六本木から新美術館への近道に「龍土町美術館通り」という札が立っていました。
お江戸の()昔の地名町名にはとても風流なのがたくさんあって、できれば
何丁目何番地だけでなく、呼び名を残してほしい(ほしかった)という気持ちは
いつもありますが、たかだか20年前とももう全く違う景色の中に入ると、
う~~ん、それ以上の感慨・・・
それはともかく、新美術館です。 素晴らしく広いスペース、膨大な展示品・・・
もちろんお目当てがあって行ったのですが、当然ほかの作品も見ますよね。
何百、はとても無理ですが、何十、というレベルでも、小一時間でもうフラフラ。
ふと、「パフォーマンスとしての絵」について考えました。 音楽や舞台を生で味わう場合、
それは時間とともに通り過ぎて行くので、たとえ失敗があっても、また気に入らない
部分があっても、目をそらすこともできるし、通り過ぎるのを待てば終わります。
でも、完成した絵(写真も)は、見つめる限りそこに厳然とあって、
逆に逃れることができないような訴えかけを感じる・・・
そういう気合いがこもっていないと、ああいう作品たちにはならないのだなあ、と
つくづく思い、また、一枚の絵に気分的にかなり影響される自分にも
改めて気付いたしだい。
今夜は久々「いっちゃんズ」土井一郎(P)酒井一郎(B)コンビです
軽くハイボールとかリッキーとかで爽やかに聴けるシャープな演奏ですが
実はウィスキーやラムをストレートで飲むようなコクと深みのあるユニットです