GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

まずは君が落ち着け

2020-05-26 14:52:09 | MUSIC/TV/MOVIE

パブロフの犬じゃないんだ。

条件反射で指先が動くのかもしれない。

でも、まずは君が落ち着け。

 

女子プロレスラーの木村花さんが亡くなられた。

関係者や友人知人の追悼のコメントが多々紹介されてる。これはわかる。それこそ今だ。

しかし彼女の死の原因が、SNSで誹謗中傷を受けてたことを苦にしてのことだということで、やはりというか案の定というかあちこちで騒ぎ出している。

ネットでの心ない言葉についてに対して、「許せない」と憤るのはまだわかる。彼女を知る人、親しかった人たちのやるせない怒りはもっともだ。

しかしマスコミやメディアまでが便乗して「これは問題です」って。今更何言ってんの?

 

今まで、たくさんの芸能人や著名人が誹謗中傷を受けていた際に、マスコミは何してた?全くそれを問題としては取り上げていなかったじゃないか。「何々さんのSNSが炎上しています」って他人事だったよな。

だいたいマスコミがそれを取り上げなかったら問題にさえならなかったことも多い。ナインティナイン岡村のラジオ発言だってそうだし、チュートリアル徳井の決算申告してなかった件についてもそう。古くは倖田來未のラジオでの「羊水腐る」も、ベッキーの「センテンススプリング」も。

火のないところに煙。

わざわざ燻ってることを探し出して「ここに火種があるぞ〜」って、けしかけてたのはマスコミだ。そして炎上したら「さらにこんな事実が」と火に油を注ぐこともしばしば。

 

韓国でKARAメンバーのク・ハラさんや友人のソルリさんがネットで誹謗中傷され、それを苦にして自殺した時も、他国の出来事。韓国の国民性の問題だ。執拗な攻撃行為は日本では起こらない、こんな悲惨な事件にはならないって感じで報道してたよな。

それが、日本で起こってしまったら慌てて方向展開。

「ネットでの心ない誹謗中傷はもはや暴力」だってさ。

報道バラエティ番組が必ず誰かを責め立ててるのは周知の通り。

自国の首相さえコケ下ろし、アベノマスクとバカにしたネーミングをし、夫人さえ小バカにする。政治家に対しては公人だから許されるのか?

辞任した検事長を「懲戒免職にしろ」「賭博で刑事告発しろ」と執拗に責めたてる。もう一般人と一緒なんだが、退職金まで心配してあげる。

これはネットの攻撃者と何が違うんだい?顔出してるか見えないか、実名か匿名かの違いくらいだろ。やってることは一緒に見えても自分たちのは意見や問題提起であって、誹謗や中傷ではないってか?都合のいい解釈だな。

そもそも今回誹謗中傷の原因になったのはテレビ番組の演出と編集のせいだろ?(さらにコスチューム洗濯機事件をあおる未公開映像をYouTubeで公開してるから言い逃れできないぞ)

 

まぁ、もちろんバラエティや娯楽番組にムキになったり、フィクションとノンフィクションの違いをわからない人が増えてることも問題なんだけどな。どっちもどっちだ。

 

それを問題すげ替え「誰でも匿名で書き込めるSNS自体が問題が」って逃げるマスコミ・メディア。

問題のあるコメントを書き込む人の発信者特定や、情報公開及び開示請求の制度。ポータルサイト側の管理問題にまで逃げる逃げる。つい先日まで「言論の自由」「表現の自由」とか言ってたのにな。自ら首を絞めることになるぞ。

 

高市総務相まで、ネット上での発信者の特定を容易にし、悪意のある投稿を抑止するため制度改正を検討すると言い出した。

良いことのように思えるんだけど、パフォーマンスだとしたら危険。

「年内に改正案を取りまとめる方針でスピーディに対処する」だって。

そんなに簡単に決めていいのか?こんなことこそ議論がもっと必要じゃないのか。

 

すでにプロバイダー責任制限法っていうのはあって、匿名投稿で権利が侵害された時プロバイダー側は削除措置を取れると規定されてる。被害者がプロバイダーに発信者関連情報開示の直接請求できることも定められてる。

実際これだけヤフコメ欄やSNS上に罵詈雑言が飛び交ってても、2019年度に総務省が運営する「違法・有害情報相談センター」への相談件数は、たったの5198件だそうだ。プライバシーの侵害が4293件で、名誉毀損は2380件(重複相談含む)だ。相談センターでもこの程度の数だ。

 

なんで泣き寝入りが多いのか。

 

理由は簡単だ。

手続きに時間がかかったり、法的措置のハードルが高いってのもあるが、「権利の侵害」って線引きが分からない(判断しにくい)からなのよ。名誉毀損って難しい問題なのよ。

 

悪意の書き込みをされた被害者が運営側(プロバイダ)に削除を依頼する。

明らかに個人の権利が侵害された場合(住所や個人が特定される内容とか)ならこれは削除してくれるこだろう。個人情報/プライバシーの侵害だからな。

ただ、運営側が判断しかねる内容、「名誉毀損」とか「権利の侵害」。これが厄介なんだ。

 

ブスとかハゲとか微妙。言われた側が気にしてることなら全て誹謗中傷にあたるはずだが、これが権利の侵害にあたるのか、運営側(第三者)では判断しかねるだろう。

わかりやすく言えば、俺は痩せてるので人から「ガリガリやなぁ」と言われることがある。「デブ」とか「ブタ」は卑しめ言葉と周知されてるが、「ガリガリやなぁ」は褒め言葉と勘違いしてたりする人も多いのだ。

従来の友人や知人から「相変わらず痩せてるねぇ」と言われるのと、あまり親しくない人から「ガリガリやなぁ」では違うのだ。ましてや「ちゃんと食べてる?」とか「どっか悪いとこないの?」とか、大きなお世話だって言葉言われるともう悪意しか感じられない。言ってる奴は悪気なく言ってる(つもりらしい)が、受け取る側からすりゃ微妙なのだ。

「デブ」だって、それをネタにしてる芸人は多い。だからといってプライベートで言われるのは別だろうさ。「太ってる」「肥えてるな」「ぽちゃっとしてるね」「ぷよぷよして可愛い」・・・どこで悪意と線引きする?

同じようにガリガリやなぁも「スリムだね」「食べてもその体型、羨ましい」「スタイルいいね」などと言われると褒め言葉にしかならない。

「メガネくん」だってメガネかけてるのが本当は嫌な子からすれば悪口だが、キャラ立てで伊達眼鏡かけてる奴なら狙い通りだろう。

「アホ」だって大阪では日常に使われる言葉だ。もちろん親しみを込めて「アホなこと言いな」くらいに使ってる場合だが、同じ言葉でも関東人に言うとバカにされたと感じるだろう。

 

要は相互の人間性、親しい人なのか見ず知らずの他人なのか、親しみを持って使ってるのか、貶め・卑しめ・蔑むように誹謗中傷としてなのか。

でも、それを判断するのは難しい。

またそれによってどれだけの損害が、権利の侵害があったのか証明するのは厄介だ。

橋下元市長/知事がミヤネ屋で「誹謗中傷って難しい問題だ」「それは表現の自由の問題に絡む」「権力を批判することもダメになる」「表現の自由の規制はできないっていうのが民主国家なんです」と言った。

 

高市相は「年内に(プロバイダー責任制限法)改正案を取りまとめる方針でスピーディに対処する」と言ってるが、まずは落ち着け。

そんなに簡単に決めれることではない。いや決めちゃいけない。言論の自由や検閲の問題まで絡んでくるぞ。こんな時だからこそ議論をしてみればいいのではないのか。結論はそれからだ。

 

「リテラシーのある行動すべきだ」ってリテラシーのない人が言う。

やってることは一緒なのに、自覚がないからタチが悪い。いじめの構図と一緒なのだ。

ネットで誹謗中傷するのは「その程度の人たち」と言った坂上忍が、バイキングで執拗に黒川検事長を責め、「テンピンくらいは黙認」とコメントした弁護士を小バカにした発言をする。

カンニング竹山は普段はもっともなことを言う人だと思っていたが、「(黒川検事長がやってた麻雀は)テンピンレート(少額)でも賭博は賭博、法で決まってるんだから逮捕しなきゃダメだ」と喚く。

こんな些細なことまで法のもとに晒される時代が来たらそれは制限・規制だらけの統治国家になるってことだぞ。正義感はわかるがそれでいいのか。またそれはネットで正義感を勘違いして誹謗中傷の書き込みをしてるやつと何が違うんだい?

 

同じように芸能人や著名人が「これからは訴えます」とか言い出してる。調子に乗ってるっていうか便乗か。

城田優とか、TKO木下とか。蓮舫議員なんてきゃりーぱみゅぱみゅ用語まで言い出してる。

SNSに「未だ」とばかり慌ててそんなメッセージを入れてること自体が、今、問題になってる条件反射のように悪意のあるメッセージを書き込む奴らと変わりがない行為だぞ。(内容は違うけどな)

まずは落ち着け。

お前らが変に騒げば騒ぐほどこの問題は解決しないぞ。それどころか論点ぐちゃぐちゃになってうやむやになり、そしてまた同じような悲惨な事件が起こるぞ。その時もまた同じように騒ぐのか。

 

ネットでの心ない言葉についてに対して、問題提起するのはいい。議論をするのもいい。

「悪意のある書き込みするな」「匿名でバレないと思っているのか」「指先で殺人に至ることもあるんだ」、うん、正論だね。

罵詈雑言や誹謗中傷のコメントは「落ち込むからやめて」「実際ヘコむ」と言うのも分かる。

でもな、表現の自由、表現の場を広げるために君たちはSNSをやっているのじゃないのか?それで書き込みされて「いいね」なら嬉しくて「批判」なら訴えるってか。何じゃそら。都合いいな。

発信がしたいだけなら、書き込みをされないようにブロックするとか、有料チャンネルにして会員しか見れないようにするとか自衛するとかしかないだろ。オープンチャンネルでは規制も限界がある。

 

ネット創世記のパソコン通信やホームページの掲示板、BBSの時代から悪意のある書き込みは存在した。ネットによる匿名性ってやつだ。その頃から問題提起はされてた。

でも、その頃から思っていたんだが、新聞に投書するやつも、役所や学校にしょうもないクレーム入れてくるやつもほとんど匿名だ。実名で堂々となんて数えるほどだ。なのにあえてネットだけ匿名性を問題にするからややこしくなるんじゃないのか。

 

さらにPCの普及に伴いホームページやブログ、Mixiなどの交流サイトがどんどん活性化し、携帯電話の普及〜iModeによりメールで簡単にメッセージを入れれることになった。

そしてスマホの普及でtwitter、Facebook、InstagramなどSNSで個人が自分の情報や感想をアップすることが手軽になった。

それまで発信者は報道やマスコミ、テレビや週刊誌からしかなかった。

一般人は、政権の闇や芸能人のスキャンダルをそれらから知り、井戸端会議で奥様方は噂話と意見交換。おじさんは喫茶店や飲み屋で会社の愚痴や上司の鬱憤ばらし。若い奴らは深夜のファミレスでうだうだと情報交換。

それが、通信ネットワークを利用して各個人それぞれが直接発信でき、不特定多数がそれを見ることができ、知ることができる。不特定多数の人がまた発信し、不特定多数の人がそれに対しての意見を言えるようになった。

相互間の情報交流システム。その進化形がSNSだ。

 

twitterもFacebookもInstagramも、本当は進化と同時にルールやモラルが進行して確立されなければいけなかった。

でも、外国で生まれたものだ。「自由」が最優先。そして「OPEN」でなければいけない。

日本のようにあらゆるものに流派や、がんじがらめの作法があるわけではない。マナーやモラルが曖昧で、個人のリテラシーによる道徳だけが頼りだが、それには基準がない。時代にルールが全く追いついていない。

ただそれだけだ。

法的に整備されていないし、いや、できない。

 

卑怯者とか、臆病者だとか、悪意のある書き込みをする匿名の指先コメンテーターをあぶり出すのは、今がチャンスだと思ってるのかもしれない。どんどん訴えるべきだと騒ぐ。

でも、つい最近まで日本で唯一の起訴できる機関である検察を批判してたよな。

つい先日まで法律を決める立法府の国会議員は給付金を返還せよとか、内閣を無能扱いにし、総理を責めてたよな。

 

まずは君が落ち着け。

シン・ゴジラで松尾諭演じる泉が、長谷川博己演じる矢口蘭堂にペットボトルの水を渡した時の台詞じゃないが、今騒いでる人よ、まずは君が落ち着け。

じっくり考えて意見交換して、そして結論出していかないと、取り返しつかなくなっちゃうぞ。


石田純一はやっぱりバカだった part2

2020-05-16 22:47:37 | MUSIC/TV/MOVIE

やっぱりダメだなぁ、石田純一。

自粛要請の真っ最中に沖縄までのこのこ出かけてゴルフして、新型コロナウイルスに感染してみんなを呆れさせ、ようやく退院してきたかと思えばすぐテレビに出る石田純一。彼はバカなのか?それとも天然のふりをしてるのか?

 

新型コロナウイルスに感染し、先月4月14日から都内の病院に入院していた石田純一が退院し、5月14日のフジテレビ情報番組「とくダネ!」に電話で出演した。

この内容がまた酷いんだ。

反省しているようなことを言ってるが、言い訳ばかり。どんだけ大目に見ても正当化はされないんだから徹底して謝っときゃいいのに、なぜか言い訳をする。

しかもこの言い訳が、先日事務所が発表した感染〜入院までの経緯の内容を知らないのか、ところどころ辻褄が合っていない。

 

「とくダネ!」MCの小倉智昭から「沖縄で店やってるんですってね」って質問されたら「沖縄の人には迷惑をかけてしまって」とここまではいい。ダメなのはこの先。

「そこが残念で」(そこって何?残念って何?)

「緊急事態宣言が出て急にお客さんがいなくなったので」(だから?)

「スタッフから『どうしましょう?』っと言われて、行く必要はあったんですけど』(電話やリモートでもできるよね)

「沖縄にいた時は大丈夫だったんです」(嘘つけ!お前ゴルフ場のロッカールームでしんどがったり、倦怠感でホテルで休息してたって発表されてるぞ/下記参照)

「帰ってきてから発症したんです」(発症したんはいつって判明したんか?PCR検査したんが都内に戻ってからやって、新型コロナ陽性ってわかったんやろ/下記参照))

 

もうこの辺りで事務所の発表した経緯と食い違いが出てる。辻褄が合ってない。

一応、事務所が発表した石田純一の沖縄スケジュール(経緯)をあらためて書くよ。

 

10日 飛行機で沖縄に一人でいく/19:30-22:00店でスタッフと打ち合わせ

11日 ゴルフに行く。番組収録では無くプライベート。プレー中に体のだるさを覚える/ホテルのレストランで夕食。

12日 ホテルのレストランで朝食後、部屋で休息/16:00-18:30自身のお店で打ち合わせ

13日 ホテルのレストランで朝食後、部屋で休息/飛行機に乗り東京の自宅に戻る/「発熱も咳もないけど体がだるい。疲れたのかな」と家族に話す。

14日 味覚や嗅覚の異常はなかったが微熱あったので都内の大学病院へ行く/CTで肺炎と分かりそのまま入院

15日 PCR検査で新型コロナウイルス陽性と診断される/事務所がマスコミに発表

その後、その一週間前にも女性達とゴルフをしてたことが発覚。その女性が新型コロナ感染者だったのかどうかは曖昧。

 

これが事務所発表の経緯だ。

事務所も最初は

10日 飛行機で沖縄に一人でいく/店のスタッフと打ち合わせ

11日 体のだるさを覚えてホテルで休息/店は13日から17日まで臨時休業にすると決めた

としてたが、いろんな目撃証言がSNSにUPされ、慌てて修正した。このネット社会では嘘は簡単にバレる。

 

10日に沖縄に行き店で打ち合わせまではまだわかる。店の死活問題だからな。

だけどそのあとのゴルフ。これが問題だ。番組収録ならまだマシだが、プライベートゴルフ。とても店の心配をしているようには思えん。

 

さて、ここからまた5月14日の「とくダネ!」の電話出演の会話に戻る。

「不快な思いをさせてしまった」(誰に?沖縄県民?ホテル職員?ゴルフ場の人?飛行機会社?

「ホテルにも迷惑かけて」(にも?)

「反省するところであります」(反省していますじゃないのね)

ここまではまだいい、問題はこの先だ。

「ただゴルフ場で発症したわけではなくて」(おいおい...怒)

「ゴルフ場の方にもいろんな被害を...ものすごく反省している」(ゴルフ場に言ひ番迷惑かけたと思ってるんだ)

 

MCの小倉智昭から「ゴルフ場のロッカールームで苦しんでる姿が見られたって目撃談もあるけど...」と助け舟出されてるのに石田は

「めちゃくちゃゴルフの調子が悪くて、もちろんコロナにかかっていたかもしれないけれど、発症はしてないので」

もう、バカ丸出しである。

発症というのは咳が出たり、熱が出たりという明らかにわかる症状が出てることだけを言うのではない。倦怠感や筋肉痛、喉の腫れや注意力散漫なども発症だろ?長いこと入院してて、何をしてたのやら。

 

「めちゃくちゃなゴルフで、すごく疲れて、だから具合が悪く見えただけ」

ってのはさすがに無理があるやろ。世間ではそれを「この時発症してたな」とみる。

さらに

「その日は元気にご飯を食べに行って」

だってさ。事務所の発表では、ホテルのレストランで夕食となっているけど?ホテルのレストランってのは泊まってるホテルと違うホテルのことかい?

 

もう無茶苦茶である。

事務所には誰かこいつに説教できるやつはいないのか?

入院中に電話で出演させようとした「とくダね!」もめちゃくちゃだが、それを受けようとした石田はもっとバカ。病院の医師に激怒されポシャったらしいけど、こいつは全く自覚がないバカなんだろう。

 

さらにこいつはブログをやってるらしく、そこで

「適切な治療と暖かい看護のおかげです」

「本当に、本当にありがとうございました」

と綴ってるが、これが入院中に電話出演しようとしたバカの本音とは思えんわな。

 

なぜならば、こいつは自分のことを、「難病を克服して生還したタフガイ」と自己陶酔モーフォに入ってるからだ。

石田純一は退院についても

「我が家にとっては子供たちとまた人生を共にすることを許された大切な一歩です」

と、まるでアポロ11号月面着陸コメントのようなことを言っている。

「こうした無数の一歩がとてつもなく大きくなり、何らかの形で、近い将来このコロナ禍を鎮静させ克服することに繋がっていくことを願わずにいられません」

と、までヌカす始末。

彼は熱にうなされてる時に、アームストロングかオルドリンが憑依したのかもしれない。「これは人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな跳躍だ」byアームストロングって感じで。

そもそもお前が浮ついた行動してなきゃ感染しなかったのだよ、なんて事はもはやこいつの頭にはない。もう、コロナから生還した英雄気取りである。

そのうちガガーリン(ソ連時代の宇宙飛行士)の「地球は青かった」に対抗して「ゴルフ場の芝は蒼かった」とか言い出すんじゃないか。もう好きにしてくれ。

 

テレビ業界は身内かばう体質があるからか、石田純一に対して非難の声がめっちゃ上がってた時に「苦しんでる病人を、今は責めるより、早く治るように祈ってあげてもらえませんか?」などと言ってたアナウンサーもいる。

正直、不倫だの不祥事だので「謝罪しろ」って喚くのはなんなの?って事はある。迷惑かけた当事者や事務所、スポンサーや番組関係者に謝罪すりゃいいんであって、一般視聴者に謝罪する必要はない場合も多い。

感染症はどれだけ気をつけてても感染ることはある。とはいえ、この石田純一は自粛要請を無視して4月8日には「他県から来ないで」と言ってる沖縄に行き、店やスタッフのことほったらかしでゴルフをしたバカだ。

周りに感染す事など微塵も考えずに行動したこいつを非難するな、「自業自得」と蔑むより庇えという理屈は俺には全く理解ができない。

 

それならラジオでコロナ収束後の風俗について余計な見解を語ってしまったナインティナイン岡村をなぜあれだけ責めるんだ?

新型コロナなんてインフルエンザの変形だから気合いで乗り切れる、イベント開催も参加も自己責任でいいんじゃないか?とか言ってたくせに、今頃になって「コロナが憎い、みなさん自粛を」なんて二枚舌の川淵元チェアマンとかを責めるのはダメか?

好き勝手自己見解を述べるホリエモンや、相変わらず日和見な発言する尾木ママとか、いつまでもPCR検査の徹底がぁとか喚くコメンテーターとか、いかにも政府の政策がダメだと持って行こうとするメディア・マスコミ。

実際の医療現場の声を届けた心臓外科医の澁谷泰介医師のコメントを変種で好き勝手に改竄し、いかにもPCR検査数を増やすように言ってるかのようにして放送したテレビ朝日(グッド!モーニング)は、坪井アナがちょこっと謝罪したくらいで終わらせようとしてるもんな。

 

廃業の不安を抱えながらも営業自粛している多数の店舗を褒めるより、死活問題で開けざるをえない数店舗を悪のように報道するマスコミ。

自粛してる数百万人を褒めず、パチンコ店に並ぶ1000人をクローズアップするマスコミ。

そりゃ、世間が求めてもいないのに石田純一を引っ張り出してきて、辻褄合わないことを言っても平気で放送することも平気だわな。

 

お前らテレビ業界こそ、この機会に襟を正してみてはいかがかな?

まぁ、無理だろうけどな。


Godiego 浅野孝巳さん死去

2020-05-13 15:04:40 | MUSIC/TV/MOVIE

ゴダイゴのギタリスト、浅野孝巳さんが亡くなられた。

新型コロナは関係ないみたいだが、また一人ロックレジェントがいなくなった。

 

ゴダイゴと言っても今の若い人は「誰?」ってな感じだろうな。

『西遊記』のテーマ曲「Monkey Magic」歌ってたバンドだよって言っても、俺らが観てた堺正章・夏目雅子の方ではなく、香取慎吾・深津絵里の方の西遊記をイメージして「主題歌歌ってたバンドってMONKEY MAJIKでしょ?曲名はAround The Worldでは?」って会話がかみ合わない気がする。

西遊記は他にも唐沢寿明・牧瀬里穂バージョンとか、本木雅弘・宮沢りえバージョン(伊右衛門だ)とかもあるから、こちらをイメージされるともう何が何やら。話は絶対かみ合わないだろう。

 

堺正章・夏目雅子の『西遊記』のテーマ曲は「Monkey Magic」だが、なぜか「ガンダーラ」の方が主題歌だと勘違いされてる。「Monkey Magic」は全部英詞なので、日本語詞で始まる「ガンダーラ」の方が口ずさみやすかったからだろうか。

 

ゴダイゴのすごいところは歌詞に平気で英語をぶっ込んできたこと。まぁ、ロックなんだから英語で歌っても全然問題ないでしょ?って今の人たちは思うかもしれないが、当時の日本の音楽業界は、外国語の曲(及び外国人が歌う曲)は「洋楽」、日本語詞(及び日本人歌手)の方は「邦楽」ってザックリ分けられてたのよ。

 

その頃でも外国の歌をカバーしたのとかあったのよ。あったけど、なんか変な日本語歌詞(訳詞)をつけられてたのよ。「愛の讃歌」とか「サントワマミー」とかね。原曲歌詞で歌う方が絶対メロディに合うのだけど、浸透してたのは越路吹雪さんの日本語詞バージョンね。(まぁこれも忌野清志郎が歌うとかっこいいロックになるのだが)

「ビューティフル・サンデー」って曲なんか、サビの部分が「あ・の・すば、すば、すば、素晴らしいサンデー」という「これ、日本語としてどうなの?」って、符割に無理矢理当てはめた日本語詞だからね。

クラシックでも「第九/歓喜の歌」や「野薔薇」も日本語詞つけられてるし、賛美歌なんかもそうだ。ツレの教会での結婚式に参加した時、渡された紙を見て「シュワキマセリ」というのは謎の掛け声ではなく「主(神)が来られますよ」の「主は来ませり」だってわかって、厳粛な場なのに笑いを抑えることができなかったくらいだ。当時学校の音楽の授業で習うのは「オーパッキャラマオ〜」とか「どんどんヒャララドンヒャララ」とか、擬音入り歌詞の曲が多かったのよ。

 

ちょうどその頃、日本音楽界にもチャーや世良公則&ツイスト、原田真二なんかが出てきて「ロック御三家」なんて呼ばれてたけど、歌謡曲全盛の邦楽界ではやっぱり日本語詞が求められてた。「日本人なんだから日本語で歌え」って。「ロック?そんなん知らん」「外国語だったら歌詞の意味がわからんやろ」ってね。

 

嫌だったろうな。なんで外国発祥とはいえロックを日本語で歌わせるんだってね。ちなみに後にLOUDNESSになるLAZYも、デビュー当時はアイドルグループ扱いだった。

日本語だとロックのリズムに合わねぇ、イントネーションにメロディが合わねぇ、語尾が上がる下がるで意味が違って聞こえてしまうって、いろいろ欠点があるのよ。サザンオールスターズが出てきて「あぁこの手があったか」ってなるのはもうちょっと先だ。

 

だけど、ゴダイゴは「これでもか」ってくらい潔く英語の歌詞で勝負。テレビ主題歌なのに全部英語歌詞という冒険。チャレンジャーである。

タケカワユキヒデさんの英語の発音がまたいいのだ。確かNHKラジオの英会話教室(基礎英語だったっけ?)の講師もされていた記憶がある。そのタケカワさんが「僕にとっては英語も日本語も一緒ですけど?あなたは違うの?」なんてプロデューサーに言ったのではないかな?

それか「うちのバンド、ドラムとベース外国人ですけど?」って、ミッキー吉野さんがレコード会社のお偉いさんに言ってたりね。あくまでも俺の勝手な想像だが。MONKEY MAJIKもカナダ人2名と日本人2名の混成バンドだから、なんとなくゴダイゴと似てるよね。

 

ゴダイゴがその後出した「銀河鉄道999-The Galaxy Express 999」もサビは英語だ。これがスムーズに歌えるようになるとちょっと自慢できる。でも意味はよくわかってないのよってのはさておき、英語詞は歌えるとかっこいい。

小林明子の「恋に落ちて」も大部分が英語詞だ。この曲もカラオケでネイティブ発音で歌われたら「やるなぁ」って感心してしまう。

まぁそれでもやっぱり、日本の音楽産業は日本語詞を使わせたがる。外国の曲をカバーさせても基本日本語詞だ。

麻倉未稀さんが歌った「ヒーロー(原曲:Holiding Out for a Heroボニータイラー)」も日本語訳詞だ。これ確かTVドラマ・スクールウォーズの主題歌になったんじゃないかな。

登美ケ丘高校ダンス部が使ってリバイバルヒットになった荻野目洋子の「ダンシングヒーロー(原曲 Eat You Up/アンジーゴールド)」とか、石井明美の「CHA-CHA-CHA(原曲:フィンツィ・コンティーニ」とかね。外国の曲に無理矢理日本語詞乗っけるから、原曲知ってたらすごく違和感がある。

「アッチッチ」という印象的な日本語詞が乗った郷ひろみの「GOLD FINGER '99(原曲:リッキーマーティン/Livin' La Vida Loca)」くらいの潔さがあればなんだけどね。

 

ゴダイゴのすごいところは歌詞もそうだけど、曲に壮大なる世界観があるところだ。別に歌詞に英語が入っているからではない。曲調のせいなのか、演奏のせいなのか、それともそれがバンドの持つ世界観なのか、なんというか壮大なのよね。

「ガンダーラ」は、過酷なシルクロードを旅してインドまで行くという西遊記の世界を見事に表してる曲だ。

 

この頃は、久保田早紀の「異邦人」、庄野真代の「飛んでイスタンブール」、ジュディオングの「魅せられて(エーゲ海に捧ぐ)」と、日本ではやたらと中東イメージする曲が軒並みヒットしてた。今と違って西アジア・中東はまだまだ未知の国だったもんね。そんなんもあって「ガンダーラ」はヒットしたんかなぁ。

 

最近ロック創世記のバンドメンバーが次々とお亡くなりになられる。まぁみなさんお歳なんだから仕方がないんだけどさ。

おかげで最近は、昔の曲ばかり引っ張り出して聴いている。

 

Godiego。生きて死んでまた生きる。輪廻転生。

ご冥福をお祈りします。


リトル・リチャード死去 R&Rの創世記

2020-05-10 02:31:20 | MUSIC/TV/MOVIE

往年のロックンローラーがまた一人亡くなられた。

リトル・リチャード。

『のっぽのサリー(Long Tall Sally)』が有名ね。若い世代は名前は知らなくても、この曲を聴いたら知ってるはず。BEATLESもカバーしてる。下手すりゃビートルズのオリジナル曲と思ってる人もいるかもしれない。

 

50's,60's,というロックンロール創世記の方々は、ご存命ならみなさん良いお歳なんだから、87歳のリトル・リチャードがお亡くなりになられても仕方がないっちゃぁそうなんだけどさ。ロックスタ−=早逝ってイメージがあるので、「まだ生きておられたんだ」って失礼ながらちょっとビックリしてる。

2G.+B.+Dr.のバンドスタイルを作ったバディ・ホリーは22歳(1959年没)

WhoやT.REXもカバーした名曲『Summer Time Blues』のエディ・コクランは21歳(1960年没)エルビス・プレスリーでさえ42歳(1977年没)だもの。

『のっぽのサリー』と並ぶロックンロールのスタンダードナンバー、『ジョニー・B.グッド(Johney B.Good)』のチャック・ベリーは享年90歳(2017年没)だから、こちらもかなり長生きした方だ。

 

とはいえ世代が違うから、この人たちのライブは見たことがない。映像や画像で残ってるのを見たことはあるが、ほとんど曲を知ってるだけだ。その曲もリアルタイムで知ったわけではない。

よく「ラジオから流れてきてたあのナンバー」ってな感じで歌詞になったりしてるが、俺がラジオを聴いてた頃は、もう既にエアロスミスやクィーンが流れてたもの。

 

KISS、LED ZEPPELIN、DEEP PURPLE、AC/DCなどハードロック

ポップなとこでいえばスーパートランプとかナックとかビリージョエルとかね。

  

でも50'sあたりの曲は、親父がなぜかアメリカンロックやフレンチシャンソンなどのテープ集を持っていたからね。それ聴いてたから一応は知ってるのよ。

でも、別にバンドで演ろうとは思わなかったの。日本のロックンロールってキャロル〜YAZAWA、グリースorポマード、リーゼントに革ジャンって感じだったしね。そのちょっと前まではエレキテケテケとかGSって時代だもの。

俺はその頃あたりからYMOのようなテクノポップにハマリ、フォークギターをエレキギターに持ち替え、そしてストレートなパンクロック/ガレージロックにハマっていった。

亜無亜危異(アナーキー)の1stアルバムでは、CLASHの『白い暴動(White Riot)』の他に、『ジョニー・B.グッド(Johney B.Good)』もカバーされてて、それでこの曲のルーツがわかった。

こんな風にフィフテーズの曲は、いろんな人がカバーしてるのを聞いて「わぁかっこいい曲」って、改めてルーツを探ってから「えっこの人の曲だったの」って元演奏者や元曲を知った方が多いな。

ビートルズは結構50'sアメリカンロックをカバーしてるよね。ジョン・レノンもカバーした『Sweet Little Sixteen』が元はチャックベリーの曲だということも、で、それをビーチボーイズが替え歌にしてヒットしたのが『Surfin' U.S.A.』っていうのも後で知った。

Ben E. Kingの『Stand By Me』は、ジョン・レノンのカバーバージョンも結構好きだ。

そのビートルズでさえ、いろんなアーティストがカバーしてる曲から遡ったくらいだ。

 

RCサクセション(忌野清志郎)もかなり50'sカバーしてるよね。H.I.S.や甲本ヒロトと一緒にチャック・ベリーの『Roll Over Beethoven(ベートベンをぶっとばせ)』をカバーしたり、それこそCOVERSで「原子力発電所がまだ増える」って歌ってた前出の『Summer Time Blues』とかね。そういやこの曲は布袋寅泰もブライアンセッツァーと一緒にライブで演ってるね。

 

誰もが知ってるフィフティーズ・ロックンロール。チャック・ベリーの独特なギターの弾き方、リトル・リチャードの激しいピアノ。彼らのライブはもう見れないけど、名曲のメロディやリフ、プレイスタイルは受け継がれていく。

Rock'n Rollは永遠に引き継がれていくんだろうね。

偉大なる先人たちよ、ありがとう。


Kraftwerk テクノポップの先駆者

2020-05-08 22:18:53 | MUSIC/TV/MOVIE

大事なことは漫画が教えてくれた。

なんて言葉があるが、俺も結構そうだ。

鴨川つばめの『マカロニほうれん荘』でLED ZEPPELINやハードロックを知り、江口寿史の『すすめ!!パイレーツ』でクラフトワーク、DEVO 、そしてYMOを知った。

 

なんか興味をそそられてレコード店に行く。

なけなしの小遣いで買うLP。買えるのは一枚だけだ。どれにするかじっくり吟味だ。

DEVOがあった。

うーん、なんかポップなジャケットだなぁ。

山下達郎の「Go Ahead!」みたいだなぁ。

 

クラフトワーク、クラフトワーク・・・置いてない。輸入盤のコーナーも探す。見つからない。

そりゃそうだ、俺は勘違いして「C」のコーナーを探してたのよ。クラフトワークは「KRAFT WERK」ってスペルだということを知らなかったのよ。

 

うーん、まずはYellow Magic Orchestra(YMO)を買おう。

日本盤とUS盤がある。

ジャケットが気に入った方を買う。今でいうジャケ買いね。

早速家に帰ってレコードの針を落とす。

まぁ、ぶっ飛んだね。なんじゃこりゃ〜。

かっこいい。

コンピューターを駆使した音楽。

ついちょっと前にフォークギターでかぐや姫や井上陽水を弾いてた。

「マカロニほうれん荘」の影響で、ZEPPELINやDEEP PURPLEを聴き、ぶっ飛んだ。エレキギターに持ち替え、SCORPIONS、KISS、 Cheap Trick、KNACK・・・。

ロックの洗礼の次はテクノポップの洗礼だ(この言葉が出てくるのはもっと後だが)。

 

しばらくYMOにハマる。

それこそ擦り切れるほど聴いたなぁ。

 

そうこうしてるうちにラジオから流れた曲に衝撃を受ける。

シンプルに繰り返されるメロディとリズム、vocoderで機械的に変えられた声。

またもや、「なんなんだこれは。めちゃくちゃかっこいいぞ!」

DJは曲の最後にこういった

「お聴きいただいたのはクラフトワークの“ショールームのモデルたち”でした」

 

これかぁ、クラフトワーク。

これは買わないと。小遣い前借りしてまたもやレコード店に行く。

今度はちゃんと「K」のコーナー。

「Showroom Dummies」ってアルバムは無い。「ヨーロッパ特急/Trans Europe Express」ってアルバムに入ってるみたいだ。

でも、ジャケットがなんかイメージと違う。

他にも何枚か出てる。

「すすめ!!パイレーツ」の扉絵に書かれてる通り横顔で並んだ無表情の4人。赤いシャツに黒のネクタイ。

「THE MAN MACHINE/人間解体」

こちらを買う。ジャケ買いだ。

結局そのあと「ヨーロッパ特急/Trans Europe Express」も「放射能/Radio-Activity」も遡って買うんだけどね。CDになってからLIVEなど買った。

 

いやぁ、はまったなぁ。それからtechno-popにどっぷりはまったね。

YMO「Solid State Surviver」/「Punblic Pressue」/増殖X∞MULTIPLIES

最初のワールツアーでサポートメンバーだった渡辺香津美に憧れ、Aria Pro2とチャイナ服にはまる。

このチャイナ服のせいで高校時代「変な奴扱い」された。

 

techno-popの音楽界に与えた影響は凄まじく

当時日本ではP-MODEL、PLASTICS、ヒカシューなんかがテクノポップと呼ばれてた。

 

海外ではJAPAN(デヴィッド・シルビアン)、OMD(Orchestral Manoeuvres in the Dark)、YELLO

 

バグルス、PET SHOP BOYS、NEW ORDER、TALKING HEADS・・・。

 

 

沢田研二の「TOKIO」なんかももろテクノポップだ。

ジュリーはこの曲のせいで井上堯之bandと決別したなぁ。かっこいい曲なんだけどロック(生音)じゃないからなぁ。

このころロックバンドのアルバムで、YMOファミリーがプロデュースに入ってとんでもなくダメになってしまったものがある。ストレートなロックバンドなのに、なんか無理やりテクノっぽくされちゃってんの。

シーナ&ロケットのデビューアルバム「真空パック」(細野晴臣P)とか

東京ロッカーズの3ピースパンクバンド・FRICTIONのメジャーアルバム「フリクション」(坂本龍一)

とかね。全然ダメなの。流行りにすぐ飛びつく日本音楽界の悪い例だな。

 

まぁ、そのあとユーロビートやトランス、ハウスなどで受け継がれて

The Chemical Brothers、MY CHEMICAL ROMANCE、DAFT PUNKなどや

サカナクションなんかはクラフトワークのようなスタイルでライブしたり、

中田ヤスタカ氏によるPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅなどで受け継がれてる。

 

そんなテクノポップの祖、クラフトワーク。

共同創始者のフローリアン・シュナイダー氏が先月亡くなられたらしい。

 

クラフトワークが出てこなかったら、今の音楽業界はどうなっていただろう。

リズムマシーンを使わなくても誰でも当たり前に打ち込みができ、シンセサイザーで音を作らなくてもデジダル音が出せ、初音ミクで作曲し、パソコンでアレンジし編集をする。

今では当たり前のことを、コンピューター自体がまだ一般的ではなく一部の研究者が使うものだった時代、今から50年近く前からやっていたってのも驚きだ。

 

新幹線で移動するときは“ヨーロッパ特急”、名神高速を走ってるときは“アウトバーン”。いつでもiPodに入ってる。

ショーをやる時、オープニングSEは必ずクラフトワークの曲だし、クライマックスのモデルウォーキングの音はもちろん“ショールームのモデルたち”だ。

 

偉大なる先駆者たち。また一人逝ってしまった。

ご冥福をお祈りします。

 

余談だが、つい最近まで「KRAFT」=職人、「WERK」=働く、つまりクラフトワーク=働く職人とか職人仕事って勝手に思い込んでた。クラフトワークはドイツ語で「発電所」って意味だった・・・。

 

 

 

 

 


遠藤ミチロウの遺言書

2020-04-25 22:50:24 | MUSIC/TV/MOVIE

月日の流れは早いなぁ。もう一年かぁ。

遠藤ミチロウが亡くなってからもう1年経っちまったい。

 

新型コロナのせいでライブハウスやコンサートは自粛。したがって予定されてた追悼記念ライブ『遠藤ミチロウ一周忌〜ボクは元気で暮らしているよ』は行われない。延期だそうだ。

 

「パンクなのにウイルスが怖いのか」「ロックじゃねぇよな」なんて言われても結構だ。別に自分は感染しても構わないとか、高熱が出ようが死にかけようがいいんだ!なんて思ってるロッカーやオーディエンスはいるだろうけどさ。みんな我慢してるんだよ。

強がって「俺は別に生に執着ないし」って70年代ロッカーのように荒んだ生活こそロックなんて奴もいるかもしれない。でも、ウイルスはドラッグじゃないんだ。自分がどうなるこうなるって問題じゃなくて、そいつはウイルスの運び屋になるんだ。そんな爆裂頭の奴はゴメンだ。徹底的に潰してやる。それ、みんな思ってるからさ、わかってるからさ。アザラシみたいにみんな我慢してるんだよ。

 

新型コロナの影響で仰げば尊しを歌わなまま卒業したり新学年を迎えた学生。非常事態宣言が出て休校にまたなったり会社や商店も営業自粛要請に。間もなくGWという最後の正念場を迎えるがまだパチンコ屋に行ったり、公園で複数で遊ばせたり、家族総出で買い物がてらに出かけたりするアレルギー起こしそうなバカどもがいる。自分がサイレントキラーという名のウイルス運搬人になるなんて考えていない、頭の中が玉ねぎ畑みたいになってるやつね。

自分はうつらない。伝染っても自分は大丈夫。なんの根拠もない自信と過信。他の人間にうつすことになろうが他人のことなど知ったことかってか?今まで我慢というものをしないでここまでやってきたせいで、人に強制されたり抑制させられたりするのが耐えきれないのか。屈辱なのか。退廃的思想のパンクよりタチが悪いな一般人。

 

この状況だと、hide(1998,5/2没)の追悼ライブも、忌野清志郎(2009,5/2没)の追悼ライブも行われないだろう。

それどころかこのまま自粛が続くとライブハウスやスタジオの存続や、ミュージシャンから音響やPAなどエンジニア達まで音楽関係の仕事を生業としてる奴らの生活はたちゆかなくなっていくだろう。

所得が急減した世帯を対象に30万円支給するって最初の案でも、フリーランスにも補償するって言われてたけどさ、よほどの大手事務所やレーベルじゃないと契約書なんてしてないし、収入証明って言ったってどこの何を用意すりゃ?って感じ。それに毎月浮き沈みあるだろうしさ。一律10万円の特別定額給付になってよかったって思ってる音楽関係者も多いのではないかね。

 

でも、10万円じゃぁ一月も保たないね。

ライブハウスやスタジオなんかで働いてる奴らは【休業手当】や【失業給付】、そして【緊急小口資金】を申請してとりあえずしのいで持ちこたえてくれ。ミュージシャンでまだ音楽だけでは食えない奴らもバイト先なんかの状況に応じて申請してくれ。Moneyを得て生きてくれ。

 

ライブハウスやスタジオ経営者は【雇用調整助成金】や【持続化給付金】とか、【セーフティネット保証】(4号/5号)や【無利子・無担保融資】などを申請してくれ。クラウドファウンティングで集めたりするのもいいかもしれない。コロナって嵐がおさまったら、またみんな集まるよ。ロマンチストじゃないけどさ。

 

なんかテレビとかでは特別定額給付金を「もらわなくてもいい人(余裕のある人)はもらうな」「国家公務員は辞退しろ」「公務員は給与が減ってないはずだ」「生活保護者には渡すな」・・・云々うるさいこと言う下水道のペテン師のような奴がのさばってる。

お前の金か?まだ麻生さんの「手を挙げた人に」の方がマシだよ。元はみんなが納めた税金なんだからさ。先天性労働者階級でも誰でもみんなもらえる権利あるだろ?

 

で、そのもらった給付金を、余裕のある人は自治体に寄付するのもいいだろう。コロナがおさまってからライブに行くのもいいだろう。演劇や趣味に使ってもいいし、欲しかったモノを買ってもいい。旅行に行ってもいいし、うまいもん食ってもいい。音楽産業だけでなく、娯楽、旅行、飲食・・・あらゆる産業・業種がコロナダメージ受けてるんだからさ。

 

ミチロウは80年代の過激なパンク時代を経て、アコギ一本で日本じゅう回ってた。地元福島の原発問題のメッセージを伝えたり、ドキュメンタリー撮ったり、ライブで全国回ってた。

 

死後1年経った今、オフィスより、ミチロウの最後のメッセージ(遺言書の一部)が公開された。

そこにはミチロウの自筆で、いろんな土地の人々の支援と優しさで歌ってこれたと綴ってある。お客様や、ライブハウス、スタッフ、共演者、バンドメンバー、関係者に感謝するとと同時に、まだまだ歌いたかった無念が書かれてる。どうしようもない運命だと。残念だと。

 

負けるなライブハウス。

負けるなミュージシャン。

負けるな音楽。

ミチロウもあっちで見てるはずだ。

 

昨年の2019年10月に渋谷CLUB・QUATTROで行われた『死霊の盆踊り〜追悼 遠藤ミチロウ〜』のライブ映像が48時間限定でYouTubeで公開されてるよ。

 

 

 

 

 

 

ミチロウ あなたのことはまだまだ忘れません


ドラマー相原誠さん死去

2020-04-18 21:57:18 | MUSIC/TV/MOVIE

相原誠さんが亡くなられた。

と言ってもこの方の名前を見るのは久しぶりだ。

ダウンタウンブギウギバンドのドラムだった人だ。

 

ダウンタウンブギウギバンド。

かっこよかったなぁ。

 

『スモーキン・ブギ』

俺たちの間では「初めて試したタバコは なんとエプソン」って変な替え歌になっていた。当時の学生がタバコを吸うときに免罪符のようになってた曲(今も昔も未成年の喫煙はダメです)。

 

『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』

あのイントロっていうかリフを聴いたら誰でも、最後は「あんた あの子の なんなのさ」って言ってしまう中毒性のあるメロディ。ヨーコ、横浜、横須賀・・・。漫画「ハイティーンブギ」や「あいつとララバイ」など、当時の横浜や横須賀は憧れだった。

  

山口百恵も『横須賀ストーリー』(もちろん宇崎・阿木コンビ曲)を歌ってる。

 

『カッコマン・ブギ』

実は『港のヨーコ〜』はシングルB面曲でこちらがA面。PUFFYもカバーしてるノリのいい曲。「バギートップにヒップボーン」ってところに時代を感じる。初期は『買いものブギ』『賣りものブギ」などタイトルにブギが付く曲が多いロックバンドである。(バンド名がそもそもブギウギバンドだしね)

ダウンタウンブギウギバンド以降でブギがタイトルに付く曲って、近藤真彦の「ハイティーンブギ」と、サザンオールスターズの「女呼んでブギ」くらいしか思いつかないや。

 

『サクセス』

この曲以降は相原さんのドラムではない(はず)。資生堂かカネボウだったか曖昧だが、化粧品のCMに使われた曲だ。ソリッドな前半からの「待たせたな」ってブレイクするところがむちゃくちゃかっこいい。

 

『身も心も』

松田優作の名作ドラマ「探偵物語」の最終回で流れる曲。松田優作が古尾谷雅人に刺された後、街を歩くシーンで流れるのだよ。長渕剛の「とんぼ」の最終回は完全にこれのパクリだって思ってる。

 

『イミテーション・ゴールド』『ロックンロール・ウイドウ』『さよならの向こう側』

もはや説明不要なくらい有名だな。山口百恵に楽曲の数々を宇崎竜童・阿木耀子のコンビで提供してた。当時バンドはどうなってたのかよくわからない・・・。

『絶体絶命』

宇崎竜童がセルフカバーしてて、これはこれでめっちゃロックしてる。ドラムはそうる透だ。

『プレイバックPart2』

当時のフルオケでは、ブレイク後の「バカにしないでよ〜」と入ってくるタイミングめっちゃ難しいはずなんだが、山口百恵は後ろを向いてる(当時のフルオケはステージ下にいるので見えてない)のにドンピシャで合わせてた。

 

『宇崎竜童のファイティング’80』

A.R.B.、Mods、Street Sliders、亜無亜危異、シーナ&ロケット、佐野元春、ROOSTERS、Th eRockers、ハウンドドッグ・・・当時マイナーだった日本のロッカーを紹介する深夜番組。ラジオで流れる曲でしか知らないいろんなバンドの演奏がこの番組では見れたのだ。全国放送だと思ってたのだが、東京の音楽友達に言うと誰も知らないのでローカル放送だったのかも。『誰がカバやねんロックンロールショー』はどうだったんだろう?

    

    

     

 

『竜童組』『鬼太鼓座』

ダウンタウンブギウギバンドがその後どうなったのかよくわからなかったけど、突然『竜童組』となって、これまた俺が大好きな太鼓集団『鬼太鼓座』とコラボしたりしてた。

 

『駅 STATION』

志村けんさんが亡くなられて、唯一出演してた映画と話題にのぼる『鉄道員(ぽっぽや)』と混同されることが多い映画。『鉄道員』は浅田次郎原作で、倉本聰脚本の『駅 STATION』も高倉健主演で同じく北海道が舞台だからね。こちらに宇崎竜童が出てる(確か日本アカデミー賞獲ってるはず)。音楽も宇崎竜童だ。名作だよ。

 

『キャロル』

相原誠さんはキャロルのドラムだったこともある。当時キャロルはツレの間では絶大なる人気を誇ってたが俺は全く知らなかった。日比谷野音のライブの際、裏でサディスティクスが演奏してたとかは知ってるくせに。

ダウンタウンブギウギバンドは、ロックンロールの象徴であるリーゼントに革ジャンだったが、キャロルファンから「キャロルの真似」って言われるのが嫌で革ジャンやめてツナギにしたのは有名だ。

ちなみに所ジョージさんも、デビュー当時リーゼント+タレ目ミラーのサングラスだった。(当時DTBWBの坊やだった)

この革ジャン&リーゼントの系譜は横浜銀蠅〜トラブル(後の虎舞竜)に受け継がれていったな。

 

『ドクターX』

米倉涼子の『ドクターX』に宇崎竜童が出演。スーパーロックスター九藤勇次って役なのだが、これがまたどう見ても矢沢のパロディ。「ユウちゃん」と呼ばれ、セリフでも「俺はいいけど九藤はどう思うかな」なんて言わせたりする。脚本や演出が誰だか知らないが、矢沢永吉をライバル視してた宇崎竜童にまたよりにもよってなぜこの役をさせたのかは疑問。観てるぶんには面白かったけどね。(この回にはゲスの極み乙女の川谷絵音も出てた)

 

なんか相原誠さんからダウンタウンブギウギバンドのこと書いてたらかなり脱線してしまったなぁ。

安らかにお眠りください。

 


石田純一はやっぱりバカだった

2020-04-17 13:03:01 | MUSIC/TV/MOVIE

ダメだなぁ、石田純一。

新型コロナウイルスに感染して、苦しんでる病人をけなしても仕方ないんだが、さすがにこれは自業自得というしかない。

 

この「外出するな、家にいろ」って言われてる時期にノコノコ沖縄に行くか〜。

仕事だから仕方がないって?沖縄那覇にある自分が経営する店(冷麺屋)だろ。で、打ち合わせしに行ったとかなんとか言ってるが、先にゴルフしたのはなんでだ。危機感も責任感も自制心も良心もまるでなし。

 

だいたい最初の報告ではごまかしてたよな。

10日 飛行機で沖縄に一人でいく/店のスタッフと打ち合わせをした

11日 体のだるさを覚えてホテルで休息/店は13日から17日まで臨時休業にすると決めた

13日 飛行機に乗り東京の自宅に戻る/「発熱も咳もないけど体がだるい。疲れたのかな」と家族に話す。

14日 味覚や嗅覚の異常はなかったが微熱あったから都内の大学病院へ行く/CTで肺炎と分かりそのまま入院

15日 PCR検査で新型コロナウイルス要請と診断される/事務所がマスコミに発表

 

でも、実際は

10日 飛行機で沖縄に一人でいく/19:30-22:00店でスタッフと打ち合わせ(店を13日〜17日まで臨時休業にすると決めたのはこの時?)

11日 ゴルフに行く。番組収録(石田はゴルフ番組に出てる)では無くプライベート。プレー中に体のだるさを覚える/ホテルのレストランで夕食。

12日 ホテルのレストランで朝食後,部屋で休息/16:00-18:30自身のお店で打ち合わせ

13日 ホテルのレストランで朝食後,部屋で休息/飛行機に乗り東京の自宅に戻る

14日と15日は上記と変わらず 

 

このコロナ騒動で緊急事態宣言が出て、とにかく家から出るな、不要不急の外出は控えろ「STAY at HOME」と言われてるのは知ってるよな。地方は「東京や大阪に行くな」&「そっちから来るなよ」って言ってるのも知ってるよな。沖縄も4月8日に他県に向けて「沖縄に来ることは自粛してね」と要請してたけど、まさか知らんかったん?知ってたけど知らんふり?ノコノコ沖縄に行けるその神経が理解できん。

 

沖縄県那覇市にある自分が経営する冷麺屋が心配なのはわかる。

東京も大阪も営業自粛で店が閉まり外出自粛で人が消え、ゴーストタウンのようになってる。自粛要請から外れてる個人経営の飲食店は、開けても客がこない=材料費も光熱費もスタッフの給与も出せない。閉めたら来月の支払いが不安になる状況だが補償はイマイチ不透明だ。それでもなんとかみんな耐えてる状態だ。

沖縄はそこまで厳しくないとはいえ、なぜ閉めないのかも疑問。なんだその4月13日から17日までの臨時休業ってのは。2016年の都知事選にいきなり立候補表明して、スポンサーとか出演テレビ局に総スカン食った影響で、そこまでお金が無くなってしまったのか?

 

芸能人が経営するお店で新型コロナクラスターが発生したら、目も当てられんぞ。っていうか自分が感染してしまったから、どのみち営業停止になってしまっただろうけど。

とくダネ!のMC,小倉智昭さんもハワイにお店(確かラーメン屋だったはず)持ってるけど、わざわざ行かないよな。世界有数の観光地ハワイもロックアウト中だし、小倉さんも糖尿病だから危険だしね。

たむらけんじも『炭火焼肉たむら』って焼肉屋を何店舗か経営してるけど、長崎県の店舗以外の大阪,福岡,大分などは全部閉めてるぞ。

 

なぜリモートワークとかテレワークで済ませなかったんだ。zoomで会議とかできなかったのか。打ち合わせって名目で沖縄に行きたかっただけか?ゴルフそんなにしたかったのか?

 

実際、志村けんさんが亡くなられる前までは、新型コロナを他人事の様に報道してたテレビ界。

わざわざ取材しに行って、街角を歩いてる人捕まえて「いやぁ、家にいても退屈だから」とか「怖いけど大丈夫かなって思って」なんてインタビュー映像流して、おきまりの「外出自粛と言われてますが、街にはこんなに人が」とかやってたもんな。

あるいは「ロックダウンがあるとの噂でスーパーから物が買い漁られてる」とか不安感煽ったり、「政府はこんな政策ですが、海外では」って出羽守になったり。

春の選抜が中止になるまではそれをやり、東京五輪2020が延期決まるまではそれを流し、その合間に日ごと増え続ける感染者と死者の数を各地の模様とともに映し、政府の方針に毎回何かといちゃもんのようなケチをつけてって内容ばかり。それを毎日繰り返し放送してたもんな。

 

それが志村けんさんが亡くなった途端、収録スタジオはようやくソーシャルディスタンスを取り、テレワーク出演になり、バラエティはひな壇もなくなり無観客で収録になった。

ロケもできないからいろんな番組が成り立たず、ドラマも収録・撮影が軒並み中止。したがって放送延期の穴を埋めるため再放送や名場面集でなんとかつないでる。

報道及び報道バラエティだけはなんとか頑張ってるが、毎日給付金がどうしたこうしたばっかり。自分たちが飽きてきたのを世間がいかにもそうかのように「コロナ疲れ」なんて言い出してる。

 

油断しちゃダメだ。まだ広まってる最中だ。

世界の感染者は218万人で日本の感染者は9800人を超えた。もうすぐ1万人になるだろう。

日本も、ようやくたくさんの人が危機感と不安を感じて外出を控え始めてくれたばかりだ。店も不安と不満と戦いながら本気で閉めてくれてるのだ。そして医療や物流の人は戦ってくれてるのだ。

 

石田純一よ、自分はかからない、自分は感染しても大丈夫、だから沖縄へGo!じゃぁないんだよ。

知らない間にウイルスを運ぶ媒体になってるかもしれないってことなのだよ。

 

GACKT、YOSHIKI、辻仁成など海外在住のミュージシャンが「日本のみんなよ、危機感持ってくれ、家にいてくれ、周りの大事な人達を守ることなのだ」ってメッセージ発信してた時は何も反応してなかったくせに、今頃になって「外出自粛をしてない人がいる!」「なぜ家にいないの!」なんてSNSでメッセージし始めてる芸能人。

そんな後出しジャンケン(事後諸葛亮)芸能人が多い中、石田純一さん、

あなたは、コロナを軽く甘く見て危機感なくそこらをふらついてたら、ウイルスを知らずに持ち運び、そして各地で撒き散らしてしまい、そして自身も発症し苦しむんだぞって事を、身を挺して世間に知らしめてくれたんだな。

ありがとう。

回復を祈る。


BAD NEWS(黒い予感) ARB

2020-03-30 05:30:07 | MUSIC/TV/MOVIE

最近、古いあの歌を思い出す。

ARBの[BAD NEWS(黒い予感)]という曲だ。

 

あの映画館も ディスコティックも

土曜日だけど 灯が消えたまま

テレビ,ラジオは 臨時ニュースOnly

流行りの歌も 流れてはこない

 

いつか見た映画のように 忍び逢う奴ばかりで

もう誰も 誰一人とて 声を上げて笑わない

 

あちこちで あちこちで 起こり出す

この町も 戒厳令しかれ出す

一瞬に 何もかも 吹き飛ばす

あちこちで クーデターが起こり出す

だろう・・・ らしい・・・

 

 

ARBの二枚目のアルバム「BAD NEWS」の表題曲でもあるこの曲は、石橋凌のシャウトに田中一郎のソリッドなギターが絡みつくように唸る名曲だ。

戦争時、戒厳令下の街の状況を綴った歌詞なんだけど、今、全世界で都市封鎖や行動規制(Lockdown)された街にもあてはまる。ウイルスによるOutBreak,Pandemicの恐怖に怯える様子は、ミサイルや爆弾の脅威に怯えてるのと変わらない。そして町は静かにひっそりと息を殺す。

 

はずなんだけど、どうもこの国は戦争から75年。もはや危機感はないのかもしれない。

毎年のように天災に遭い、数年に一度大規模な震災や台風に見舞われてるうちに慣れてしまったのか。

戦争と違い、ウイルスは感染経路を断ちさえすれば蔓延は防げる。

だから、街から出るな!道を閉鎖しろ!家から出るな!人と会うな!

徹底的にウイルスを封じ込めようとするなら、それらを強制的にでもするしかない。

でも、非常事態宣言というラストカードが引かれてないうちは安全だと勘違いしてるのか、どうも危機感なく出歩いてる人が多い。感染して肺炎起こしたらやばい高齢者や持病を持ってる人だけでなく、子供も学生も若者も、そして成人も中高年も。どいつもこいつもである。

 

発生源の中国は、武漢をシャットダウンした。中国の中でもローカルな武漢は、それでも1000万人が暮らす大都市だ。東京クラスの人口がいる都市を、中国は平気で閉鎖した。北京や上海を守るためにね。

実際本当かどうかわからないが、中国は3月初めに8万人を超えて以降、新規感染者はほとんど増えていない。あくまでも中国が発表してる数字を信じるとすればだが、現在82122人であるというのなら、都市封鎖や行動制限が一番効果的だという結果になる。

 

この中国から発生し、全世界にウイルスがばらまかれていったのは明白である。いくら中国が責任逃れの発言をしたところでごまかしようがない事実だ。今、全世界で猛威を振るってる新型コロナウイルスは紛れもなくMade in CHINAだ。

中国が大人しくなった3月10日以降、一気に全世界で発症者の確認数が増え続けてる。

 

中国に変わって現在トップになったのはアメリカ。感染者数125433人、死者数2201人。

すでにインフルエンザ感染者が2600万人、死者14000人だった米・トランプ大統領は13日に国家非常事態宣言を出し、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロス、フロリダ、至る州で店や娯楽施設の営業停止と外出禁止、行動規制がされている。

アメリカでは3Bが買いだめされてるらしい。Beans(乾燥豆)、BandAid(救急絆創膏)、そしてBullets(弾丸)。アメリカはもはや戦場である。

 

2位はイタリア。感染者数97689人、死者数10779人。

ミラノで発生した時にさっさと閉鎖したらよかったのに、「7日にミラノ閉鎖します」ってわざわざスクープしてバラしてしまったもんだから、次々とイタリア全土へスーツケースごと移ってしまった。その結果発症していない感染者(サイレントキラー)がVenezia、Toscana、Nàpoli、Roma、Siciliaと拡がってしまった。ハグ(抱擁)もキスも握手もダメ。アペリティーボで楽しむのも禁止。

 

4位スペイン 感染者数78799人/死者数6606人

サンチェス首相は14日に非常事態宣言(警戒態勢宣言)を出し、16日から全土で原則不要不急の外出禁止。学校は全校休校、美術館や図書館、飲食店など生活必需品を扱わない店舗の営業禁止。

5位ドイツ 感染者数58247人/死者数455人

6位イラン 感染者数38309人/死者数2640人

7位フランス 感染者数381056人/死者数2317人

マクロン大統領は「この100年最大の公衆衛生の危機」とし、保育園から大学まで一斉休校に踏み切った。フィリップ首相は15日より、生活必需品を扱う店以外のカフェやレストラン含む全ての店舗、劇場などを全て閉鎖すると発表した。

 

8位イギリス 感染者数19763人/死者数1231人

3月23日から全英ロックダウンしていて、不要不急の外出を制限しているが、ロンドンの公園で日光浴とかする人が続出。警告に従わない、外出制限に命令に従わない人には罰金30ポンド(約3900円)。違反を繰り返す常習には1000ポンド(約13万円)が料される。

 

9位スイス 感染者数14829人/死者数300人

10位オランダ(ホランド/ネザーランド) 感染者数10926人/死者数772人

 

日本は感染者数1848人(クルーズ船など含むと2574人/死者数55人(65人)だから、まだ全世界で見れば少ない方だ。

だけど、東京430人、大阪191人、北海道175人、愛知167人、千葉159人、兵庫133人、神奈川125人、とやはり都市部に圧倒的に多い。

この数字で「やはり満員電車が」とかではない。電車通勤の会社員の感染者より、医療施設やライブハウス、スポーツジムなどでのクラスターが圧倒的に多いのだ。

そして今後増えていくのは海外からの帰国者による感染だ。これはあらためてまた書くが、この人たちが自宅やホテルでじっとしてくれればいいのだが、出歩いてるのだ。

まぁ、ビジネスマンのほとんどはとっくに帰ってきているか、現地に留まって動かないこんな時期に、海外へ旅行しに行ったり帰ってきてたりするくらいだからな。危機感なんてもっちゃぁいないんだろ。

 

今日も街では自粛要請など素知らぬ顔で出歩いてる人がいっぱいいた。

大阪・吉村知事が「このままでは手に負えなくなる」と国に「緊急事態宣言を(躊躇してるなら)出すべきだ」と進言するくらいだ。いつ感染爆発(いちいち漢字にしなくてもovershootでええやんね。pandemicとかoutbreakもそのままでいいやん)起こしてもおかしくないこんな状況なのに、心斎橋にも梅田にも、結構遊びに来た人がいるのだ。

なんなん?その「自分だけは大丈夫」って根拠のない自信は。

 

ロシアではこんなデマも。

「国民を自宅にとどまらすために、プーチン大統領の命令でロシア全土に、ライオンとトラ800頭が街に放たられた」

露・プーチン大統領は28日から国民は家にとどまるように強く訴えている。これに対してのデマなのだが、ザハロワ報道官は「大統領命令でライオンとトラを放つというのは面白い。だが、伝統と効率を考えて実はクマを放ったのだ」とジョークを交えて否定コメントした。日本だと不謹慎だって騒がれるけど、さすがロシアだ。ウオッカ飲んで憂さ晴らしだ。

 

ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領はパンデミック対応を「ヒステリー」とまた呼んだ。世界中が感染防止で人との接触を避けたりイベントちゅ視してる中、リオのカーニバルを中止しなかった国だ。まぁ、カーニバルを中止にして暴動を起こされるより、新型コロナに感染してくれた方がマシなんだろうな。次はブラジルで大流行するだろう。

 

オーストラリアでは新型コロナウイルス対策で、美容室の接客時間を30分に制限するとされたが、猛烈な反対に合い撤回された。30分以内に終われって、カットだけなら可能だがカラーやパーマでそれは無理だろ。そんなオーストラリア、スコット・モリソン首相は、図書館や美術館の閉鎖、ビーチの閉鎖など規制を導入すると発表。

 

デンマークやポーランドは国境を閉鎖し、外国人の入国を原則禁止。

ニュージーランドは自主隔離を発表。太平洋の島国を除くすべての国や地域からの入国者対象。

フィリピンは首都マニラへの出入りを、医療関係者やマニラに自宅や勤務先がある人を除き原則禁止。

 

カナダは国境を封鎖しているが、26日から帰国者全員14日の自主隔離を義務付けた。医療関係者は対象外だが、違反者は最大75万カナダドル(役5900万円)の罰金か金庫6カ月というからすごい。入国者全員に自主隔離を要請してきたが違反者が相次いだので厳格化したとトルドー首相は語った。

 

南アフリカのヨハネスブルグでは、ロックダウン中に出歩き、スーパーマーケットの外で列を作り殺到する人に向けて、警官隊がゴム弾を発射した。人との距離を一定間隔開けるソーシャル・ディスタンスを違反した人に、ルールを遵守させるためなら警官隊はゴム弾を平気で民衆に撃つ。これくらいしないとダメなのかね。

 

もうすでに全世界、戒厳令みたいなもんだ。

日本もこのままの状態なら、いつ厳しく制限されてもおかしくない。

だろう・・・。らしい・・・。

 


たたみきれなかったな テセウスの船

2020-03-23 15:35:16 | MUSIC/TV/MOVIE

TBS日曜劇場『テセウスの船』が最終回を迎えた。

最初に結論を書くが、感想は「なんじゃそら」だ。

この終わり方って・・・。

モヤっとするほど後味悪いわけでもなく、イラっとするほど悪くもない。「ふーん。なんだ、こんな感じで終わるのね」ってラストだ。映画なら「金返せ」とか「時間損した」とまではいかないが、「違うのを観りゃよかったな」くらいである。

 

すべての謎が解き明かされてないとか、強引だとか、やっぱりなのかとか、あの設定の回収はどうなったとか、この伏線忘れてないかとか、あの意味深の行動や表情は一体何だったんだとか、まぁ言いたい放題言えるほどに、とにかくまとめきれてないドラマだった。

 

***注意***

今回の記事もかなりのネタバレが含まれます。ドラマを録画しててまだ見てない人や、オンデマンド配信などでこれから一気観する人は読まないでください。また、登場人物の役名や役者名、設定などはうろ覚えで記載していますので間違っている場合があります。

 

このドラマ、第1話を見た時点では「面白いぞ!」って書いた。そして回を重ねるごとに「あれ?迷走してるなぁ」と先日書いた。そして今回、最終回まで見ての感想。終わったドラマの事を今更わざわざ書いても仕方がないんだがね。

 

不満の原因は2個ある。ひとつは裏テーマに「家族(親子)の愛(繋がり)」を持ってきてきたこと。これは後で書く。

そしてもうひとつが、怪しい登場人物多く出しすぎてしまったこと。どいつもこいつも怪しいって感じで描いてたくせに、その伏線や過去すべてが実は単純だったこと。さらにそれらをめっちゃ適当に描かれてたことだ。ひどい時は台詞のみで語って終わり。これでは、ふーんそうだったのねくらいにしかならない。

NHK大河「真田丸」での、本能寺の変とか関ヶ原の戦いなどもうみんなが知ってることは、ナレーションで語らせてスルーする「ナレ死」ってのは斬新だった。本能寺で誰がどうなったかとか、その後の山崎の合戦も、関ヶ原の合戦の結果も、他のドラマやマンガ本などでさんざん描かれてきたから、みんな知ってるよね、なくてもいいよね(わかるよね)、時間(尺)の無駄だってね。

しかしこの「テセウスの船」は原作マンガを読んでないドラマ視聴者は、誰がどんな人か全く知らない。だから、意味深な発言、怪しい行動する登場人物は、その経緯や設定をちゃんとわからせてほしい。そしてその伏線はちゃんと最後に回収(明らかに)して、「あ〜、あれはここに繋がってたのね」とか「そういうことだったのか」って納得させてほしいのだよ。

 

不評だった「あなたの番です」がなぜか「高視聴率ドラマ」と勘違いされてるからか、やたらと登場人物を増やし、それぞれに謎を持たせ、やきもきさせる手法のドラマが流行ってるのか?。今クールも多かったが、「トップナイフ」にしても「シロでもクロでもない世界で〜」も「10の秘密」も、謎が多すぎてついていけないどころか、最後に伏線がちゃんと回収できてないって始末になってた。これじゃぁ不完全燃焼、胸焼けがするよ。

 

過去のドラマになるが野沢尚脚本で木村拓哉主演の「眠れる森」(1998年)というドラマがあった。中山美穂につきまとう謎の男・木村拓哉をはじめ、記憶と過去に複雑に絡み合う人間模様が描かれた傑作だ。仲村トオル、ユースケ・サンタマリア、陣内孝則、本上まなみ、原田美枝子、夏八木勲、石橋凌。どいつもこいつも怪しく、胡散臭いのだが、それぞれ丁寧に描かれ終盤に近づくにつれ一人づつ暴かれていく。最終回までわからなく、そして最後にすべてが回収され、すべてに納得できるドラマだった。

それに比べて、今回のテセウス、怪しい登場人物それぞれの怪しい理由がなんのこっちゃ。怪しそうに描いてただけの人もいれば、こいつが怪しそうにしてたのはなんだったんだっての満載。だめだ。

 

ストーリーのおさらいにもなるのだが、平成元年(1989年)に起こった青酸カリによる無差別連続殺人。この事件の犯人は、主人公田村心(竹内涼真)の父であり警察官の佐野文吾(鈴木亮平)とされてた。

令和2年(2020年)の今、それまで殺人犯の家族として世間から責められ隠れるように生きてきた竹内涼真は父を憎んで生きてきたが、妻・由紀(上野樹里)の言葉に揺り動かされる。

妻・上野樹里の死後、竹内涼真は事件のあった小学校の場所に行くが、そこで吹雪にあい、気がつくとそこは平成元年、事件のあったちょっと前にタイムスリップしてしまう。

31年前、まだ家族みんなが笑って仲が良かった頃の実家。そこに居候させてもらい、悲惨な事件を食い止めるごとく奔走する竹内涼真。そして憎んでたはずの父は尊敬できる父だった。

 

ね、面白そうでしょ。ここまでは良かったのよ。

 

そして上野樹里がスクラップしてくれてた当時の新聞記事を頼りに、父と協力して事件を未然に防ぐも、その度に歴史が変わり、新たな事件が次々と襲いかかる。登場人物はどいつもこいつも怪しい奴ばかり。連続事件の真犯人は誰なのかわからない、そして最大の事件である児童職員21人が亡くなったお楽しみ会での事件を防ぐ前に、竹内涼真は現代に一度戻されてしまう。

戻った現代は、父は収監されたままで、母・和子(榮倉奈々)と兄・慎吾は自殺して死んでいる。上野樹里とは結婚してなくて、雑誌の事件記者担っている。お姉ちゃん佐野鈴(貫地谷しほり)は顔を整形し、名前も村田藍と変えて、事件のあった小学校の職員だった木村さつき(麻生祐未)の養子・木村みきお(加藤みきお/安藤政信)の子供を身ごもっていた。

被害者遺族の会で上野樹里が熱弁してくれたおかげで、当時、恋人の長谷川翼(竜星涼)に青酸カリを渡した松尾紀子(結婚して今は佐々木紀子/芦名星)が、真犯人を知ってると証言してくれることになって家に行くが、貫地谷しほりは麻生祐未に脅され渡された薬を自分で飲んで倒れ救急車で運ばれる。そのどさくさの間に麻生祐未に薬を飲まされ芦名星は死亡。

養子縁組で今は木村姓になってる加藤みきお(安藤政信)は、事件の後遺症で車椅子生活だが、実は歩けるんでしたってお約束のオチ。小学校跡で竹内涼真は襲ってきた安藤政信から「俺が犯人だよ」と事件のカミングアウトされる。「ジ・エンド〜」と叫ばれながらもみ合ってたら、また竹内涼真は過去に飛ばされる。

 

平成元年に再び戻った竹内涼真は、真犯人は加藤みきおだと鈴木亮平に言い、事件を防ぐためみきおを探すも・・・。

 

竹内涼真と鈴木亮平を手玉に取り、翻弄させる加藤みきお。演じた柴崎楓雅君の演技は良かったね。見事なサイコパス具合だ。将来大丈夫かって心配するほどだ。彼のまだ幼いが整った顔立ちが、子供の無邪気さで虫と同じように平気で人殺しができる狂気さを引き立ててる。

 

普通こっからは、加藤みきおを止めること、協力者(真犯人)は誰かってのに焦点当てながら、それまでの登場人物の過去や伏線とか回収すればいいドラマになったはずなのにね。何を欲張ったのかなぁ。

 

お楽しみ会を中止にしてくれと頼むも、校長(笹野高史)には無下に断われ、麻生祐未には反対され、住民の六平直政や今野浩喜にも却下される。多分これは、まだまだみきおの協力者や影で操る真犯人は明かさないぞって引っ張りたかったんだろう。

竹内涼真に説得され、妻の榮倉奈々に子供連れて村を出ろと言う鈴木亮平。最後の夜にみんなでパーティー、楽しそう。そしてタイムカプセルを埋める。これ、てっきりすべてが終わった後、31年後の未来(令和)で掘り出して開けるのかと思ったら、あっさり最終話で開けちゃった。まぁこれはこれで話の流れとしてはいいんだけど、この家族、やたらと信じない、信じる、いや信じないって二転三転しすぎ。

 

みきおに呼び出されたロッジでスタンガン当てられ縛られ監禁される鈴木亮平。次はどうする?って協力者に尋ねるもスタンガン当てられて、鈴木亮平のパトカーの後部座席に転がされる加藤みきお。この事件にいきなり登場してきた宮城県警のキャリア・小藪千豊。

で、いかにも裏で操ってた感満載で登場してきて、実はこの事件には警察組織の闇がどうたらとかあるのかなと思ったら、ただ単に鈴木亮平と過去に因縁があって、何にが何でも鈴木亮平を犯人に仕立て上げたかっただけみたいだ。それなら過去の因縁ってなんだったのか最後にちゃんと描けよ。

 

加藤みきお誘拐は嫌疑不十分で釈放された後、家に帰った途端タイミングよく現れる六平直政と今野浩喜。二人は昨日、草をむしり穴を掘っていた。実は鈴木亮平一家を労うためにイノシシを仕留めて、はっと汁を作ってくれたその用意の穴掘りというオチ。

この二人は、最終回でも記者に囲まれた榮倉奈々を助けるがごとく颯爽と現れ(軽トラだけど)、虫除けスプレーを両手持ちで噴射するいい人達だった。これはちゃんと回収してくれたからいいのだが、今野浩喜のお母さんは過去に村祭りで食べたはっと汁食中毒事件で亡くなってる。これ、最終話前にいきなり差し込まれてきた話で、横に立ってる霜降り明星のせいやもなんかいわくが有るみたい。

最終回でせいやのお母さんが間違えて入れたキノコで食中毒が起こってたらしいが、今野はそれ許せてるのか?それとも、せいやの父(仲本工事)が事件を圧力かけてもみ消したから、今野ら村人は真相は知らされてないままなのか。そこらへんが最後よくわからんかった

 

そして最終回前に、鈴木亮平が逮捕される。

またもや警察に留置されて釈放された鈴木亮平が、迎えに来てくれた榮倉奈々と車で家に帰ったのだが、村はずれに不法投棄されたゴミの中にフロッピーがある(通報者せいや)と、連絡受けたら速攻鈴木家に向かい、鈴木亮平より早く鈴木家に着く小藪。どんだけ早いねん。

それで小藪は鈴木亮平のワープロを調べる。そこには今までの事件の真相が犯人目線で入力されてた。そして使用した青酸カリも裏の庭に埋めたと書かれてる。

おい、この脚本書いたやつはまだ若いやつなのか。当時のワープロ本体のメモリ、どれくらいあると思ってるねん。最新式の文豪でも書院でもこんなにたくさん内蔵メモリに保存できへんわ。当時のPCのハードディスクは基本9800メガ、最新のMac(パフォーマー)でさえ2Gやぞ。スーパーディスクもMoもしらん世代なんやね。

だいたい、鈴木亮平の家と隣接してる(中でつながってる)派出所においてあるワープロに、どうやって入れてん?さらに言えば、派出所の机に絵が置いてあったり、でかい封筒が届いてたりしてたけど、あれ誰が?一瞬、娘の鈴ちゃんが協力者?なんて思ったけど、それじゃぁ今までの話とつじつま合わへんし。最終回予告の際にわざわざアップで鈴ちゃん映してミスリードさせようとしてたね。

 

みきおが鈴ちゃんのHEROになりたかったからって理由でこんな事件を起こしたんだ、鈴木亮平がHEROだったから邪魔だったんだ、そして今、鈴ちゃんが喜ぶのはお父さんが釈放されることだから望み叶えてあげると自白したボイスレコーダー。これを竹内涼真に突きつけられ、鈴木亮平を釈放する時も「これで警察の威信は保たれた」とか小藪言ってるけど、ただの誤認逮捕だからね、それ。

ワープロもそうだが、ボイスレコーダーもこの時代には、まだこんなICのやつないはずやけど?これは誰もツッコまへんかったのかい。このドラマ結構いたるところで時代考証が無茶苦茶なのだ。

 

そして最終回、すべての謎が解き明かされ、伏線が回収されるのかと思いきや、いろんなところにほころびが。

真犯人は加藤みきおくんっていうのは書いたが、裏で操ってた(協力者)は霜降り明星のせいや。鈴木亮平を逆恨みもいいとこな憎み方。狂気じみた偏屈な圧を演じてるのだが、演技と呼べる代物でもない。霜降り明星の粗品も今クール「絶対零度」に出てたが、これも狂気を含んだいかれた刑事の役立ったが期待外れだった。

小藪千豊、今野浩喜、せいや、仲本工事・・・。そして最後には澤部佑まで出てきた。なんかコメディアン多すぎ。鈴木亮平、竹内涼真、上野樹里、榮倉奈々でギャラ予算オーバーしてしまったのか?そんなわけないわな。

 

ここからはラスト見終わってのツッコミや不満。

親子の絆とか、家族の愛って裏テーマは要らなかったなと思えるシーン満載。

 

事件を防いで、そのまま月日がたった現代で兄・田村慎吾役(あれ?名前変える必要ないから佐野慎吾だよね)で澤部佑が出てきたのにはびっくりしたが、それ、ただの坊主頭つながりだけで選んでない?

しかも、姉の田村鈴役(あれ、今結婚して名前変わってるのかどうかは不明だが、上野樹里は竹内涼真と同席してるこの場に連れてきてないとこから考察するとまだ独身か?)が、貫地谷しほりのままだったこと。事件起こってないんだから、整形する必要ないよね。って製作陣誰も気づかんかったん?設定とか細かいところ全然ダメだね。

ついでにダメなのは鈴木亮平と榮倉奈々の老け顔メイク。ドラマ当初は「連続殺人容疑で長年収監されて刑務所暮らしの疲れが出てる父」のメイクと、「犯罪者家族としてと世間に罵られ、生きることに疲れてしまってる母」だから、老け顔メイクでよかったけどさ。事件はなかったんだったら、もっと若々しいはずやろ?そういや、麻生祐未も新しい現代で、歴史が変わった現代と全く同じ髪型メイクだったな。

とにかくヘアメイクは途中で予算が尽きたかのような手抜きっぷりだ。

 

麻生祐未の演技はすごかったなぁ。でもさ、一度戻った現代で、なんで安藤政信に殺されちゃったんだろう。竹内涼真にバラされるのを恐れてなら、自分でカミングアウトしてるんだからおかしいよね。新しい現代では二人で喫茶店やってるけど、もうお年な麻生祐未を店に立たさんでも・・・。

 

親子の絆とか家族の愛っていうのが裏テーマだからか、孤独で育ったみきおを親代わりで育てる麻生祐未を強調したかったのか?

でもそれなら、雪崩に巻き込まれて死ぬはずだったメッキ工場の親父・不破万作は、竹内涼真に助けられたんだが、彼女は全然それを感謝してないぞ。っていうか、この設定忘れてるやろ。

14歳の時に子供身ごもってどうたらこうたらっていうのが、最終回で校長(笹野高史)の口から語られたが、その相手は、笹野高史の息子か?

みきおにだけ親身になって「誰一人悲しい思いをさせたくない」とか言ってたのはいいけど、あんた学校の職員じゃないの?先生なのかどうかはよくわからんままだったが、他にも生徒はいるんだしね。

そもそもなんで彼女はあんなに鈴木亮平を憎んでたんだ?ことあるごとに「佐野文吾〜ォ、あいつだけは許せない〜ぃ」と血走った目で言ってたけど・・・。それはなぜだが最後までわからんかった。

その校長・笹野高史は最終回、机の上に鉛筆で塗りつぶした不気味な絵を置いたまま行方不明だったが、実はその息子に会いに行っていたってオチ。しかも、和解したと。これ、要る?

 

麻生祐未の実家のメッキ工場で働いてたパート・芦屋星は、真犯人を見て恐ろしくなって逃げたとか言ってたが、霜降り明星のせいやが怖いか?そして、麻生祐未に変わった方の現代では殺されちゃったけど、なんで?麻生祐未はみきおのことを知ってると勘違いしたのか?

 

同棲してる彼女(芦名星)にDVして、何かと竹内涼真に敵対心燃やしてた新聞配達員・竜星涼の自殺理由がいまいちよくわからん。最初に除草剤飲んで死んじゃった子の姉を誘拐して殺そうとしたが、昔から可愛がってた子だから殺せなかったってとこまではまだいいが、それで何で自殺するのかよくわからん。

 

鈴木亮平に、その女の子が監禁されてた山小屋へ重大な証拠を探しに行くと言ってた刑事・ユースケサンタマリアは、何を探しに行ったのか?また、崖から突き落とされあっけなく死亡した彼の死は、事故と早々と片付けられたが、それはなぜだんだ?

 

ユースケ・サンタマリアに連行される前に、これだけは見つかっちゃいけないと投げ捨てたスクラップブックと免許証は、誰が拾ったのだ?免許証は後日、居候してる鈴木亮平の家に届けられたが、年号などは黒塗りにされてた。何のために?

 

他にもいろんなツッコミどころ満載。

上野樹里が近くの防犯カメラを解析して、竹内涼真の前に誰かが来て出て行った事を証明するが、ただの事件記者がどうやって防犯カメラの映像を借りれたのか。

犯人から絵の入った封筒が竹内涼真の部屋に届くが、なぜ安藤政信かせいやは竹内涼真の住所を知ってたのか?とか、なぜそう都合よく在宅中に配達されるのか。

 

再度過去に行く前に、上野樹里と話してて、最後に『戻ってきたら今度は俺が美味しい鍋を作りますよ』とネタ振りしてたが、最終回最後の鍋のシーンは店の鍋だったな。意味のない伏線、回収できへん伏線は張ってはいけません。

 

ワープロで「そろそろ始めよう」とか「実験は済んだ」とか打ち込んでたのは、小学5年生の加藤?それともせいや?

 

そして、最後、留置所に入れられてる鈴木亮平に本が差し入れられる。俵万智のサラダ記念日だが、表紙カバーが付いている。留置所、拘置所、刑務所に差し入れされる本はカバー外されるんですけど・・・。

せめてもう少し取材なり考証なりして脚本作るとか、演出してほしい。

まぁ、ここまでいろんなツッコミができるドラマも珍しい。

手抜きか?それとも撮影スケジュールが圧してたのか?ただ単にキスカなかったのか?

 

このドラマの視聴率は高かったはずだが、それは決してドラマの質が良かったというわけではないと思う。

 

竹内涼真の今度の映画(藤原竜也とW主演)に期待しようっと。


東日本大震災から9年 Fukushima50

2020-03-11 21:56:10 | MUSIC/TV/MOVIE

もう9年かぁ。

東日本大震災から9年、震災死者は1万5899人。今もなお2529人が行方不明。岩手・宮城・福島3県で57人の遺体の身元がいまだ不明。

11日に各地で行われる予定だった追悼式は、新型コロナの影響で規模を縮小したり、中止になったりしたみたいだ。

これで終焉かなぁ。

 

いや、実際現地ではまだ復興事業が行われてるし、まだ避難生活をされたり・、復興住宅に仮住まいされてる方などもおられるのは知っているよ。でも、気持ちの中では「あぁ、もう東日本大震災は今年で終わりだな」って思っちゃう。

阪神淡路大震災の復興「がんばろうKOBE」が、その後の天災のたびに徐々に人々の中から薄れていったように、東日本大震災の復興も、熊本震災、北海道地震、台風・豪雨・洪水・・・そして今回の新型コロナ騒動で終焉を迎えてしまったなと思う。

 

でもさ、毎年書いてるけど、あの膨大に膨らんだ復興予算と、各地から届いた義援金は一体どこへ消えたのだろうか。

被災地各県には、下手な小国の国家予算に近いお金がつぎ込まれたのに、いまだ復興事業が終わってないってどうなの?何が原因なのかなぁ。

 

岩手県宮古市では、震災前は300億円の歳入規模だったが、震災後の2012年には1千億円を超えるお金がつぎ込まれた。復興事業のため国からの補助金や交付金だ。

そのカネが復興事業に使われてるのは事実だが、正直、意味不明の公共施設や、急を要さない公的施設の整備とか多すぎる。メモリアル(記念館)だのって必要?記念碑とかくらいでいいんじゃないの?

 

岩手宮城福島の3県にある、震災や原発事故によって自宅や住むところを失った人が暮らす災害公営住宅。2019年3月末時点で全入居世帯数は2万7100世帯。そのうち約2300世帯で総額3億1千万円の家賃滞納があるらしい。

高齢化も進む。

 

福島第一原発の事故は風化させてはいけないと思う。

これは広島・長崎に落とされた原子爆弾と同じく、放射能という目に見えない脅威だ。新型コロナウイルスなんてこの放射能に比べればまだマシってもんだ。そこらへんの新勢力半グレ集団とISテロリスト集団とを比べるようなもんだ。あっ正確には放射性物質か放射線だけど、放射能の方がわかりやすいからそう書いてる。わざわざ指摘しないように。

 

東日本大震災は正確には、M9.0最大震度7の東北地方太平洋沖地震と、それに伴う津波、福島第一原子力発電所事故の総称である。

地震の被害もさることながら、その後の津波による被害。そしてだめ押しのような福島原発の事故。

この福島原発事故さえなかったら・・・、なんて後から言っても仕方がないが、あれさえなければここまでひどくはなかったはずだ。

白煙を吹き出す原発を画面で見ながら、「どうなってしまうんだろう・・・」って不安になった日本人、いや世界中の人が思ったのではないかな。

 

壊滅的被害があったにもかかわらず、最悪の事態から日本を、いや、世界を守るために現場に残って活動してくれた作業員がいる。

津波による浸水で全電源喪失。ブラックアウトによる冷却不能になった原子炉、このままではメルトタウンを起こしてもおかしくない状態。暗闇と放射線被曝の恐怖、官邸や本店との連絡や情報が交錯して不十分の中、原子炉制御に奔走する吉田所長をはじめとした作業員(職員)たち。

朝日新聞は当初「原発作業員たちは持ち場を離れて逃げ出した」などと書いたが、実際は死をも覚悟して現場に残って戦ってくれてたのだ。朝日新聞はミスリードや取材ミス、偏向記事が多いのは周知の通りだが、日本を救ったと言っても過言でないこの人たちを貶めて誰が得するっていうのだろうか。

海外メディアは、福島原発内に残留し戦ってくれた所長を含め作業員50名を「Fukushima50」と敬意を込めて呼ぶ。残念ながら日本では朝日新聞をはじめメディアの論点は、原発の是非とか、東電の責任がとか、政府の対応がとかに行ってしまって彼らのことはほとんど報道されなかった。

 

そんな彼らを描いた映画、Fukushima50が公開された。

佐藤浩市、渡辺謙、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、萩原聖人、佐野史郎、段田安則など豪華キャストが熱演。是非映画館に観に行きたいものだ。

 

 

新型コロナウイルスの感染防止のため、不要不急の外出は控えるように言ってる今、映画館はさぞかしガラガラであろうか。

 

佐藤浩市さん演じる吉田昌郎・福島第一原発所長は、2011年に食道癌が発見され入院され、2013年にお亡くなりになられてる。放射線被曝と病気の因果関係は極めて低いとされてるが、どうなんだろう。

80年代日本パンクロックの代名詞だったTHE STALINの遠藤ミチロウも、震災後は地元福島の復興支援、坂本龍一や大友良英らと「プロジェクトFUKUSHIMA!」でフェスしたり、原発反対運動を音楽や映像でやってたりしてたが、2019年4月に膵臓癌で死んでいる。もちろん因果関係は認められていない。

フリーアナウンサーの笠井信輔さんも、現在悪性リンパ腫で闘病中だ。笠井さんはフジテレビ在籍中、ああの報道番組「とくダネ!」で東日本大震災を現地で取材されてる。もちろんこれも因果関係はないのだけどさ。

 

そんなこんなで大震災や天災から乗り越えてきた日本。

根性論とかいう気はないけど、新型コロナの影響で学校が急遽休みになってブーブー言ってる人の気持ちがよくわからん。

天災で、ある日突然日常がなくなる。電気や水道が止まり、家がなくなり、家族を失い、友達がいなくなる。もちろん学校など行ってる余裕などなくなる。それに比べりゃ新型コロナによる自宅待機や外出自粛なんて知れてるだろ?食いもんはあるし、住むところも、着るものだって普通にある。WiFiだってつながる。

 

平和が続くと、すぐ忘れるのは日本人のいいところか、悪いところか。

 

 


東京事変ライブ中止

2020-03-04 19:34:17 | MUSIC/TV/MOVIE

東京事変が今後のライブ中止を発表した。

ちょっとホッとしたよ。

 

政府が2月26日に「新型コロナウイルス感染拡大を抑えるため、今後2週間の大規模イベント開催の自粛」を要請したのに、2月29日と3月1日にライブ決行した。当然賛否両論物議を醸した。

大阪・京橋のライブハウスで感染者が出て広がってるのに、3月6,7日の大阪をはじめ、まだ残りの日程もやる気なの?何をそんなにムキになってるの?と不安に思ってた。東京オリンピック2020にも関わってるから、それ絡み?とか変に邪推してたが、中止を決めてくれてホッとした。

 

先日も書いたが、椎名林檎はデビュー時から好きだ。アルバムも多分全部持ってる。ユーミンの「翳りゆく部屋」や太田裕美の「木綿のハンカチーフ」などのカバーも傑作だ。ドイツ語で歌う「野薔薇」もいい。しかし決してメジャーでは無かった。名前は知られてるが一般受けする楽曲ではないもんね。

東京事変も好きだ。このバンドのキャバレーサウンドっぽいアレンジが好きだ。亀田誠治のベースや伊澤の鍵盤の音が好きだ。「閃光少女」なんて名作だ。時効警察3のエンディングテーマ「公然の秘密」を聞きながら再結成も楽しみにしてたが、そんな俺でさえ「なんで、この時期にライブを決行しちゃうかなぁ」と思ってたよ。

 

先日も書いたが「自己責任」は取れない。

いくら主催者側が会場の消毒や防疫しても無理。相手は人から人へ、物から人へと感染するウイルスだ。ライブで観客がマスクしたまま手袋はめたままってのも無理がある。そして感染してしまえば会場はおろか、来場者全員に影響する。そして感染者の家族をはじめ職場や友人、取引先、お客様など広範囲に迷惑がかかる。いくら「もし感染したとしても、仕方がないと諦める」とか言っても無駄なことは先日も書いた。自己責任なんて絶対取れない。

 

大阪京橋のライブハウスArcでのライブで新型コロナに感染したと思われる人が複数人いる。(5日現在15名)

京都の女性がバイトしてたマクドナルド吉祥院店は3日から消毒作業を行い営業を停止してる。出勤時の健康チェックでは問題はなかったそうだが、感染してしまうとアルバイトであろうと正社員であろうと関係ない。店は再開しても客足も遠のく。通勤に使った市バスや地下鉄も3日の夜から4日明け方にかけて消毒したそうだ。

大阪の女性は保育士らしい。3月4日から保育園は休園してるそうだが、子供らにうつっていないか保護者は不安だろう。東京から訪れていた人も感染してて、この人も世田谷の保育士みたいだ。熊本県内の介護しせう勤務の方もいる。

大阪北区のライブハウス[Soap opera classics Umeda]で開催された2月に二回にわたって開催されたイベントにも百八十人が参加。そのうち三人がこのライブイベントで感染したとみられてる。感染者のうち、両方のイベントに参加してたのは今の所6人いるそうだ。

 

Soap operaで23日にワンマンライブを演ったchako*さんはコメントが出した。

いろんな人から心配されたけど、自分は熱も無く症状もないのでひとまず安心、それより来てくれたお客様に感染が広がらないことを祈ってますと心配するとともに

「心から楽しんでほしい、元気になってほしいと思って開催したライブ。悲しい辛い思い出になってほしくありません」「音楽が悪者になっていくことが辛くて仕方ありません」「でも、そんなことを言ってはいけない立場になってしまった」

 

イベントを開催した人も、会場スタッフも、出演者も、ファンも、誰ひとり悪くないのよ。

でもね、せっかくの楽しいイベントで、目に見えないウイルスは誰かから誰かに移り、そしてまた誰かに移っていく。誰が保菌者かわからないし、誰がスプレッダーになるかわからない。でも、一度感染がわかればどんどん広がるのよ。

 

イベント会場の女子トイレは長蛇の列と相場が決まっている。男子トイレに比べて圧倒的に進むのが遅い。ジャニーズ系のコンサートではドームのトイレのほとんどが女子トイレにされてて、男子用は端と端くらいにしかない(本当)。でも長蛇の列だ。

その長蛇の列が当たり前の女子トイレだが、ある場所では普段スムーズに流れるように進む。

そう、宝塚歌劇団の本拠地、宝塚大劇場だ。

タカラヅカの観客(ファン)は、統制のとれた兵隊のようにテキパキと入れ替わる。次の方に譲るように手早く出て手早く洗い、化粧直しなんざぁ外でやるのが当たり前でしょって感じらしい。さすが出待ちも統制され、退団時の花道には数千人が厳かに一糸乱れず道を作るヅカファン。

その宝塚大劇場のトイレが今年に入ってスムーズじゃなくなった。そう、観劇前、劇場客席に入る前に手洗いを入念にするようになったのだ。誰が言い出したのか、またそれがどのように伝わっていくのかはわからないが、とにかく大事なタカラジェンヌにインフルエンザだろうが新型コロナだろうが移してなるものかと洗うそうだ。アイドルヲタの推しへの想いより深いヅカファン。恐るべし。もちろん観劇時にはマスク着用、会話もほぼしない。

しかし、そんな宝塚歌劇団も大型イベントや講演の自粛要請を受けて、2月29日から3月8日までの公演を中止にした。

宝塚大劇場(兵庫)の星組公演。東京宝塚劇場の雪組公演。東京や名古屋での月組公演。阪神淡路大震災以来の公演中止を謝る宝塚歌劇に対し、ファンは「謝らないで。私たちはいつまでも待ってますから」「この機会にジェンヌはゆっくり休んで」と。ファンあってのタカラジェンヌ、宝塚をこよなく愛するファンを愛する宝塚という無限ループ。

 

演出家の野田秀樹氏は3月1日に自身のホームページで「公演中止で本当にいいのか」と掲載。

「演劇は観客がいて成り立つ芸術」という彼の意見はわかる。「ひとたび劇場を閉鎖した場合、再開が困難になる」という不安もわかる。ただその後の「それは『演劇の死』を意味しかねません」はちょっと・・・。

気持ちはわかる。舞台出演で生計を立ててる演者、運営会社は開催してなんぼで生計を立ててる。でも、それ言ったら「金のためにやってんだよ」って露骨過ぎない。いや、ッキレイゴと言っても所詮儲からなければ次の公演もできないし、役者も関係者も食っていけないんだからね。わかるよ。

 

大型イベントの中止とか、公演は中止にしろ、コンサートはやるなとか簡単に思っていないよ。

コンサートや講演には、出演する演者やアーティストだけでなく、音響、照明、舞台設営、大道具小道具備品、衣装・メイク・ヘア・小物、脚本台本、演出や進行、その他あらゆる人が関わっている。会場予約からチケットの販売、宣伝、物品販売までその数は大規模になればなるほど増えていく。

ドームとかでのコンサートでは大型重機で機材を一気に組み立て、そして人海戦術でナットを締め調整をし、配線をし、チェックする。そして進行表に合わせて照明や音響、衣装チェンジなどのチェックをしたりする。華やかな舞台の裏では多くの人が動いてる。

自粛の一声で、そんな色々な人らのスケジュールがパーになり、準備したものが無駄になり、アーティトや演者は落ち込み、ファンはがっかりする。小劇場や駆け出しのスタッフ、小規模の会社、売り出し中の若手などはたまったもんじゃないだろう。

飯の種が無くなってしまうんだものね。いろんな人が。どうしよう、明日から何しようって。

 

観光客が来なくなったと悲鳴あげてる観光地、客がまばらになった飲食店、休業を余儀なくされる施設、ガラガラの飛行場、給食センターも農家も酪農家も影響受けてる。会社だって時短だ、時差出勤だ、テレワークリモートワークに対応、子供がいる社員やパートのスケジュール調整・・・。

どこも大変なんだ。

そんな時に演劇。

大事なのかなぁ。

震災や台風、天災などで落ち込んでる時は、音楽でも、演劇でも、娯楽でもしなくっちゃ気がめいっちまうよ。こんな時にとか、不謹慎と言われようが、そんな時こそ娯楽は必要だよ。

 

でも、今は目に見えないウイルスを、どうやって広げないかって時だ。

だから人には移動してほしくない。人が集まってほしくない。そのようになるイベントは自粛してくれって言ってるんだ。

そうじゃないと、また知らない間に自分が保菌者と知らないサイレントキラーがスプレッダーになってしまうのだ。そしてまたサイレントキラーが増えていくのだ。

それでも野田さん、やりますか。

 

マスコミも無責任に煽るのはやめてくれ。

 

政府が公演やイベントの中止や延期の自粛を要請したのか。現在の法律だと政府はイベントや公演の中止や禁止の指示・命令は出せないのだ。だから政府はそれを可能にする新法案の成立を急いでる。それをちゃんと伝えるのがマスコミや報道の役目ではないのか。

それを何だ?とにかく「安倍政権は遅すぎた」とか批判しておけばいいとかやめてくれ。

「いきなり学校を休校にしたからお母さん方は戸惑ってる」とか言うのもやめてくれ。

「大型イベントなどの自粛要請」&「不要不急の自粛要請」は何の目的でやるのかをまず伝えろ。そうじゃない報道番組やニュースバラエティばかりだから、勘違い野郎が増えるんだ。

 

「もし感染したら」

その先にどんな大変なことが待っているのかほとんどの国民は知らない。

 

以前に、各地のマラソン大会「なんでこんな時にやるかなぁ、マラソンジャンキーか?」とか「感染は避けろと言ってるのになぜ7万人も行くかなぁ、危機感0か?」とか書いたのはそういうことだ。

大阪のライブハウスがクラスターになってしまい、次々と感染者が出てることをちゃんと伝えろ。そしてそれらの方々の勤務先や行動先がどのようになってるか報道しろ。そうじゃないと伝わらないぞ。

風評被害とか言ってる場合じゃないぞ。こんな時こそ国民は真実を知りたいんだぞ。ミスリードとか、面白おかしくとか、そんなことは一切するな。

 

新型コロナの脅威が収まるまでのライブ自粛。

アヴリルラヴィーンの5月の来日ライブも、グリーン・デイの3月大阪東京も中止だ。

米津玄師は埼玉スーパーアリーナ(3/17,18)や台湾(4/18)、上海(4/29)などの中止が決定。宮城・大阪・三重・福岡・北海道など、政府の指定する2週間の自粛期間を超えた日に延期し振替公演する予定だけど、状況的に見てこれも開催できるかどうか怪しい。

 

今回中止をしたアーティストが、代替公演したくても場所が取れないって嘆いてる。

新型コロナがおさまってから、訪日観光客が激変した観光地でやればいいと思う。雪不足で悲鳴をあげてたスキー場も使えるな。鉄道も飛行機もホテルや旅館も飲食店も喜んでくれるだろう。イベント会社もスタッフもアーティストも、そしてファンも喜ぶだろう。

どう?復興企画として政府主導で今度は公演開催要請したら。

いいアイデアだと思うんだけどなぁ。

あっ!その前に東京オリンピック開催されなかったら、いろんな施設が使えるな。

 

 

とりあえず東京事変のライブ中止、決断にホッとした。

 

 


東京事変のライブ

2020-03-03 20:58:25 | MUSIC/TV/MOVIE

東京事変のライブが物議を醸してる。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、イベント自粛要請が出てる中、2月29日,3月1日にライブを決行した。8年ぶりの復活、しかも2月29日は4年に一度しかない。だから決行したのかどうかわからんが、やりたい気持ちはわからんでもない。わからんでもないが、俺はすべきではなかったと思ってる。

椎名林檎はデビュー時から好きだし、東京事変も好きだ。今回の再結成も「おっ再始動ね」と時効警察のエンディングテーマ聞きながら楽しみにしてた。でも、正直、「なんで、この時期にライブ決行しちゃうかなぁ」って思ってる。

 

「自己責任だろ?」

という声もあったみたいだが、これはとてつもなく勘違い。いくら主催者側が「会場では感染防止に努めてます」「ご来場のお客様も自身の健康を優先していただき、くれぐれも無理をしないように」「希望者には(不安で来れない方)には払い戻しの対応しますよ」と言ったところで、それは逆を返せば「もし会場で新コロナウイルスに感染したとしても、それは告知を読んだ上でリスク承知でこられたんだから当方は責任あり(取り)ませんよ」と言ってるに過ぎない。

 

そして椎名林檎及び東京事変のファンが「こんな時だからこそやるべきだ」「コロナに負けるな〜」、ライブ参加者も「もし感染したとしても、仕方がないと諦める。それより東京事変のライブを生で観たい」なんて言ったところで、それは、とてつもなく甘い考えでしかない。それこそ無責任に煽るのはやめてくれ。

 

なんで政府が公演やイベントの中止や延期の自粛を要請したか。なぜ命令とか禁止ではなく、要請なのか。

「自粛の要請なんだから、演るも演らないも自主判断でしょ?」

そう思ってる人は大きな間違い。以前にも書いたが現在の法律だとウイルスなどでは、台風や地震などの自然災害、テロ・戦争などと違い、政府はイベントや公演の中止や禁止の指示・命令は出せないのだ。

政府はそれを可能にする新法案の成立を急いでる。【新型フルエンザ等特別対策措置法】を今回の新型コロナ19でも最長2年間適用できる法の改正を急いでる。マスコミは何かにつけ「安倍政権は遅すぎる」とか「いきなり学校を休校にした」とか言ってるが、まずは法律を勉強してから、正しい情報をみんなに伝えて欲しいと思う。

この法律(法改正)が成立して初めて「緊急事態宣言」で「要請」から「指示」に、そして「命令」が出せれるようになる。したがって今は「大型イベントなどの自粛要請」「不要不急の自粛要請」しかできないのだ。そこを勘違いしないで欲しい。

 

椎名林檎及び東京事変が2月29日の閏日は記念だからとか、コナン君の新作映画タイアップとの関係とか、すでに会場を押さえてて中止にすると莫大な損害がとか、延期による振替公演する場所や日程が抑えられないとか、いろいろあるのはわかる。

でも、ファンのがっかり感とか、所詮林檎もその程度かと思われるとかのイメージとか、それよりももっと大事なことがあるのよ。

 

もし来場したファンがスプレッダーになったらどうする?

もし会場がクラスターになったとしたらどうする?

自己責任などという甘っちょろい考えは全然通用しないのだよ。

 

「こんな時こそライブはやるべきだ」とか「自己責任で」とか言ってるやつのほとんどは、

「もし感染したら」

の後のことをよくわかってないからだと思う。

病状が出たら、病院行って検査して、もしウイルス陽性だったら「人と会わないようにしておとなしく寝て、症状治まるまで・・・ってことでしょ。」なんて軽く考えてないか?

 

これは俺の経験談だ。コロナ19とかSARSではない。以前、結核の疑いと診断されたことがある時の話だ。ちょっと長くなるけど読んでくれ。

 

当時俺は関西に数十店舗を要する美容室チェーンのマネージャーをしていた。新しい支店の出店準備に追われてた時、図面や設備・免許・各書類と共に診断書が必要。新店舗のスタッフ予定者とともに管理者の俺も病院で診断書をとって保健所に提出しなければならないので、阪急系列のクリニックに行った。

その検査で引っ掛かった。

レントゲン写真の俺の肺は片方が真っ白で、医者曰く「これは肺がんか結核しかない、大きな病院で再検査をしてもらってくれ」。

 

地元のちょっと大きい総合病院にレントゲン写真と紹介状を持って検査を受けに行く。どれくらい待たされたと思う?6時間だよ。仰々しいマスクを付けられ、他の外来の患者がいなくなるまで、ひっそりとした小部屋に隔離されて6時間。ようやく看護婦が来て診察室に入ると、医者は問診とかもなしにレントゲン写真を見ながら「結核だな」と。「専門病院の紹介状書くから」と。京都に結核専門の桂病院があるらしい。

こんなに健康で?バリバリ働いてるのに?咳も出なけりゃ、たんに血が絡んでるわけでもない。

そりゃ毎日ハードで、休みも取れてないよ。朝食ったら昼飯は夕方6時、晩飯は終電で帰った夜中1時頃で、ビールもバーボンもそれから飲む、俺にとってはこれが規則正しい生活だ。毎日睡眠時間4時間くらいだけど、全然楽勝だよ。変な薬はしてないよ。

納得いかなかったので(桂病院に入れられたら半年から数年でてこれないって噂があったから)、大阪医大への紹介状を書いてもらった。どうせ結果が同じなら、納得いくまで大学病院で検査してもらおうかと。

 

で、大阪医大に予約を取って行く。窓口でレントゲン写真と紹介状を出して長椅子に座って待つ。また6時間くらい待足されるのかなぁと。思った瞬間、看護婦(当時は看護師って言いかたしてなかった)が飛んできて別室に誘導され、マスク(今考えると手術用のマスク?)を付け替えろと言われ、これに記入しろと紙を渡された。問診票かなってみたら全然違うの、ここ1ヶ月の行動パターンや接触した人を書けと。そしてそれを持って検査後、保健所に行けと。(大阪医大と保健所はまぁ近い距離だ)

この時まで「もし結核だったらやだなぁ」とか「入院ってなったら長引くんだろうなぁ」なんて思ってた。結核が指定感染病である事などそれほど重く考えてなかった。

 

先にも書いたが当時の俺はチェーン店の教育や指導をしていて、全店の店長をはじめスタッフに対しほぼ毎日講習してる。隣店もしてるので大阪兵庫京都縦横無尽に行っている(当時はまだ遠方での講習はしていなかったのは不幸中の幸い)。朝は満員電車、夜は終電。勤務は主に人の溢れかえってる梅田。店では月1000人以上のお客様に来店いただき、自身のお客様も月200人近く接客している。本部の会議にも出てる。メーカーや代理店の人とも会う。喫茶店にも行くし、Barや居酒屋などに飲みにも行ってる。外食も多い。

ここ1ヶ月のこれら接触や会話のした人、会った人、行った所、交通経路などを思い出せる限り書けと。そして可能な限りそれらの人の連絡先も記載しろと。

 

無理。

思い出して名前を書くことはできるよ。けど、これ書いて、この人たちに連絡されたらどうなるのだ?まだ検査結果も出てないうちから「実は〇〇さんが結核の疑いがあって」って連絡されたら、不安になるだけじゃないのか。

でも、もし結核だったら大変だ。労咳と呼ばれた昔と違って、結核は今は治る病気だが、そんな問題じゃねぇ。「俺にうつされた」って絶対思うよな。俺がもし結核だったら俺も誰かにうつされたってことなんだが、被害者ではなく加害者になってしまうのだ。

そうなんだ、結核というのは伝染病だ。宿主の俺だけではなく、俺に関わった人すべてにうつしてる可能性がある病気なんだ。

俺だけでこの有様だ。ここ1カ月くらいに限定したとしても俺の講習を受けたスタッフ(約400人くらい)それぞれも各店で接客している。もし彼ら彼女らが感染してたら、それぞれのお客様、店のスタッフ、その店のお客様・・・と芋ずるのように調査対象は広がっていく。

 

長々と書いたが詳細は一気に端折る。色々検査をしてもらって自宅でじ〜っと我慢の日々。出店準備も講習も接客も全部キャンセル。引きこもりのように外出一切せず。1週間後(10日後だったかもしれん)大阪医大にて診断結果が出るまでの辛抱だ。

結果は陰性。結核と違いました。

診断してくれたのは日本で有名な肺の権威の先生で、その先生のお墨付きだから潔白。安心。

だが先生曰く、このレントゲン写真だと「100人中99人の医者が肺癌か結核と診断する」らしい。肺がまっ白に写っていたのは以前にした肺気胸の手術の処置が悪かったせいみたいだ。肺が癒着してるんだと。じゃぁ、ここの前に行った地元の総合病院のせいじゃないか。チクショウ!って思う前に安堵した。よかった。これでお客様、スタッフ、関係者すべての人に迷惑をかけないで済むって思ったよ。

ちなみにその後、出店の度に検診受けて診断書をとってるがすべて大丈夫だ。

 

俺でこの有様だ。実際に結核にかかったハリセンボンの箕輪はるか(2009年)やJOY(2011年)などは大変だっただろうな。

お客様を前にして舞台に立つ。テレビ番組に色々出る。スタッフとの打ち合わせもするし、他のタレントにもいっぱい会う、楽屋や番組で喋る。局や都内の移動はタクシーやハイヤーでも、ロケなら街中を歩く。イベントとかで地方へ行くのは新幹線や飛行機で移動。売れっ子なら接触人数は膨大な数になる。

 

いいかい、いくら自己責任って言っても、全然責任取れないってことがわかるかい?

もし東京事変のライブで感染者が一人でも出たら、どんだけ大変な事になるか。

 

大阪のライブハウスがクラスターになってしまい、次々と感染者が出てる。

東京事変のでっかいライブ会場(東京国際フォーラム)と違い、この大阪京橋のArcは100人規模のライブハウスだ。ここでのライブに当日行った人も、出演者も会場側も、まさか感染者(サイレントキラー)がその中にいるとは思っていなかっただろう。音楽に酔いしれ熱狂した夜だっただろう。

 

その結果、大阪、京都、神戸、札幌、高知、愛媛からの参加者が感染してることが確認されてる。彼ら彼女らは移動に電車や飛行機を利用し、ホテルや飲食店も利用してるだろう。ライブ参加者以外にも当然職場の仲間や取引先、お客様、家族以外の把握できない方々にも感染の恐れがある。

その一人一人が俺のように関わった人など、行った先のことを書くだろう。人間関係は相関図になり、誰と誰がどこで接触して移ったか把握できる場合もある。わからない場合もある。

こういうことになるから、ライブなど人が集まるイベントは自粛してってお願いしてるのだ。

じゃぁカラオケボックスは?とか屁理屈言わないでくれ。不要不急の外出は控えてなるべく人と接触しないでくれ。自衛のためにも人にうつさないためにも。ましてやライブには行かないでくれ。っていうかそもそもライブを開催しないでくれ。

 

X-JAPANのYOSHIKIが言う。

「今、このタイミングでコンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う」

これをホリエモンってバカが「これって圧力ですか?」などとこれまたいつもの見当違いコメント出してたが、かまってちゃんは無視してくれ。圧力でもなんでもなく、アーティストが今やるべきことは、ライブでみんなを元気づけることではなく、ファンのみんなをスプレッダーにさせない、悲しい思いをさせないってことじゃないのか。

 

新型コロナの脅威が収まるまでのライブ自粛、そのちょっとの我慢が出来ない奴はファンでもなんでもない。

東京事変よ、今後のライブは中止にすべきだ。俺はそう思う。

 

 


まとめれきれるのか? 白黒パンダ-2

2020-02-25 22:55:46 | MUSIC/TV/MOVIE

「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」のレビュー続編。

今回もネタバレ満載なので、録画してまとめてみようと思ってる人や、オンデマンドとかで見ようと思ってる人はここから先は読んではいけませんよ。

 

前回第五話まで書いたので、第六話から。

門田先生殺しの容疑者になってる横浜流星は、Mr.コンプライアンス佐藤二朗からも「君との仲はこれまでだ/連絡はしないでくれ」と関係を非情に切られる。悪い政治家が今まで悪事をさせてたやつが下手を打った時に言う常套句ね。

TV記者の要潤にはすでに飼育員であることがバレているが、それでも横浜流星に協力してくれて調査&情報流してくれる。

 

流星は被害者遺族の会の怪しい二人に会いに、墓参りの場所に行き確かめる。流星と戦った時のかかと落としのダメージが腕にないことから、彼らは偽パンダではないと確信する。そしてそこにまたもや警察が。その場から逃げる流星。でも警察が捕まえたのは被害者の会の二人。

要潤からの新たな情報では、警察は二人を犯人に仕立て上げ事件の幕引きをするみたいだと。

 

清野菜名は喫茶店に訪ねてきた流星の彼女・白石聖に、まるで犯人へのインタビューのごとく流星との仲を追及される。コアラ男が撮った写真を突きつけられ、流星と会ってたこと、親密なことを責め立てられる。そして言いたいだけ言って去っていく。グランメゾン東京で、玉森裕太の彼女役だった朝倉あきのように怖い。

 

白石望に言われたからか、横浜流星に「もう会えません」と言う清野菜名。失恋しても明るく振舞おうとする清野菜名に椿鬼奴は秘伝のデミグラスソースの作り方を教え、升毅はこれからも囲碁をバシバシ指導すると言う。升毅は殺された門田先生に「アナンタも同罪じゃないんですか」と意味深なこと言われてたし、血らしきものが付いた手を流し台で洗ってたよね。関係ないが升毅が喫茶店のカウンターの中に入ると、ひかり法律事務所のCMを思い出してまうのは俺だけか。

 

喫茶店閉店後、清野菜名を残して先に帰る二人。そこへ横浜流星登場。

流星に再度「もう会えないです」と伝える清野菜名。「サヨナラ」という横浜流星。しかし、その言葉と裏腹にコーヒーにミルクをとろ〜〜っと入れて、ミスパンダへ覚醒。パンケーキシロップだけじゃないんかい。もちろんBGMはいつもの「アマナマ〜ナマ〜」だ。恋愛バージョンに行くのかと思いきや覚醒させるなんざぁ、横浜流星、なかなかの悪である。

その横浜流星は喫茶店に行く前に佐藤二朗に面会してて、その際土下座して何かを懇願してた。

 

「本物のミスパンダの中継だよ〜」とネット配信が始まる。そこには椅子に縛られゴリラの面を被らされた人が。ミスパンダ曰く「法務大臣だよ〜」。

中継を見守る警視庁捜査一課課長・高橋ジョージ。だけど動かない。「ゴリラが本当に法務大臣と確認するまでは」と。

「ここがどこかわかるよね〜」とメッセージを送るミスパンダ。そう、あの偽パンダの映像の場所だ。高橋ジョージは誰かになんか指示する。中継は一時中断する。

 

現場にハブとマングースの高橋努と江口のりこが登場。あっけなくトラップに捕まる。拳銃を持ってる奴を麻袋くらいで拘束するのは厄介だと思うが、とにかく簡単に捕まる。

ネット中継は再び始まり、ゴリラマスクの横に椅子に縛られた二人も座ってる。ゴリラマスクを外すとやはり法務大臣・佐藤二朗。高橋ジョージは部下に場所を言い、現場に急行させる。

「さて、クイズです」と事件の真相にまつわる問題を出す。面倒臭そうに答える江口のりこがいい味出してる。で、今回の事件の真相がはっきりしたところで警官隊が突入。

 

さて、だらだらと六話のあらすじを書いたが、謎はここから。

7年前の爆破事件の容疑者が冤罪だったことや、今回の偽パンダが容疑者口封じのためのものだったとかは明白になったが、本筋の謎は何も解決してないどころか、さらにまたもや増えていく。

 

 

警官隊が突入してきた時「じゃぁね」って去ろうとしたミスパンダに佐藤二朗は「久しぶりだな」と言う。「初めましてだけど」と清野菜名は訝しく返答する。

そういや佐藤二朗は以前も「よりによってまたパンダか」と言っていた。初代ミス(ミスター)パンダがいたのか?

その初代パンダは山口紗弥加か?田中圭か?それとも升毅?意外なところで椿鬼奴か?

ミスパンダを追いかけようとする警官隊に「それよりこっちの容疑者の確保が先だ」と二人を逃がそうと協力するかと思えば、その後警視庁捜査一課課長の高橋ジョージに会いに行き、捏造事件の資料をネタに恫喝する。しかし「以前の事件が明るみになればあなたも・・・」と高橋ジョージに言われ「そだね」って。佐藤二朗、第六話目にしてもまだいいやつか悪いやつかわからん。

引き出しの中から警察手帳を出してきて、挟んであった田中圭とその子供の写真を見ながら「ますます君に似てきたよ」と言ってた。以前から知ってるってことだな。じゃぁ、横浜流星を飼育員にしたのは何故?初代飼育員が田中圭か?

 

そして第6話ラストで、ミスパンダは火を見て怯え、そのままリコが覚醒。なんでここにいるのかなんでこんな格好をしてるのか戸惑ってるところで終わり。

第四話〜六話で山荘での火事で生き残ったのはリコだったことが判明。そして母・山口紗弥加に溺愛されてたのはレンだから、リコはレンになることを決意。そして門田先生(山崎樹範)に願い出て人格を入れ替えてもらってたことが明らかになっていた。(門田はこれを論文に書いていた)

でもさ、母が愛したのは天才囲碁少女と呼ばれたレンだよね。じゃぁリコがレンの人格になったとはいえ囲碁まで強くなるの?さらにどう見ても人格を入れ替える前のリコは、母や秋元才加が言うような不良少女には見えないよ。でも、ミスパンダの身体能力はリコのものだよね。流星の催眠によってリコが覚醒してたのなら第六話ラストで出てきたリコはまた別のリコか?よくわからん。

 

第七話でいきなり急展開。

精神科医の門田を殺したのは母の山口紗弥加だった。山荘の火事で生き残ったのはレンではなくリコだった事実を知った山口紗弥加は、門田に会いに行き、そこで彼がその経緯などを学会に発表してることを知り激昂する。そして殺してしまう。

今回ミスパンダ達が罠にはめたのはその母・山口紗弥加。門田の部屋はパソコンなどが徹底的に壊されてたが、ネット中継の画面ではいかにもデータが残っていたかのようにしておびき出した。

って、精神患って入院してる山口紗弥加がネット中継見るのか?データ消去などをパソコンやモニターハードディスクを破壊するような奴が、ネット配信の画面見ただけで、「あのデータがまだ・・・」などと思うのか?

 

現在はリコであるミスパンダ・清野菜名はそれでも母・山口紗弥加に「レンではなくリコ」とカミングアウトするが母はリコを認めない。それどころか山荘に日をつけてリコを殺そうとしたのは私だとカミングアウト。

リコは助けに来てくれたレンを見捨てて逃げてしまったことの罪悪感もあってレンになる決意をしたが、やっぱり母に愛されない子供って辛い。

山口紗弥加は自首したみたいだ。

そして7話ラストでは、要潤の手によって「コアラ男は田中圭だった」とTVで放送されてしまう。それを見た横浜流星は泣く、わめく、大事にしてたパンダも放り投げる。

 

謎はなんとなく解明されつつあるが、まだまだ残ってる。

 

最大の謎はコアラ男。

娘・白石聖の誘拐事件は、佐藤二朗の世間の同情票と注目を集める為の自作自演だったのか?

横浜流星の父・田中圭は本当にコアラ男だったのか。うがった見方をすれば、本当のコアラ男をおびき出すために要潤=TVを使ってあぶり出すための手段とも取れる。

それなら横浜流星と清野菜名があってる時に盗み撮りしてた現在のコアラ男は誰なんだ。

俺は佐藤二朗の長男の一郎が怪しいと思ってる。ほとんどモブキャラのようだが、実はってことはあり得る。佐藤二朗の秘書兼運転手もやってるがいつも軽く扱われ、相手にされてない。横浜流星を胡散臭く思ってるし、妹の白石聖を溺愛してる。条件は揃ってる。

 

それと佐藤二朗の妻=白石聖の母にあたる人間は出てきてない。田中圭の妻=横浜流星の母も出てきていない。山口紗弥加の夫=清野菜名の父も出てきていない。

まさか田中圭の奥さんは山口紗弥加で、佐藤二朗の元嫁とか愛人だったとかいうオチじゃないだろうな。

それなら横浜流星と清野菜名は兄妹だ。でもそれなら娘の白石聖と付き合ってることを許すのもどうなんだ?

 

他にもいろいろあるけど、こうなったら最終回まで見るしかない。

いや、見なくてはならない。

頼むから中途半端に終わらせて「続きはWEBで」とかにしないでくれよ。テレビドラマだけで完結してくれよ。

 

あと、清野菜名は今回一人4役をしている。正確には人格だけの4役だが、川田レン、川田リコ、ミスパンダ、覚醒してしまったリコ版ミスパンダ。すごいなぁ。

彼女は倉本聰さんの「やすらぎの郷」で石坂浩二演じる脚本家の昔の恋人と、若き脚本家の卵の二役、「やすらぎの刻〜道」の昭和編で幼女でやってきて後に根来公平(風間俊介)と結婚する根来しの、平成編でいとこの堺しのぶの二役を演じている。

ちなみにこのドラマは前作「やすらぎの郷」が野際陽子さんや津川雅彦さんの遺作。今回の「やすらぎの刻」が八千草薫さん、梅宮辰夫さん、中村龍史さんなどの遺作である。

清野菜名は八千草薫さんがお亡くなりになられた後、遺言で愛用の着物をいただいた。八千草さん清野菜名に期待してたんだろうな。頑張れ!清野菜名。

 

 

 

 


まとめきれるのか? シロクロパンダ-1

2020-02-25 19:36:54 | MUSIC/TV/MOVIE

「白のパンダは パンダじゃなくてしろく〜ま」

PUFFYのアジアの純真を嘉門達夫が替え歌メドレーで歌ったせいで、パンダを見ると「クマやん」と思ってしまう。目の周りに黒い模様があってそれが垂れてるように見えるから「可愛い〜」なんて言われてるが、所詮クマだ。山で出会ったら逃げるに限る(日本の山に野生パンダはいないけど)。

 

さて、いきなり本題からずれてしまったが、今回は「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う」。

例によってネタバレ満載なので、録画してまとめてみようと思ってる人や、数回見逃してODVとかで見ようと思ってる人はここから先は読んではいけません。なお「見てたけどイマイチ伏線が多すぎて脱落してしまった」という人は読むと「あぁそうだったのね」と思ってもらえるかもしれない。というオレも「謎多すぎ!」と「これ、最終回までにまとめれるの?」と思いながら毎回見てるのだ。

 

番宣が始まった時、「ミスパンダと飼育員のバディが、Mr.ノーコンプライアンスの依頼を受けて、グレーな奴らに白黒つける!」ってな感じだったので期待した。面白そうだ。

しかもミスパンダは清野菜名、飼育員は横浜流星というどちらもアクションができる若手俳優。さらにMr.ノーコンプライアンスを怪優佐藤二朗が演じるとなれば、これは見なくっちゃと。

 

第1話目の出だしは良かったのよ。

なんか悪いことした政治家(はっきりわからなかったが川崎麻世のような気がする)のアジトのようなところにミスパンダ(清野菜名)が乗り込んできて、ネット中継しながらアクション!グレー(法の目をかいくぐってる)な政治家に白黒つけるよとばかりに暴れまくり真実(不正)を白日の元に曝す。

 

清野菜名といえばアクションと言ってもいいくらい身体能力が高い。メディアが彼女のプロフィールを説明する欄では、すぐ【TOKYO TRIBE】とか【東京無国籍少女】とか書かれてるが、俺は【ウロロボス】でのアクションを推したい。最終回の一つ前の回で、生田斗真を相手にいきなり始まる格闘シーンは圧巻だったぞ。是非見てくれ。

そして、Mr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)から次の指令が飼育員(横浜流星)に伝えられる。芸能事務所の社長(和田正人)のグレー。これを白黒つける。

 

ね、ここまでなら普通のアクション娯楽ドラマだ。法で裁けないグレーな奴らを、ギッコンバッタンやっつけてくれる清野菜名を見てスカッと爽やか。「さぁ明日も仕事だ(学校だ)」となるだろう。

 

しかし、このドラマはこの第1話の時点で既に難解で意味深な伏線が出まくるのだ。はっきり言って「詰め込みすぎやん」って思ったくらいだ。

 

ミスパンダ(清野菜名)は川田レンという女の子で、子供の頃には天才囲碁少女ともてはやされてた。今は囲碁の師匠である升毅の喫茶店GOBANでバイトしてる。ネガティブな性格と思考が邪魔して囲碁大会でもいまいち勝てない。精神科医・門田(山崎樹範)のカウンセリングを受けてる。

飼育員の森島直樹(横浜流星)は大学で精神医学を学んでて、山崎樹範のゼミの生徒。「メンタリストN」という名前でTVに出てたりする。警察官だった父親・田中圭は亡くなっている。

横浜流星に仕事を依頼するMr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)は、過去に娘(白石聖)がコアラのマスクをかぶった男(コアラ男)に誘拐され、マスコミの前で「娘を返してくれ〜」と土下座して懇願したことがある。1話のラストで法務大臣であることが明かされる。

 

これだけでも設定が盛りだくさんに結構あるのだが、甘い。まだまだ出てくるのだ。

レン(清野菜名)の母である川田麻衣子(山口紗弥加)は精神を病んでて入院してる。

病室に置いてある写真には山口と一緒に両脇に娘らしき子供が写っている。

その写真はレンの部屋にあるのと同じだが、塗りつぶされてる子が逆になってる。

檻に入れられた子が泣き叫ぶ映像が差し込まれる。

二人の女の子が小屋の中で炎に包まれてる映像が差し込まれる。

横浜流星の父(田中圭)は事件を追っている最中に行方不明になり、数年後白骨遺体で見つかる。

横浜流星の部屋にあるパンダのぬいぐるみは、田中圭が亡くなる前にくれたもの。その中にはコアラ男の誘拐事件を録画したUSBメモリが入ってた。

コアラ男に誘拐された佐藤二朗の娘・白石聖は現在、横浜流星の彼女だ。

白石聖はテレビ記者で、ミスパンダに興味津々の横尾要の部下。

さらに自称天才囲碁少女・楓(吉田美月喜)が喫茶店に現れ、清野菜名に囲碁勝負を挑む。

楓はミスパンダに憧れてるらしく、屋台で売ってるようなパンダのお面をつけた変な中学生。

とまぁこんな感じ。

 

「もっと横浜流星にもアクションさせようよ〜」とか、「ネガティブな囲碁女がどうやったらミスパンダに覚醒するの?」とか、「なぜパンダコスチュームに変身するの?」とかが加わって、この先一体どうなることやらって感じだった。

 

向井理「10の秘密」、竹内涼真「テセウスの船」、天海祐希「トップナイフ」、沢村一樹「絶対零度」。今クールではやたらと謎が多かったり、やたらと登場人物それぞれの過去が絡んだりするドラマが多い。その中でもこの「シロクロ」は特に多い。

 

さらに第二話以降、謎が解決するどころかどんどん増えていく。

第二話では元文科省事務次官の渡辺裕之による、大学入試の不正を暴く回。アクションシーンはいいのだが、伏線がさらに描かれ広がっていく。

 

横浜流星がパンケーキにシロップをかけるのを見ることによって清野菜名は川田レンからミスパンダに覚醒する。

レンは囲碁を打つ時も左利きなのだが、ミスパンダは笹を右手で持っている。

どうやら火事で死んだのはレンの双子の姉・川田リコみたいだ。

母親の山口紗弥加はレンを溺愛し、リコは檻に入れてネグレクトしてたみたいだ。

 

第三話はスピードクライミングのオリンピック日本代表候補(秋元才加)が、練習中に怪我をする。誰かが故意にワイヤーに切れるように細工したみたいだ。レン(清野菜名)と秋元才加は中学時代の同級生。秋元はレンの姉の川田リコとは仲よかったが、レンのことはあまり覚えてない。リコは不良だったとか、おてんばだったとか語る。

 

リクエストが多かったのか、第二話第三話と横浜流星のキレッキレのアクションがかなり導入された。(肉体美も)

しかし、謎はどんどん深まっていくばかり。何一つ謎が解明されないうちに伏線が広げられていく。大丈夫か。

 

第四話ではもうファンサービスとしか思えないくらいの横浜流星ショー。

楓(吉田美月喜)の通う中学校(進学校)で、いじめ事件を告発する事件が発生。先生はもみ消しを図ってる。「ミスパンダに真相暴いてくれ」と級友をプール上の椅子に縛り付け、「もし暴いてくれないなら殺す」とねと中継。駄々っこちゃんか。

 

横浜流星はMr.ノーコンプライアンス佐藤二朗に「どうしましょう」とお伺いをたてるが、「こんなことでミスパンダを出すわけにはいかない」と断られる。そりゃそうだろう、今後あらゆる奴らが「ミスパンダに真相を暴いてほしい」って模倣してへんな事件起こすだろうしね。

仕方がないから横浜流星はパンダのぬいぐるみを通じて、ミスパンダのふりして犯人の学生と交渉する。大学構内を警備員からヒラリヒラリと逃げながら。まるで漫画。いや、漫画が原作らしいんだけどね。横浜流星ファンが泣いて喜ぶくらい、クールにコミカルに。階段を縦横無尽に駆け巡り、棚や壁に登ったり乗り越えたり、ドアに隠れたり警備員の追跡をかわす。そして圧巻の体術、パルクールってやつですか?見事な動きだ。

 

おっといけない、余談が長くなりすぎたが、この事件は別に本筋(謎)には全く関係ない。「私に何でも相談して」と熱血・親切ツラした臨時教職員によって生徒は嵌められただけというオチ。

この第四話で重要なのは、横浜流星と清野菜名が喫茶店で喋ってるところや、図書館で会話してるところにコアラのぬいぐるみが置かれてて、録画されてたこと。

そして喫茶店マスターの升毅や奥さんの椿鬼奴が、レン(清野菜名)のお母さん(山口紗弥加)と知り合いだったこと。何か秘密を知ってるみたいだ。

鉄の柵でできた門を超えて逃げる時にミスパンダに異変が。どうも昔の檻に閉じ込められてた虐待の記憶がフラッシュバックするみたいだ。可愛がられてたのはレン。虐待されてたのはリコ。ミスパンダはレンのはず。逃げる二人を要潤が見つけるがフツァリはそのまま闇に・・・。

翌日、横浜流星はレンの担当精神科医・門田(山崎樹範)を問い詰める。記憶の入れ替えとやらを川田レンにしたのではと。

また増えたよ謎が。

 

ラストでTV記者の要潤に横浜流星は「飼育員さん」と呼ばれる。

 

第五話ではミスパンダと飼育員の偽物が出てくる。7年前のショッピングモール爆破事件の犯人を、護送車から偽パンダらが強奪。そして倉庫でナイフを突きつけ拷問するのをネット中継。

この偽パンダ調査にも佐藤二朗は乗り気ではない。横浜流星に「コアラ事件に似てませんか?」と言われさらに不機嫌になる。

さらにハブとマングースというしつこそうな二人の刑事(江口のりこ/高橋努)が現れる。

被害者の会の二人も空手の有段者らしく怪しい。伏線の回収どころか怪しい奴がまた増えたよ。

 

精神科医の門田はレン・清野菜名に「横浜流星とはもう会わないほうがいい」と言われるが断る。しつこく喫茶店の裏口までやってきて再度説得する門田。「だが 断る」と岸田露伴(JoJo)のように断る清野菜名。

 

飼育員・横浜流星は、Mr.コンプライアンス・佐藤二朗の苦言を無視して偽パンダのアジトを突き止める。ミスパンダ(本物=清野菜名)と現場に行き、偽ミスパンダらと格闘。いやぁ、かっこいいよ。横浜流星の空手が見れるよ。後ろ回し蹴りからかかと落としまで、かっこいいよ。

清野菜名も圧勝。飛んできたナイフを空中で受け止めるよ。漫画だよ。そのナイフには血がべっとり。逃げる偽物たち。そこには首を切られた爆破事件容疑者の無残な姿が。そこに踏み込んでくる警察。タイミング良すぎる。どうやら嵌められたらしい。しかもネット中継されてしまってる。

警察官(っていうかSATみたいな特殊部隊)と格闘しながら逃げる二人。アクションシーンは楽しいね。でも、またもミスパンダは肝心な時に火を見てフラッシュバック。

 

そうこうしてる間に精神科医の門田は学会に提出するレポートを仕上げる。人格の入れ替えを双子で行った論文。だが五話のラストで門田は部屋で殺され死んでしまう。升毅は血の付いた手を洗ってる。

 

もう、これ本当に最後まとめれるの?ONE PIECEのごとく次から次へと広げるのはいいが、NHKの大河ドラマや朝ドラじゃないんだ。相棒とか科捜研の女みたいにseason何とか続けるのなら別だがね。最終回後味悪く終わって「続きはWEBで」だったら怒るで。

 

長くなりすぎるので、次回に続く。

書いてるだけで謎や伏線はいっぱい出てくるが、そのほとんどは全然回収されてない。

これ、本当にまとめられるのか?