３月11日って...

テレビでは"これでもか!!"ってくらい超偽善的な特番が流れています。

気分悪くなるので僕は観ませんが、一体誰があんなの観るのでしょうか？

津波で流されていく家や車...そんなのをまた延々と見せられなくても、あの地震を体験した方は忘れたくても忘れられるはずがありません。
遠くにお住いの皆さんも、どうか今日だけは「東北から関東にかけての太平洋沿岸を中心に未曾有の大地震と大津波がきた」ということを忘れないでいてください。
それはあんなバカらしいテレビを観なくても覚えていていてもらえるはずです。

この時期だけ各局のメインキャスターが、こぞって白々しく被災地（この表現はいつまで使われるのでしょう？）から情感たっぷりに中継したり、遺族や被災者に無理矢理当時の状況を思い起こさせてしゃべらせたり...

もっと伝えなきゃいけないことが沢山あるはずです。

未だに収束どころかずっと汚染水を垂れ流しにしている福島原発。その周りで日に日に増え続ける汚染水タンク。その危険な現場で頑張っている作業員の皆さんもいますが、エライ人々は誰も本気で収束させようなんてしていなんじゃないですか？責任のなすりつけはやめて欲しいものです。


もう四年？まだ四年？



今日は各地で追悼式典が開催されています。


僕もこれから近所のお寺で静かに手を合わせてこうようと思います。

震災で犠牲になられた方々が一日も早く安らかになれますように...

被災地の今

昨日所用で石巻に行ったので、ちょっと足を伸ばして母の故郷へお墓参りに行ってきました。

旧河北町釜谷地区。あの津波で多くの児童が犠牲になった大川小学校のある小さな町です。

震災直後に「釜谷がなくなった!!」と聞き、十日後に行った際の衝撃は忘れられません。道路を挟んで立ち並んでいた家々は土台を残して流され、あの大川小学校と診療所の建物だけがかろうじて残っていただけでした。

小学生の頃、休みになるとしょっちゅう遊びに行っていた釜谷。楽しい思い出ばかりで、そのあまりの変わり様にあれ以来何となく足が遠のき、無意識に行くのを避けていたように思います。

昨日もあまり気は進まなかったんですが、二年以上お墓参りしていなかったし思い切って行ってみました。

長面海岸に続く道路こそ大分キレイに直され電柱こそ立ち並びましたが、その道路を行きかうのは復旧作業のダンプばかり。

当たり前のことですが今この町に"生活の音や匂い"が全くないんです。多分他の人が住めなくなった被災地もそうなんでしょうけど、これってとても不思議でとても違和感があってとても悲しいことです。

震災の前にはすでに母の実家はなくなっていたんですが、この町は僕にとっては山や川、田んぼや沼、そして海での遊びを教わった思い入れのある土地です。

いつまでも震災を引きずるつもりはありません。

でもこうして（人が住めなくなった）被災地に来てみると、復興というのはまだまだずっと先にあるんだなぁ...と実感します。

僕が釜谷に来ると真っ先に遊びに行っていた近所のお寺がありました。大川小学校のすぐ近くです。その建物は流され、門前にあった池がかろうじて残っていました。周囲には細かい瓦礫が散乱したまんまです。

ザリガニやドジョウやフナを釣って遊んだ場所です。お寺の跡地にはこのような立派な観音様が建立され、大川小学校を見守るように佇んでいます。

左手奥が小学校です。

母方のお墓、菩提寺、この観音様、そして小学校とお線香をあげお参りしてきました。今更ながら悲しくてやるせなくて涙が止まりませんでした。

改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、この地でまだ行方の分からないお子さんたちが一日も早く見つかることを祈っています。

梅vs.桜

雲一つない快晴（この爆風じゃ当然）の仙台。ずっと寒かったおかげで久しぶりに梅と桜がほぼ同時に開花~満開になりそうです。

朝晩はまだストーブの温もりの欲しい仙台ですが、やっと春がきた実感がわきました

今日明日と市内の小中高は一斉に入学式。おめでとうございます。

合格発表に

今日は宮城県内の公立高校の合格発表。僕の唯一人の甥っ子が受験しました。

結果はお陰様で無事志望校に合格。

先週の入試以来、本人を含め全員が諦めムード。でも僕は何の根拠もなく"絶対合格"すると信じて疑いませんでした。

さらに昨夜は甥っ子が合格した～!!と、喜びながら帰って来る夢まで見て、合格を確証しました。

でも...やっぱり確定が出るまでは不安で不安で、仕事も手につかず。

合格の一報を聞いたトキの気持ち。久し振りに嬉しくて泣いたかも。

もう天にも昇るような感じでしたね～。

とにかくおめでとう。人生で一番楽しい三年間。めいっぱい謳歌してくれ。

今日に思う

もう早くも言い古された感がある「今日で震災から丸二年」です。やはり宮城に生まれ今も住むものとしては特別な思いがあります。

いつまでも引きずるのも良くないけど、絶対風化させてもいけない3.11の教訓。

別にテレビであんな下らない特集組まなくたって、僕らの記憶にはずっと残っていくんです。それを後世に残すのもテレビの仕事じゃなく、僕ら一人一人です。

14：46。

亡くなった方、愛する家族友人を失った方、そしてまだ行方不明の方々の為、静かに黙祷を捧げたいと思います。

決してイベントじゃないのです。