ステップ6です。左右のフェンダー、後部の側面装甲板、前面部および背面部の各部品を取り付けます。これらによって、車体部分は大体出来上がってきます。
主なパーツを切り出して仮組みしました。歪みやズレは無く、綺麗に組み合わさりました。古い時期の発売で、メーカーのスポイニャ自体は既に廃業となっているようですが、もともと精度はそんなに悪くないキットであるためか、現在のミラージュホビーも金型をそのまま引き継いで生産販売しているようです。
右フェンダーのパーツ32には、御覧のように車外装備品がモールドされています。最終章第2話の劇中車においては車外装備品の有無が確認出来ず、コミック版「リボンの武者」の作中車には車外装備品がありません。
そこで、劇中車にも車外装備品は無い可能性が高い、と推測し、上図のモールドは削り取ることに決めました。
ナイフでカンナがけして削り取りました。車外装備品のパーツはジャンクに幾らでもありますから、後で取り付けようと考えた場合は、該当パーツを調達して取り付けることも可能です。
組み上がりました。
後ろから見ても、綺麗に組み上がっています。
続いて、左右フェンダー上の雑具箱、背面部の小パーツを切り出しました。
全て取り付けました。左右フェンダー上の雑具箱33、34は、劇中車と同じ画面に出ている同型の双砲塔型においては車体色と同じカラーにまとめられています。
ですが、レストアされて走行可能な現存実車の動画を見ますと、雑具箱だけは木製なので木製品のままの色であるのが分かります。そのあたりを塗装でどのようにするかはお好みで良いでしょう。
前面部の各部品です。ハンドルもきちんとパーツ化しており、タミヤ製品のような安直なモールド化になっていない点は興味深いです。
一般的に東欧キットは大雑把だという評価があるようですが、必ずしもそうではないと思います。ウクライナのミニアートのキットを見れば一目瞭然でしょう。
仕上がりました。この範囲は、元となったヴイッカース軽戦車の形状がほぼ踏襲されている感じです。同じ系譜上にあるソ連のT-26、日本の九四式軽装甲車などに似た雰囲気があります。
ですが、全体的にリベットが省略されている傾向があり、このキットにおいては砲塔とこの前面部分に顕著です。砲塔部分のリベットは、劇中車にも見えますので、後で追加再現する予定ですが、前面部分のリベットは劇中車でも最低限になっているようです。どこまで追加再現するかは、後で考えることにしました。 (続く)