名古屋市の中区三の丸に裁判所合同庁舎があります。この建物の中には名古屋高等裁判所。名古屋地方裁判所など法務機関が入っています。
今日は、あるコミュニティで、その内部の見学と公判を傍聴してきました。
名古屋の裁判所合同庁舎です。
右側、東の部分ですが、事務棟で会計課とか総務課が入っています。
左側は法廷棟で、名の通り大小の法廷があります。
玄関の銘板で、名古屋高等裁判所。名古屋地方裁判所と刻まれています。
ヘタな絵ですが、庁舎内の撮影は出来ませんので、スケッチしました。
法廷の雰囲気を掴んでいただければと思います。
コミニティの人たちが集合し、まず、通されたのは1階の大法廷です。上の絵の法廷に通されました。
説明してくれたのは名古屋地裁総務課広報係の高橋さんです。
この法廷は、名古屋地裁で一番大きな法廷で傍聴席が96席あるそうです。裁判員裁判に対応できるようななっていて、3人の裁判官。6人の裁判員の席が有ります。裁判員と裁判官の関係ですが、1人1人が1票を持っています。最終的な判断は、野球のチームに例え、裁判長はキャプテン的な立場だと話されました。
裁判員裁判が平成21年の5月から始まりましたが、裁判員裁判の制度についての説明がありました。今日のメンバーの中に裁判員候補に上がった人がいました。
候補として上がる確率ですが、名古屋管内では400万人余りですが、当たる確立は5,800分の1だそうです。種々の説明の後、裁判員裁判のDVDが上映され、裁判員裁判の知識を深める事が出来ました。
大法廷から出て、刑事裁判の法廷を傍聴しました。
1つの公判は平成26年(わ)252号事件で、601号法廷で開かれていました。
被告は、自転車を盗んだことと、自転車の女性を殴打した事件です。
もう1つは平成26年(わ)905号事件、703号法廷で開かれていました。
こちらの被告は詐欺材に問われていました。ファミレスで無銭飲食をした事件です。
こちらの被告には2人の法務官が両側に控えていまして、閉廷後に手錠をかけられ、腰縄に繋がれていました。
被告は、以前にも過ちを犯した事が有り、執行猶予中に起こした事件です。閉廷して手錠をかけられましたが、傍聴席から、すぐ見える場所でして、法律の執行と言う部分が垣間見えました。当たり前の行為なのですが、目の前で被告が手錠をかけられると言ったシーン。ドッキリしました。
2つの公判の共通点は、何れの被告も生活保護の受給を受けていたこと、日頃から酒を飲んでいたことです。
生活保護を受けることは悪いことではありませんが、生活保護を受けている身でありながら犯罪に走ってしまいした。しかも、累犯である。905号事件の被告は裁判官に更生を誓っていました。
なお、判決は6月30日に出ることになっています。
裁判所内で中京テレビの腕章をつけた人を見かけました。
今日のニュースでは、1戸建ての販売で消費税を脱税したというケースがありましたが、その事件に関連してだと思います。