銀幕大帝α

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ピエロがお前を嘲笑う

2016年01月11日 20時25分00秒 | 洋画サスペンス
WHO AM I - KEIN SYSTEM IST SICHER/WHO AM I
2014年
ドイツ
106分
サスペンス/犯罪
PG12
劇場公開(2015/09/12)



監督:
バラン・ボー・オダー
脚本:
バラン・ボー・オダー
出演:
トム・シリングベンヤミン
エリアス・ムバレクマックス
ヴォータン・ヴィルケ・メーリングシュテファン
アントニオ・モノー・Jrポール
ハンナー・ヘルツシュプルンクマリ



<ストーリー>
突然警察に出頭した天才ハッカー青年を主人公に、彼の語る事件の顛末と、その自白に翻弄される捜査の行方を、予測不能のストーリー展開で描き出す。(allcinemaより抜粋)

106分間、あなたが目にしたものは、
果たして真実か?


-感想-

ハリウッドリメイクも決まっているハッカー・サスペンス。
ハッカー集団と言えば「アノニマス」が世界的にも有名ですよね。
本編での主人公ベンヤミンが作るチームは少人数なのですが、それぞれの腕前は確か。
彼らは自分たちのチームの名を世の中に広める為に、あらゆる企業のシステムに侵入してはハッキングしまくるんです。

オイラ、ハッカー王を目指すぞ!!

しかし、そんな彼らの活躍?を快く思わない別のハッカー集団もそりゃあ当然現れる訳でして。
ベンヤミン達の命を奪おうとするんですねぇ。

パソコンを通じてのハッカー同士のやり取りを“覆面をした人間”として擬人化させているのは面白い試みでしょう。

しかし、この映画が評価されているのはそういう事ではあらず、でして。

仲間が全員殺されたから、自分の命だけは助けて欲しいと警察に出頭するベンヤミン。
それならばある条件を出すから、それを貴方が暴いてくれたら身柄は保証してあげる、と警察は取引をするのです。

条件を果たす終盤までの流れはベンヤミンの口から語られる仲間との出会いと、これまで行ってきた様々なハッキング犯罪。

さぁこれら語られる事全てが本当なのか、否なのか。

頭が抜群にキレるベンヤミン率いるチームが主役、てのが大きなポイント。
誰を味方に付ければ賢いのか。
そしてその人物を利用する事により、自身の姿を安全に完璧にこの世から透明にする事が出来るのか。
そう、観客に対する“騙し”は冒頭から既に始まっているんです!

どんでん返し、そして又どんでん返し。
今までの過程(ベンヤミンの自供)がくるっとひっくり返るラストはかなりグッド。
真面目にベンヤミンの語り部を見聞きしていたら、最後はくっそ~てなるかも。
ハッカーやハッキングに興味ある方は、どのような活動をしているのかが観れるので、ストーリーにも引き込まれると思いますし、興味無い方でもそんなにややこしい話ではないので、どんでん返しを期待しながら物語の流れを把握していく中で、あそこはここは怪しい(ベンヤミンは多重人格者?チームは本当に存在する?など)と感じつつも、最後にはしてやられた的な気持ちを存分に味わって欲しい作品。

一つ不満なのが、ベンヤミンが恋する女の子。
可愛くないんだよなぁ。
リメイク作ではそこを綺麗所の女優に改変して欲しいかな。

評価:★★★☆
16/01/11DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-01-08
メーカー:カルチュア・パブリッシャーズ

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コメント (10)
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