最終章第2話の無限軌道杯第1回戦で聖グロリアーナ女学院と対戦したワッフル学院は、上図のアルンヘム鉄橋やレマゲン鉄橋を思わせる橋梁内にて、映画「遠すぎた橋」を思わせる激戦の末、相当の撃破数を挙げつつも敗れています。
鉄橋を陣場にして聖グロリアーナ女学院のマチルダ1輌、クルセイダー2輌を撃破横転せしめたその陣容は、上図の拡大画像で見る限りではAMC35(AGC1)1輌、ヴィッカースT-15の2輌が認められます。AMC35がフラッグ車で、2輌のT-15はその直衛であったのでしょう。47ミリ砲と13.2ミリ機関砲との組み合わせで、よく聖グロリアーナ女学院の戦車部隊に対峙し得たものと感心してしまいますが、公式資料類によれば他に105ミリ榴弾砲搭載のM4も居たそうですから、それなりに健闘したのでしょう。
フラッグ車が討たれて試合終了となった直後のシーンです。右がAMC35で、左手前の砲塔部分はT-15です。
T-15の特徴ある砲塔の形状が忠実に描写されていますが、手描きであるようです。主武装の13.2mmオチキス重機関銃も見えます。
実際のベルギー軍の車輌です。アニメの劇中車は、この車輌の姿を遠くに描き、そして砲塔のみの接近図を示しているわけです。これは左側面から見た図です。
右側面から見た図です。綺麗な写真なので、車輌の細部がよく分かります。今回はこの戦車をガレージキットにて製作しますが、組み立て説明図が大雑把でよく分からない点が多いため、実車の細部が分かる写真を数枚揃えて参考図として使用しました。
去る2020年11月のサークルの定期会合にて、AFV部会のMさんがガレージキットの在庫を整理処分するというので、在庫リストを見せていただき、そのなかにあったガルパン車輌の2点をそれぞれ1000円で買い受けました。上図はその一方のレトロモデルの製品、ベルギー軍のT-15のガレージキットです。
中身の見本画像です。私が1000円で譲り受けた個体はかなり古いもので、パーツの干割れや欠けがかなりあり、上図のような完全な状態ではありませんでした。車輪や履帯のパーツに不良品が少なくなかったのが致命的でしたが、なんとかなるだろう、と前向きに考えることにしました。 (続く)