2015年7月4日のブログ記事一覧-銀幕大帝α

クラウン

2015年07月04日 21時58分06秒 | 洋画ホラー

CLOWN
２０１４年
アメリカ／カナダ
９９分
ホラー
R15+
劇場公開（2015/03/21）

監督：
ジョン・ワッツ
製作：
イーライ・ロス
脚本：
クリストファー・フォード
ジョン・ワッツ
出演：
アンディ・パワーズ：ケント
ローラ・アレン：メグ
ピーター・ストーメア：カールソン

＜ストーリー＞
息子の誕生日にクラウンの衣装を着て祝った父・ケント。ところが、なぜか衣装が脱げなくなってしまう。ケントは次第に衣装が肌の一部になり、自分が変わり始めていることに気付き…。

みんな、おいでよ。

－感想－

旦那を愛する気持ちはすっげぇ分かるよ。
んでも奥さん、もう少し冷静に行動しましょうや。
余りにも旦那の為の自分勝手さが目立ち過ぎ。
「首を斬れ」て助言されているんだから、まずはそれを優先させるべきでしょ。
どう見ても、旦那は化け物やん。
なんで「なんとかなるわ」てな気持ちにしかならんのか。
どう考えても、素人な女一人で“なんとかなる”訳がない。

（手助けしてくれていた）カールソンを警察駆け付けたらほったらかし、聞く耳持たない、少女を生贄にしようとしたり。
あれだけ子供を食い殺している現場を目撃しているにも関わらず、まだそういう態度取りますか。
苛々するわ、この女房。

その点、息子の判断力の方が立派。
「あれはもうパパじゃない」
幼い息子がしっかりしていて、女房はどうしたら良いのか思考力鈍ってしっちゃかめっちゃか。
で、結局、捕まえた旦那の暴れっぷりに恐怖して首ちょん切ってやんの。
なんでい、殺しちゃうんかいっ。
だったら最初からそれやっとけよ！てね。

マイホームパパは可哀想。
誕生会の息子の為に、売り家に置いてあったピエロの衣装を何も知らずに着用したら、それは悪魔が乗り移っていた呪いの衣装だった。

陽気で明るく優しかったパパが

凶悪面悪魔に変貌。

この悪魔の呪いを解く為にしなければならないのが、５人の子供を食う事、か、経験者でもあるカールソンが言う様に首を切り落とす事、２通りの選択のみ。
結末は先に書いちゃったけど、終始グーグー腹の音鳴らしながら子供達を食いまくるシーンは子供好きな私にとっちゃ残酷過ぎたけども、間接的に描いてあった事が救いではあったな。

ピエロの格好をした殺人鬼という映画は今まで何度もあったけれども、呪いの衣装を着た事でその衣装が皮膚に張り付き、徐々に魂までもが悪魔化していき凶暴な化け物になるという設定は斬新で面白かった。

旦那を救うか、息子だけを救うか、それとも旦那も息子も救うか。
三者択一を迫られる事になる訳だが、あんな姿を見ちゃったらもう選ぶ道は一つのみっしょ。
兎に角、嫁のやろうとしている事に理解が得られず（何度も自分も息子も襲われ殺されかけているのに「元に戻すわ！」一辺倒っぷりにイライライライライラ）、さっさと殺せよ、それも愛の一つだろうよ、と思っちゃった私は薄情か？（笑）
作品は好きだが、決定力が極端に弱い嫁が嫌い。

評価：★★★