銀幕大帝α

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ホラー・シネマ・パラダイス

2016年01月28日 15時43分00秒 | 洋画ホラー
ALL ABOUT EVIL
2010年
アメリカ
98分
ホラー/サスペンス/コメディ
劇場公開(2015/01/24)




監督:
ジョシュア・グランネル
製作:
ジョシュア・グランネル
脚本:
ジョシュア・グランネル
出演:
ナターシャ・リオン
トーマス・デッカー
カサンドラ・ピーターソン
ミンク・ストール
ジャック・ドナー
ノア・セガン
ジェイド・ラムジー
ニキータ・ラムジー




<ストーリー>
父親が遺した映画館を存続させようと必死のデボラ。だが、犬猿の仲である母親が勝手に売却を決定。激怒したデボラは思わず母親を惨殺し、その一部始終を誤ってスクリーンで上映してしまう。

-感想-

こりゃあまたブッサイクな女優ばかりが出てきますな~。
でも映画としては悪女によるどす黒い計画が全編に映し出されていて見応えがあった。

実母を怒りに任せて刺し殺したデボラ(通称デブ)。
その一部始終を録画していた防犯カメラの映像を誤って映画館で上映。
最初は慌てるが、あれ?観客の反応が抜群に良いぞ!?ニヤッ。
映写技師の爺さんも協力して次は劇場内で携帯電話を切らない女客のおっぱいをギロチンスライス。
短編として上映したらこちらも客席からは拍手喝采。

味を占めたデブは双子の殺人鬼姉妹と路上で婆さんをボコボコに殴っていた男を仲間に加え、第3の作品、第4の作品を次々に完成させカルト的な人気を博し、終にはメディアにも取り上げて貰う程になる。

完全に天狗状態になったデブは、長編1作目と題し、いよいよ劇場内を埋め尽くした観客をも対象にした恐ろしい殺人映画をリアルタイムで作り上げようとする。

気の弱そうな性格だったデブが殺人を重ね作品を完成させ劇場を賑わせていく内に、どんどんとあくどい顔つきになっていくのが良い意味で腹立たしい。

毒入りジュースを飲んだ女客がこの世の人間とは思えない毒々モンスターみたいな顔に変貌してブチャーと死んだり、屋根裏に隠していた腐乱死体がボトボトと肉片化して客の体に落下してきたりと、終盤でのグチャグロ地獄絵図は中々に宜しい。
切断死体を頭からスポッと被るってのはこの映画でもやってたんやね。
この前観た『ターボキッド』でもそういうシーンがあったけれど、間抜けな姿だよねあれ。

警察に囲まれて観念した双子姉妹が投降せずにお互いをナイフで刺し合って果てていくってのは、流石数十年間精神病院に居ただけの事はある納得の行動選択。
常に無表情だけど最期の刺し合いまでその表情を崩さないてのも究極の異常者だと見て取れてキャラクターとしては良い感じに不気味だった。

元々己の才能の無さにコンプレックスを抱いていたデブだが、その部分をストレートに指摘され罵られて自覚症状から頭を掻き毟りながら大声で叫び、その隙をつかれ屋上から突き落とされ死んでいくまでにデブが辿る最終的な道がこの場面に上手い事集結され、同情の余地無しだが残当の結果ではあるでしょう。

大物になりたかったのは分かるが、客全員殺して長編を作ろうした事がそもそも遣り過ぎであって、自分の首を自分の手で絞めちゃったアホ丸出し感(本来の思考の弱さが悪い形で出てしまった)がブラックなユーモアを漂わせていて面白い。

評価:★★★☆
16/01/28DVD鑑賞(準新作)
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レンタル開始日:2015-05-02
メーカー:アサルトワン
コメント (2)
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