ほら言わんこっちゃない。
大阪の新規感染者が149人、過去最大だそうだ。
合計二千九百十五人。もう明日には3000人突破だな。
だから言ったやん。早いって。
急いでやるとろくな事がないって。このままだと新型コロナの患者また増えるって。
以前、
評判はいいけど評価は低い吉村知事
評判はいいけど評価は低い吉村知事 その2
でも書いたけど、吉村知事がやたらとメディアに登場し評判がいいのがどうも解せなかった。
だって、すべて上面だし行きあたりばったりだし。素早く動くということが褒められてたけど、それって根回しとか調整とかしてないってことだし、ましてや分析や企画・計画とかいい加減なうちに見切り発車ってことだもの。
ましてや記者会見で発表されたりしたら、現場は大混乱だ。そんなこと御構い無しだ。
それってもはや政治ではない。ワンマン社長のダメな会社のトップダウンと一緒だ。いい時は「絶好調!」って突っ走れるが、一度ほころびが出たらもう収集がつかない。
賞賛の嵐の中、こんなこと言ってたら「いやいや、よくやってるじゃないか」って非難されたんだけどさ、やって当たり前でしょ、みんなが選んだ政治家(知事)なんだから。
やらないことを責められることはあっても、やったから褒められるって・・・、赤ちゃんじゃないんだからさ。よくできまちたぁ〜、しゅごいですねぇ〜って、褒めてもなぁ。
遡れば3月19日、三連休前に大阪と兵庫の往来自粛をいきなり発表した。
この時も兵庫県知事(及び兵庫県)には事前打ち合わせも何もなしだった。そもそも京都はいいのか?奈良は?滋賀は?
大阪府下の市町村と共同で休業補償するってのもそう。補償がいただけるならって対象市民や企業は喜ぶけど、肝心の府下の市町村トップは寝耳に水。
財源は?どこの部署の誰が担当するの?窓口や申請方法は?基準は?何も決まってないのに発表されてもなぁ。
吉村大阪府知事と松井大阪市市長が懇意だから、一気に話が進んで「やろう」ってなるんだろうけどさ。
でもさ、大阪には大阪市以外にも人口80万人の堺、50万人の東大阪、40万人の豊中や枚方、35万人の高槻や吹田、その他池田、茨木、寝屋川、八尾、和泉、岸和田・・・数多くの市がある。ここらとの調整は?
こんなんで都構想とか言われてもなぁ。(まだやる気でいるから怖い)
もちろん吉村知事も松井市長も、人命を軽く見たり、新型コロナを甘く見たりしてないのはわかってるよ。
「大阪の経済」が活性化しないと、肝心の財源がなくなるし、未来もない。
このまま手をこまねいて何もしないくらなら、何でもいいからやってみようってのもわかる。
でもね、二人が在籍して維新の会(大阪維新の会)は、無駄の削除ということを改革しようとしてる党だ。
その一番が大阪府と大阪市の二重行政の解消=都構想であり、行政組織・事業の切り捨てや統廃合をし、職員・人員の削減やコストカットしてきた。
だから、いざ有事の際には人が足りないのよ。だれも動いてくれないのよ。そもそも部署がないし、人がいないのよ。
それなのに5月26日に吉村知事は「素早く動けたのはバーチャル都構想みたいなことをやってきてたおかげ」と「大阪都構想の重要性」とやらを強調した記者会見してたから笑える。
実際、全国で最も遅れてると言われた大阪市の特別定額給付金の処理は、ほぼ外部委託でやってたんだもの。そりゃ遅くなるわ。(6月24日時点で3.1%の給付率)
松井市長は「マンパワー拡大し対応中!」と言いながらも、「準備が不十分だった」「予定通りに進まなかった」と反省の弁を述べている。潔い。
ちなみに寝屋川市はめっちゃ早かったのだが、二千人に二重で支払うというミスをした。まぁ、急ぐとろくなことないよね。基本役所仕事って本来は、チェック〜チェック〜チェックだもの
6月2日には大阪府と大阪市は、関西圏から来阪した利用客の宿泊費の一部を公費で補助する制度を創設すると発表した。新型コロナの影響で経営が悪化してる宿泊施設の支援策として、クレジットカード利用の2000-3000ポイントの還元。
2019年に大阪を訪れた外国人観光客は123万人。国全体のインバウンドの約4割だ。
今はこれが見込めない。だから、国のGo Toなんちゃらに先駆けてやったんだろうね。
こういうのは一見いいことに見えるんだけど、早いって。もうちょっと煮詰めてからやってよ。
だって肝心の大阪府民や市民はなんの恩恵も受けないんだもの。
えっ?観光業や飲食店などは潤うじゃないかって?だからぁ、新型コロナウイルスは消えたわけでも特効薬ができたわけでもないんだってば。
岸和田と言えばだんじり。岸和田は、この9月のだんじりのために一年を生きてると言っても過言でない人が多々いる。(いや、ほとんどかもしれん)
ブラジルのリオのカーニバルのようなこのだんじり、毎年、独特のやりまわしで怪我人が出ようが死人が出ようが家の一角が破壊されようが御構い無しなのだが、なんとメインの岸和田地区が今年は開催自粛をすると発表した。もう一つのメイン春木地区も開催自粛だそうだ。
フラストレーションがたまらないか。大丈夫か?
それなのに大阪府(大阪市)は6月3日に『大阪・光の饗宴』というイベントをやると言っている。
「景気や消費が落ち込む中、コロナに打ち勝つ希望の光で街を明るく元気にしていきたい」だってさ。
もはや中二病である。光で元気になるのは虫とかだけだ。光で活気が取り戻せるのなら神戸のルミナリエは今年12月の開催を断念なんかせんぞ。
何を好き好んでこのお金がもうない時に2億4000万ものお金をかけて御堂筋付近をライトアップしなければいけないんだろ?これこそ不要不急じゃね?って、さっぱりわからん。
ところで、吹田市の万博球場などで行われる予定だった、夏の高校野球選手権大会に変わる大阪独自の野球大会は始まってるのだろうか?予定では7月18日からだったけど。(8月10日まで)
11月29日に予定されてた『第10回大阪マラソン』は中止になったそうだ。毎年3万人のランナー、1万人の運営ボランティア、沿道には100万人集まるこの大会、中止は当然だろう。よく決断したな。
緊急事態宣言後の大阪。
まぁ、百貨店や飲食店、レジャー施設が再開するのはいいことだ。学校も始まり、会社もリモートワークでなく出社するようになる。
徐々に人の足が戻り、今ではすっかり以前と変わらないほどだ。
吉村知事や松井市長が率先して「大阪の人・関西の人いらっしゃいキャンペーン」なるものをやった。まぁ見事にこけたが、一部のお調子ものは「これでお墨付き」「待ってました」って夜の街に出向く。
そしてその結果「夜の街で感染者がぁ」と騒ぐ。そりゃ当たり前だわね。本末転倒だ。
でも結構大阪の夜の街(店)は消毒や換気などをしっかりして、以外と夜の街クラスターはまだ少ない。
パチンコ屋だって散々騒がれたが、感染者はほぼ皆無だ。パチンコ屋ってもともと喫煙者だらけだったから、めっちゃ空気清浄機のいいのが入れてあるのだ。それをマメに回す。下手すりゃ外の幹線道路より空気はきれいかもしれん。
ちなみに『ダンジョン』と称される複雑迷路のような梅田地下街は、外より空気がきれいだ。以前泉の広場近くの店にいた時に、アルゴンとか二酸化炭素とか測る人がいて聞いたら「外より数値は低いんですよ」って。
さて、そうなると矛先は若い奴だ。今度は「若者の感染率が何%占めてる」って。
当たり前やん、学校再開してるし、クラブもするし、奴らは喋るし。
だいたい、夜の街でも飲食店でも接客業で働いてる人って若者でしょ?何を今更である。
そして若者は手洗いをしない。先日も書いたとおり、備え付けのハンドドライアーやペーパータオルのせいで自前のハンカチを持っていないから、使用停止になっている今は外出先(公衆便所など)では洗わないか適当に洗うだけだ。
そもそも奴らは、「若いと重症化しない」って変に先入観持ってしまってるからな。伝染っても仕方がないとか、インフルエンザもかかる時はかかるしってくらいだろう。
まぁ、今後まだまだ増えるわね。
でも、言っておくがUSJとかひらパーとか、そんなレジャーランドでは多分そんなに感染者は出ないと思うぞ。消毒やマスクの徹底してるだろうしな。客もスタッフもそこらへんは自覚してるからね。
感染するとしたら、すでに感染してる奴が自覚なしに遊びに来て、ぺたぺた触り、キャァキャァ騒ぎ、そこらへんにウイルスを撒き散らして帰っていった場合くらいだろう。
まぁ、これはどこのどんな場所でもありうる話だからな。カラオケボックスでもネットカフェでも、居酒屋でもカフェでもどこでもね。
以前これも書いたが、緊急事態宣言の解除基準は最初は「何とかフェーズ」とか呼ぶよくわからん基準値だった。
そしてそれが「大阪モデル」になり、その目標数値は「えっそれ、今でも達成してる数字やん」って基準だった。(新規感染経路不明者数10人未満、陽性率7%未満、重症病棟使用率60%未満)
もう経済活動停止させないための策だったんだろうけどね。
それで、さあ緑です、もう大丈夫です、って油断してたら結局かなりオーバーしちゃって黄色のライトアップになっちゃった。
さぁ、吉村知事よ。
まだ緊急事態宣、または自粛要請を出さないか。
君は3月29日に,なかなか緊急事態宣言を出さない安倍首相に「出すかどうかギリギリの状態なら出すべきだ」と言ったよな。
当時の大阪は感染者208人、そのうち感染経路不明85人だった。この時、兵庫県との往来自粛要請や外出自粛を呼び掛けたよな。
「このウイルスは潜伏期間も長く、軽症状も長期にわたる。指数関数的に増加し始めたら手に負えなくなる」
今がその時じゃないのか?
あの時、思いつきで口走っただけなのか。
このままでは、まだまだ増えるぞ。
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