去る6月15日にコミックウォーカーで第7話が公開されました、コミック「ガールズ&パンツァー 樅の木と鉄の羽の魔女」です。
今回も冒頭にキャラクターの紹介が載せられています。舛倉杏奈、主人公の戦車に操縦手として乗り込んでいる方です。パンツァージャケットの下に着ている衣装を描いて見せてくれていますが、これがルーマニアの民族衣装なのでしょうか・・・。細密な刺繍による幾何学的な模様をベルト状にデザインする辺りは、おもに東欧諸国での普遍的な服飾文化の要素であるそうです。
キャラクター紹介には、戦車道部部長、とありましたが、そういえば、Ⅳ号戦車に搭乗している魔女科の毬奈・コンスタンティネスクも、戦車道部部長、とあります。
伯爵高校チームの戦車道部部長って二人居るのですかね?
今回は、葬儀の棺を曳く戦車が登場しました。日本の地方の農村に、軽戦車が当たり前のように存在しているという、戦車道世界ならばでの光景です。
この地方の農村というのは、伯爵高校が所在する福島県のそれであるようです。すると葬列の合図の銅鑼や、出棺に際する儀礼なども、現地に実際に伝わっている冠婚葬祭の習俗であるのかもしれません。そういう歴史文化的な背景もきちんと細かく調べて描かれているあたりに、作者むらかわみちおさんの「本気」を感じます。
戦車そのものも、細部まで丁寧に描いてありますので、日本の戦車だとすぐに分かりました。車体は九五式軽戦車のそれに見えました。
ですが、砲塔は九五式軽戦車のそれではなく、九七式中戦車のそれに見えました。ということは、四式軽戦車だな、と気付きました。
作中では、かつては牛が果たした役目を戦車がこなしているという設定になっています。地方の農村では軽トラまたはトラクターのような使われ方をしているのでしょうか。このように、日本の各地に当たり前のように戦車が使われているという世界観でなければ、戦車道という一種のスポーツ競技も成立しないのでしょう。
さて、四式軽戦車は、正しくは四式軽戦車ケヌと称します。ドラゴンから1//35スケールキットが出ています。作中車そのままの姿ですので、もう間違いないでしょう。
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物語のほうは、主人公の野咲の子供時代の回想シーンが展開し、彼女が「魔女」の存在を初めて知った事、葬儀に参列した「魔女」の姿を見た事、などが描かれます。「魔女」とは昔から縁があった野咲の特別な思い出が、リアルな描写によって鮮やかに迫ってまいります。
続きを早く読みたいですね。