徳丸無明のブログ

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ブルボン ピッカラ 甘口うましお味

2021-07-09 22:47:00 | 
今日は知名度あるのかないのかよくわかんないピッカラです。




シンプルな味わいのスナック。ほんのりダシが香る、素朴な美味しさ。
本日は第34回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは唐沢商会の『脳天気教養図鑑』(全1巻・青林堂)です。青林堂はあんなことになっちゃったし、だいぶ前の本なのでもう絶版のはず。古本で探してみてください。
唐沢商会は、前回も紹介した雑学王の唐沢俊一さんと、その実弟でマンガ家の唐沢なをきさんのユニット。俊一さんが原作、なをきさんが漫画担当の、兄弟合作です。博識の俊一さんが、自身の好奇心のままに収集した多様なジャンルのネタを、なをきさんが可愛らしい絵柄でマンガ化した一冊。
唐沢兄弟は2人ともオタクで、これまでに観てきた大量の映画の知識に基づいた、ウンチク炸裂しまくりの話は、映画好きの人は思わずニヤけちゃうでしょうし、あまり詳しくない人でも興味をそそられること請け合い。
古書マニアとしても知られる俊一さんの、古本の収集にまつわる様々なエピソードも興味深く読めます。本なんかどうでもいいよって人にも、「こういう世界もあるんだ」っていう発見になるはずです。しかしこの世界に深くはまり込むとかなりの確率で奇人・変人になってしまうんですね。
トンデモ本を紹介した回では、「北朝鮮は夜中に船で日本にやってきて日本人をさらっていく、なんてことを書いてる本もあったぞ」っていうセリフがあるんです。これ、北朝鮮が拉致を公式に認める前に描かれたもので、デタラメな主張をしてる本として揶揄されてるんですけど、じつは真実を語っていた、ということなんですね。
と学会の設立もこのあとでしたか。ある意味と学会の萌芽というか、と学会へと至る俊一さんの方向性がうかがえる作品とも言えるでしょう。

唐沢商会の他の作品では『ガラダマ天国』もオススメですが、こちらはテレビガイド誌で連載してたこともあって『脳天気』よりだいぶマイルド。真骨頂は『脳天気』のほうですね。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、および雑感。
8日、4度目の緊急事態宣言の発出が決定。期間は今月12日から来月22日まで。これでオリンピックは緊急事態宣言中に開幕することになりました。当然ながら1都3県は無観客開催に。ますます「そこまでしてやるのかよ」って雰囲気が高まってきましたね。
そんな折、トーマス・バッハIOC会長が来日。石のひとつでも投げられやしないかなって思ってましたけど、何事もなかったですね。みんなおとなしいな。
これで今回のオリンピックは、「復興五輪」でも「コロナを克服した象徴の五輪」でもなく、「コロナ感染者が増加するのも厭わず強行開催された理不尽五輪」として、ネガティブに記憶されることになるでしょうね。政府とIOCがそこまで考えているのかはわかりませんが。

タッチレスの券売機が実証実験としてJR博多駅に設置されました。一見普通のタッチパネルですが、パネルに指を近づけるとセンサーが反応する仕組みになっていて、触れなくても操作できるのだそうです。操作のしやすさなどを確認し、導入を検討するとのこと。不特定多数の人々が触れる画面に触りたくないというニーズに答えたものです。
前々回、タッチパネルに除菌アルコール噴きかけたおばさんがいた、という話をしましたが、タッチパネルもまた、コロナによって急速に進化しているのですね。
人類は、何かしらの大きな困難を乗り越えるときに文明を大きく発展させてきました。タッチレスパネルはすぐに当たり前のものとなるかもしれません。