またもや日本陸連がバカなことを言い出した。
大会ロゴのデザインから始まり、国立競技場の設計見直し、ボランティアのユニフォームがダサいから変更とか、そして今更になっての「暑いからマラソンは北海道で開催」って、なんか揉めてばかりのTOKYO2020。もはや最初に言ってた「東北復興」とか「アスリートファースト」とか御構い無しのなりふり構わず。
アスリートファーストとか言う割には、選手の声なんて国立競技場のトラックデザインや各競技場のことなどには全く反映されてない。だいたい、出場内定マラソン選手が「東京の夏は暑いから出場を見合わせたい」なんてゴネたから札幌案が出てきたわけでなく、勝手にIOCがいろんな責任取りたくないから今更変更しろと言ってるだけ。
そして呆れた事に日本陸連が「個人種目1選手1競技」なんてバカなことを言い出した。
これはサニブラウン・ハキームら100mや200mの出場選手が、400mリレーに専念するために考えたのが丸わかりの愚策。どうせ「100mや200mではメダル取れないんだから、メダルの可能性のあるリレーに専念しろよ」って思惑だろ。そういうのをパワハラとかっていうのじゃないのかね。
もしウサイン・ボルトがまだ現役で、日本選手だったらこんな馬鹿げた事言うか?水泳の北島康介に言えたか?カール・ルイスやイアン・ソープとかが聞いたら「Oh!Crazy!!」って嘆きそうなこんなことを平気言える日本陸連。
どこがアスリート・ファーストなのか全くわからん。
複数エントリーするか、一つの種目に専念するか、そんなのは選手に決めさせろよ。それもできないのにアスリートファースト?片腹痛いわ。勝手に日の丸背負わすな。円谷さんの悲劇を繰り返す気か?
「参加する事に意義がある」なんて大義名分も、もはやゴミ箱に捨てて燃えないゴミの日にこそっと出したな。
ラグビーに便乗して多用されてる「ONE TEAM」なんてのは、直訳すると「(日本では)組織に従え」「長いものには巻かれろ(個人の意見は聞きません)」「文句を言うな(出させてやるんだから黙ってろ)」ってことなんだな。
もうええ加減うんざりしてるところに駄目押しのようなこの陸連の通達。日本のスポーツ界はどこもかしこも組織の方が選手より偉いんだね。強いんだね。でもIOCとかFIFAとか世界を仕切ってる組織にはペコペコするのね。イルカ漁問題でうんざりして日本のJAZA(日本動物園水族館協会)を脱退した水族館たちを見習ってほしいものだわ。