ14では主砲を組み立てますが、砲身パーツは再現時期によってF3、F4のいずれかを選択します。ガルパンの作中車ではF3を選びます。
御覧のように、作中車においては前面にネジ穴があります。すなわち、F3のパーツに相当します。
ステップ13の、車体パーツの上下の貼り合わせを行いました。
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タミヤキットなのでパーツの合いは良いのですが、今回使用した個体には、車体上部パーツに微妙な歪みがあって、そのまま合わせると左側に僅かな隙間が出ました。それで、接着後にテープを巻いて留め、乾燥固着するまで置いておきました。
ステップ14に移り、砲身の組み立てにとりかかりました。
組み上がりました。選択のパーツはF3とし、キットに付属していた金属砲身パーツは使用せずにキットパーツにて砲身を組み付けました。
金属砲身パーツというのは、実車に近い質感を出すためのツールだと思いますので、ガルパンのアニメ車輌に関しては、個人的にはさほどの必要性を感じません。
そもそも、ガルパン戦車プラモデル製作というのは、アニメ作品の3D画像による立体映像の戦車をプラモデルで再現すること、というのか私個人の基本認識です。第二次大戦中の実車を再現する、というのとは別の概念、スタンスが必要だろう、という思いが常にあります。なにしろ、アニメタッチの戦車ですから、第二次大戦中の実車のように仕上げる諸表現とは原則として無縁なのかもしれない、という考え方です。
なので、汚しやスミ入れやチッピングなどは原則としてやらない方向で取り組んでいます。決して手抜きではないのですが、それによって制作のコストも時間も大幅に縮小出来るのは確かなので、この方針も悪くはないのではないか、と思っています。
また、アニメとリアルの境界線というものに関しては、確かに存在するはずだと考える立場なので、そのあたりの線引きをどうするか、という問題が常にあります。ガルパン戦車プラモデル製作を始めた時点から、ずっと私につきまとっている問題ですが、それについてのマニュアルがあるわけではないし、またあっても仕方がないだろうと思いますので、基本的にはキット毎に柔軟に対処して自身なりの製作表現世界を模索していけば良いのではないか、と思っています。
だから、模型サークル交流仲間のモケジョさん達に色々聞かれた際にも、「それぞれの心の中に映っているガルパン戦車のイメージに合わせて好きなように作れば良い」という要旨にて答えています。要するに、自由に作ればいい、と思います。
ガルパンというアニメ作品が、戦車プラモデルの世界に与えた影響の最たるものが、「自由自在に作る」という概念の進化であった、と個人的には解釈しています。だから、先に述べた、「第二次大戦中の実車を再現する、というのとは別の概念、スタンスが必要だろう」という思いも時折強くなるわけですが、それは、ガルパンキャラクターのミニフィギュア等と組みあわせる楽しさに向き合った時点で、より鮮やかさも増します。
そういうのが、実はガルパンファンにとっては、意外にも重要な要素であるかもしれないな、と思うことがあります。
さて、ステップ15です。主砲の組み立てを進めてゆきます。砲塔内部に隠れる部分なので、ガイドの指示通りに進めます。
砲身の可動部分の組み立てに際しては、接着剤が流れ込まないように注意します。
組み上がりました。砲身の上下の動きもスムーズです。
ドラゴンの同型車輌のキットで作った場合、パーツはもっと細かくなる筈なので、組み立て工程も複雑になるでしょう。その意味でも、サッと組み立てられる今回のタミヤキットは、とにかく楽で有り難いです。 (続く)