GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

MIU404 3話目で野木亜紀子の本領発揮

2020-07-11 21:56:08 | MUSIC/TV/MOVIE

綾野剛と星野源がW主演してる警察バディもの、MIU404。

初回を観て「これは期待できるぞ」「面白いぞ」と絶賛した。

 

そして2話目(7/3放送)を観る。

めっちゃガッカリ。

1話目で絶賛したカーチェイスシーンは無かった。昔の刑事ドラマの定番だった派手なカーアクションが1話目では描かれてたので期待したのだが・・・。

 

1話目で車がクラッシュしてしまったからか、2話目で二人が乗るのは2tトラック。宅配便か?ってくらいのサイズで、しかも「まるごとメロンパン号」とボディに書かれた移動パン屋車。美味しそうだけどね。これではカーチェスは無理だ。

ハイスピードでスピンターン決めただけで転倒するような車では、カーチェイスはないんだろうなぁと思ってたら、案の定無かった。

 

二人が巡回中に「殺人事件が発生し犯人が逃走中」と無線が入る。犯人は人質を取って車で逃走したという情報で、綾野剛は先ほど横に並んだ車が気になると言う。犯人の特徴であるグリーンの服が後部座席からチラッと見えたと。

うーん、第1話ではサイボーグ003(フランソワーズ)ばりの聴力を発揮した綾野剛。並走する車の会話が聞き取れるのかと思ったら、今回は透視力か?さらに彼は足が速いから009(ジョー)のように加速装置も付いているのかもしれない。そのうち002のように飛んだり006のように火を吹いたりするかもしれん。それでも驚かん。

 

そして事件は悲しい結末(後味悪い結末)を迎える。

考えさせる内容で、それはそれで「まぁ、刑事ドラマだよね」って感じなのだが、俺が期待してたのと違うなぁ。

綾野剛は今回は走らない。いや、ちょっとは走ってるけどさ。第1話で「往年の刑事ドラマのようだ」と絶賛した走りは今回無し。

刑事ドラマの醍醐味は、犯人追跡の際カーチェイスか刑事が走るシーンだ。柵やガードレール飛び越えてね。そして銃撃戦と逮捕時のアクションなんだけどな。どれも無かった。人情話だった。

第1話のタイトルが『激突』って2文字の漢字だったから、あぶない刑事のようにこのまま続くのかと思いきや第2話のタイトルは『切なる願い』だったからなぁ。

コレジャナイ感でいっぱいだ。まぁ、俺が勝手に期待してただけだけど。

 

で、第2話の犯人役が松下洸平。

下手なんだ、これがまた。棒演技。

この人って役者さん?よく知らないのだが、脅すセリフ、隠れる仕草、こけるシーン、語るシーン、全て「なんじゃこりゃ」って感じ。人質になった鶴見辰吾がうますぎるから余計かもしれないが。(ファンの方が見てたらゴメンやで)

 

第2話がヒューマンドラマで期待外れだったから、第3話はどうしようかな?もう見なくてもいいかなって思ったけど、いや、面白いかもしれんと思って観た。

第3話にはこのドラマの脚本を書いてる野木亜紀子さんのヒット作、アンナチュラル(石原さとみ主演)で刑事役だった大倉孝二と吉田ウーロン太が、そのまま同じ役でMIU404に出るという情報もあったからね。俺はこんな番組枠超えたミクスチャー好きなのよ。

 

観て正解だった。っていうより、この回を見逃したらダメだった。

危ないところだった。この回を見てなかったら今後の話はチンプンカンプンでわからなかっただろう。

 

アンナチュラルのコインを弾く音も使われてた。

今回の犯人はいたずら電話で警察を呼び出し、それから逃げることをゲームのように楽しんでる。

車は相変わらずメロンパン号だからカーチェイスは期待はしてなかったが、綾野剛は今回走りまくってくれた。とにかく走る。ひたすら走る。いい感じだ。

星野源はメロンパン号からマウンテンバイクを取り出し、それで追う。ずるいと言えばズルイが、それでこそ綾野剛のひたむきな走りが活きるってもんだ。

 

犯人は、先輩が薬さばいてたせいで廃部にさせられた元陸上部の4人で、元マネージャー(山田杏奈)に公衆電話から電話をかけさせてた。警察が確認に来るたび毎回リレーで逃げ切ってたが、ネタバレして裏をかかれ、次々御用!

その間に嘘の電話をしてた山田杏奈が本当に変質者に追われ、公衆電話から110番通報。普通ならここで「いたずら通報の人からまた」って感じでスルーされちゃうのだが、このドラマはちょっと違った。オペレーターの女子警察官は、声の雰囲気や今回は名前を言ったことから、他で発生してた連続変質事件に巻き込まれた本物の通報だと。

で、その情報を無線で聞いた綾野剛は、追いついた犯人に言う。「逃げるか来るか、今決めろ」と。

 

今回の話のキーポイントはここだ。

今回第3話のタイトルは『分岐点』。

第2話目でも描かれてたが、犯罪者になるかならないか、それは分岐点をどちらを選ぶかだと。些細なことでも選択によって結果は大きく変わると。その分岐点は人の交わる数だと。

警察庁刑事局長を親に持つエリート・岡田健史に、星野源がピタゴラスイッチのような装置を作って説明する。ループゴールドバーグマシンと呼ぶらしい。この辺をさりげなく説明するところも野木さんの脚本らしいところだ。

 

グラスや割り箸を使って作ったそのピタゴラ装置にパチンコ玉を投げ入れ「障害物があったり、うまく避けたと思ったら横から押されたり、違う道に入ってしまったり・・・」「そうこうしてるうちに、罪を犯してしまう」 。

だが、まだ岡田健史には響かない。「誰と出会うか、出会わないか」。キャリアの彼にとって機動捜査隊MIUは腰掛け程度にしか考えていない彼にはまだわからないだろう。

4人組の犯人グループのうち、主犯格の少年(鈴鹿央士)を最後彼が追いかけるのだが、状況を伝えずに逃してしまう。二手に分かれて逃げ綾野剛に捕まった前田旺志郎と彼の分岐点が、ここだったんだろう。

 

そして逃げ続けてる彼は、菅田将暉と出会ってしまう。

「正しい道に戻れる人もいれば、取り返しのつかなくなる人もいる」

 

第2話の松下洸平の話は、これでようやく繋がった。

彼は父親に対しての恨みで屈折して育ち、鶴見辰吾は潔白を信じてあげられなかったせいで自殺した息子に贖罪を感じてる。だから、血だらけの逃亡犯の彼の言うことを信じようとしたのだが・・・。

「誰と出会うか、出会わないか」。

それが分岐点だと。

 

このピタゴラスイッチでの会話をはじめ、第3話には今後の展開について重要な伏線がいたるところに張りめぐされてた(気がする)。

 

陸上部が廃部になった理由を姑息に隠そうとする学校と校長。原因となったトローチ型のドラッグ(ドーナッツEP)をさばいてた先輩であろう菅田将暉。(ただし本人は鈴鹿央士に会った時「俺、薬さばいてた先輩じゃないよ」と言っていたが)

ここにきて若手の主役クラスがまた一人登場した。このドラマ大盤振る舞いだな。

麻生久美子と星野源の過去の関係も気になるが、彼女には息子がおり、その世話をする女・黒川智花も登場した。彼女が出てくるととにかく怪しく感じてしまう。

今回の犯人は岡崎体育。変質者がよく似合うこと。スタンガン2丁持ちってやばい奴の役がはまってるよね。

水槽に落ちた星野源と綾野剛を感電死させようとスタンガン振りかぶったところで橋本じゅんに羽交い締めにされて御用!ってなるが、このドラマの主題歌は、米津元師の『感電』だから、シャレにならんよ。

 

大倉孝二、吉田ウーロン太、菅田将暉、黒川智花、岡崎体育、山田杏奈・・・。まぁ盛りだくさんだったこと。ちょとお腹いっぱいだけど、謎は続く。1話完結じゃないんかい!ってのはさておき、これが野木亜紀子の脚本だ。

本領発揮だな。次回も期待しようっと。

でも、できれば車はかっこいいのに変えてくれないかな。


私の家政夫ナギサさん 女性の幸せ

2020-07-09 19:25:30 | MUSIC/TV/MOVIE

新型コロナの影響で開始が遅れてた「私の家政夫ナギサさん」がようやく始まった。

これがなかなか面白い。

多部未華子の表(仕事)の顔と裏(家)の顔のギャップがいい。

とは言っても名作「ホタルノヒカリ」の綾瀬はるかのような干物女ではない。今回の多部未華子はただ単に仕事が忙しすぎて、家では炊事・洗濯・掃除や片付けなどしようという気にならないからとっちらかってるって感じ。綾瀬はるかの場合は職場できっちりテキパキしてるから、家ではただゴロゴロしてたい、面倒臭いってのだからね。ただし「義母と娘のブルース」での綾瀬はるかは公私ともに完璧だ。

 

今回の「私の家政夫ナギサさん」も漫画が原作。原作のタイトルは「家政夫ナギサさん」だが、読んでないので先入観なしに見た。設定が違和感なく、展開がスムーズで見やすいぞと。面白くなりそうだと。

 

多部未華子の役は大手製薬会社のMR(医薬情報担当者)で、常に成績優秀のバリバリのキャリアウーマン。

MRならでは多忙から、家に帰ったら寝るだけ。テーブルは資料や物で溢れ、床はいろんなものが散乱し、宅配で届いたダンボールは未開封のものも多数で積み上げられてる。ベットは服に占領されソファで寝る毎日。

まぁ、こういう人いるよね。どんどん居場所、スペースが侵略されていく人。そして片付けないから物がよく無くなる。あれがない、どこいったって毎回大騒ぎね。整理ができない人は整頓もできない。置く場所も毎回適当だから、次使う時にまず探すという行為からしなければいけない。

 

几帳面とか神経質とかやはりA型やねとか言われ続けてきた俺には全く無縁だが、身の回りにはこの手の人が多いのだ。

使ったものはすぐ片付けるとか、元あった場所に戻すとかできないのよね。そのくせ、ここにあると(ある方が)便利とか、何かのついでに一緒にやった(片付けた)方が合理的とか言い訳するの。

買い物から帰ってきてまず冷蔵庫に食材入れたり、補充・補填って作業ができない人は要注意。これがあれば整理ができると、整理グッズや収納グッズを買うのだが、まぁ、使わんね。大きさもサイズも毎回バラバラで統一性がないから、それを置く場所でさえバラバラになるもの。それごとどこかに行方不明になるのがオチか、買ってきて一度も使われないかのどっちかだ。

 

おっと、いけない。昔の彼女を思い出してどんどん愚痴のようになっちまったい。このブログ読んでたら「私の事(悪口)書いてるな」ってバレて、「それならこっちも」と俺の過去の性癖とかをSNSでリベンジ暴露されたりとかされたら困るので、話を「私の家政夫ナギサさん」に戻そう。

 

そんな多部未華子の28歳の誕生日に、妹の樹里ちゃんが送り込んだのが家政婦ナギサさん。

多部未華子が初対面でいきなり「オッサンじゃん」と言った通り、ナギサさん演じるのは大森南朋で、樹里の勤める家事代行会社のエース、男ながら超売れっ子のスーパー家政婦さんらしい。

 

まぁ、ここからのドタバタ劇の面白さは観てみてくれた方が早い。多部未華子の製薬会社MRの多忙っぷりと家でのダメっぷりのギャップとか、大森南朋のスーパー家政婦っぷりはね。

このドラマの見どころはそこではない。

多部未華子はなぜそんなに頑張るのか。なぜそんなに周囲の期待に応じようとするのか。そのあたりの描写がいいのよ。

 

多部未華子が小さい頃に憧れた「お母さん」になる夢は、専業主婦の母親・草刈民代の「そんなくだらない夢より、キャリア持ちなさい」の言葉によって砕かれた。

そうなのよね。親は自分ができなかったことを娘(子供)に求めるのよね。

 

バブル以前、90年代までは女の人はお年頃になったら結婚。出産、子育てってのが当たり前で、24歳までにいい相手を見つけるってのが風潮だった。25歳になったらX'masのツリーやケーキと同じで、それ以降はニーズが無いと。今考えたらひどい話だな。

この時代までは女は短大からOLって流れが主流。企業も自社社員の嫁候補を入社させてんのか?って感じで容姿優先、学歴は4大卒とかはNo(入社時点で短大卒より2歳年上になる)。営業職(管理職)希望なんてご勘弁って感じだった。

OLもそれ分かってて、働くのは給与分、腰掛け、お茶汲みとコピー取りで結構、三高(高学歴・高収入・高収入)の相手を見つけたらすぐ寿退社するよってノリ。

愛よりお金。愛より見栄。愛より安定性。あと条件に三高にプラス次男ってのも忘れちゃいけない。長男だと親と同居や老後の面倒見なきゃいけないもん、そんなの最初からパスね。

だから、会社もどんなに男性社員が忙しくても有給取ってグアムやサイパンに行こうが、定時で上がろうが、どうせさっさと相手見つけて寿退社するんだろうってね。

ごめんね、一部そうじゃない人もいたし、そうじゃない会社もあったのは知ってますよ。

 

それが「私も男性社員に負けないぐらい働きたい」とか「女性だからと仕事が認められないのはおかしい」なんて言い出す女性が増えて、90年代に男女均等雇用法とかできた。

DINKS(ダブルインカムノーキッズ)って言葉ができたのもこの頃だな。結婚を選択しない、子供を作らない、お互いを尊重し、お互いが楽しむ。この頃から女性の一人暮らしやおやじギャルと呼ばれる女子も増え始めたな。

でも、社会も働く女性に寛容、女性のキャリアも認める(認めざるをえない)風潮に変わってきたけど、まだまだ世間で言う女性の幸せは「いい相手を見つけて結婚すること」だった。

 

それを顕著に表したドラマが、松嶋菜々子のヒット作「やまとなでしこ」(2000年)だろう。

松嶋菜々子演じるスチュワーデス(死語)が「愛よりお金」と、お金持ちの玉の輿を夢見て合コン三昧の日々。松嶋は「私の統計では27歳が売り時のピーク」と言ってたな。バブル時の「X'masツリー」より10年で2-3年余裕ができたのだね。

今回のドラマでは28歳がキーワード。さらに伸びたか。28で結婚、29歳のうちに出産、30歳までになんとかって呪縛は続く。

 

男女均等雇用法とかできても会社は関係なしに、「まだ(嫁に)行かないの?」とどんどんお局扱い。親や親戚にも「まだ結婚しないの?」「高齢出産はしんどいよ」などとせっつかれる。それが現状。

 

そして今、結婚しない男女が増え少子化が懸念されてる。働くのが忙しくて恋愛する暇がないのもあるし、相手に依存するとか頼るとか躊躇する人が増えたんだろう。

結婚しても早々と離婚してシングルになる人も多い。シングルマザーは働きたくても保育園の空きがないと嘆く。実家には戻りたくないとか頼りたくないとか、周りにも同じようなシングルがいるから甘えちゃいけないとか。

それでも世間は男女平等が盛んに叫ばれ、スチュワーデスはCA客室乗務員になり、ナース(看護婦)は看護師になった。このドラマでもわざわざ家政婦ではなく家政夫って記載されてるくらいだ。

今や女性の積極的登用が政府方針にまでなってる。女性の活躍を後押し、女性の職場環境の改善、有給産休育休の取得、家庭での男性の協力・・・。

 

でもさ、これってすべての女性が歓迎してるのかね。

 

誤解無きように先に記載しておくが、俺は女性だからとか男性だからとかとやかく言う気は無い。働く女性?俺の業界は女性がもともと主流で、女性がガンガン活躍してる、働いてる。俺がこの世界に入った時には「男なのに何故?」とか逆に言われてたくらいだからな。

お客様でも専業主婦や兼業主婦、子育てに勤しんでる方から子供がいない夫婦。キャリア選択して結婚してない人、縁がなかった人、シングルマザーに熟年離婚した人・・・いろいろおられるからな。わかってるつもりだよ。

 

だから余計に「男のくせに」とか「女だてらに」とかどうでもいい。ジェンダーフリーとかまで行くと「ちょっとそれは・・・」てのも出てくるが、男でも女でも働くとかに関しては関係無いと思ってる。

でも、これも先に書いておくが「男女平等」はありえないと思ってる。「男女公平」と思ってるからな。

よく違いがわからんと言われるが、男には子供を産むは無理だし、女は体力などでどうしても差が出る。例えば重たいものは男が代わりに持てばいい。それがたとえ霊長類最強と呼ばれる女性でもね。

平等は男も女も全部一緒って考えで、公平は足りない部分や苦手なところは補い合うことだと思ってる。公平と平等は違うのさ。

 

「家事は女がするべき」なんて昭和初期の考えも無い代わりに、最近の「子育ては男も手伝うべき」って声だかに叫ばれるのもちょっとなって思う。

「女はさっさと結婚して家庭に入り子供産め」なんて元禄時代の考えも無いが、「女も恋や愛に現(うつつ)ぬかさずキャリアアップすべきだ」などと、大正デモクラーシーや昭和ウーマンリヴ団体みたいな人も苦手だ。

 

でも、これでいいの?

男女平等が声だかに叫ばれ、働く女性を支援、女性の活躍を応援、結婚するなら家族の協力が不可欠・・・。それ以外の選択はダメなの?

これが今回このドラマを見て感じたこと。

 

多部未華子は専業主婦だったお母さん(草刈民代)に「将来の夢がおかあさんなんて言うな」「そんなつまらないものに憧れてどうする」と言われ育ち、「あなたはどんどんキャリア積んでバリバリ働きなさい」って呪縛に囚われてる。

妹の樹里は大学時代に結婚して出産してお母さんの期待に添える子になれなかった。だから余計母は多部未華子に期待してる、押し付ける。「あなたはやればできる子だから」と。

 

「いいお嫁さんになること」を夢見るのは志が低いことなの?

「家事をきっちりこなし、美味しい料理を作り旦那様のサポートするお嫁さんになること」は夢がないことなの?

「子供産んで、子育てして、世話をするのが楽しい」と感じるのはダメな女なの?

バリバリ働いて、結婚しない、子供を産まない選択をすることになってもそれが女の幸せなの?

 

その答えは今後、家政夫ナギサさんが出してくれるだろう。

第一回目で多部未華子は大森南朋に問う。

「男なのになぜあなたは家政婦(夫)をしてるの?」と。

大森南朋は答える。

「私はこれが好きだから職業に選んだんです」と。そして「喜んでもらえるのが好きだからです」と。

 

多様性の時代って言いながら同調圧力が激しいこの時代。

結婚しないでバリバリ働くことを望む女子がいてもいいし、家庭に入って旦那のサポート(世話)や子育てを望む女子がいてもいいと思うんだけどなぁ。

 

「逃げるは恥だが役に立つ」がヒットしたのは、家事を仕事とみなし、相応の対価(給与)をもらうってことが描かれてたからじゃないのかなぁ。

専業主婦は家事をして当たり前で感謝もされない。食わせてやってるのは俺だなどと思い上がられても我慢。そんなんおかしいぞって。ちゃんと家事も正当な報酬に換算しなきゃって。

家事代行をそのまま日常生活に取り入れる偽装結婚を提案する新垣結衣。合理的に考えそれもアリですねと選択してOKする星野源。まぁ、結婚のことを永久就職っていうもんな。

で、二人に好きとか恋愛感情という厄介な感情が芽生えすったもんだして、そしてドラマ終盤でついに正式な結婚にしようと星野源はプロポーズし、契約内容の見直しを提案。今まで払ってた報酬を貯金に回そうとか言う星野源に新垣結衣はこう言う。

「それは恋愛(好き)の搾取です」

この言葉がこの共感された(ヒットした)ドラマすべてを表してる気がする。

 

愛があればお金なんて。まぁ、長くは続かない。

愛よりお金よ。お金で買えないものもあるなんてのはロマンチストの言い訳だろう。

それなら愛はお金だ。って割り切って言われた方が納得するのかな。

 

「逃げるは恥だが役に立つ」でも仕事を始めて多忙になった新垣結衣は、家事を星野源と分担するが、星野源の出来なさに不満になる。まぁ星野源は家事できないから家事代行頼んでたんだからね。当たり前の結果だ。これは愛ではどうにもならん。

新垣結衣も星野源から最近手抜きが目立つと指摘される。「今まではお仕事(報酬貰う)ならきっちりしなきゃと意識してやってた」とカミングアウト。

そう、愛はお金なのかもしれない。

独身貫いて大手化粧品会社副部長になってる石田ゆり子も、結婚にメリットを見出せず独身貴族を謳歌してるSEの大谷亮平も、独身のプロ・星野源もお金に余裕がある生活しているもんな。ギリギリの生活をしてる(た)のは新垣結衣だけだ。

 

「やまとなでしこ」の松嶋菜々子は「この世で一番嫌いなのは貧乏」「女を幸せにしてくれるのはお金だけ」と言い切ってた。

 

女性の幸せは、その人が望むスタイルであればいいのだ。

周りがごちゃごちゃ言う必要ないのだ。

 

さぁ「私の家政夫ナギサさん」。これからどういう展開になるか。

楽しみだ。


MIU404 カーチェイスに期待

2020-06-29 19:13:07 | MUSIC/TV/MOVIE

MIU404が始まった。

このMIU404は星野源と綾野剛のW主演の警察バディもの。

初回放送を見て思った。

多分このドラマは面白い。

最近の警察ドラマによくある、警察組織にうごめく陰謀や隠蔽とか闇の部分がどうたらとか、とりあえずそんなことがメインではなさそうだ。その手の警察ドラマはちょっともう飽きているのでね。

 

今回二人が所属してるのはMIU。

MIUはMOVILE INVESTIGATIVE UNIT、つまり機動捜査隊の略。機動捜査隊は、ジュラルミンの盾持ってる機動隊じゃ無くて、初動捜査や逃走容疑者の追跡をする部署。事件や事故の通報があった時に最初に動くところね。

で、範囲も広く複数の都道府県警察署の管轄にまたがった広域地域の捜査に当たることができる(という設定)。

したがってヨレヨレのコート着た刑事が主人公のあのドラマのように、「所轄は黙ってろ」とか「県警捜査本部が仕切る」なんてのもなさそうだ。

いいよ、実際は階級組織社会で、警視庁他県警所轄署間には見えない壁があるとしてもドラマだもん。気楽にしてよ。

 

今回のMIUではなんか訳ありの星野源と、色々問題起こして僻地の巡査(奥多摩の人ごめん)になってた綾野剛がバディ。この二人のコールサインが404、だからタイトルMIU404。すごく安直だけどそれでいい。

チームは警視庁刑事部庁の生瀬勝久に「女性活躍推進」とか言われて記者会見までさせられた麻生久美子が隊長。第一機動捜査隊と新設の第四機動捜査隊兼任。階級は警視。

女性警察官がとか言うとすぐ「男女平等なのに!」って声高に批判する人がいるけど、警察組織はやっぱり男社会なのよね。今までの警察ドラマでも女性の幹部っていたけど、キャリアじゃなければまずなれないもんね。「働き改革」とか「女性活躍推進」とか、絵に描いた餅のような政策あたりも上手く描いてる。

 

そしてあと二人、以前は星野源とバディ組んでいたベテラン刑事・橋本じゅんと、警察庁刑事局長を父に持つキャリア組の岡田健史がバディを組む。

橋本じゅんはようやく売れ始めたなぁ。劇団☆新感線など舞台俳優としてキャリアの長い人だけど、知る人ぞ知る俳優って感じだったもんね。ちょい役とかゲスト出演が多かったから今回のメインキャスト入りはちょっと嬉しいぞ。個人的にはTVerの見逃し探偵が好きだ。うどん作ってる場合じゃないぞ。

岡田健史は有村架純主演ドラマ「中学聖日記」くらいしか知らない。っていうか彼何歳?新型コロナの影響で各局新ドラマ延期の穴埋めに過去ドラマを放送してたのだが、「中学聖日記」も再放送やってた。

でもあれ、2018年の年末ドラマだったよね。あのとき岡田くんは中学生役じゃなかったか?2年足らずでキャリア(大卒または国家公務員Ⅱ種合格)の刑事(キャリアだから階級は警部補)って・・・、ちょっと怖いなぁ。

 

おっといけない、話をMIU404に戻そう。

この初動捜査に当たるMIUの仕組みなどを、ドラマの中にうまく組み込んで説明されてる。麻生久美子が喋ったり、星野源が綾野剛に諭したりする台詞でね。

さすが野木亜紀子さん。

って言いたいところだけど、この人、原作がある話を脚本書くのはめっちゃ上手いんだけど、オリジナルはたまに外すからなぁ。

「空飛ぶ広報室」(有川浩)「掟上今日子の備忘録」(西尾維新)「逃げるは恥だが役に立つ」(海野なつみ)であれだけ新垣結衣の魅力を存分に引き出した脚本だったのに、オリジナルの「獣になれない私たち」では見事コケたもんな。

でも「アンナチュラル」はめっちゃ良かったし、1月期クールで放送された「コタキ兄弟と四苦八苦」もむちゃくちゃ良かった。古館寛治と滝藤賢一から依頼されたからとは言え、見事なアテ書きっぷり。タイトルからして古(館寛治)滝(藤賢一)でコタキ兄弟だものね。二人の自由すぎる演技に負けずにぶっ飛んだ演技の芳根京子もめっちゃ良かった。

 

まぁ今回のMIUも期待しようっと。

 

やはり太陽にほえろや西部警察など石原軍団制作警察ドラマで育ったものとしては、刑事一人一人に個性がありながらもリーダー中心にチーム一丸となって犯人を追い詰めるってのが好きね。

その過程で地味な聞き込みや地道な裏付け捜査が描かれたり、そうかといえばラストは手に汗握る派手な追跡劇、カーアクションや銃撃戦もしてほしい。

なんかさ、古畑任三郎や相棒のヒットから、推理劇タイプの警察物が増えたよね。刑事コロンボから続くこのタイプも悪くはないんだけど、地味に心理戦で落とすってやつより、やっぱり派手な追跡劇が見たいのよ。スカッとしたいのよ。

 

武器を持って抵抗する犯人は殴っても良し。コンプライアンスがどうした。ドラマじゃないか、大目に見てくれよ。

銃をバンバン撃ってくる犯人は渡哲也のようにヘリコプターから狙撃してくれてもいいよ。人権がどうしたとか規定がどうたらとか、画面の中に対してうるさいよ。

取調室でふてぶてしい態度をとる容疑者はライト当てて「吐け!オマエがやったんだろ」ってやっても良し。カツ丼とってあげてもいいよ。利益なんちゃらだ、自白強要だとか、そんなクレームをフィクションのドラマに対してマジで入れてどうする。そんなことだから現実でも弁護士に「調書を取る過程で問題があった」とか突っ込まれて不起訴になったりするんだ。

そりゃ事件の前までは普通に暮らす善良な市民だったのに、衝動的や偶発的に犯人(加害者)になってしまう場合もある。

そんな時こそドラマだ、立件して検察庁に送検したら終わりじゃなくて、取り調べの段階だけじゃなく裁判までは真実を探るための捜査をしてくれ。現実では人手も足りないだろうし、そこまで手をかけられないのはわかるけど、ドラマだもん、やってよ。

 

そういった点からいえば今回のMIU404は結構警察ドラマの原点回帰してる部分が結構ある。

 

綾野剛はちょっと元ヤンキー気質が抜けきれてないキャラで、組織とか常識とかルールとか面倒臭いって感じ。でも、悪い奴は捕まえる、ただそれだけって正義感の塊。

今はやりのあおり運転してくる馬鹿にはマウント取るために煽り返す。足が速いって設定で、ラストは走って犯人(容疑者)を追いかけてった。

ひと昔前の刑事ドラマでは、容疑者も犯人も刑事も走る走る。柵を飛び越え塀を乗り越え通行人を突き飛ばし逃げる犯人。二手に分かれ必死に追う刑事。狭い路地ではゴミ箱を投げ自転車につまづいてコケ、それでも逃げようとする犯人を、最後ははさみ打ちからの格闘で御用!

今回、綾野剛は走る。星野源も走る。

そして最後は倉庫だ。

これもいい。

これまたひと昔前の刑事ドラマではクライマックスは倉庫で犯人と対峙するのだ。ある時は港で取引してて近くの倉庫に逃げ込む。カーチェイスの後に港の倉庫へ逃げ込むってパターンもある。

 

欲を言えばそこで銃撃戦ね。SITとか特殊部隊突入しちゃダメよ。刑事が拳銃片手に追い詰めなきゃ。

ダーティハリーやドーベルマン刑事のように大口径マグナムで、なんて贅沢言わないよ。コルトやベレッタなどオートマ銃じゃ無くてもいい。支給(標準)の回転式リボルバー小口径でいいのよ。で、予備の弾薬はバラでポケットに入れててほしいな。パンパン撃って柱の陰で薬莢取り出し、弾を詰め替えるあのシーン好きなのよ。

でもさ、それができたのは「あぶない刑事」くらいまで。今回のドラマでも星野源が綾野剛に「警官の9割が拳銃を構えないまま退職する」なんて無慈悲な現実を言うもん。発砲しないどころか銃口も向けないのよね。これで最近多発してる犯罪取り締まれるのかね。

 

そんなわけで今回、残念ながら銃撃戦は出てこない。

冒頭いきなり保管庫で銃を装備するシーンだったから、ちょっと期待してたんだけどね。図書館戦争の時のように派手にバンバン撃って欲しかったのだけど、まぁ仕方ないね。

 

だが、今回のMIU404は期待できる要素がまだあるのよ。

それは何かと言うとカーチェイスだ。

第一話目で早速一台もう廃車になった。(犯人の車も合わせたら二台ね)

 

最初のあおり運転するバカを諌める際、綾野剛の運転は言葉とは裏腹に「あぁいつもの交通法規に準じた追跡ね」って感じだった。

しかし、番組後半、駐車場からバックでアクセル全開、道路に出てきたらスピンターンかまし、そのままサイレン鳴らして派手に追跡劇。

犯人の車に置いついたら並走し、ヤケクソで横断歩行中の人々に突っ込もうとしてる気配を察したら車を追い越して前に出てサイドターン。横にしてぶつけて滑りながらも車は止められた。犯人の車は大破。MIU404の二人の車も横転。

星野源が全部やりました。結構キレッキレキャラなのね。いいぞいいぞ。

 

ひと昔の刑事ドラマにはお約束のように必ずあった派手なカーチェイス。最近は無くなったよな。

無線が入り反対車線へスピンターン。同時にサイレン鳴らして追跡。「止まりなさい」という警告を無視し2-3台パトカーをクラッシュさせなおも逃げる犯人の車。最後は派手にぶっ飛んでひっくり返って逮捕。

えっ?危ない?逃げる方が悪いの。

追跡されてパニックになった?いや、逃げる方が悪いんだって。

真似したらどうするの?捕まります。

以上。なんか文句アル?

 

でもさ、コンプライアンスがうるさくなって、ドラマでもシートベルトはしてるし、車線はハミ出さないし、逆走もしないし。もちろん中央分離帯に突っ込んでひっくり返ったりもしない。暴走族でさえヘルメットちゃんんとかぶってるもん。

あの「あぶない刑事」で、シリーズ途中からいきなりタカとユージが愛車レパードで追跡する際に、シートベルトをした時はぶっ飛んだぜ。「あぶない刑事」なのに全然危なくない刑事、安全刑事やんってね。

 

しかし、今回のMIU。派手なカーチェイスを見せてくれた。

予算は大丈夫か?車のスポンサーメーカーからクレームこないか?なんていらない心配はよそう。

ガス会社がスポンサーならガス中毒で殺す(自殺も)はNo。電気会社がスポンサーなら感電死はダメ。薬品メーカーだと薬物系中毒系はご法度だと何かとうるさい(らしい)。したがって最近の警察ドラマの事件は、階段から突き落とされ脳挫傷とか、鈍器で頭を殴られ撲殺とかばっかりだった。

 

最近また刃物殺傷は刑事ドラマで復活してきたね。

体に凶器が刺さったままのもあれば、抜かれて凶器は現場に見つかりませんってのもある、だけど共通してるのは大量の血が流れるシーンはないってこと。「名探偵コナン」のように黒い血にするか、シャツの傷跡ににじむ程度って決められてるのかな。自主規制か。

でも「美食探偵」では、首切られて血噴出すわ、ゴリゴリ死体を風呂場で解体するわってやってたな。ちょっと変わってきたのかな。

 

じゃぁMIU404、せめてカーアクション、カーチェイスだけは、往年の刑事ドラマのように派手な演出してほしいな。

「俺たちの勲章」(松田優作/中村雅俊)、「噂の刑事トミーとマツ」(国広富之/松崎しげる)、あぶない刑事(舘ひろし/柴田恭兵)・・・。同世代の刑事がバディ組む刑事ドラマの名作多々あるけど、このMIU404もなれるといいな。

でも野木さんって、「ラッキーセブン」で途中いきなり瑛太を出さなかった事あるからなぁ。独自で調査してたって設定にしてラスト前で復活したけどさ。ちょっと不安。オールバックでティーカップ片手に推理するあの人のドラマのように、バディは変わらないままでシリーズ化されたらいいな。

期待してます。

 

あ、主題歌は米津玄師「感電」。

これまたいい曲なんだ。


AKB48 離れていても 超豪華だけど・・・

2020-06-27 20:02:07 | MUSIC/TV/MOVIE

AKB48の新曲「離れていても」を聴く。

MVにはAKB48現役105名にSKE48の松井珠理奈を加え、さらに前田敦子ら卒業生8名も参加。

コンセプトは「新型コロナウイルス感染防止に取り組むすべての人へのエール」。

 

公開されてるMVを早速見てみた。

「うーん・・・」

コーラスが全然ダメなの。こんなに下手だったっけ。リモートとかだからってのもあるだろうし、もう卒業したメンバーも交えてだからってのもあるかもしれないが、それを差し引いても「うーん・・・」って出来なの。

 

そう、今回の曲のMVにはAKB48卒業生の前田敦子と大島優子という2大センター、秋元康に「AKB48とは彼女のことである」とまで言わせた初代総監督高橋みなみ、そして板野友美・篠田麻里子・小嶋陽菜といった初期メンバー卒業生が参加してる。

それに週刊誌暴露問題でHKT48に移籍し総選挙1位(通算3回)にまで上り詰めた指原莉乃と、NMB48創成期から支え続けた山本彩、さらにもうすぐ卒業のSKE48の松井珠理奈も参加という豪華ラインナップ。

そりゃ、往年のファンにとってみりゃ、たまらんだろう。卒業生がこれだけ参加してくれたのは久しぶりだもんね。確か『希望的リフレイン』のMV以来じゃないかな。柏木由紀やもうすぐ卒業の峯岸みなみを含め、初期からのファンはこのMVめっちゃ嬉しいだろう。

 

しかし、珍しく曲がダメなの。

AKB48ってなんやカンや言っても曲が良かったりするのよ。テンポのいい曲やダンス曲が売れてるから勘違いされるけど、いい曲多いのよ。秋元さんの歌詞がいいせいもあるのだけど、スローな曲でも結構いい曲多いの。

そりゃ、アイドルグループだから歌唱力は別に求めちゃいけないかもしれないが、今回の「離れていても」はちょっとなぁ。現在、歌がうまいメンバーがいるのかいないのかは知らないが、今までのAKB楽曲でここまで「あれ?」って思ったのは初めてなのよ。

 

AKB48のバラード曲で「ここにいたこと」という曲があるが、これなんかかなりいい。この楽曲もアルバム収録当時のAKB48、SKE48、NMB48、SDN48総勢192名が参加してるが、かなり聞き応えのある曲に仕上がってる。

この曲は9年前のアルバムに収録されてた曲だが、メンバーが将来「私、AKBグループにいたんだよ」って自分自身や子供らに胸張って言えるようにって想いが詰まってる気がする。

AKBには「桜の栞」というバラードというよりはもはやコーラス曲と言ったほうが早い曲もある。これなんかもかなりの出来栄えだ。コーラスがハンパなくいい。アイドル曲とは思えないレベルだ(なんで評論家みたいな上から目線?)。中学や高校の音楽の教科書に載っててもおかしくないくらいの名曲だ。(すでに載ってたらごめん)

 

バラードではないが「風は吹いている」という曲がある。この曲は東日本大震災復興応援ソングなのだが、聴くたびに涙が出そうになる。ちょっとイントロが「硝子の少年」(山下達郎/kinkikids)に似てるけどさ。俺が一番好きなAKBソングなのだ。

今回の「離れていても」も新型コロナウイルスという未知の病原菌と戦うすべての人への応援ソングということなのだが、楽曲としては「・・・」なんだなぁ。応援ソングにいちゃもんつけたらバチが当たりそうだけど。

 

正直、乃木坂46の『世界中の隣人よ』の方が圧倒的にいいなぁ。

こちらも新型コロナウイルスの感染防止で自粛をしてくれてるみんな、そして医療現場の最前線で治療に当たってくれてる医療従事者などへ感謝のメッセージソング。

MVでは、新型コロナの影響で卒業コンサートが延期された白石麻衣を筆頭に現役メンバー、そしてこちらも生駒里奈や西野七瀬、衛藤美彩、市來玲奈、若月佑美など卒業生11名がリモートや自撮り(風)で参加している。

この乃木坂46の『世界中の隣人よ』のMVは、見てると泣きそうになるくらい(最近涙腺が弱いのもある)すごく素晴らしい出来なのよ。

 

AKB48の「離れていても」も同じコンセプトで、同じく総メンバー&OBなのに、なんでこちらは「うーん・・・」って思っちゃうんだろう。

 

渡辺麻友が電撃引退して出てないからか。いや、ちょっと違うなぁ。

 

卒業しても元AKBとか元SKEとか元乃木坂とか、いつまでも「元」がつく人と、不要な人がいる。

新型コロナのせいで開始が遅れていたキムタク主演ドラマ「B.G.」第2話で、川栄李奈が盲目のピアニスト演じてたがすごく上手かった。彼女はもう「元AKB」はいらないと思う。

松井玲奈も元SKEの肩書きはもう必要ないと思う。テレ東「らーめん才遊記」での表裏あるコンサルタント役似合ってた(マジスカ学園でのゲキカラっぽい)。同時期にNHK「エール」フジ「浦安鉄筋家族」に出てるってのもすごいな。

秋元才加が結婚したというおめでたいニュースもあったな。米映画「山猫は眠らない8」に出演するらしいね。すごいね。彼女ももう「元」は要らないな。

 

宝塚歌劇出身者は元タカラジェンヌと言われ、野球選手は元いた球団名と一緒に呼ばれる。仕方がない。手越祐也もしばらくは元NEWSとか元ジャニーズと呼ばれるだろう。

今回「離れていても」や「世界中の隣人へ」に参加してくれた元メンバーも、中にはもう「元」が不必要な人もいるし、そうじゃない人もいる。早く「元」がなくなればいいね。

その前に、新型コロナウイルスが昔話になる日、元コロナと呼ばれる日が早く来てほしいな。

 

もう一度「離れていても」聴こうっと。

 


手越祐也の記者会見

2020-06-24 22:56:15 | MUSIC/TV/MOVIE

何だろうこのイラッと感は。

手越祐也の記者会見。

彼は別に犯罪者ではない。違法な葉っぱや白いコナに手を出したわけでもなければ、その筋の団体と接触していたわけでもない。

自粛期間中に外食をしたと言っても、それが反社会組織とかでもないし、連れていた女子が人妻だったり未成年だったわけでもない。

だから謝罪や釈明の会見では無い。ってことは決意表明の会見なのか。ただ単にジャニーズ退所の挨拶の会見なのか。この会見は何の会見なのだ。それさえわからん。

 

みんなが我慢してる期間に外食しやがってって自粛警察みたいなこという気もない。だが、女性同伴だった理由が「男だけってのもね」とか「相手も連れてくるっていうからこっちも呼んだ」ってのは全然意味がわからん。女性を連れて食事会を開いた正当性を語られてもなぁ。

連れてきた女の子は「コロナをうつされても面倒だから、ちゃんと家にいたのを確認した女の子だ」と言われたところで、どうしろと。「それなら安心だね」とでも言えばいいのか。「なんじゃそりゃ?」としか思わないぞ。

 

そして会食の理由がますますわからん。

「すでにジャニーズには退所を申し出てたから、いつクビ宣告をされるかわからない不安から」と焦った理由もよくわからないし、別にそれを誰かが責めてるわけでもないよね。

 

なのになんでこんなにイラっとするんだろう。

 

手越のファンでもないし、NEWSのファンでもない。NEWSはCDも一枚も持ってないし「代表曲は?」と聞かれても出てこない。

知っているのは内やワンオクの森が辞めたグループだとか、山Pと錦戸が抜けたグループだとか、それくらいだ。今回の件で残ったメンバーは3人ということは知っているが、名前(full name)は知らない。

ジャニーズグループはフォーリーブスからたのきん、しぶがき、少年隊、男闘呼組、忍者、ya-ya-ya、光GENJI、SMAP、TOKIO、V6、嵐、KAT-TUN、関ジャニ∞・・・、CD持ってたりカラオケで歌う曲知ってたりする。

メンバーの誰かが出演してるドラマ見たり、バラエティ見たりもする。それぞれのグループ、ちょこちょこ知っている(つもり)だが、NEWSは本当全く無縁なのだ。世界の果てまでなんちゃらも今は観てないしね。

 

それくらいだから、手越がジャニーズをやめようが、それが円満であろうが決裂であろうが、記者会見しようがしまいが、どうでもいいことなのだ。たぶん世の中の何割かの人間は俺と同じだろう。違ったらごめん。

だから、記者会見を見て勝手にイラっとしようが、今後の世の中にはほとんど影響もないし、ましてや俺の生活には全く差し障りはないだろう。

 

ただね、これだけは気になるのよ。

なんで手越は記者会見したん?何の目的で記者会見したん?何で世間は騒いでるの?

 

山口メンバーが不祥事起こしてTOKIOが謝罪会見したのはわかるよ。おー、そうきたか。ばっさり切ったな。メンバー呆れてる&怒ってるなぁってね。

渋谷すばるが脱退するときに関ジャニ∞が記者会見したのもわかる。ファンのためだよね。関係者に説明するためだよね。

でも、今回の手越の記者会見は違うよね。

彼の釈明の場なのか、退所の経緯の説明と報告の場なのか、これからの決意表明を述べる場なのか。

全くわからん。

 

口では「NEWS好きだ」「ジャニーズ好きだ」なんて言ってるけど、どうかな。だってNEWSの他のメンバーと話し合ってたようには思えないもん。

ジャニーズ事務所とは話ししたみたいだが、ちゃんと双方が納得して円満ってわけでもなさそうだ。だって、滝沢とも会ってないんでしょ。仕事も全部打ち切りになってるよね。

 

中居くんがジャニーズ退所して独立する際に開いた記者会見とはだいぶ違うように思う。

彼は円満退社だ。仕事も引き続きそのまま持って行きなよって感じ。人脈もコネも今まで通り使えるものは使いなよって。なんならSMAPって肩書きもどうぞご自由に使ってよって大盤振る舞い。

まさに円満を絵に描いたような退社。その報告と、これからゆるゆるっとやっていきますので、今後ともよろしくねって会見だった。

 

俺も以前勤めてた会社から独立する際、円満退社だった。一部「モメて辞めたんやで」とか「クビやで」とか言う奴いたみたいやけど、そんな奴って普段俺と口も聞いたことのないような下っ端か、名前もしらんような奴やからね。どうでもいいや。

俺は有名人でも芸能人でもないから退社も会社設立も記者会見などしなかったが、芸能人はしないとダメなのか?

いや、いろんな芸能人が事務所との契約が終わったりしてるけど、別に記者会見開かないよね。

会社や事務所側はホームページで、タレント側はSNSやブログで報告して終わり。

それをわざわざ、弁護士まで連れて記者会見する必要があったのか。

また記者会見は、緊急事態宣言は解除されたとはいえ、新型コロナがまだまだ収まっていないのに人を集めてまでするべきことなのか。内容的に不要不急ではないのか。そもそも弁護士まで連れてくる必要があったのか。

 

うーん、謎が多すぎる。

イラっとする理由さえもはやわからん。

まぁ、どうでもいいか。


吉川晃司 探偵由利麟太郎 暗いぞ

2020-06-21 16:12:01 | MUSIC/TV/MOVIE

吉川晃司はかっこいい男である。

‘男’より‘漢’と書いたほうが似合う。

 

新ドラマ「探偵・由利麟太郎」が始まった。

(以下、ネタバレ多少あり、まだ観てない人は気をつけて)

さて、先に結論書いておく。このドラマは、はっきり言って面白くない。つまらないと言った方がいいかもしれない。

吉川晃司のかっこよさを差し引くと何も残らないドラマ。吉川晃司のPVとして見る分には堪能できてご満悦って感じだが、ドラマとしては、まぁ今時ここまでつまらんドラマをよく作れたなぁって感じ。

 

吉川晃司の役は探偵。元警視庁捜査一課課長。その経歴と実績を買われ、現在は犯罪心理学に関する本を書きながら、嘱託で事件の捜査協力を依頼されてる。

銀髪の吉川晃司がロングコートで颯爽と現れる姿に期待したのよ。

かっこいいなぁ。ダンディズムの塊だなぁって。

昔はそう思わなかったのだが、「下町ロケット」で阿部寛と対峙するシーン見て「吉川晃司ってかなり身長が高いなぁ」と思った。今回の、普通の人が着たら地面に擦りそうなロングコート姿を見てやっぱり背が高いなぁと。

そういや「COMPLEX」で組んだ布袋も高身長だったな。

今回の相棒(助手)志尊淳も低くはないはずだがちょっと見劣りするくらいだもの。

 

このドラマの見どころと言えばこれだけだ。

吉川晃司は背が高いなぁ、変わらずかっこいいなぁ。ってドラマだ。

 

これじゃぁわからんよね。スマンスマン。

 

まず、このドラマ、暗いのだ。

横溝正史原作だからか、とにかく暗いのだよ。

ドラマコンセプトは「偽りなしの本物、スリル・サスペンスの王道」、一切の妥協なしって感じらしい造りだが、それは好きな人はたまらんが、そうじゃない人は「もう来週から見ない」になるだろう。

視聴率も心配だ。まぁ俺が気にすることじゃないけど。

 

何もここまで横溝ワールドを踏襲しなくてもって思うくらい、アングルも映像処理も暗いのだ。往年の犬神家の一族とか八つ墓村の感覚。沼に足だけ突き出てたり、蝋燭を頭に巻いたババアが出てきてもおかしくない。鵺がどこかで鳴いていてもいい。

それくらい暗いのさ。

 

画面は常にぼかされてるか、彩度を落とされてる。色鮮やかな原色アニメ好きが見たら、モニターの色調が壊れたのかって勘違いしそうなほどグレーだ。

時代設定を曖昧にするためか、サスペンス感を演出するためか、常に画面にもやがかかってる。4Kとか言ってる場合じゃない。昔のサンテレビ(UHF)の深夜放送見てる感覚になるくらい画面がもやってる。

スモークが焚かれてるのか?霧がかかってるのか?横溝ファンは「これでこそ横溝正史ワールドだ」と納得するのかもしれないけれどね。

 

同じ暗さでも「TRICK」や「SPEC」とは違う暗さだ。

堤監督ならサスペンスでも随所に息抜きように細かなネタを散りばめ、エグいシーンの後には緩急つけてボケを、グロいシーンの後にはシニカルなギャグを、わかる人にだけ気づく人だけわかればいいってな感じで入れてくれる。

しかしこのドラマにはそれがない。

志尊淳がちょっとボケた感じを出してみたり、おっちょこちょいをかましてみたりするも、空回りするようにドラマは淡々と進んで行く。

ただしこれは志尊淳の演技力のせいでもある。石原さとみ主演の「Heaven?〜ご苦楽レストラン〜」の空気読めないウエイター志尊淳はうざかったが、あれは天然キャラを演じてるせいだと思ってた。

でも違ったようだ。このドラマではさらに輪をかけてウザいもの。「Heaven?」のあれは演出ではなく地だったみたいだ。

 

志尊淳は本来なら、シャーロック・ホームズにおけるワトソン、「臨床犯罪学者 火村英生の推理」で言えば窪田正孝のポジションなのだが、明らかに吉川晃司の相棒とか助手と呼ぶには役不足。

志尊淳はこのドラマでは、作家志望で由利麟太郎(吉川晃司)の事件を記録し、小説を書こうとしてる‘語りべ’三津木俊助役なのだからさ。

ストーリーテーラーのように、もっと視聴者にわかるようにしてくれないか。

 

そして志尊淳は、吉川(探偵)の推理力や洞察力の凄さを視聴者にわからすために、「多分こうしたんですね」とか「わかった、こういったトリックだ」とかトンチンカンな見解を吉川晃司より先に言わなければいけない。

そしてそれを吉川晃司に否定されたり、盲点突かれたり、論破されたりしなくてはいけないのだ。それがお約束だ。それでこそ探偵のかっこよさが引き立つってもんだ。

確かにやってはいるよ。だが、なんか空回りなのだ。

これは脚本が悪いのか?演出のせいか?志尊淳の演技力か?どれかわからんが、とにかくダメだ。

「火村英生〜」で窪田正孝はドラマの‘語りべ’であり、斎藤工演じる火村准教授の助手でもある。苦言も言えば、助言もする。そして記録をとって本にするって設定(原作者有栖川有栖の分身)だ。

同じような役どころなのだが、この志尊淳のダメだ¥さはどうしたらいいんだろう。

 

その代わりと言ってはなんだが、田辺誠一がいい。

彼は京都府警の警部役なんだが、彼はいいねぇ。

見当違いの見立てをして速攻吉川晃司に否定され、言い直したりする。志尊淳だけでは不安だから田辺誠一に一部やらせてるのかな?

そういや、「火村英生〜」では生瀬勝久(捜査一警部)がこのポジションを担ってたな。あれもよかった。なんやかんや言って結局探偵に丸投げ、捜査や推理はお任せ状態。

昔の「探偵物語」でも、何かと工藤俊作(松田優作)に突っかかるくせに、見立てや見解を頼りにしていた刑事がいたなぁ。成田三樹夫だ。よかったなぁ。面白かったなぁ。

そういや「火村英生〜」では、斎藤工の住んでるアパートの大家を夏木マリが演じてたが、このドラマで吉川晃司の大家はどんぐりだ。それもちょっとなぁ。

「火村英生〜」では若手の捜査官を優香が演じてたが、今回の森山くるみもそのポジションなのかな。説明も台詞もないままプンプンしてるから設定がよくわからない。まぁ、本編にはあまり関係ないけど。

 

京都が舞台なのだが、沢口靖子の「科捜研の女」や上川隆也の「遺留捜査」のような感じでもなく、沢村一樹の「刑事ゼロ」みたいなのでもない。

京都が舞台なのだが、場所もわからない。いや、だからスモークや霧やもやが多すぎるんだってば。

これじゃぁ京都を舞台にした意味がわからない。

 

何より時代設定がよくわからない。

 

原作が書かれた時代からかなり経った現代に設定を変えたからなのか、ほころびも目立つ。

吉川晃司が乗ってる車はクラシックなフォード(多分'50くらい)で似合ってるが、その車である必要性がよくわからない。

住んでるところは古い家屋だし、事件の起こる場所も古さ感じさせる洋館だ。

第1話は生体実験の研究が絡んだ悲惨な事件なのだが、記録は全て手書きのノートだった。今ならクラウドとかUSBメモリーってなるのだろうが、これは時代を感じさせるためか。

とか言いながら引きこもりの少年はゲーム機で遊んでたりする。まぁ、ソフトやハードはひと昔前のものっぽい感じだったが。

昭和の話なのか、現代の話なのかがいまいちよくわからんのよ。

 

第1話では、届いた殺人予告のされた解体工場で、運び込まれた廃品の中に隠された肩を刺されてる女(新川優美)を見つける。

止血(手で押さえ)救急車を呼ぶ。そこまではいい。そして廃棄処理業者に傷口の止血を代わりに任せ「救急車が来るまでそのままで」と言い残しその場を去る。

いやいや、そりゃ無茶やで。

 

吉川晃司は彼女は最近話題の新進画家と知り、彼女の実家に行く。荷物の廃棄を依頼された家に行く。どっちだ。

彼女の実家の前でこの家の主人・日下(中村育三)の友人・湯浅(坂戸井けん太)が会う約束してたからと現れ、一緒に家に入る。

いくら友人とはいえ、いとも簡単に入る。まぁ昔からしょっちゅう出入りしてるのか。

吉川晃司はすでに勝手に家に上がり込み、案の定そこで日下が死んでいるのを発見。

 

殺人現場を土足のまま鑑識が来る前にズカズカ歩き回り、現場にあるものを素手で平気で触る。とても元元警視庁捜査一課課長とは思えないほどだ。

これは現「捜査一課長」(内藤剛志)での武藤(矢野浩二)さんや、「相棒」の米沢(六角精児)さんならめっちゃ怒られるぞ。

同じ京都を舞台にした「科捜研の女」のマリコさん(沢口靖子)も好き勝手に現場に臨場するけど、なんやかんや触ったり回収するのは鑑識の後だぞ。

 

さらにそこへ新川優美が帰ってくる。

すごいなぁ、失血死寸前で意識失って、救急車で運ばれたのに、警察が来るよりも早く家に帰ってくるなんて。いつ意識が戻ったんだ。事情聴取もされないで。しかも歩いて帰ってきたのか?

 

ってな感じの、もう何が何やらがそこらへんに散りばめられてる。

こんな穴だらけの設定の推理ドラマ、どう共感しろと。突っ込みどころが満載で見てて疲れてしまった。

5話完結らしいが、第1話目でダウン。多分来週からはもう見ない。

 

 

吉川晃司はロッカーである。

モニカだよ、モニカ。すごいよな。それもマリアとかマリーじゃなくてモニカ。どこの国の女だ。イタリア系かスペインかブラジルか。

サザン・桑田佳祐や佐野元春のようにヌメッと歌う。実はロックに日本語詩を載せようとするとこれが正解なのだが、「何を歌ってるかわからない(聞き取れない)」と評判悪かったなぁ。

 

上條淳士の名作「TO-Y」の哀川陽司は吉川晃司そのままである。

でも、デビュー時からチェッカーズと同じく、ロックアイドルというわけのわからないジャンルに入れらてしまったせいで、吉川晃司はアーティストとかロッカーとしては認識されなかった。

それが嫌でもがいてるように見えた。

紅白歌合戦でギターに火をつけたり、ライブで武道館の緞帳を破ったり、アンプの上から飛び降りて骨折したり。それだけ過激なパフォーマンスやっても世間の認識は「元水球選手のちょっと過激なかっこいい歌い手」って感じだった。

まぁ、実際、レコード会社もその線で売ってたもんね。

白いスーツで海辺でシャンパンだもの。

バブルそのままである。

鍛えてた上に肩幅があるから肩パットなんていらなかっただろうな。

 

世間の認識が変わったのは、BOOWY解散後、布袋寅泰とCOMPLEXを結成したあたりじゃないか。

吉川晃司はロックだって。

でも俺はこのCOMPLEXの「BE MY BABY」とかはあんまり好きじゃないのよ。氷室京介が嫌がった「聴きやすいロック」「売れるロック」なんだもの。わかりやすく言えばロックもどきである。とか何とかいいながら東日本大震災復興支援チャリティ再結成はちょっと熱くなってしまったけどね。

 

吉川晃司はモニカもそうだけど、アレンジがポップにされてしまってるだけで曲は十分ROCKだったのよ。6thシングルの「RAIN-DANCEがきこえる」や8th「MODERN TIME」くらいはもう十分ロックしてる。

特にリミックスシングルとして発売された「NERVOUS VENUS」は衝撃的だった。一発で気に入った。俺の会社はそもそも会社名からしてロックバンドの曲名からつけられてるのだが、この曲名も使用させていただいた。

翌年のアルバム「A-LA-BA LA-M-BA」や「GLAMOROUS JUMP」もカッコイイ。かっこいいがゆえに一般的にヒットせず、売れなくなった。

不思議なもんだ。チェッカーズやTWISTなんかと同様、偽物の聴きやすい「もどき」の時は売れ、本格的なロックになったら売れない&受けないなんてね。唯一の例外はサザンオールスターズくらいだな。

 

吉川晃司はサザン桑田とユーミンが中心になって作られた、伝説の歌番組「メリークリスマスショー」に2年とも出てたなぁ。

この番組は忌野清志郎やARB、鮎川誠など多数の普段テレビでは見ない(見れない)ロックニュージシャンが多数参加してる。あのBOOWYも出てる(吉川晃司が依頼したそうだ)。

吉川晃司はアンルイスと放送禁止コードすれすれの艶っぽいデュエットを見せた。吉川晃司がロックアイドルではなくロッカーとして業界では認識されている証明だ。ラストの豪華メンバーでのGIGセッションは見ものだ。

 

村上‘ポンタ’秀一の活動30周年記念ライブでは、中森明菜(井上陽水)の「飾りじゃないのよ涙は」を歌ってるぞ。めっちゃカッコイイぞ。(MY PREASUREに収録されてる)ぜひ聞いてみてくれ。多分SAXは武田真治だ。

 

そんなロッカー・吉川晃司だが、最近は役者として認識されてるよね。

 

「天地人」では織田信長。彼は吉川家(毛利三本の矢の一つね)の子孫のはずだがいいのか?(諸説あり)織田信長を演じても親族からクレームはなかったのか?

 

「るろうに剣心」では佐藤健の敵・鵜堂刃衛。無敵の剣術遣いだが、戦いを避ける抜刀斎(佐藤健)を人斬りに戻し戦う気にさせるために、薫(武井咲)に念術をかけ(あれ?薬飲ませたんだっけ?記憶曖昧)息をできなくする非道っぷり。まぁ、この映画の悪役はほぼ全員非道なんだが。

 

「精霊の守り人」では、綾瀬はるか(バルサ)に戦いを教える短槍の使い手ジグロ。かっこいいのよ。

映画「さらば あぶない刑事」では柴田恭兵と舘ひろしの最後の敵にふさわしい悪役。役のためにバイクの練習をしてて足を折ってしまった。

多分、撮影が「精霊の守り人」と時期的に重なるのだが、吉川晃司は足を骨折していたはずだがあれだけの動きをしていたの?って感じ。ちょっと怖い。痛み感じないのか。

 

「下町ロケット」では、町工場のプライドを持った阿部寛に理解を示す大会社(帝国重工)の財前部長。グレイヘアのスーツ姿がかっこいいんだ。こんな上司がいればなぁって思った人多いだろうね。

 

で、この「探偵・由利麟太郎」。

期待していただけに残念だ。

次週も多分暗いだろう。志尊淳は外しまくるだろう。

もう見ないだろう。


油断しすぎのおっさんよ、特捜9を見習ってほしい

2020-06-18 19:02:04 | MUSIC/TV/MOVIE

緊急事態宣言が解かれ、街に人が戻りつつある。

休業してた百貨店も飲食店も衣料店も通常営業し始め、入り口には消毒液が置かれてたり、消毒に余念がなかったりして対策してる。検温してるところもある。まだまだ予断は許さないからな。

 

ほとんどの人がマスクして歩いてる中、マスクをしてない人がいる。あれってなんだろう。新型コロナを舐めてるのか根拠のない自信に満ち溢れてるのか、それとも油断してるのか。

あと、電車でもなるべく離れて距離あけて、間隔あけてってみんな意識してるのに、なぜか詰めようとしてきたり、座ろうとしたりする人。そりゃ通勤時間の満員電車なら仕方ないが、余裕のある昼下がりの電車でもお構いなしってのはなぁ。離れてくれよ。ただでさえ暑苦しいんだからさ。

そのほとんどはなぜかおっさん及びジジイなのだが、奴ら早死にしたいのかな。まぁそれは好きにしてくれていいのだが、伝染すなよ。お前が保菌者かもしれないのだからな。あれだけ言われててもマスクをしない、距離とれないお馬鹿さん。長く生きてるのそれくらいも考えれないってどうなのよ。

カップルでノーマスクってのもいる。濃厚接触は二人だけの時にしてくれ。多目的トイレは使うなよ。

 

さて、そんな中、撮影休止で途中やめになっていた4月クルーのドラマも放送し始めた。(前置きが長いな)

ここ何週間かは以前の人気ドラマの再放送や、総集編なんかで繋いでたが、そろそろ撮影も再開し始めたみたいだ。よかったね。

 

特捜9

渡瀬恒彦の前シリーズ「警視庁捜査一課9係」から引き続かれる人気刑事ドラマ。「特捜9」にタイトル変更してV6の井ノ原快彦が主演になって今回がseason3。

このドラマも4月開始だったのだが、第4話以降しばらく休止。

他のドラマでもそうだが、刑事ドラマは特に聞き込みや取り調べ、捜査会議などあらゆるシーンで密になる。それを見て「密じゃないか」ってクレーム入れるバカもいるのかもしれない。(所詮ドラマ、所詮作りものって素直に楽しめよと言いたい)

 

この特捜9、再開一発目の第5話「10年目の殺人」が先日放送された。

 

いやぁ、お見事。

今回、見事にソーシャルディスタンスを考えて撮影されてる。

上記の通り、ドラマはどれだけ気を使っても、どうしても密になる。刑事度r間は特にね。ロケはおろか室内シーンも密なしでは撮れない。って思ってたのだが、できるもんだね。

ここまでやるか〜!!って思えるほど見事な密回避で作られてる。

 

この特捜9は、井ノ原快彦と山田裕貴、吹越満と田口浩正、津田寛治と羽田美智子がそれぞれペアを組み捜査をする。

しかし、井ノ原快彦と山田裕貴コンビは電話またはテレビ電話でほぼ成り立たせた。山田裕貴は監察医・原沙知絵から「持ち込まれた自殺者に違和感を抱いた」と呼び出され会いに行くがそれも見事な距離KEEP。

津田寛治と羽田美智子コンビは車の運転席と助手席とか、後部トランクの前とか横並び。向かい合うときは自然と2mくらい離れてる。

吹越満と田口浩正コンビも横並び。正面向きあって言い合いをするおきまりのシーンでは、間に宅配便業者(?)の台車荷物が置かれた状態だった。

前回の寺尾聰に変わり今回のシリーズから係長として登場した中村梅雀は、相変わらず一人でなんかやってるから違和感なし。

 

それぞれ各容疑者(橋本さとし/もう一人は名前知らん)のところに行って事情聴取したりするんだけど、それもそこそこ距離感をちゃんととってある。

でも、それほど違和感ないのよ。脚本を見直しして、演出なんかもかなり変更して、「これならどうだ?」って撮ったんだろうね。ご苦労様。

 

この新型コロナの影響で撮影ができなくなってから、リモートワークを使って撮影されたドラマはある。

 

TOKIO松岡主演の家政婦のミタゾノseason4も第2話でSTOP。

特別編としてオールリモートで撮影〜編集された「今だから新作つくらさせていただきました」が放映された。ビデオ通話アプリだけでもミタゾノワールドの雰囲気を崩さず、サスペンスドラマとしてちゃんと成り立ってたからすごい。

あっ奥菜恵を久々に見たけど、妖艶だね(ラストちょっと怖いけど)。

 

NHKは「今だから、新作ドラマ作ってみました」とこれまた似たようなタイトルだが、打ち合わせから撮影まで全て直接対面ナシの、テレワークドラマを作成した。

オール3話オムニバスのうち、第2話「さよならMyWay!!!」と第3話「転・コウ・生」が素晴らしかった。

 

第2話「さよならMyWay!!!」は、小日向文世に死んだはずの妻・竹下景子からビデオ電話がかかってくる話。

40年連れ添った妻・竹下景子に「離婚してください」と切り出され戸惑う小日向。今更?なんで?御構い無しに「私クイズ10問中7問正解で離婚回避、6問以下なら離婚」と問題を出す竹下景子。途中「三択問題です」ってところでちょっと笑ってしまった。クイズダービーか。NHKなら連想ゲームだろって。

実は・・・ってもの悲しい話なんだが、ラストにタイトルにもなってる「My Way」が流れる。それも、以前はカラオケでおっさんが歌ったら嫌われる曲No.1と言われたフランク・シナトラ版じゃなくて、SexPistolsのシド・ヴィシャスバージョンの方ね。センスいいな。

第3話「転・コウ・生」は、ムロツヨシ、高橋一生、柴咲コウ、それぞれ次々と体が入れ替わってしまう話。

決してあの大ヒットアニメ映画のパクリではない(はず)。似ているけどオマージュでもない(はず)。タイトルもそっくりだが、転はムロ、校はコウ、生は一生から作られてる(・・・)。脚本は「JIN-仁-」や「義母と娘のブルース」の森下佳子さん。

それぞれがそれぞれを演じなきゃいけないから、役者の演技力に全てかかっている。しかも一人っきりでカメラの前で。

ジョン・ウー監督の「フェイス/オフ」を思い出したよ。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタの二大俳優がお互いを演じ合う傑作な映画。今どっちがどっちだ?ってめまぐるしいのだが、二人の名演により「今、こっちだな」ってわかる、ついていけるのよ。

この「転・コウ・生」もショートドラマにしておくのはもったいないくらいの出来。

まぁ、こういったドラマもこんなご時世でリモート撮影、テレワークしかできない状況だからこそ作れたんだろうけどね。

 

これからしばらくは撮影なんかも感染防止でかなり大変だろうけど、頑張ってほしいな。

マスクしないで平気で歩いてる危機管理能力無いおっさんよ、平気で間隔詰めてくる距離感無いおっさんよ、考え直せよ。ドラマ見て襟を正せよ。

油断すんなよ。新型コロナウイルスが消えたわけでもワクチンできたわけでもないんだぞ。お前がディスタンス守らないせいで、誰かが泣くことになるのかもしれないんだぞ。

そのうち社会からもソーシャルディスタンスされてしまうぞ。

 

 


ごくせん 赤いジャージと決めセリフは・・・

2020-06-17 23:11:32 | MUSIC/TV/MOVIE

仲間由紀恵が好きだ。

と、もうかれこれ20年近く言ってるのだが、ごくせんの再放送を見て再認識。うん、可愛い。

 

一度見た映画をまた見たりとか、VIDEOやHDD録画したドラマを何度も見たりとかほぼしない。ましてやドラマを再放送でもう一度見るってのは、お客様や友達とかと話してて、どうも話が喰い違うって時くらい。どちらかの記憶が間違ってるのか、勘違いか、記憶がすり替わってるかってのを確かめたりする、そんな時くらいだ。

 

しかし、昨今の新型コロナ騒動で、4月クルーの新ドラマが途中止めになったり、初めから放送されなかったりになってる今、昔のドラマが再放送されてる。前にも書いたが「愛していると言ってくれ」の再放送に再発見がいっぱいできて楽しかったので、この「ごくせん」再放送もせっかくのこの機会にと観る。(正確にはTverで2002年度版全話を一気見した)

 

うん、可愛い。改めて再認識。

そうだ、俺はこのごくせんで仲間由紀恵に本格的にハマったのだ。

 

メガネかけて、ツインテールで、ジャージ着て、生徒にタメ口きくその姿は、それまで見たことがなかった仲間由紀恵だったのだ。

それまでは「踊る大捜査線」(SPECIALかなんか)で「父を探してください」って棒読みでちょい役で出てたり、「神様、もう少しだけ」で薄幸の深田恭子から金城武を奪おうとしてたり、「P.S.元気です俊平」で堂本光一の初恋の人なのに書店の店長と不倫してたり、「二千年の恋」で中山美穂の妹で東幹久にボロボロにされてたりしてた。

 

でも深夜にやってた「TRICK」を見て、一気に仲間由紀恵が好きになった。売れない自称天才マジシャン。「まるっとお見通しだ!」の決め台詞。可愛いのだ。

 

そしてこの「ごくせん」がゴールデンタイムではじまった。

TRICKでの仲間由紀恵の可愛さが、このごくせんで、さらに昇華されているのだ。

 

TRICKでは笑ってても目が笑ってないケタケタ笑いなのだが(それはそれで可愛い)、ごくせんの仲間由紀恵はニコニコよく笑う。可愛い。

 

TRICKの物理学者(最初は准教授)・阿部寛との会話は「おい、上田、○○しろ」と、タメ口というか上から口調だが、ごくせんで生徒に対する言葉使いも「お前ら、○○なんだな」という感じだ。どちらも可愛い。こんなぶっきらぼうな言い方して可愛いのは仲間由紀恵くらいだ。

 

TRICKの刑事・生瀬勝久は仲間由紀恵を下に見てぞんざいに扱うが、ごくせんの教頭・生瀬勝久はもっとぞんざいに扱う。

教頭に嫌味言われムキになったり、注意されてごまかそうとしたりする仲間由紀恵が可愛い。

 

ごくせんシリーズ全話(映画含む)に出てるのは、ヤンクミ実家・大江戸一家の宇津井健らを除いては、この生瀬とクマ(脇知弘)だけだ。

 

そして生瀬勝久は「TRICK」「ウソコイ」「ゴーストママ」「功名が辻」「貴族探偵」、映画「g@me」などで共演してる。生瀬勝久とはとても相性がいい。映画「ガメラ」にも二人はチョイ役で出てたと思うのだが、記憶が曖昧。

TRICKでは母・野際陽子の飄々さに振り回されてたが、ごくせんでは、両親亡くなったあと育ててくれた祖父・宇津井健を慕ってる感が溢れ出てる。悩んでる仲間由紀恵にそれとなく助言や苦言をしてくれる宇津井健。亡くなられたのが残念だ。

 

ごくせん第一シリーズで松本潤演じる不良生徒のリーダー・沢田とは、原作ではもっとこのあと親密になるのだが、第二シリーズ以降登場しないのがちょっと残念。

小栗旬をはじめほとんどの元生徒がカメオ出演したごくせんMOVIEにも出なかった(赤西仁もね)。仲間由紀恵がハメ外した時に松潤が「バカか」ってちょと呆れたように言う、あの距離感がいいのにな。

 

ごくせん第一シリーズでヤンクミが恋い焦がれる生活安全課刑事・沢村一樹は、映画「ごくせん THE MOVIE」では衆議院議員に立候補するIT長者役で出てる。刑事役だった沢村の印象が強いので、裏の顔があり覚せい剤をさばいてる悪い沢村っていうのが、なかなか入り込めなかったな。

とにかく、ごくせんを見て思う。この仲間由紀恵はマジで可愛い。こんなに可愛かったのかというくらい可愛い。(しつこいな俺も)

 

お約束の生徒のピンチに駆けつけ、群がる不良を素手でやっつけるシーン。現場に向かいながらメガネを外し、おさげのゴムを外しワンレンヘアをなびかせ「何やってんだ、お前ら」と颯爽と登場。数人しばいたところで悪役不良グループの陳腐なセリフ『何もんだ?テメェ!』に、「私?私はこいつらの先生だよ」のキメゼリフ。

と、水戸黄門や遠山の金さんのような黄金パターンだが、実はこれ、定番のように書いたがこの2002年度版ごくせんでは、このシーンは数回しかないのだ。

 

第1話目での、教頭・生瀬が落とした集金袋を盗んだクマだが、街で不良フループに奪われてしまった。それをアジトへ取り返しに行った時。(ただし松潤が駆けつけた時はすでに全員ボコボコにされ終わってた)

クマが惚れた女の子には彼氏がいて、彼氏とともに不良グループに絡まれたのを助けに行って、ボコボコにされながらも必死で彼女を逃がそうとしているところに現れるシーン。

そして最終回前の、またもやクマが地元愚連隊に喧嘩売って返り討ちにあい、ボコボコにされてるのを助けるシーン。

 

『何もんだ?テメェ!』からの「私?私はこいつらの先生だよ」のキメゼリフ。実は 3回。毎回言ってるのではない。

オープニングアニメのせいで、星一徹が毎回ちゃぶ台返し(食卓ひっくり返して食事を台無しにする)してると勘違いされてるのと同じか。

北斗の拳で、悪人が秘孔を突かれて死ぬ時、必ず「ヒデブ!」と断末の叫びをあげると思われてるが、これ、アニメのせいだから。原作漫画の方では一度だけ雑魚キャラが言った(叫んだ)だけだから(本当)。

でも、なんか毎回言ってると勘違いするほど印象的だってことだな。

 

 

それと同じく、トレードマークの赤いジャージ。

これも劇中で着てるのは数回だ。第一回目の赴任してきてすぐの紹介時と、あと一回くらいだ。

それ以外は白とか水色とか結構カラフルなジャージだ。

なのにごくせん=ヤンクミ=赤いジャージと思われてるのは、パッケージのせいか。

 

 

いや、可愛いからいいんだけどね。

細かいことはみんな気にしてないのは知ってるよ。

 

じゃぁ、もっとカルトな事を。

TRICKでは山田奈緒子、ごくせんでは山口久美子(通称ヤンクミ)、功名が辻では山内千代、エラいところに嫁いでしまった!では山本君子、島根の弁護士では山崎水穂。

仲間由紀恵の当たり役は、なぜかいつも「山」から始まる名前だ。

どうだ。

って誰に自慢してんだか。

 


渡部建 何があったんだ

2020-06-10 19:23:06 | MUSIC/TV/MOVIE

アンジャッシュ渡部建が活動自粛することをメディア各社に伝えた。

なぜいきなりの自粛なのか?情報が錯乱中だが、どうやら女性問題がらみらしい。

普通なら週刊誌とかにスクープが出て、マスコミが騒いでから本人または事務所の弁明なりコメントがあって、そして活動自粛や差し替えとか降板って流れなのだが・・・。

今回は全てすっ飛ばしていきなり活動自粛。案の定、憶測がネット上には溢れかえってる。

 

俺はこのニュース第一報が流れてきた際に『今くら』の発言のせいか?って思った。

この時の発言でちょっと「行き過ぎか?」ってのがあったから、てっきりそのせいかと。

 

今夜くらべてみました。通称「今くら」。正式には「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました」という長いタイトルのトークバラエティ番組。タイトルにもあるようにチュートリアル徳井がMCを務めていた番組で、彼は例の確定申告ブッチ事件の自粛で今は出てないがタイトルには残っている。

毎回テーマに合わせてゲストがスタジオにやってきて、喧々諤々やってるバラエティだが、この番組、俺好きなのだよ。

この番組の前回(6月3日)放送に渡部建は出ていた。

 

新型コロナ感染防止で、スタジオはディスタンス取ってアクリル板で仕切り、SHELLYはリモート出演の緊急特別企画「今くら本音電話センター」の第二弾。自粛生活の中で溜まった不満やお悩み、イライラをゲストが自宅から電話でスタジオにいるコメンテーターに相談するって企画。

野々村由紀子さんや佐藤仁美さんと一緒に渡部建も、前週に引き続きスタジオコメンテーターとして出演していた。

最初の相談者は女優の遊井亮子さんで、これはまぁ普通。遊井さんは旦那と自宅でいつでもいちゃいちゃべたべたしてたいんだが、旦那はこの長い自粛生活でなんか飽きたっぽく一緒にいるのにべたべたしてくれないという、まぁそれは他人が如何の斯うのいえる問題でもないから二人でなんとかしてねって感じの相談。

 

そして二人目のゲストが辰巳奈都子という、自称「高級料理研究家」とかいう人。

はっきり言ってこの人のこと全然知らないのだが、この人の相談っていうのが相談ではなく、渡部建に対してのクレーム。いや、クレームというよりはクレーマー。お笑い界のというより芸能界を代表するグルメ・渡部建に対して、ただのいちゃもん、下手すりゃ「喧嘩売ってんのかコラ」って感じの勢いである。

はじめに断っておくが、俺はヤラセでも仕込みでもいいと思ってる。いかにも素人って人が出演してる番組に放送作家が作った台本があってもいいと思ってる。実際、普段おしゃべりで面白い会話出来る素人でも、カメラの前でそれができるわけはないのだから。

この辰巳奈都子という女性も明らかにトーク力不足なのだが、本人に自覚があるのかないのかわからんが、とにかく必死だった。「全然面白くない」とか「腹立つわぁ」とか画面に対して言っても仕方がない。それじゃぁテラスハウス見て騒いでた奴と一緒だ。

 

この辰巳奈都子は高級食材を使った料理を食べたり、自分で作ったりする人らしい。フォアグラとかトリュフとかイセエビとか・・・。で、この自粛で外食に行けなくなったから自宅で作ってるのだが食費がかえって高くつくとのこと。『どれくらい?』というスタジオからの質問に「月200万くらい」と返答。

『その金はどこから?』の質問に「パトロンや賛同してくれてる人から」ってな感じ(ここではほぼスルーだった)。

 

問題はここから。彼女は渡部建に対して不満があると言う。

要約すると「グルメ気取っていろんな番組でいろんな店で、食べながらあぁでもないこうでもないって言ってるけど、渡部は自分では料理しないからダメだ」ってなことが言いたかったみたいだ。「私はあなたと違って自分で作る」「ほら、こんな感じで」って台所(キッチンね)や食卓(ダイニングね)、作った料理の映像や画像。

番組制作側は、グルメ気取りのすかしたコメディアン=渡部建と、高級食材料理研究家&自分でも作っちゃう腕前=辰巳奈都子って感じで、面白おかしく盛り上げようと思ったのだろうがちょっと思惑が外れた。

それは重要な問題を制作側が見落としてたから。正確には辰巳奈都子が番組趣旨を理解していなかったのかもしれない。

 

一つはグルメ=自分で料理が作れる必要がないってこと。この辰巳奈都子の理論で言えば、映画評論家は映画監督や役者じゃなくてはいけないし、音楽評論家はミュージシャンや自分で楽器弾ける人でなくてはいけない。海原雄山や山岡士郎のように料理人と同じレベルの腕を持って無きゃ味を語れないなら、グランメゾン東京のリンダ真知子リシャール(冨永愛)はどうなる。

 

渡部はその核心をついて『俺は自分が作れる必要がないと思う』と言い切った。これがちょっと気の利いたバラエティ慣れしたタレントなら笑いに変えたり盛り上げたり、「いや、自分で料理作れた方が、もっと言葉に真実味が出る、あなたのは嘘っぽいんだ」なんて言い返せるのだろうが、辰巳奈都子さんにはそれほどのトーク力はない。故・梅宮辰夫さんとか平野レミさんとかならまだしも、実績(知名度)もない人が言ってもなぁだし。

 

それでもしつこく「作れた方が」と食い下がるのだが、渡部はプロに素人(腕自慢)がなんか言うほどみっともないことはないと言う。『素人が「友達が漫才とかコントやってるんだけど」とか言ってオチがとか構成がとか言ってきたらどう?』って後藤に振った。まさにその通り。最近は誰でも指先一本で評論家やコメンテータ−になれるから「プロと差がないんじゃね?」って勘違いしてる人も増えた。

この辰巳奈都子もその類だ。

所詮素人の料理と、プロの料理では違う。金とって食わせる料理と自分が楽しむ料理は別。

プロが目利きし厳選した食材を調理し、それを金を払って食べる料理。同じく素人が食材を買ってきて自分で作って自分で食う料理。一緒のはずがない。ましてやプロに向かって「自分も料理するんですけど、ここがどうのとか、この味付けがどうの」なんて言っても片腹痛いだけだ。

渡部は「相葉マナブ」って番組にも出てるが、そこで嵐の相葉くんが寿司職人に弟子入りして勉強する企画「包丁王子」江戸前寿司を握る」で、ついに許可が出て相葉亭でお客(ゲスト)に振る舞うようになれた。教えたのは銀座久兵衛の二川さん。江戸前寿司の頂点にたつ名店の職人である。

おいしいものを食べ歩いてる渡部、でも、職人に対してあぁだこうだとウンチクや講釈は垂れない。下手な料理人顔負けくらいの知識はあるはずだが、決してひけらかしたりしない。世間ではそれをする人(ひけらかす人)を「半可通」と呼ぶ。ゲストで来店した北大路欣也さんもTOKIO松岡もヒガシも沢村一樹も、もちろんそんな野暮なことはしない。ただ純粋に相葉くんの握った寿司を楽しむ。

 

そして大事なもう一つの見落とし。

いかに玄人はだしの料理技術や、高級食材を調理するテクを持っていても、所詮それは素人の自己満足でしかないってこと。

プロはその料理を何種類も何回もコンスタンスなレベルでお客に提供する。それでお金を取り生計を立ててる。

辰巳奈都子が「これがある日の料理です」とまるでフランス料理のコースのようにテーブルに作った料理を並べて写真を撮っても、それは自己満足以外の何物でもない。

 

なぜなら「作った料理はすぐ食え。」だからである。

俺は外食もよくするが隣のテーブルやカウンタ−でいつまでも写メ撮ってる奴がいるとイライラする。出されたら熱いうちに食えと。まぁ、自分で金払ってるんだから、わざわざ一番美味しい時を撮影に費やし「映え〜」とか「萌える」とか「いいね」が欲しくてインスタやSNSにあげるのが目的で、味なんてよくわかってない(どうでもいい)のかのもしれないからほっておくがね。

渡部は寿司屋で、寿司がカウンターに置かれた瞬間に取り、口に運ぶくらいだ。出された料理はすぐ食え。写真に撮る為に作られた料理と、味を楽しんでもらう為に作った料理では違うのだよ。

 

ましてやフルコースのように並べられた料理。どれもこれも冷めちゃってるだろう(まぁフレンチ料理は熱々ってのはないが)。

渡部は言う。『盛り付けも皿もレイアウトも全然ダメ』。『全然美味しそうじゃない』。

辰巳奈都子は「そんなことない」「皿だって高級店と一緒」とかムキになって反論してたが、これも渡部が正しい。グルメ雑誌や料理本に載ってる写真は、そのため(撮影のため)の料理だからだ。ライティング、湯気や水滴、いかに美味しそうに見えるか計算されて撮られた料理。たとえそのあと食えなくなってもドライアイスも油も平気で使うこともあるそうだ。(それが嫌で料理撮影お断りの店は多い)

俺も自分で料理はするし、外食も好きだが自炊もする。だけど、ほぼこのブログにはアップしない。SNSにもあげない。っていうかそもそも写真を滅多に撮らないから。ラーメン屋で出てきたラーメンを一瞬で撮ったりはするよ。そして記録として調理中や食材・調味料を撮ることもあるよ。

でも、「美味しそうでしょ」とか「こんなの作ってみました」って誰かに見せるためではなく、自分で食うために作ったのだがからな。熱いうちに、出来立てを食いたいのだ。写真なぞ撮ってる暇もないし、どうせ美味しそうに撮ることもできないし。別にそれをやってる人を否定する気もない。人それぞれだ。

素人が自宅で卸し問屋が泣くような食材を準備し、プロの料理人顔負けの料理をし、プロの写真家顔負けの画像が撮れ、映像作家が裸足で逃げ出すような調理過程の映像がYouTubeにアップでき、そしてミシュラン審査員のような舌を持ち、あまから手帖でエッセイかけれるほどのグルメコメントができる。そんな人はいるわけない。それこそプロを舐めるなである。(自己満足や承認欲求は否定しないよ)

 

 

そして渡部は言う。『大事なのはそれ(料理の感想)をいかに的確に表現豊かに視聴者に伝えられるかだ』と。ちょっとムキになってたが正論である。まいう〜って言ってるあの人も、まるで玉手箱やぁ〜って言ってる人も、美味しさを伝えるためにあのスタイルを作ったのだ。たいての食べ歩き番組でタレントが上を向いて「う〜」とか「おいしい〜」しか言えないのとは違うのだよ。

 

それでも辰巳奈都子はまだ渡部に文句を言う。ちょっと支離滅裂で「もういいよ」ってな感じだったがボキャブラリーがないのと、経験値が足りないからどうしていいかわからないからキーキー言うしかなかったんだろう。そこがこの業界で生き残れるか残れないかの違いだな。

ひな壇には芸人とかモデル上がりのタレントもどきが、入れ替わり立ち替わり出てきて消えていくもの残るものに分かれる。少ない枠を勝ち取るために、それぞれバカに徹したり、毒舌になったり、お色気振りまいたりしてるのだよ。

佐藤仁美の代わりに登場した藤田ニコルなんかも、数少ない勝ち残り組なのよ。そのニコルでさえ、みちょぱ、ゆきぽよの登場により脅かされてる。ファーストサマーウイカのようにキャラ立てに成功して重用されてる人もいる。ゆきぽよなんてリモート出演の際は「メイクやヘア自分でやるから」って使われやすくされるように工夫もしてたらしいぞ。

料理研究家とか料理評論家、グルメライターの枠は少ないぞ。渡部だってグルメキャラを特化して(他を犠牲にして)生き残ってるのだよ。

野々村由紀子さんが「さっきの画像にあったようななんとかのゼリー寄せみたいに、キャラが固まってからまたおいで」って見事なコメントでこの人のコーナーを締めた。

 

さて、だいぶ長くなってしまったが、俺が「行き過ぎじゃ?」って思ったのはその終了ちょっと前。

しつこく「渡部はグルメタレントにふさわしくない」と言い続ける辰巳奈都子さんに渡部は『自分で稼いだ金で俺は食べに行って、勉強したんだ。人にとやかく言われる筋合いはない』みたいなことを言った。渡部はグルメキャラを確立すべく、自分の金で食べ歩いて生き残ってるのだ。とやかく言われる筋合いはない。

続けて渡部は『あなたのその高級料理店や高級食材のお金はどこから?』『さっき、支援者がとか、パトロンがって言ってたけど、その人たちから出してもらってるんでしょ』と。辰巳奈都子がもっとキャラが出来上がっていたなら叶姉妹のように「私の美貌や味覚に惜しみなくお金を出す殿方がいるのよ」「こちらから頼まなくてもね」とか言えたのだろうが、残念ながら無理っぽかった。

スタジオで顔を見ながらならまだ空気も読めたのかもしれないが、電話でのリモート出演だ。ネタ切れ状態でしどろもどろになってるところに渡部は追い打ちをかけるように『せめて自分のお金で食べてから言って』と。よせばいいのに辰巳奈都子は「支援者が・・・」って続けようとしたから渡部は半ギレでこう言い放った。

『わけのわからんどこぞのおっさんに(貢いで貰った金で)・・・』

渡部がなぜこんなにムキになったのかわからない。後藤が慌てて「パパ活じゃないよね」と笑いに変えようとしたが時すでに遅し。変な空気が流れてるところに、先ほどの野々村由紀子さんの「なんとかのゼリー寄せみたいに、キャラが固まってからまたおいで」ってコメントで終わった。

 

さて、話をまたもや冒頭に戻すが、渡部建が活動自粛することをメディア各社に伝えた。

その原因が「女性問題」とか「視聴者が不快に思う」とか「番組に迷惑をかけたくない」とかで、はっきりとされてないから、てっきりこの番組でのこの発言のせいかと思った。この番組を見ていた辰巳奈都子さんのスポンサーが「一介の芸人にわけわからんおっさん呼ばわりされる筋合いはない」とクレーム入れたのかと思った。

月200万もの食費をサポートできる人だから、かなりの地位やコネクションがある人だろう。で、番組スポンサーや番組制作会社、下手すりゃ事務所(人力舎/佐々木希はトップコート)まで絡んで問題になったとか?って思ってしまった。

だって発表当初、自粛は週刊新潮や文春やフライデーとかの掲載じゃないみたいだったんだもの。

どうも不倫してたとか、違う女といかがわしいことしてたとか、らしき疑惑があるとかそんなところだろうけどさ。

 

ほっとけば?どうせ一般人には他人事やん。夫婦や家族、親族の問題だ。

石橋凌が金髪美人と浮気したとか騒がれた時、家に押し寄せるレポーターや記者に向かって原田美枝子は「これは夫婦の問題です。外野は黙ってて!」とピシャリと言い放った。それでいいと思うのだよ。

好奇の目、相手は誰だと探したり、佐々木希がかわいそうだと哀れんでみたり、児島が大変だと同情してみたり、番組制作は大あわてでテンワヤンワだとか、スポンサーとか賠償の問題がとか、それこそ頼んでもいないのに大騒ぎ。いつものパターンだ。

 

そりゃさ、家に佐々木希がいるのになぜ浮気する?って思うよ。何が不満だ?って。

それは杏が家で待ってるのに東出よ、なぜだ?とか、仲間由紀恵が家にいるのになぜなのだ田中哲司とかいうのと一緒かもしれない。

そんな素敵な奥さんを娶ることができる男なんだから、魅力がある男=他の女にも好かれるってことなんだろうか。羨ましい限りである。普通はその片方だけ手に入れただけで天にも上る満足度120%得るのだがね。

 

渡部は先週(あれ?今週か)の「人生最高レストラン」にも出演してて、その際、佐々木希とのことなんかも喋ってた。あれはこの伏線、前フリだったのだろうか。

「今くら」の前の週でも、佐々木希のインスタ用のカメラマンをさせられるんだけど、アップされた画像は自撮りのだったりするなんて円満アピールトークしてたんだが・・・。

そういや「人生最高レストラン」も「今夜くらべてみました」も自粛したチュートリアル徳井がMCしてた番組だ・・・。関係ないか。

 

6月11日発売の週刊文春に詳しく書かれてるらしいから、興味ある人はそちらを読んでね。

 

あ、ダウンタウンの浜田雅功も自粛するそうね。こちらは浜田の親しいスタッフから新型コロナの陽性反応が出たから念のためだそうだ。

松本は「ハッキリするまでは番組は俺一人でやりますかねぇ」と言ってるから、二人一緒の番組ではないのだろう。ってことは毎日放送の「ごぶごぶ」か?

しばらく今まで放送したのを総集編として繋いでて、先週からようやくスタジオで(ロケはまだ行けないから)、これでもかってくらいのソーシャルディスタンス取っての収録だったんだけどなぁ。

 

 

はっきり言って、これだけ新型コロナウイルスの影響で自粛・自粛・また自粛ってやってきたんだ。ようやくドラマやバラエティも撮影ができるようになって、芸人やタレントも一安心ってところでまた活動自粛って言われてもなぁ。

う−ん、なんか複雑だなぁ。

 

追記:今ネットニュース見たら、MBSのごぶごぶじゃなくてTBSの「プレバト!!」のスタッフだったみたい。で、浜田は陰性で、早速松本が「浜田さん仕事再開できそうです。チッ。」とツイートした。


愛してると言ってくれ 25年の時の流れ

2020-06-08 00:25:13 | MUSIC/TV/MOVIE

前回に引き続き「愛していると言ってくれ」の再放送ネタですまん。

あらためて見ても、本当にいいドラマである。

 

常盤貴子が可愛い。

明るくて、まっすぐで、一生懸命なのだ。いつも走ってる。笑顔がとても似合う。天真爛漫でいてそのくせ繊細だ。でも、ただ可愛いだけではない。彼女は繊細だ。

豊川悦司が聴覚障害だとか口がきけないと気付いた時の慌てた表情、伝えたいことがうまく伝わらない時の表情、言葉足らずで誤解をさせてしまった時の表情、切ないくらいよくわかる。

手話を必死覚える。ただ、もっと知りたい、もっと伝えたい一心で。だから周りの目(白い目ってやつね)を気にせず電車などでも堂々と手話を使う。それに戸惑い「君まで障害者だと思われる」と突き放す豊川悦司に「あなたと私、何が違うの」と悲しそうな表情を見せる。

「ねぇ、聞こえないのってどんな感じ?」とか、普通は遠慮して絶対聞けない(聞こうとはしない)言葉も平気で言う。彼女の中に偏見や蔑みはない。天真爛漫であるが、一歩間違えれば傍若無人になりかねない。常盤貴子はそれを演じきっている。

 

前回も書いたが、それまでのトレンディドラマってやつは、オシャッレーな都会の男女がイカしたレストランやバーで謳歌し、友情と愛をライトに楽しむものだった。登場する男女は企業のOLだったり、カタカナ職業だったり、視聴者が憧れるライフスタイルだ。

それがこの愛していると言ってくれでは、ハンデキャップを持つ画家の男と、バイトで生計立ててる将来を夢見るアパート暮らしの劇団員の女だ。

W浅野のようにオシャレな部屋にも住んでないし、ファッションも決めてない。ベイエリアで夜景見ながら愛を語るどころか、夜は手話も唇の動きも見えない。それを花火の手話という斬新な方法で演出したかと思えば、花火が消えて闇が訪れる瞬間「あ、時間切れだ」・・・からのKISS。これはいかにハイソな生活してても、どんなゴールドカード持ってても手に入れれないだろう。

 

携帯電話もまだ普及していない頃だ。二人の会話は離れている時はFAXだ。多分まだコピー機はゼロックスと呼ばれてて、FAXはファクシミリって呼ばれてた時代だ。

今ならメールで、いやLINEで「起きてる?」とか「今から行っていい?」と確認もできたりする。すれ違いとか待ちぼうけもない。それどころか今なら手話を覚えなくても筆談ならぬスマホ談もできる。便利になったおかげで約束の時間や場所は変えれるものになり、人間関係は希薄になった気がする。

 

豊川悦司はタバコをプカプカ吸う。分煙どころか路上喫煙禁止もされていないからどこでも吸う。まだ受動喫煙がぁとか騒ぐ人もいないから狭い部屋でも吸う。画廊でも吸う。絵に匂いがつくとか気にしないで吸う。絵を描きながらも吸う。さすがに油絵の具の横では危ないと思うのだが関係なしに吸う。自由だ。羨ましい。この時代に戻りたい。

 

常盤貴子は、その前の年だったか(記憶曖昧だ)「悪魔のKISS」で、カード地獄かなんかに陥ってしまった女子大生かなんかの役やって、いきなりフルヌードになった。確かVIDEO化されていないはずだ。

そしてこの「愛していると言ってくれ」の次のドラマ(だったと思う)「真昼の月」では初回からいきなりレイプ被害者になってしまう役だった。もう、まさに体当たりである。

「最後の恋」では中居正広を口説くホテトル嬢、「美しい人」ではDVの夫・大沢たかおから逃げるために田村正和に整形を依頼する女。「ビューティフルライフ」では難病に侵され車椅子生活する薄幸の役だし、「ロングラブレター〜漂流教室」では生徒がお起こした傷害事件の責任取って辞めさせられた元教師でタイムスリップに巻き込まれるし・・・。常盤貴子、複雑な女性役多すぎ。

 

そうかと思えば、「タブロイド」でともさかりえと、「カバチタレ」では深津絵里と組んで、はっちゃけた女性を演じてる。俺はこれらの常盤貴子が好きだ。元気が出る。

テレビドラマで常盤貴子を見ることは少なくなっていたが、「やすらぎの郷」で久しぶりに見た。芸能界に功績を残した人だけが入れる老人施設のコンシェルジュ役。相変わらず美しいのだ。最後の方でかなり年上のミッキーカーチスの恋人になっていたが、続編の「やすらぎの刻」ではすでに別れたとの設定で出演はなかった。

そしてアメリカの人気ドラマのリメイク「グッドワイフ」で、検察官・唐沢寿明の奥さん役。16年ぶりに弁護士に復帰し、不倫疑惑と汚職疑惑で窮地に追いやられてる旦那の弁護を引き受ける。リメイクものは「SUITS」など、ちょっととほほな感じになるのが多いのだが、このドラマ結構面白かったよ。常盤貴子の顔がまんまるになっててちょっと驚いたが。

 

豊川悦司を最初に見たのは深夜放送されてた「NIGHT HEAD」だ。武田真治と超能力兄弟だったが、あまりストーリー覚えてない。っていうかストーリーは無茶苦茶だった気がする。

鈴木保奈美と三上博史の切ないラブストーリー「この世の果て」(野島伸司脚本)では、金持ちの御曹司。ちょっと嫌な奴役。

そのあとが野沢尚脚本のドロドロドラマ「この愛に生きて」。確か安田成美と不倫結婚した後に、元妻・美保純とも不倫してるって役だった気がする。とんでもねぇ野郎だ。

で、この「愛していると言ってくれ」で純愛。ふり幅広すぎ。

 

「愛してると言ってくれ」の後の「青い鳥」も名作だ。これも野沢尚脚本で、旦那の佐野史郎から母娘を逃がす駅員役がトヨエツだ。夏川結衣が綺麗で、子役の鈴木杏が可愛くて。そら、連れて逃げるわって感じ。ぜひこれも再放送してほしいものだ。

 

豊川悦司は犯罪者役が似合うと言ってはなんだが暗い影がある役の方が合う。アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のリメイクのように、金持ちの男(石黒賢)に成り代わりなりすます役を演じた「危険な関係」や、

「兄弟〜兄さん頼むお願いだから死んでくれ〜」は、ビートたけしと兄弟役を演じた。作詞家として数々のヒット曲を世に送り出したなかにし礼さんの自伝のドラマ化で、豊川悦司は弟のなかにし礼、ビートたけしが借金まみれで夢ばかり見て弟に迷惑かける兄を演じた。すごくいいドラマだよ。なんか今年は北海道にニシンが大量に押し寄せた(海岸が白く染まった)ってニュースを聞いて、このドラマを思い出した。

 

そして「弁護士のくず」でファンキーな弁護士を演じたかと思えば、「ビューテフルレイン」で若年性アルツハイマーによって記憶をどんどんなくしていく男を見事に演じた。記憶をなくしていく父を励ます芦田愛菜ちゃんが健気だった。

 

常盤貴子と豊川悦司は、映画「20世紀少年」で共演してる。

 

浦沢直樹の原作漫画を三部作の実写映画化したんだけど、キャスティングがめっちゃいいのよ。まるで連載時から当て書きしてたのってくらいみんなそのまんま。原作との違和感なし実写化映画ベスト10に楽勝入る。常盤貴子もトヨエツもこの映画の中では同級生。主演は唐沢寿明だが、2作目はほぼトヨエツが主人公だ。かっこいい。

この映画、覆面かぶった“ともだち”がウイルスによって日本を分断し隔離し仕切ってる。それを唐沢ら昔の友達が集まってやっつけ(野望を砕き)に行く。という話なんだが、新型コロナウイルスの脅威によって越境自粛警察が出てきたりしてる今、放映してもいいのではって思うのだ。だけど、ウイルス感染で苦しんでる人に気遣うとかの理由で放送できないのかなぁ。

 

 

【愛していると言ってくれ】が放送されたのが1995年。

1995年といえば1月に阪神淡路大震災があった年で、震災を機にそれまでのバブル景気の名残が一気に飛んで、いろんな価値観が変わった年だ。(これ、前回も書いたな)

ボランティア(奉仕活動)というものが世間に浸透したのもこの阪神大震災からだし、携帯電話が普及したのもこの年からだ。

阪神大震災が起きた頃、携帯の普及率は確か大阪11%東京8%くらいだった。当時、すでに持っていた俺は被災地入りした時、いろんな人にいろんな場所で「貸してもらえませんか」と言われた。なぜか十円渡されるんだけど、通話料もっと高いんだけど・・・って思うよりも、瓦礫と傾いた建物に無力を感じ、被災者に何もしてあげられない俺が現地でしてあげられることって携帯を貸してあげることしかできないのよ。家族と連絡が通じて無事を喜んだりする姿を見る、それくらいしかできなかったのよ。

それが、今では一人一台所有してる。スマホも普及してメールやLINE、SNSや各種アプリを使いこなしてはる。常盤貴子は公衆電話から岡田浩暉の待つ喫茶店の赤電話にかけ、呼び出してもらってる。

ドラマではまだトヨエツはワープロ使ってるが、パソコンが普及したのは、WINDOWS’95が発売されたこの年からだ。

 

そしてもう一度この年起こった阪神大震災に話を戻すが、主演の常盤貴子は兵庫県西宮育ちだ。彼女は高校途中から関東に移ってるが、身内知り合い友人知人は兵庫・大阪に多々いただろう。心配だっただろう。気になっただろう。そして豊川悦司も大阪府の八尾出身だ。八尾の辺りは震災の影響はそれほどなかったところだが、やはり身内知り合い友人知人は兵庫・大阪に多々いただろう。

そんな兵庫と大阪出身の二人が、東京を舞台に演技をしているってちょっと不思議。

あ、東京行った時に、ドラマの聖地巡礼ってロケ地に行こうとしたんだが、東京の友達に「あれ上野公園よ」って言われ連れて行かれたのだが、どうも景色が違う。画面で見るのと実際は違うのかなぁと思って、また違う奴に聞いたら「上野とちゃうよ、井之頭やで」(大阪弁ではなかったと思うが)って。今ならこんなこともwikiやGoogleですぐわかる。便利な時代になったけど、人に聞くとか尋ねるってコミュニケーションは希薄になってしまったな。

 

ちなみに兵庫県は美人・可愛い子ぞろいだ。

不倫ブームと兵庫県女の結婚ブーム

でも書いたが、兵庫県は北川景子、藤原紀香、相武紗季、上野樹里、平愛梨、松下奈緒、戸田恵梨香、有村架純、松井玲奈、能年玲奈・・・。そして芦田愛菜ちゃん。

   

   

  

 

兵庫県、かなりの美人県である。

 

確かもうすぐ麻生祐未と同時くらいに生瀬勝久が出てくるはずだ。生瀬勝久も兵庫県西宮市出身だったな。

楽しみだ。


愛していると言ってくれ ハンデを正面から向き合い描いたドラマ

2020-06-07 20:07:36 | MUSIC/TV/MOVIE

愛していると言ってくれの再放送をやっている。

もう伝説と言っていいほどの名作ドラマである。

新型コロナウイルスの影響で撮影ができないから、4月期のドラマは軒並み途中で止まったり、最初かから放送しなかったり。各局バラエティなども総集編や特別編などと言って再編集したものを多々流してるみたいだ。

で、過去のドラマを放送してたりするんだが、普通はせいぜい「逃げ恥」とか「下町ロケット」とか数年前のものだが、この「愛していると言ってくれ」は1995年放送だから、もう25年前か。

 

1995年といえば1月に阪神淡路大震災があった年。震災を機にそれまでのバブル景気の名残が一気に飛んで、いろんな価値観が変わった年だ。

ボランティア(奉仕活動)というものが世間に浸透したのもこの阪神大震災からだ。それまでは「奉仕」とか「社会貢献」などというものは、一部の慈善活動家か篤志家がするものだった。偏見ではないよ。

実際、エチオピア飢餓救済のため、U.KのRock&Pops界スーパースターがBAND AIDとして集まった「Do They Know It's Christmas」を聞いても、アメリカのこれまた超売れっ子ミュージシャンが集まってUSA for Africaが「We Are The World」を歌ってても、海の向こうの“金も名声もあるミュージシャン”がやってる“慈善活動”って感じだった。

 

日本はその頃バブル景気を謳歌し、イカしたファッションで全身キメた男女が、アフターファイブにオッシャレ〜なレストランやBarで愛を語ってた時代だ。

それを誘導するかのように、オシャレな男女が、きらめく都会で恋や恋愛を謳歌するドラマ、俗に言われるトレンディドラマがヒットしてた。

君の瞳をタイホする!」「抱きしめたい!」「君の瞳に恋してる!」「愛しあってるかい!」・・・愛とか恋とかタイトルにつけときゃとりあえず見るだろう、あっ「」も忘れずになって感じだ。まさにバブル象徴のトレンディ会社、テレビ局と広告代理店の思惑そのまま丸出しである。

俺は当時流行ってたこのトレンディドラマってやつが苦手だった。自分とは無縁の世界。仕事柄お客様との会話(OLさんとかね)のためにビデオ録画して渋々見ていたが、見ないまま数週間分溜まってそのうちまた新しいトレンディが始まって上書きって事もザラだった。

 

この「愛していると言ってくれ」もタイトルに「愛」が付いているので、最初は勘違いして観ていなかった。お客様から次々と「いいドラマよ」「面白いよ」と絶賛され、挙句には「絶対見ないと後悔するよ」とまで言われたので3話目から見た。

ご存知の通りこのドラマは耳の聞こえない(口もきけない)画家の男(豊川悦司)と劇団で夢を追う女(常盤貴子)の切ないラブストーリーである。トレンディなファッションも、イカした会話もこのドラマにはない。そもそも会話は手話と唇の動きを読むだけだ。

しかも、ただ単に障害を持つ男と純粋な心を持った女の恋の話ではないのだ。いろんな社会問題やご時世ネタの細かい描写が、さりげなく入れている北川悦吏子さんの脚本がいい上に、常盤貴子と豊川悦司の演技がいい。さらにそこにドリカムの「LOVE LOVE LOVE」が重なって・・・。

「めちゃくちゃ面白いぞ」「続きを早く見たい(早く来週にならないかな)」って思ったドラマは久々だ。いや、その前に見過ごしてた1,2話を見なくては。

勧めてくれたお客様に頼んで、録画したビデオを貸してもらって見た。(もちろん爪は折ってあった)

 

バブルは終わったとか言いながらもまだまだ世間では有給取ってグアム旅行だ、ベイエリアでメッシー君とデートだって言ってた頃だ。映画「バブルでGO!」でも描かれてたが、TAXIなんて「一万円札持って手をあげてなきゃ止まってくれない」と言われた時代。

この「愛してると言ってくれ」でも常盤貴子が、豊川悦司の代わりに絵を画廊まで届けようとする際にタクシーを拾おうとするのだが、停まってくれないってシーンがある。常盤貴子の身なりが普通の安っぽい服だからだし、この頃のタクシーは「近距離はお断りだぃ」って殿様商売だったからな。

 

このドラマはそんなバブルの末期と胡散臭さ(画廊のブローカーとか)も描いているのだが、すごいのは、ハンデを持った人たちのことを正面から向き合って描いたドラマなのだ。

 

このドラマがきっかけで手話を習う人が増えたと思う。いやそれは、その前の酒井法子主演の「星の金貨」からかもしれない。

そしてその後の野島伸司脚本「未成年」で自閉症が描かれた。演じたのは当時まだジャニオタ以外では無名に近かった香取慎吾。その前の「沙粧妙子の事件簿」での演技と、この「未成年」での映画「レインマン」のダスティン・ホフマンを彷彿させるような素晴らしい演技に驚いた。

翌年には和久井映見が「ピュア」で知的障害者(サヴァン症候群)を演じた。

これらのドラマや阪神大震災の影響で、ボランティア・慈善行為は裕福な人がするものではなく、普通の一般人がしてもいいんだって変わっていった。ハンデを背負った人や障害者に対する偏見の問題も含め、困った時には手を差し伸べる事に躊躇しなくて良くなった。「偽善者」と罵られる事もなくなった。(いや、今でも「売名行為」とかケチつける奴はいるけどな)

 

今では信じられないかもしれないけど、当時はそれほどまで偏見あったのよ。

ハンデがある人を見ると見て見ぬ振りするか、蔑んだ目、哀れんだ目でみるか。

ドラマの中で豊川悦司が「僕はかわいそうじゃない」「助けて欲しいと思っていない」と、常盤貴子を突き放すシーンがある。蔑みや哀れみならごめんだと。そんな人は今まで何人もいたと。

 

俺はガキの頃から親に「困ってる人を見たら助けてあげなさい、それが人として当たり前のことです」と言われて育ったので、道で困ってる人を見たら声かけたり、車椅子を押すの手伝ったりするよ。重い荷物持って階段登ってるばあさんの荷物持ってあげたりは平気で昔からする。普段はこのブログでも「じじぃ」とか「ババア」とか罵ってるが、困ってる人は別だ。

まぁ声をかけても、当時ヤンキーの身なりの俺(今は上下黒ずくめにサングラス)の姿に戸惑い、「いいです いいです」(なぜか二度言う)って断られたりするんだけどね。

ツレには「何してんの?」と不思議がられたり、「らしくない」とか「いいカッコしい」とか言われるが構いはしないのだ。照れ隠しに「遺産家かもしれんやろ?」とか「偽善行為やから」とか言って照れ隠しするけどね。

 

でも俺は当時の慈善活動してる人が苦手だった。俺は困ってる人、ハンデのある人を「可哀想」扱いにしたりする奴が嫌いだ。「上から目線」丸出しで「私たち健常者が、障害者を助けてあげなくては」などという奴が大嫌いだったのだ。

「障害を持って生まれたのにこんなに頑張ってます」とか「ハンデを乗り越えてなんちゃら」ってなのも嫌い。24時間テレビも嫌いだし、障害者は心が綺麗なんですって過剰演出された番組なんかも嫌い。

困ってる人を手伝いはするけれど、そこに感情はあまりない。哀れんだりするのは嫌だし、ましてや「大変ねぇ」「頑張ってね」とか言う気もない。

 

だから以前、佐村河内とかいうアーティストが、耳が聞こえないのは嘘で実は聞こえてたって騒がれた事件も「こいつら何騒いでんだ?」ってバカにしてた。どうせ騒いでる人は、上から目線で「耳が聞こえないのにこんな曲作れるなんて」って思ってた人たちだろう。だからゴーストライターが書いてたなんて「騙されたあああ」って。

フィギュアスケートの高橋大輔が、この事件発覚後に慌てて使用曲(HIROSHIMAだったかな?)を外した時は、なんじゃこいつって嘲笑してしまったよ。曲が良いと思ってたから使用曲にしたんじゃなかったのねってね。

考えてもみろよ。いい曲に健常者作曲とか障害者作曲って関係ないだろ。

レイ・チャールズやスティービー・ワンダーの曲は、彼らが盲目だからすごいのか?もし実は目が見えてたら「騙されたって」騒ぐのか。彼らがハンデ持った人だからいい曲だと思ってるのか?

そりゃ「べートヴェンは耳が聞こえなくなってからも変わらずすごい交響曲を書いてた」とはちょっと違うかもしれないが、辻井伸行が目が見えなかろうが耳が聞こえなかろうがいい曲はいい曲で、そうでもない曲はそうでもないだろ。ただそれだけだ。「目が見えないのに」ではない。

 

こういうこと言うと「ハンデがある人は健常者よりも何倍もの努力や修練が必要なんだ」と言う人がいる。そりゃそうだ。それは並大抵ではないだろう。

だから手伝えるところは手伝う。でも、求めてないのに手を差し伸べることはしない。そんな余裕もないし驕りたくもない。「素晴らしいメロディ」とか「いい絵だ」にハンデは関係ないだろ?それこそ目に見えてるものに惑わされてるだけだろ。

「愛していると言ってくれ」でも、常盤貴子がまだ豊川悦司が耳が聞こえないとか口がきけないって知る前に書いてる絵を「いい絵ね」と褒めたから絵をあげたんだ。

 

デビューしたての矢田亜希子が豊川悦司の血が繋がらない妹役で出てるのだが、彼女が「興味本位で兄に近づくな」と常盤貴子に言うシーンがる。「今までそんな人に」とか「そんな人のせいで兄はボロボロになった」とか。セリフは棒読みに近いが、なかなか考えさせられる言葉である。

父親役の橋爪功さんも「お前がこうなってなかったら、かあさんは出て行かなかったかも」と複雑な心境を吐露する。

いろいろなところに、それぞれハンデを持った人への心情が余すことなく描かれている。ハンデを背負った人に手を差し伸べましょうねなんて綺麗事をこのドラマは描かない。耳が聞こえない、口がきけないけど心は純粋なのだって主人公を美化して描くこともなく、世の中は障害者に対して理不尽だと責めるように描かれてるわけでもない。

 

そこにあるのは「葛藤」。

 

どう接したらいいのか、どうするべきなのか、どう考えるべきなのか。

まだまだ、腫れ物を触るみたいに接したり、透明人間のように見えないふりしたり気づかないふりしたりしてた時代に、よくもまぁこんな素晴らしいドラマを作ったもんだ。

 

常盤貴子はその後、北川悦吏子さん脚本の「ビューティフルライフ」では、難病によって車椅子での生活をする女を見事に演じた。美容師を演じた木村拓哉さんのおかげで翌年から美容学校の入学希望者がめちゃ増えたこの大ヒットドラマで見せた、常盤貴子のハンデを背負った演技はかなり素晴らしい。(ちなみに常盤貴子は「みにくいアヒルの子」では美容師役だ)

このドラマの頃(2000年)は、もうボランティアとか手助けは一般的になってきてたが、まだまだバリアーフリーってのは進んでなかった。段差や階段が多いのよね日本て。

それから20年経った今、最近はようやくバリアフリーが浸透して、道路や建物なんかでも段差がなくなってきたけど、それでもまだ郊外に行くと整備されてなかったり、不便だったりする。議員さんや役所の人は何ヶ月に一回は車椅子で1日過ごしてみたらいいのにねって思うよ。

 

ただ、昨年11月に池袋の西武百貨店でワインを試飲した人が、二杯目を飲もうとしたら店員に断られたことが騒ぎになった事件はちょっと考えさせられる。

この男はカナダの自称料理研究家だそうだが、損害賠償で西武百貨店を訴えた。西武百貨店側は2016年にワインを試飲した車椅子利用者が他の客の足を引く事件があり、以降車椅子利用者には酒類提供をしない方針にしてたそうだ。

このカナダ人は「酔って他の客に迷惑かけてないと抗議」(でも酔っ払いもそう言うんだ)し、店側も現在は事故の可能性など説明後に酒類提供しているそうだが、170万円の賠償請求をしたそうだ。ワインが飲めなかったくらいでなんで170万円もの損害を被ったと言えるのかわからんが、もっと根本的なことを忘れてる。それとも知らないのか。

車椅子は「車両」である。

自転車でも酒飲んで運転したら飲酒運転になるように、車椅子でも飲酒運転になる。

はっきり言ってこんな奴が一番迷惑である。こんな人のおかげでまだまだ偏見が続く。「障害者だからってわがまま言うな」って。おとなしくしてろと。

 

健常者と同じように接してくれ、偏見の目では見ないでくれ、蔑み哀れみはごめんだ。

もちろんそれはわかる。

俺はこのブログでも何度か書いてるが、男女平等!ってことさら騒ぐ奴が嫌いだし、LGBTに権利をと騒ぐ奴も嫌いだ。偏見や差別はしないが、特別視することも意味なく優先する気もない。

 

よく「海外では」と、海外ではいかに優れてるかを唱える人がいるが(出羽守って呼ぶのね)、アメリカという国は障害者やハンデを持った人に対しての互助精神、慈善活動などが成り立っている。

テーマパークでもハンデキャッパーは優先入場だし、それを咎めたり羨む人もいない。大型スーパーマーケットなどの駐車場でも入り口近くは全て障害者専用だ。路面に車椅子マークなど書いてなくともだ。

俺はL.A.で知らずに「ここ空いてるやん」って車停めたら、同乗者に「店から出てくるときに包帯巻いてなきゃいけないよ」って言われたことがある。それが「ここに停めるなら『健常者のくせに停めた』って言われないために怪我人のふりしなきゃダメだよ」ってジョークのように諭されたとわかった時は赤顏の思いだった。

バスでも、老人やハンデキャッパーが降りる時は乗客みんなが手伝うし、ドアも開けてあげたりする。たとえそれがラジカセを肩に担いだTATOOバリバリのラッパーみたいな奴でも普通に手助けしてる。

 

ベトナム戦争で傷痍軍人が増えたという背景があったり、貧富の差が激しいとかもあるんだろうけど、社会全体でボランティアが当たり前のように存在してる。

不思議なことにこんな慈善活動、奉仕精神が浸透している国で、未だに黒人差別で悲しい事件が起こるのが不思議だ。日本人にはまだまだ理解できない根強い奴隷制時代からの有色人種差別が残ってるのかもしれないが、それについては今後また書こう。

 

とにかく愛していると言ってくれ。続きをぜひ見なくっちゃ。

エンディング(結末)はわかってるのにね。

普段は一度見たドラマを再度見たり、同じ映画を繰り返し見たりなんてしないのだが、このドラマだけはぜひ見なくっちゃ。

麻生祐未が登場してきて、余裕の手話をみせる回はまだか。

楽しみだ。

 


清野菜名と生田斗真が結婚

2020-06-05 23:15:27 | MUSIC/TV/MOVIE

いやぁ、驚いた。

清野菜名と生田斗真が結婚したって。

新型コロナのせいでなんか暗いニュースばっかりだから、久々の明るい話題だな。「さてはソーシャル・ディスタンス守らずに濃密接触していたな」なんて野暮なことは言いっこ無しだ。

 

清野菜名については、つい先日の「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」や「やすらぎの郷」「やすらぎの刻〜道」放送中の際にもだいぶ書いたが、俺はこの女優が大好きである。

アクションがここまでできる女優は少ない。そりゃ、綾瀬はるかとか、武田梨奈とか、他にもいろいろアクションこなす女優はいるけど、「うわぁやるなぁ」ってつい画面に見入ってしまうというか見とれてしまうアクションができる女優は少ない。

 

二人の馴れ初めでもある「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」は当然今ネットでまた話題になってるだろうけど、この時のアクションはまさにそれ。第9話(ラス前の回)の「なんでわかっちゃうかなぁ〜」からの生田斗真とのいきなり始まるバトルは、“見とれて”しまうアクションだった。

ウロボロスは副音声で「ウラバラス」ってのもやってて、そこで小栗旬やムロツヨシ、生田斗真らが何やかんやと喋ってるのだが、このアクションを含め清野菜名をベタ誉めしてた。

「(清野が)アクションができるということで、急遽このバトルシーンを入れることになった」「これスタントじゃなく実際に(清野が)やってるんだよ」、アクション以外にも「可愛いよね」「彼女は勉強家だよ」「肌が綺麗だ」などと言ってた気がする。

ウロボロスならぬウロオボエ(うろ覚え)だから違ったらごめん。

ってことはこの頃から二人は付き合っていたのか?

 

俺はこのウロボロスの原作漫画が好きで全巻持っているが、ドラマのDVDセットは持っていない。この機会に買おうかな。

「ほんまこのエグイ描写がある漫画を実写化できるの?」との不安を吹き飛ばす出演陣の演技と演出。実写化ドラマ満足度ベスト10に余裕で入るドラマだ。

主演の生田斗真と小栗旬、上野樹里、そして広末涼子。吉田鋼太郎と吉田羊のW吉田もムロツヨシもね。滝藤賢一はちょっと原作のイメージと違ったが許容範囲。武田久美子の任侠姿も妖艶也。

このウロボロスは、孤児院(児童養護施設)を利用した臓器密売組織に警察組織上層部が絡んでる。その秘密保持のために敬愛する広末涼子先生を殺した金時計の男を二人が探してるってドラマだ。

キーマンである那智聡介役(行方不明の妹を探してる男/二人の幼馴染)を誰がやるのかなかなか発表されなかったのでヤキモキしてたら第7話で、いきなり原作イメージ通りのロン毛の男が登場。それが綾野剛だと認識できるまでかなり時間がかかったよ。

 

清野菜名は警察上層部から内密に生田斗真たちの行動を見張るように指示されてる田村小夏役。

で、9話で生田斗真と戦うのだけど、これがまぁホント、すごいかっこいいアクションなんだよ。バトルのラスト、拳銃で自殺しようとするんだけど綾野剛に制止され、「君(清野菜名)の心臓は、探してた妹の心臓が移植されてるんだ」と知らされるシーンはかなり泣ける。

ハードアクションの後に泣かせるのは卑怯だ。しかも、原作漫画が終了していないうちのドラマ化だったからラストも原作と全く違うのだが、最終回も泣けるのだ。ぜひ、この機会に観てくれ。

おっといけない、長々とウロボロスの話を書いてしまった。

 

清野菜名はアクションだけではない。演技もいいのだ。

前クールの「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」では横浜流星とともにアクションも凄かったけど、双子の人格と変身後のパンダを見事に演じ分け、一人2.5役〜4役やってた。視聴者側が「これ、今どれだ?」って大変になる。

 

キャスト平均年齢何歳ってくらい高齢役者総出演の「やすらぎの郷」では、石坂浩二が昔不倫した女優役と、脚本家の卵役の一人2役。「やすらぎの刻〜道」では、道編で風間俊介の妻になる役と、次女の娘役を見事に演じきった。故・八千草薫さんに気にいられ、和服を形見分けで頂戴したらしい。

「今日から俺は!!」では、賀来賢人の彼女(?)役。父の佐藤二朗(パンダでも共演)がやってる合気道道場の娘だから、かなり喧嘩も強い役なので、アクションシーンも多い。往年の聖子ちゃんカットが可愛い。

橋本環奈、賀来賢人、磯村隼人などに比べ、まだ福田組のぶっ飛び演出にイマイチついていけてない感満載だが、それもまた良し。

 

「素敵な選TAXI」。バカリズム脚本・竹野内豊主演の傑作ドラマだが、実はリアルタイムで見てた時は清野菜名に全然気づいていなかった。再放送を見て「うわっ、出てたんだ」と。竹野内行きつけの喫茶店のウエイトレス役。出番が少ない・・・。

安田顕、小西真奈美、木村文乃、勝地涼、仲村トオル、吉田羊、栗山千明・・・毎回豪華なゲストが出るドラマ。第7話は、貫地谷しほり演ずる元レディス暴走族「クロワッサン」初代総長が、それを隠して付き合ってる彼氏と実家に結婚の報告(挨拶)に行く話なのだが、竹野内豊が地元ヤンキー(クロワッサン)に絡まれてるところを助けるのが清野菜名。なんと彼女も元ヤンでクロワッサン7代目総長だったというオチ。ここで唯一彼女のアクションが観れる。

 

生田斗真は演技うまいよね。

最初に彼を見たのは(もちろんちょこっとはそれまでも知ってるよ、ちゃんと見たのはって意味ね)「花盛りの君たちへ〜イケメンパラダイス」。堀北真希版の方ね。あっ、今思い出したけど、小栗旬もこのドラマ出てるよね。ってことはこの頃から共演してたんだ。

 

そしてつい昨年末クールの「俺の話は長い」。

いやぁ、面白かった。毎回30分2本立てという画期的な放送に、ニートの苦悩と言い訳の数々、そしてホロリとさせるものがギュっと詰め込まれたドラマなのだよ。

コーヒーが好きで起業したが失敗し、今は原田美枝子がやってる喫茶店が併設された実家で安息の日々を過ごしてる生田斗真。そこへ姉・小池栄子が、前夫との娘・清原果耶と、現在の夫・安田顕を連れて「家の改装期間の間、実家(ここ)に住ませてくれ」とやってきて・・・って話なんだが、これ、かなり脚本がいいのだ。

元バンドマンで、連れ子の清原果耶に気ばかり使ってる安田顕。彼と生田斗真がコタツの上で即興ライブをやるシーンが最高だ。

そして誰も言わないだろうから私が言うとばかり、生田斗真に耳の痛いことばかり言う小池栄子や、それを優しく見守る原田美枝子。行きつけのバーのオーナーで、生田斗真を気にいって居候さす倉科カナ。役者がみんないい。

特に清原果耶、彼女は天才かな?

表情、間の取り方、セリフのトーン、久々にすごい逸材を見た。生田斗真との共演が彼女をより上のギアへ昇華させたのかな。

 

そして「アメリカに負けなかった男〜バカヤロー総理 吉田茂〜」で白洲次郎を演じたのだが、これが全っかっこいいのである。

吉田茂総理を笑福亭鶴瓶が演じたのだが、見かけや風貌はすごい雰囲気出てる。だが、下手くそな東京弁がもうダメ。気になって気になってしょうがない。せっかく史実に忠実で、いい脚本、豪華キャストなんだから、いっその事、大阪弁でさせたらよかったのになぁ。

イギリスの生地問屋街セヴィル・ロウで唯一日本人で型紙があると言われ、マッカーサーにも一歩も引かなかったと言われる男、白洲次郎のダンディズムを余すことなく演じてた生田斗真。白のスーツとソフト帽(ボルサリーノ)がこれほど似合う現代人は稀有だ。

日本の政治家は吉田茂の魂(スピリット)と白洲次郎の男気(ダンディズム)を継承してほしいもんだとつくづく思わせるドラマ。

 

さぁ、そんなニートから戦後を駆け抜けたダンデイな政治家、ヤクザ組織にモグラ(潜入捜査官)として入るチンピラまで多岐に演じ分ける生田斗真と、ハードなアクションもこなせて、いろいろな役を演じれる清野菜名。

この結婚を祝わないやつはいないだろう。(熱狂的な推しは除く)

新型コロナが落ち着いたら二人でさっさと日本抜け出して、ハリウッドでデビューしてください。

お幸せにね。

 

 

 


最後のアイドル サイボーグ渡辺麻友

2020-06-01 23:16:26 | MUSIC/TV/MOVIE

元AKB48の渡辺麻友が芸能界を引退するらしい。

そういや最近見なかったな。とは言ってもこの新型コロナ騒動で芸能界エンタメ業界はもう無茶苦茶で、誰がどうなってるのかわからん。4月クールのテレビドラマは数回で延期になったり、一度もまだ放送していないかだし、バラエティ番組はだって過去映像を編集した総集編ってパターンが多い。

そんないつもと違う状況だから、AKBグループ卒業生がどうなってるのかなんて、よほどのファンや推しでなければなかなか追えてないのではないかな。あくまでも俺の主観だが。

前田敦子は結婚して子供ができたところまでは知ってるが、最近何してんだろ。ってくらいだ。

大島優子は海外から戻ってきてNHK朝ドラかなんかでてたみたいだが、その後は何してんだろ?

高橋みなみや篠田麻里子の結婚組はどうなった?川栄李奈は?板野友美は?小嶋陽菜は?島崎遥香は?

コンスタンスに変わらずメディアに出てるのは指原莉乃くらいだ。彼女は根強いなぁ。

渡辺麻友、最近とんと見ていなかったなぁ。

 

俺はSKE48松井珠理奈推しだったから、他のAKBグループのメンバーはなんとなく知ってるよくらいだが、まゆゆは結構好きだった。

だって、正真正銘のアイドルだもの、渡辺麻友って。

 

まず髪型。

ツインテール時代のまゆゆの前髪へのこだわりはすごかった。まだAKB48がそろそろお茶の間に広まったかなって頃の歌番組(Mステだった気がする)で、なんかの話の拍子にまゆゆの前髪の話になった。その際に誰かがふざけて(盛り上げようとして)前髪に触ろうとした時にマジギレしてたのが印象的。しかもその数秒後には平然とアイドル顔に戻ってたのを見て、実はこの子がサイボーグって噂は本当じゃないかと。

 

そして恋愛スキャンダル一切なしの純潔アイドル。

全く異性の影を感じさせない女性アイドルは稀有だ。しかも可愛い系アイドルというのはもっと男ウケする仕草をしたり、声を出す(まぁ偏見だが)もんだ。しかし、まゆゆは全くそんなことをしないし、そんなそぶりも見せない。

それどころか、かなりの潔癖である。

まだまゆゆがグループ在籍中に、メンバーの中でファンとだったか友達だったか、男と仲良くなって週刊誌にすっぱ抜かれ謹慎した子が発生した時があった。

その子(またはそのような行為)についてインタビューされた時、かなり本気で怒ってた。そしてそのメンバを本気で嫌ってた。罵ってたかもしれん。アイドルならアイドルに徹しろと、彼女のプロ精神がかい見える。もはや美学でさえある。

 

「マジすか学園」というAKBグループ総出演のヤンキードラマがあった。

まぁこのドラマ、前説でもわざわざ表示されてるが、笑えるくらい学芸会レベルと棒読みセリフのオンパレードのドラマなんだが、渡辺麻友は「ネズミ」という役をやっていた。シーズン2,そしてシーズン3では松井珠理奈の「センター」と二人で主役だった。

このネズミが名前のごとく姑息なのだ。卑怯でずるいのだ。しかし、渡辺麻友に似合っていたのだ。勘違いしないでほしい、別にまゆゆが姑息な女だとは思ってるわけじゃないぞ。策を練り、裏から手を回し、卑怯な真似をする、そんな計算ずくめの女の役「ネズミ」がまゆゆにハマってたと言ってるだけだ。まゆゆファン、そこは誤解しないようにね(怒らすと怖そうだからね)。

 

まゆゆは2014年のAKB総選挙で念願のトップになってから、2017年にグループ卒業。まぁ、デビューからそこら辺の流れは、今後各メディアがこぞって流すだろうからそちらを見てくれ。

渡辺麻友は残念なことに、ドラマに出るたびに爆死してしまってた。

在籍中の「戦う!書店ガール」も散々な数字だった。卒業後一発目の「いつかこの雨がやむ日まで」もひどかった。ドラマには向いてないのかもしれん。

テレビや映画ではなく、ミュージカルや演劇向きなのかな。宝塚(歌劇)好きだったみたいだし。

バラエティ向きでもないしなぁ。司会業(そういや中居くんと歌番組かなんかやってなかったっけ)もなんか違うなぁって違和感あった。

彼女もまた、多くのAKBグループ卒業生のように、「(在籍中)あれだけ人気あったのに・・・」パターンに陥ってしまった。グループ在籍中は特出して輝いていたのに、その他大勢の芸能界の中に入ってしまうと目立たない、その他大勢に埋もれてしまうパターンね。

 

渡辺麻友は頭がいい

でも以前書いたが、彼女はかなり頭がいい。頭の回転が速いうえに知識量も豊富だ。しかし、彼女はそれをひけらかそうとしなかった。多分、クイズ番組のレギュラーになっても十分通用するくらいの知識量を持っているのに、それを表に出しはしない。かといっておバカキャラを気取るような真似もしなかった。

サブカルチャー、2次元、2.5次元の世界もかなり詳しそうだが、それを売りにすることもない。「何々にハマってるんです〜」なんて軽々しく表に打ち出すこともしなかった。

あくまでもアイドル。正攻法のアイドル一本勝負だった。

 

そんな彼女にとって、ソロになってからの芸能界は住みづらい世界だったのかもしれない。

今回事務所(プロダクション尾木/かなり大手だよ)の発表では、「健康上の理由で芸能活動を続けていくことが難しい」とのこと。

彼女なりに、芸能界続けていくことに限界や疑問を考えてたのかもしれない。AKB48でアイドルを貫き等した達成感と喪失感。ただでさえ浮き沈みの激しい世界での席(枠)の取り合い。

それにこの新型コロナによる延期や中止による先行きの見通せない不安。いろんなことが重なってし合ったのだろう。

たけしや大御所タレントでさえ「きついわぁ」「鬱になりそうだ」と言ってるくらいだ。肉体的にも精神的に疲れてたのなら、このコロナロング休暇で「もう辞めちゃおうか」ってなっても不思議ではない。

会社員がゴールデンウィークの長期休暇のあと辞めちゃう人が多いのも(5月病ってやつね)、やっぱり休んでるといらんこと考える時間ができちゃうからだろな。

 

そう考えると渡辺麻友は、柏木由紀のように辞めないで、AKB48にいてアイドルやっていた方が良かったのではないかな。今更ではあるけどね。

新庄のように現役復帰じゃないが、AKBグループでの復帰ってのはダメなのか?

まぁ、外野があれこれ言っても仕方がない。本人が決めたことだ。

ゆっくり休めばいいよ。

お疲れさま。

彼女こそ、最後のアイドルだった。それだけは間違いない。

 

 

ちなみに2017年にAKB48グループを卒業した13期生・梅田綾乃(現:清水綾乃)も、6月1日付(5月31日付?)で芸能界を引退することを発表した。まゆゆと同じ日にかぶってしまったのは偶然なのかな。

あとw-inds.の緒方も心身症で脱退した。

芸能界、なんか病んでるのか・・・?


なんてったってアイドルな小泉今日子 KYON2はタフだ

2020-05-28 22:28:46 | MUSIC/TV/MOVIE

小泉今日子が「#さよなら安倍総理」とハッシュタグをつけてツイートした。

東京高検の黒川検事長が、コロナ禍のさなかに新聞記者と賭け麻雀してた問題について言及。

小泉今日子は先日も「#検察庁法改正法案に反対します」というハッシュタグツイートをして話題になったから、今回はその続編ってところか。

 

どこの誰かわからん人が始めた「#検察庁法改正法案に抗議します」ハッシュタグツイートなんてどうでもいいし、以前も書いたが芸能人が政治的な発言(ツイート)しても何も問題ないと思ってるが、何かと騒がしい。

メディア・マスコミはこぞって「小泉今日子も」とか「キョンキョンも」とか、やたらと騒いでる。今回のことは他にも浅野忠信や宮本亜門、水原希子、井浦新なども同調(便乗?)してるのにだ。

その裏は、「キョンキョン(でさえ)」なのか「(不倫騒動を棚に上げて)キョンキョンが」なのかよくわからんが、とにかく小泉今日子を取り上げたがる。

 

小泉今日子。

今の若い人は「あぁ元アイドルね」って感じだろう。マスコミ・メディアも元アイドルで女優、そして豊原功補と禁断の愛をした女ねって扱いだ。

 

しかし、この小泉今日子、相当タフな女である。

山口百恵の結婚〜引退に伴い、ポスト百恵の座を狙うアイドル群雄割拠の戦国時代に突入した1980年

松田聖子と中森明菜という超2大アイドル全盛期に、ダークホースのような存在で、自分のスタイルを確立し、したたかに生き抜いた女、それが小泉今日子、自称コイズミ、通称キョンキョンである。

 

そもそもアイドルで自分のことをコイズミ」と呼んだり、ファンやマスコミには「キョンキョン(記載はKYON2)」とニックネームで呼ばせたりするのは当時小泉今日子くらいなものである。

普通はオカダナナ、オオバクミコなどフルネーム、そして名前で聖子ちゃん、ミーちゃん、ランちゃん、と「ちゃん」付けかされるかだ。ニックネームはジュリー(沢田研二)やショーケン(萩原健一)、女性ではチーター(水前寺清子)くらいである。キョンキョン以降はノリピー(酒井法子)までほぼいない(いるのはいるが一般的に浸透していない)。

 

花の82年組とのちに呼ばれる黄金世代にデビューした彼女。

同期は英語ペラペラのバイリンガル・早見優、自分で書いた本の内容聞かれて「まだ読んで無いから分からない」と答える天然・松本伊代、ドジでのろまなカメな悲愴感漂う堀ちえみ、のちに梨園の女になる三田寛子、のちにこれまた同期の寿司くいねぇ・シブがき隊の薬丸くんと結婚する石川秀美。そして一歩先にスター街道まっしぐらの聖子を追随する少女A・中森明菜という黄金メンバーである。

 

小泉今日子のデビュー曲は「私の16才」。今では多分知る人ぞ知る曲だろう。俺は1フレーズも思い出せん。

小泉今日子ははっきり言って歌が下手だ。

声が出てないとかリズムが合ってない方じゃなく、音程がちゃんと取れてない方の音痴ね。

音痴アイドル先駆者に天地真理と浅田美代子がいたことがあった。

しかし、山口百恵・桜田淳子・森昌子のなんとかトリオやキャンディーズ、ピンクレディなどが出てきてから、「アイドルだからって歌が下手でもかわいければいい」時代はすでに終わってた。

本来歌手で歌が下手、しかもアイドルでは致命的である。

しかし、ラッキーなことにコイズミの時代には田原俊彦という、ルックスとスタイルが良くダンスは上手いが歌はめっちゃ下手という男性アイドルがいたのだ。ついでに言えば同期でも中森明菜以外は大して歌は上手くないけどさ。

 

小泉今日子は「まっ赤な女の子」という郷ひろみ路線?って感じの曲からちょっと売れ始めた記憶がある。多分俺が知ったのもこの頃だ。髪型も当時はやりの聖子ちゃんカット(レイヤーカット/タマホームのCMで今田美桜ちゃんがしてるやつね)だったが、よく覚えていない。

そう、小泉今日子はデビューからしばらくはまだキャラ立てが確立されていなかったのだ。

当時のアイドルといえば百恵や淳子の「学生とアイドル両立しています」派(山口百恵がさだまさし作の「秋桜/コスモス」を歌った時まだ17歳だったから驚きだ)か、石野真子、榊原郁恵、河合奈保子と続くグラマラスボディ(通称ボイン=死語)派かだ。

80年代に入り、嘘泣きがバレてもぶりっ子と言われても、それを逆に代名詞にしてしまい歌唱力とフリフリのドレスでアイドル路線王道勝負の松田聖子。少女Aからツッパリ路線と意味深な歌詞で山口百恵路線を継承し、ポップアーティストから曲を提供してもらってた妖艶な中森明菜。

 

この二人を筆頭に比べても、他の82年組同期と比べても、コイズミは別に特出してキャラクターが抜き出てたわけでもない。

 

しかし「渚のはいから人魚」あたりから彼女は一気にブレイクする。

当時のアイドルの代名詞だった聖子ちゃんカット(パーマ&レイヤーカット)をバッサリ切ってショートカットにして登場。可愛いとかナイスバディとか、そういったいかにもアイドルって武器に背を向けて、ボーイッシュを通り越してさらに刈り上げという、もはや自暴自棄か?ってなくらいの変わりようで現れた。

 

ハイカラって言葉自体が当時すでに死語に近かったはずだし、さらにそれに渚と人魚を加えたタイトルの意味も全く不明だが「キュートなヒップにズッコン・バッコン」と替え歌されるほど売れた。

 

そして「迷宮のアンドローラ」。

このMVがすごく良かったのよ。俺もこれで一気に好きになってしまった。歌が下手?そんなものはヴィジュアルとアートとポップでこれが時代だともみくちゃにしてごまかしてしまえって、当時のバブルにはびこってた自称CITY派広告代理店の思惑にハマったように、コイズミはこの後、ポップアイコンとしてアーティスト化していく。

そのあと「ヤマトナデシコ七変化」とか「常夏娘」とか、POPEYEとかHotDogPressとか読んでる男をターゲットにメロメロにするのだが、驚いたのはある雑誌で、ヌードで魚拓(人拓)を撮ったり、黒塗りでグラビアしたりしたこと。ほんま「時代は俺たちが作るぜ〜」といきってた広告代理店が我先にと起用したがるポップアイコンになった。当時はアイドルがアーティストと呼ばれることはほとんど皆無の時代だ。

 

そして「なんてったってアイドル」の登場である。

せっかくポップアイコンとしてアーティスト路線で行くのか?となってきたところにこれだ。

アイドルが自分で「私はアイドルだ」と宣言する。「I am IDOL」当時、タブーのように暗黙の了承だったこの言葉をノリノリBEAT POPに乗せて宣言されたら、もう他のアイドルは勝てっこない。相手はなんてったってアイドルだからな。仕掛け人は秋元康(作曲は筒美京平)。

 

じゃぁやっぱりアイドル全開でいくのかと思えば、次に秋元康・筒美京平コンビが手がけたのは「夜明けのMEW」というミディアムテンポのバラード。ノリノリでアイドル全開!って仕掛けておきながら、歌唱力の求められるバラードをあえてぶつけるとは、なんという冒険。

 

そしてさらに究極のロッカバラードが登場。

「木枯らしに抱かれて」

アルフィーの高見沢俊彦が手がけたこの曲は売れた。歌詞もいいしメロディも切なく悲しくて良い。当然女子にカラオケで歌われた。聖子や明菜の曲と違ってキョンキョンの曲は音域があまり広くないから誰でも歌いやすいという利点もあるのだがね。

 

松田聖子はユーミン(呉田軽穂)や松本隆と組んでいくつものヒット曲、名曲を生み出してたが、キョンキョンも松本隆と組んで「魔女」や「水のルージュ」というミディアムバラードを歌ってる。大瀧詠一とも組んで「怪盗ルビィ」(歌詞は和田誠さん)も歌う。

小泉今日子は歌謡界を、もう好き勝手、したい放題、縦横無尽に飛び回ってた。

 

トドメを刺すように「学園天国」を出す。

あえてここでフィンガー5の誰もが知ってるヒット曲をカバーする意味がわからんが、売れに売れた。ヨッちゃん(野村義男)の ギターも良かった。そしてこの曲は現在学生吹奏楽の定番曲になっている。

 

「あなたに会えてよかった」(1991年)

これがまた良い曲なんだわ。作詞は小泉今日子、作曲は当時サザンオールスターズのプロデュースをしてた小林武史。この曲の大ヒットの後、Mr,Childrenのプロデュースをするのだが、当時はまだ知る人ぞしる人だった。

山崎まさよしがこの曲のカバーを歌っているのだが、そちらもかなり良いよ。

この曲は確か150万枚くらい売れたのではなかったかな。

松田聖子や中森明菜もヒット曲は多々あり、当時は誰もが口ずさめるほど売れてて「ヒット曲一体何曲あんねん」ってくらいの聖子&明菜より、実はミリオンセラーは小泉今日子の方が先なのだ。

松田聖子は1996年に出した「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」が初めてミリオンセラーになったのだからね。

意外だけど、明菜はミリオン曲無いのだ。山口百恵も沢田研二も、あの女王・美空ひばりだって無いのだ。

つまり、この曲で小泉今日子は女性アイドルの頂点に君臨したと言っても過言ではないのだ。

 

そりゃ、EPの時代からCDに変わった時だったってのもあるだろうし、テレビドラマの主題歌、CMとタイアップしたら売れてミリオンっていうパターンができたのも、この1990年くらいからだけどさ。

確かこの「あなたに会えてよかった」もTV「パパとなっちゃん」の主題歌だったはずだし、KYON2のもう一つのミリオン曲「優しい雨」(1993年)もTV主題歌だった気がする。

でも、タイアップ曲が売れるっていうのなら、当時のタイアップ曲が全てミリオンだったかって言ったらそうでもないからね。やっぱ曲がいいから売れたんだと思うよ。

 

小泉今日子には女優という肩書きもある。

前出のドラマの他に数々のドラマ、映画に出演してる。古くは「あんみつ姫」、陣内孝則主演の「愛しあってるかい」など多数。近年ではスーパーサラリーマン左江内氏で演じた、家事放棄した鬼嫁役は上手かったな。

ただ、「踊る大捜査線 THE MOVIE」での猟奇殺人犯役は世間では評価高いけど俺はちょっと「・・・」なのけどね。レクター博士のパクリみたいな演出がね。

でも、アイドルって枠を超えての演技の幅はすごいと思う。

 

そして小泉今日子の功績がもう一つある。

それは芸能人同士の結婚を変えたことだ。

それまで芸能人同士の結婚といえば、多数の報道陣の前で幸せの報告。馴れ初めだの子供は何人欲しいだのおきまりのインタビュー、そしてダイヤ何カラットの婚約指輪はめた指を前にかざして二人でニッコリ笑ったところをフラッシュバシャバシャ。そして挙式はいつですーって感じが定番だった。

しかし小泉今日子、永瀬正敏との結婚発表記者会見では指輪無し。ダイヤとかプラチナどころか控え室で飲んだ缶ジュースのか?って感じのプルトップリングをはめていた。

それだけじゃない。大々的な結婚式もしないと言い切った。

それまで芸能人(しかも二人とも有名)なら、赤坂プリンスで招待客も歌手俳優著名人数百人、報道陣や記者多数、テレビ中継が入り視聴率の稼げるドル箱コンテンツだった。それが芸能人同士(特に大物ビックカップル)の結婚式って業界の暗黙のルールだったのだが、小泉&永瀬はやらないと言い切った。よく事務所が許したなぁ。

これで生まれた言葉が「ジミ婚」だ。

スモーク焚いてゴンドラから降りて、レーザー飛び交い、お色直し何回すんねんって感じの大物芸能人同士の派手婚は、コイズミ以降一気に廃った。バブルが崩壊したってのもあるんだろうけどさ、その後テレビ中継された芸能人の結婚式って、野口五郎と三井ゆり、陣内智則と藤原紀香くらいではないかね。

 

神田正輝との結婚はまだ良かったが、その後のジェフとか歯科ナンチャラとの浮世でどんどん沈んで行った松田聖子。

近藤真彦との恋愛がもめて、リストカットしただの睡眠薬飲んだの暗いイメージがついて、どんどん闇に落ちていってしまった中森明菜。

二人とも恋愛や結婚の絡みで人気に陰りが出てしまい、芸能界の表舞台から消えていった。

しかし、キョンキョンは、結婚しようが離婚しようが、そんなの関係ないぜってな感じで未だに表舞台にいる。

永瀬正敏とは10年足らずで離婚したのだが、西原理恵子さんの「毎日かあさん」実写版映画で平気で共演(ともに主演)したりするのだわ。

もう、敵なしである。

 

2013年の「潮騒のメモリー」でまたもブレイク。

クドカン脚本で大ヒットしたNHKの朝ドラ「あまちゃん」の劇中歌(挿入歌?)。主役の能年玲奈(現:のん)の母親を小泉今日子が演じ、役名の天野春子名義でリリースされたこの曲で、同じくドラマで女優・鈴鹿ひろ美を演じた薬師丸ひろ子や能年玲奈と共に久しぶりに紅白歌合戦に出場してる。

 

そう、キョンキョンはしたたかに、タフに芸能界を生き抜いてきた。

表現者としてアイコンとして。演技者として歌手として。

シビアな芸能界で現在も生き残っているアイドルで女優、それが小泉今日子だ。

 

さすがに豊原功補との騒動はダメージを受けたみたいだが、キッパリ開き直ぐって他。謝罪などしない。マスコミやアンチから「人の旦那をとったくせに」とか言われても「だから何?あんたに迷惑かけた?」って感じだ。

だいたい相手は怪盗ルビィだ。キャッツアイに「美術品を盗みやがって」とか、ルパン三世に「クラリスの大事なもの盗みやがって」と言うようなもんだ。

今回のハッシュタグツイートにしても「アイドルのくせに政治に口出すな」とか言われても馬耳東風。相手にさえしていない。「どうしたキョンキョン」と心配されても「大きなお世話」ってな感じだろう。

 

そんな彼女が生半可な誹謗中傷などに負けるわけがない。そして心配する必要もないのだ。

小泉今日子、彼女はタフである。

それは間違いない。

 


ドラムスティックとバイク

2020-05-27 22:17:25 | MUSIC/TV/MOVIE

あいつの命日だ

もう何年経ったんだろう

真夜中のルート171

あいつが逝ってしまった

17歳のあいつが残したのは

壊れたバイクとドラムセット

 

雨戸を閉め切った狭い部屋で音を出す

今考えたらよく熱中症で倒れんかったな

お前のリズムにベースが合わせ

俺のギターはノイズ

ボーカルがシャウトする

多分そんなかっこいいものじゃなかったはずだけどな

思い出くらい美化していいだろ?

 

シンナー臭くて説教したこともあったな

いっこ下のくせにタメ口だったな

まぁ構わないさ 

好きだった単車、そっちでも乗ってるかい

好きだったドラム、そっちでも叩いてるかい

 

あの夜 泣きながら聞いた曲

今年もバーボン飲みながら

献杯

 

*****

 

あいつが死んだよ

誰も知らぬ間に

車のラッシュ光の海に

何を見つけたんだ

<I SAY GOOD-BYE SO GOOD-BYE/矢沢永吉>

 

*****

 

AKIKOは16 あの世へ逝っちまった

ゆきずりのハイウェイで 冷たくなっちまった

AKIKOの笑顔が テレビで流れた

名前しかわからないと 男が言ってた

<just a 16/ARB>

 

*****

 

誰も気づかず ただひとり

あの子は昇っていく

何もおそれない そして舞い上がる

<ひこうき雲/荒井由美>

 

*****

 

sixteenのあいつが 背中から撃たれた

血塗られたアスファルト 足音が消してゆく

新聞の隅にあいつの写真を見た

偶発事故として片付けられていた

<無法者の詩/THE MODS>

 

*****

 

雨の日曜日

君のガールフレンドから

悲しい知らせが着いた

誰も知らない間に

君は川のほとりで最後のため息をついた

世界中にツバを吐いて

あの汚れた車の中で

いつものように何かを探しながら

体を震わせてた君

<Shadow of The Street/佐野元春>

 

この曲は当時の曲じゃなく

しばらく経ってから知った曲だけど

命日の度に聴いてる