GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

京都聖火リレーと5年前の水樹奈々ライブ記事

2021-06-02 19:03:49 | Talk is Cheap

なぜか最近、5年前に書いた記事のアクセスが多い。

水樹奈々のコンサートで、甲子園の芝がめちゃくちゃになったことについて書いた記事だ。

2016年の9月に書いたものなのに今更なんで?と思っていたら、京都で先日行われた聖火リレーのせいだったのね。

京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ)の芝がボロボロになって変色したことに絡んでアクセス増えたのね。

 

どれだけ批判を受けても、辞退者が続出しても、決して止めようとはしない聖火リレー。

5月25日と26日に行われた京都の聖火リレー。緊急事態宣言が出てて、自粛だ営業時短だって言ってる最中の京都でも聖火は走らせる。

新型コロナウイルスの感染深刻化を受け、各地で人が集まらないように芸能人・著名人のランナーに辞退を促したり、公道利用は困難だから遠慮するように申し入れても聞く耳を持たない組織委員会。

奴らがどれだけ偉いのかは知らないが、京都市や京都府から代替え地にと提案された二条城だと「樹木が中継車の邪魔になる」と拒否され、亀岡市にある京都スタジアムで行われた。

 

25.26日の京都での聖火リレーの会場となった京都スタジアムの芝生は、その結果、見るも無残な姿に。

聖火リレーのコースだった場所の芝は、踏み固められた上に変色している。

無観客開催で行われた聖火リレーは、スタジアム1周200mのコースを2日間で180人の暇人ランナーが走行したらしい。

その模様を中継する車なども走る。多分当然スポンサーの車もいただろう。芝生を一応保護するためにシート状の保護板が敷き詰められたそうだが、逆にそのせいで芝に日光が当たらなくなって変色したそうだ。

 

京都府の担当者は「想定外だった、今後張り替えをするか検討する」と話し、亀岡市の桂川市長は地震のTwitterで「芝の張り替えは500万くらいかかるだろう」とつぶやいた。

京都府は責任の所在について、大会組織委員会と協議してるが、組織委員会側は「京都府において対応していただくべき」と言ってるらしい。

直訳すると「そんなん知らんがな、俺らのせいにすんなや、京都府でやれよ、謝罪もせんし、金なんぞ払わん」と言ってるわけだ。聞く耳もたんのだ。

 

京都スタジアムは、2020年1月に竣工式があったばかりの、できたてホヤホヤ球技専用スタジアムで、J2京都サンガFCの本拠地でもある。

いいか、ここは球技専用スタジアムである。大事なことだから2回書いた。

聖火リレー用でもないし、ましてやTV中継車やイベントトレーラーなど、大型車両が走る想定はされていない。サッカーとか球技をするピッチである。

しかし、大会組織委員会は言う。俺たちに責任はないと。

場所をタダで借りといて、まぁよくもヌケヌケと言えたもんだ。呆れて物が言えないってのはこのことを言うのだろう。

 

でもこれでわかった。なぜ、2016年の9月に書いた

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

って記事に最近アクセスが増えたのか。

googleとかで「芝生」「張り替え」「悪意」とかのキーワード検索したらヒットしたのだろうか。

 

しかし勘違いしてはいけない。

この時、甲子園球場の芝がボロボロになったのは確かに水樹奈々コンサートのせいだが、水樹奈々のせいではない。運営スタッフと企画会社、会場設営会社のせいだ。

一部以前の記事を抜粋して記載する。

水樹奈々のライブ“NANA MIZUKI LIVE PARK 2016”は、鉄の骨組みをベースにしたジャングルジムのようなイメージのステージを甲子園球場内に作り、バックダンサーやバックバンドのメンバーが鉄の枠内をそれぞれ移動していく演出だった。

大雨の中(というより途中から豪雨の中)で決行されたライブでは、ステージだけではなく、大きさ12mの恐竜の骨格をした車両に乗って、甲子園のグラウンド外周を歩き回ったそうだ。

芝は変色し、格子状にはげ、深い溝もあり、茶色い水が浮いている。特に右翼と左翼はボコボコ。

いくら豪雨だろうが日照りだろうが、完璧な状態に甲子園の芝を仕上げる凄腕職人集団の阪神園芸さんでも、さすがにお手上げ状態だった。

豪雨のせいともいえるがこれは人災だ。コンサート終了後にすぐ撤去作業をしなかったらしいからね。
したがって、水樹奈々のコンサートだが、彼女や観客のせいではない。運営スタッフと企画会社。会場設営会社のせいだ。

そして、この水樹奈々コンサート運営会社並びに主催者、レーベル関係者は謝罪とは思えない言い訳のような謝罪しかしていない。

今回の聖火リレーを行った大会組織委員会と一緒ね。今回は雨のせいではないが、養生の悪さと重たい車両のせいっていうのがね。謝罪しないっていうところもね。

 

話を京都の聖火リレーに戻す。

緊急時来宣言やまん延防止が発令されても、感染防止のために公道が走れなくても、始まったからには全国まわるまでするぞと意気込む組織委員会。開催した地にコロナを撒き散らしても知らんふり。証拠は?根拠を示せよと開き直るその態度は、半グレよりタチが悪い。

たとえ閉鎖された場所で、一般人(観客)が誰もいなくても、短い距離をトボトボ走るのだとしても、トーチ片手にニコニコ手を振り走るのだ。

バカにされても、呆れられても、うんざりされても・・・とにかく走れ、スポンサー様のために。

そう、聖火リレーはトーチを持ったランナーがメインではない。スポンサー様がメインなのだ。

 

沿道を走る場合は、先導車が走る。そしてパートナー企業(スポンサー)様がパフォーマンスを行う車両が続いて、そして中継車が走る。

30台以上の車が800mの隊列を組んで走る。まるで大門軍団か西部警察のようにだ。

戦後の日本で進駐軍がばらまくチョコや飴に子供が群がったように、本来聖火リレーは、スポンサー車両がパフォーマンスで配るノベルティグッズを、沿道の民衆がありがたくほしがらなければいけない儀式なのだ。

したがって、芝が傷もうが、変色しようが「瑣末なことは気にすることはないぞ、我はスポンサーなるぞ、良きに計らえ」ってな意識のお殿様企業たちなのだ。そして大会組織委員会のメンバーたちは、その企業の恩恵をたんまり賜る下僕のようなもんだ。

 

25日の京都での聖火リレー会場となった亀岡にある京都スタジアムでは、外側にっかげられてるスタジアム名の一部が黒い幕で覆われた。

京都スタジアムの正式名称は、サンガスタジアム京セラである。京セラが年1億円×20年の命名権で契約したのだ。したがってスタジアムの北側と南側に大きな「SANGA STADIUM by KYOCERA」と記された25mの看板がある。

 

この看板の「SANGA」と「by KYOCERA」の文字が隠された。

京セラはオリンピックの大会スポンサーではないからだという理由だ。

さらにスタジアム内のジュースの自動販売機も、スポンサーのコカコーラ社以外の企業名が入ったものは、すべて布で覆われたそうだ。

 

これって今までも各地で行われた聖火リレーで公道を走ってた場合は、沿道にある自販機はカバーで覆われたり隠されたりしてたのだろうか。中継車や報道が入るところだけ隠してたのかな?

公道以外で代替えイベントが開催された場合、その会場にある自販機なども今回と同じようにスポンサー企業以外のは隠されたのかな。

大会組織委員会とやらは、そこまで徹底するのだが、当然京セラには命名権を日割りしたお金を払うんだろうな。1億円÷365日×使用日数(カバーで覆った日数)だ。

コカコーラ社以外の自販機メーカーにも、1日あたりの損害金などをちゃんと払うのだろうか。だって誰も買えないんだもん。

 

責任転嫁し、そんな金さえ払わない大会組織委員会。

予算を湯水の如く使い、まだ足りぬ、もっと出せとどんどん膨れ上がらせ、金をせびり取り(間抜きし)、そのせいで今更何があっても「中止」や「延期」なんて口が裂けても言えなくなってしまった組織委員会。

京都スタジアムの芝生補修代金くらい、すんなり出しなさい。

ますます嫌われるぞ。

まぁ、もう手遅れだけどさ。

 

 

記載の水樹奈々コンサートのことを書いたブログ記事を読むなら、こちらからどうぞ↓

水樹奈々スタッフは甲子園球場破壊したのに他人事

4年前の水樹奈々記事に間抜けなコメント入れてくる奴



post a comment