緊急事態宣言が5月末までに延長されました。
罹患者数の推移を見ていると、延長は仕方がないように思えます。
東京近郊や観光地、又は地方では深刻さに温度差があるようにも感じますが、
今回は、14日をめどに地域ごとの感染状況の評価を行うとのことですから、
期限前に宣言が解除される地域もありそうですね。
さて、コロナ禍にまぎれて、私にとって更に気がかりなことが
降りかかってきました。
それは、入学の時期を9月に移行するという案が出たことに対して、
政府が検討を進めようとしていることです。
そんなことよりも、今はもっと他にやるべきことがあるのではないでしょうか。
人命に係ることや経済活動の他、学業のサポートや、医療従事者へのサポート、
生活に困窮している方々のケアに、その労力を注ぐべき。
我が家には、1年生・年長・年中の年子3人の子どもがいます。
今後9月入学となれば、思いっきり影響を受ける世代になります。
マスコミなどでは、賛成派の意見が大きくクローズアップされ、
まるで多くの人々が賛成しているかのように見えます。
ネットで9月入学制についてのアンケートを実施したところ、
10代の子どもや、その親にあたる世代は反対意見が多く、
特に10代以下では反対が約77%に上った。
逆に、あまり関係のない50代以上は賛成が多かった。
直接的に影響を受けるのは、子どもたちや子育て世代であるのにも関わらず、
あまり影響のない人たちが勝手に話を進めているのもおかしい。
「グローバルスタンダード」この言葉に引っ張られている人、いますよね。
本当は、よく分かっていないのに、
賛成しないと遅れてる人みたいに思われそう…とかで、
賛成に回る議員がいそうなのが怖い。
安倍さんも、コロナ対策の失敗を、これで取り戻そうと勘違いしていそうで怖い。
それはリーダーシップではない。
グローバルスタンダードに合わせるのなら、
9月に後ろ倒しするのではなく、前年の9月に前倒しする必要があります。
日本の小学校の入学は6歳で、諸外国の5歳より遅いのですから。
この点をマスコミは報じない。
そして、そもそも入学の時期を、なぜ世界と同じにする必要があるのでしょうか?
留学?日本は日本で良いのではないでしょうか?
外国の方は日本の文化が他と異なるから、
日本に興味を持ってくれるのではないでしょうか?
日本には、日本にしかない世界に誇れる文化があります。
日本の文化や風習に基づいて、日本の入学時期が4月に定められているのですから。
欧米に合わせることがグローバル化ではないです。
グローバル化を進めるためには、まずIT環境を、せめて世界基準にしてから。
USBも知らないIT担当大臣がいるのは、英語が話せない外務大臣がいる以上におかしい。
海外留学などは、人の命の前ではどうでもよいこと。
元々は、高校生が「自分たちの青春を返して!」という思いから、
9月入学に向け署名活動をし、それに東京や大阪の知事が乗っかった。
私も学校が好きな子だったので、学校生活や行事が無くなることへの
残念な気持ちは、とてもよく分かるし、気の毒だと思う。
それでも、厳しいことを言うけれど、
コロナ禍に、この年代にあたってしまったということを
受け止めるしかないと思うんです。
かつて東京大学は、9月入学制を進めようとしたことがありました。
それなりに検討して不可能と判断したわけです。
教師が9月移行への対応に忙殺されたら、
ますます目の前の子どもたちに対するケアが手薄になります。
吉村・大阪府知事は、
「9月入学、今年できなかったらもうできない」とおしゃっていますが、
だったら、それは大して重要なことではなかったということ。
吉村さんも、橋本さんも、政界の中枢で活躍して欲しい方々だと思っていましたが、
この件は賛同できない。
「このハゲー!!」の豊田真由子さんの意見が、最も正論だと思います。