銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

神の一手

2016年11月22日 13時22分37秒 | 韓国アクション
THE DIVINE MOVE/GOD'S ONE MOVE
2014年
韓国
118分
アクション
劇場公開(2015/05/09)




監督:
チョ・ボムグ
『クイック!!』
出演:
チョン・ウソンテソク
イ・ボムスサルス
アン・ソンギジーザス
キム・イングォンコンス
イ・シヨンクォン・ウンジョン



<ストーリー>
兄の頼みで賭け囲碁に協力したプロ棋士のテソクは、その世界の元締めであるサルスの一団に兄を殺されてしまう。自身も投獄されてしまったテソクは、独房でサルスへの復讐を誓う。

-感想-

いやいや自分で打ってないやん。
下手糞同士が打って、天才からイヤホンで指示受けて対決するってえらく遠回しな事するんやね。
初めから天才同士で打てばええのに。
賭け碁の世界ってこんな風なのかえ?
そこは疑問に感じたけど、映画としては実に面白い。

賭け碁とアクションが掛け合わさっているのよ?
日本だと碁なら碁、将棋なら将棋だけの映画しか作らんでしょうよ。
稀にパチンコとエロス、麻雀とエロスてのはあるけれど、エロスばっかりやん。
こういう組み合わせしか出来ない日本と、斬新な組み合わせをしてくる韓国。
発想の違いだけでも大きく差が出てきちゃってるわね。

兄を殺された事に対しての恨み節炸裂な復讐劇です。
冒頭で観れる主人公は囲碁しか能がない、ヘタレ人間。
目の前で兄を殺された上に、濡れ衣着せられて監獄行き。
しかしそこで出会ったおっさんから喧嘩のノウハウを学び、出所する時には肉体的にも精神的にもまるで別人と化す。
兄の元仲間と盲目の爺さん、義手のおっちゃん等をチームに加え、兄を殺した一団に近付き、先ずは手下共を抹殺、最後にボスを葬っていく。

囲碁じゃなく格闘で!!

面白いのはここで、囲碁はあくまでも接近する為の口実。
主人公チームは糞強いものだから、相手は負けを悟りナイフ取り出しキレ出す。
これが狙い目。
当の主人公は刑務所で鍛え上げられているから、体術戦になっても激強。
パンパンパンッと華麗なパンチを浴びせ、シュッシュッシュとナイフで切り付けジワジワとダメージを与えつつ最後に怨念込めた一撃を与えてフィニッシュ。
実に気持ちが良い。
頭脳戦を挟み決着は格闘戦。
静から動へと切り替わる毎回の演出スタイルが荒波の飛沫を全身に受けるかの様で痛快さを思う存分に体感出来ちゃうのが本作の良さ。
囲碁対決時の緊張感と、拳を合わせた死闘時の緊張感は全くの別物。
それぞれに工夫された精神と肉体の演出が施されているから、張り詰めた空気の中に静なる緊張感と動なる緊張感を繋げ合わせる事により一定以上の興奮を堪能出来るてのが見事です。
命を賭けた戦いでもあるので犠牲者も出てきますが、これも上手い具合に感動を呼んでいて全体的な流れがとてもスムーズ。
なんか続編も作れそうな勢いを持ったまま作品は終わってましたし、最後まで目の離せない見応えのある異色のアクション映画でした。

今作の美女図鑑

ペッコプ役のイ・シヨンさん。
とってもお綺麗な女優さんで出演シーン全てをウットリとした目で観ちゃいました。

評価:★★★★
16/11/22DVD鑑賞(旧作)
にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2015-11-04
メーカー:ツイン

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘイヴンハースト

2016年11月21日 13時05分14秒 | 洋画ホラー
HAVENHURST
2016年
アメリカ
84分
ホラー
劇場未公開



監督:
アンドリュー・C・エリン
製作:
アンドリュー・C・エリン
脚本:
アンドリュー・C・エリン
出演:
ジュリー・ベンツ
ジョシュ・スタンバーグ
ダニエル・ハリス
フィオヌラ・フラナガン




<ストーリー>
不気味な老女がオーナーを務めるマンハッタンの豪華アパートに入居した若い女性・ジャッキー。そんな中、住人が次々と消息を絶ち、ジャッキーはその謎を追い始めるが…。

-感想-

わたしゃ勘の良い娘は嫌いだよ。

アパートの全室に設置されている防犯カメラという名の罠。
住居者なら気付いてもおかしくはないはずだけども。
だってモロ見えやん。

これ、人物関係が分かり辛いなあ。
そこは大して注目しなくてもいいのか?
説明が不足したまま話がどんどん進んで行くけど、まあどういう職業でどういう人間かは理解出来たから別にいっか。

要は老女のオーナーが気に食わない入居者は排除しちゃおうてな内容。
住人の姿が消えるのは老女の息子二人が無理矢理地下へと連れ去っている為。
しかもこのアパート、仕掛けだらけだから余程の運が無ければ脱出不可能、警察も見破る事も出来ないカラクリ建造物。

日々、防犯カメラで全室を監視続け、こいつはアパートの風紀を乱す人物と判子押されたら暴力的息子が参上し、地下へと直行。
そこでは色白のハゲ巨人が好き勝手に拷問し殺しまくっておりましたとさ。

最後は皆大好き、バッドエンドだよ~ん。

ただ恐怖的なものや緊張感、緊迫感が物足りない。
ハゲ巨人がフンガフンガと住人を投げ飛ばしているだけだからなぁ。
ハゲ巨人が圧倒過ぎてヒロインが逃げる事しか出来ない、やり返す反撃して大ダメージを与えるてのがほぼ無いから、一方的な老女完勝はちと面白味には欠ける。
勝ち誇った憎たらしい老女の顔を観て、イラッとはさせられるけど、それよりも多くの人はしてやったりヒロイン天晴れの方に望みを掛けただろうから、雑な終わり方と思われても仕方が無いかもだね。

今作の可愛い子役図鑑

両親から暴力を浴びているサラちゃん。
当然、その両親はぶっ殺されます。
サラちゃんはヒロインの努力もあって脱出に成功するんですよ一応。
けど、何故か老女の元に戻ってきて仲間入り。
恩を無に帰してまでどうしてその道を選んだのかが凄く謎。
サラちゃんの考え位は聞かせてから終わってくんないと納得出来ないって。

評価:★★☆
16/11/21DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へにほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2016-11-02
メーカー:ブロードメディア・スタジオ

切り株画像はこちら

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

切り株画像(映画『ヘイヴンハースト』より、退去勧告命令は死の強制)

2016年11月21日 13時03分38秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
【ネタバレ注意】
連れ去れた住人は色白ハゲ巨人の手により地下で拷問切り株地獄。

この状態でもまだ生きているんだから、人間の生命力ってすげぇな。
けど、本人からしたら「はよ殺してくれ!!」てな気持ちなんだろうね。

切り株度(4/5)

レヴュー:『ヘイヴンハースト』
バナーポチお願いします
にほんブログ村

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダークネス

2016年11月20日 14時37分54秒 | 洋画ホラー
THE DARKNESS
2016年
アメリカ
92分
ホラー
劇場未公開



監督:
グレッグ・マクリーン
『ミック・テイラー 史上最強の追跡者』
製作総指揮:
グレッグ・マクリーン
脚本:
グレッグ・マクリーン
出演:
ケヴィン・ベーコンピーター・テイラー
ラダ・ミッチェルブロニー・テイラー
ルーシー・フライステファニー・テイラー
ダヴィード・マズーズマイケル・テイラー
ミンナ・ウェンウェンディ
ポール・ライザーサイモン・リチャーズ



<ストーリー>
旅行に出掛けたピーターと息子・マイキー。マイキーは洞窟で見つけた奇妙な石を持ち帰るが、それ以来、家で怪現象が発生。実はその石には、古代の悪霊が封印されていた。

-感想-

食っている物を毎回吐いているてのは関係なくない?
あれだけの容器を溜め込んでいるのを見ても随分前からやってたでしょ。
未公開シーンでもダイエットの話してたしね。
でも何でその汚い容器を捨てないのかてのは母親も言ってたけど不思議には思う。
結局理由は見当たらなかったけども。

そんな少し精神的な病気を患っている娘と自閉症な息子を持つ両親。
子供がこんなんだから母親は気疲れしまくり。
父親は仕事の鬼(あれ日本で言うブラック企業だよね完全に)。
でも実は過去に浮気してたという家庭崩壊を招かせざるを得ない状況を父親が作っており夫婦間はギクシャク。
そこに自閉症の息子が持ち帰った呪いの石によって悪霊が家に現れ始め、改めて家族の絆が試されていく。

けども普通の一般家庭がそう簡単に悪霊を封じ込められるはずもなく、やはりというか当然の様に頼る事となるのが霊媒師。
この霊媒師の女性、使う道具がダウジング・ロッド。
えらい古臭いものを出してきたなと、こんなんで本当に悪霊払いが出来るんかいなと私の方が不安視ですわ。
ま、そのダウジング・ロッドですが、それなりに活躍はします。
ただ、悪霊の居る場所を特定するだけなんですが。
盗んできた石を元の場所に戻せば悪霊は消え去るて事で、その大役を任されたていうか自然の成り行きでそうなるのが自閉症の息子。
恐れを知らないからこその達成であって、結果的には霊媒師役立ってねえやんと軽くツッコンでおいた。

家族の絆も取り戻し一家は平和に。
息子も自閉症から脱皮・・・え?悪霊に立ち向かっただけで治るものなん!?
悪霊様様ですやん。

呪いの石を持ち帰ってから、身の回りで不可思議な現象が次々と起きるのですが、その中で突然電源が入りTVが映るシーン。

内容が「ガメラ」なんです。
どうして「ガメラ」なのか、監督の趣味かしら。
突然の「ガメラ」だったもんで、ちょっと驚いたけど、アメリカでは専門チャンネルとかで普通に日本の特撮映画が流れているんでしょうかねぇ。
人気はあるみたいだし。

頻繁に悪霊らしきモノたちの影が現れては消えてで、終盤になってようやく全身が明らかになるんだけども、画面が暗いのと映し方に特殊な方法を入れている為か、余り良く分からない。

もう少し鮮明に映し出しても良かったような、そこに注目していた自分としては残念ではあった。

特典に別エンディング・ヴァージョンが収録されてましたが、本編の進行とは全然違うものになっており、霊媒師が帰った後にも現象は続き、母親は息子が持って帰って来た呪いの石を見つけ、これが元凶だと一家で車を走らせ、その石を海へと投げ入れる。
で、最悪のバッドエンドを迎える。

両方見比べてどっちが良いかは人それぞれだろうけども、個人的には正式なエンディングの方が纏まりがきちんとあって好きかな。

評価:★★★
16/11/20DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へにほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2016-11-18
メーカー:NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒメアノ~ル

2016年11月19日 14時48分19秒 | 邦画サスペンス
2015年
日本
99分
サスペンス/コメディ
R15+
劇場公開(2016/05/28)



監督:
吉田恵輔
『純喫茶磯辺』
原作:
古谷実
脚本:
吉田恵輔
出演:
森田剛森田正一
濱田岳岡田進
佐津川愛美阿部ユカ
ムロツヨシ安藤勇次



<ストーリー>
ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田は、同僚からカフェ店員・ユカとの恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、そこで高校の同級生・森田と再会し…。

めんどくさいから殺していい?

-感想-

「お母さん、麦茶持ってきて!」
事故を引き起こし血塗れとなり片脚失ってようやく楽しかった頃の自分の姿を思い出す。
耳障りな言葉に支配され続けられてきた脳が正常に解放された瞬間でもあった。

岡田がユカからまさかの逆告白を受け動揺。
盗み見していた安藤が奇声を発してその場から逃走、それを見て何故かユカも奇声を上げながら逃走。
ポツンと残される岡田。
我慢する事はない、ここだけは声に出して大笑いしておけ。

一組のカップルが誕生した時に、一人の狂人が動き始める。
開始から40分弱、凄いタイミングでタイトルテロップが映し出され不安を齎す音楽も同時に流れ出す。
これを起点に平和な日常が一気に地獄行きと化していく。

直後の岡田とユカとのセックスシーンと森田の凶暴性を帯びた殺人シーンをカットバックで映す演出が絶妙で、エロス・殴打・喘ぎ・失禁・後背位挿入・痙攣・幸福の絶頂、そして殺り遂げた事での絶頂と同時刻に起きた対象的な絵面の切り替えしには、これからの嫌でも目撃せざるを得ない悲劇を予兆させ、変な汗が全身から出てきてしまった。

手が邪魔っ!

後半は狂っている。
狂い過ぎて逆に目を背けるのも忘れてしまう程だ。
森田の暴走に歯止めが利かなくなり、不穏な空気が辺り一面を覆い尽くすと一時の安らぎも与えないまま物語はラストまで一気に突き進む。
100分も無い作品だが、余りにも救い様の無さが続く為に2時間以上鑑賞した様な猛烈な精神の疲れを感じてしまう位に引き込まれてしまう狂気の展開。
頭が完全にイカれてしまっている森田。
サイコパスと言うに相応しいその邪魔者を次々と己の手で排除していく危険の度が過ぎる森田を演じたのがV6の森田剛。

役作りが完璧過ぎて顔がヤバイ事になってしまっている。
アイドルの肩書きを捨て、サイコキラーという難役を全身全霊を傾けて遣り遂げた事で強烈なインパクトを残してくれていた。
あのヤバイ顔は今でも頭に思い浮かべると身震いしてしまう。

原作漫画は読んでいる。
あちらも危険な香りがする内容だったが、本作を観て私は確信した。
間違いなく原作を遥かに超越している危ない映画だ、と。
登場人物を絞った事でかなりテンポの良い流れとなっているし、森田くんにしろムロツヨシさんにしろ癖者の役者を揃えたてのも功を奏し、作品全体の株を上げるのにも成功している。
昔から濱田岳が出演している映画にはハズレ無しと思っている自分だが、これも又当たり、大当たりだった。

日本のサイコサスペンスもので、精神的にダメージを大きく食らったのは園監督の『冷たい熱帯魚』があったが、あの作品から久しぶりに衝撃を受ける事になるのがまさかこの作品になろうとは正直予想にもしていなかった。

現実社会でも問題となっている「イジメ」。
これは本当にやってはいけない。
受けた人間の心の傷は一生涯消えないし、誰に対しても得にもならない。
「イジメ」は人を変え、「イジメ」は人を壊す。
そんなメッセージ性を込めた本作だが、見応えは十分にあると断言出来る。
だが、不快な気持ちを抱き、心が沈んだままエンドロールを迎える事も否定は出来ない。
楽しい映画を観たい人にこの作品を薦めるのは気が引けるが、日常に潜む怖さを体感したければ鑑賞しても損はないだろう。
但し、苦しく欝になる事を承知の上で臨んで欲しい。
色んな意味でトンデモな作品に出会えた事に嬉しさを感じ、迷わず満点評価としたが、これだけはキッパリと書き残しておく。
二度と観たくはない。

評価:★★★★★
16/11/19DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2016-11-02
メーカー:ハピネット

オフィシャル・サイト

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする