徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

2019年のまとめ的な

2019-12-31 17:48:07 | お知らせ
毎度当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今年1年を振り返りつつ、年越しのご挨拶をさせていただきます。
今年のブログ運営はどうだったか。時代も平成から歯姫に変わったことだし、僕も心機一転、気持ちを新たに記事作成に取り組み・・・なんてことはまったくありません。
もうね、「気負い」がどんどん抜けていった1年でしたよ。ブログを開設したばかりのころは、とにかく質の高い記事を書こうとか、アクセス数を少しでも伸ばそうとか、やっきになってたんですけど、そんな気持ちが薄らいできました。
質の高い記事を書きたいっていう思いは基本的に変わってはいません。ただ、一時期は「読み応えのある知的な論考を最低でも月1本書く」ことを心掛けていたのが、「書こうと思ってもアイディアがなきゃ書けねえ!書けねえもんはしょうがねえ!何か思いついたときにだけ書きゃあいい!」って考えるようになりました。
なので、駄文(食の記事)でお茶を濁すようになったのです。
それからアクセス数ですけど、以前は1人でも多く閲覧者を増やそうとあれこれ手を尽くしてたんですけど、今はジタバタしてもそんなに変わんないってことがわかったので、ほとんど静観してるだけというか、「増えても減っても自然の摂理なり」って感じですね。「もうドギツク考えんことにしたもんね」の境地です。
でも開設以来、少しずつ増えてはいます。ずっと微増です。100年後には人気ブロガーの仲間入りをはたすでしょう。

あと、マンガ。去年末のお知らせを覚えておいででしょうか。僕は、「マンガのネタは過去のストックから引っぱり出して描いている。ストックはいつか尽きてなくなる。たぶんあと1年くらい」と申し上げていました。いやー、もちましたね!1年もちました!
しかし1年たったということは、それだけ終わりが近づいたということでして。おそらくは来年のうちに・・・。
残念ですが、それもまた仕方のないことです。マンガのアイディアも無限ではない!なくなるときにはなくなる!ということです。
マンガのストックが尽きたときにはどうするか。また新しいカテゴリー作って、なんでもありのカオスなブログにしていくか・・・。まあそのときはそのときですね。

僕はこれからRIZIN観ます。年明けには例によって例のごとく観戦記をお届けできるでしょう。
あ、ちなみにですね、以前食の記事で話した「ゴリパラ見聞録」が、ジャニーズカウントダウンのあとに生放送やるんですよね。ほかのフジ系列では何放送するのか知りませんけど、福岡ではRIZINのあと、ジャニーズの休憩はさんでゴリパラなのです。それから元旦の爆笑ヒットパレードを代表として、年末年始にはネタ番組がたくさんあるので鑑賞が追っつきませんよ。皆さんもごゆっくりお楽しみください。
それでは、よいお年を。

カルビー ピザポテト ジェノベーゼ味・コク濃チーズ味・クレイジーチーズミート

2019-12-27 22:00:46 | 
ピザポテトのこってり感っていかにも「ジャンク」ってかんじで素晴らしいですよね。








毎度バカバカしい話を一席。
福岡ドームで働いていたという話を何度かしましたけど、正確にはドームに勤めていたのではなく、イベント運営の会社に所属していたんですよね。野球やサッカーやコンサートなどが開催されるときに、会場でおもに接客を行うという仕事で、一番多く出向いていた現場が福岡ドームだったのです。
今日はコンサートのときの出来事を話しましょう。会場はドーム以外にはマリンメッセ福岡やメルパルクホールなど。従業員にはいろんな配置があります。会場外でアナウンスを行う係、入り口でもぎりと手荷物チェックを行う係、ホールで席案内を行う係など。その中に、ステージ前、通称「ステ前」という配置があります。読んで字のごとく、ステージの前に張りつく役割です。
ステ前は、お客さんが最前列の柵を乗り越えてきた場合に取り押さえるのが仕事なのですが、それはほんとに万が一の事態ですので、基本的にやることは何もないのです。せいぜい何か異常が起きていないか客席に目を光らせるくらいですね。
そして、これはステ前だけでなく、全従業員に共通のことなのですが、「お前たちは仕事で来ているのだから、絶対にステージは見るな」ということを念を押して注意されるのです。目を向けるのはお客さんのほうで、ステージには背を向けないといけない。なので、背中で音楽を聴きつつひたすらぼーっとしているのが通常のステ前なのですね(開演前は警備員のように直立していますが、開演中はお客さんの邪魔にならないようその場に座ります)。メジャーなミュージシャンが好きな人であれば歌声聴けるだけでうれしいでしょうけど、僕はマイナー嗜好なので、「仕事で歌聴けてよかった」ことは一度もありません。

ステ前にいると、ちょっとした接触が起きたりもします。嵐のコンサートのときに、メンバーのひとり(誰だったか見てない)が落っことしたペットボトルを拾って手渡したこともあるし、長渕剛のコンサートのときに、剛がファンサービスで客席にペットボトルを投げ、こぼれた飲み残しの水をシャワーのように浴びたこともあります。
また、メルパルクホールなんかが典型ですけど、昔ながらの小規模な会場というのは、最前列の座席とステージの間がすごく近いんですね。ステージもそんなに高くないので、ひょいと飛び乗ることもできます。そんな会場ではどうするのか。
最前列とステージの間のわずかな隙間に、数人のステ前が等間隔で潜りこみ、トラロープを並んで持つのです。トラロープわかります?黄色と黒の紐がより合わせてあるロープです。それを、中腰で両腕を前に突き出した姿勢で持つのです。数人のステ前がロープをピンと張るように持ちます。ロープはお客さんの腰の位置にくるようにします。「ここより先に出ないでください」という目印なわけですね。
「お客さんが立っている間はロープを上げておかないといけない」という決まりになっているので、お客さんが立ちっぱなしだと両腕を前につき出した体勢を長時間維持しなければならず、かなりきついです。ところどころバラードやMCが入るとお客さんが座るので休めます。

さて、コンサートには特殊効果、通称「特効」というのがあります。演奏中に紙吹雪が舞ったり、銀テープが跳び出したりしますよね。あれが特効です。
この特効、あるのかないのか、あるとしたら開演中のどのタイミングで使われるのか・・・、そういった情報は、通常バイトには教えてもらえません。何も知らないまま配置につきます。
するとどういうことが起こるのか。銀テープを吹き出す特効は、大砲の筒みたいなやつでして、火薬を使うのかわかりませんけど、かなりの爆発音を出します。そして、ステージのすぐ下に設置されている。
ステ前にいて、何もやることがなく、背後で歌っているミュージシャンもそんなに好きではないので、ヒマでぼーっとしている。常に大音量の音楽が鳴っているわけですけど、一定のリズムというのは脳を振動させるのか、大きな音の中でも眠気が生じるんですね。先ほど申しましたように、開演中のステ前は、鑑賞の妨げにならないように座っているため、余計に眠くなりやすい。
ヒマだなー眠いなーなどと思いながら朦朧としているわけです。そんなときに突然、特効が火を噴く。自分のすぐ真後ろで、爆音が鳴り響くのです。
よく「死ぬかと思った」なんて形容しますけど、死んだかと思いますよ。一瞬で目が覚めて、何か起きたかと腰砕けで周囲を見渡すことになるのです。お客さんに笑われることもあります。
もうね、教えといてくれよって思いますよ!せめてステ前にだけは特効やるって予告しといてくれよって!寿命縮むわマジで!バイトなんかどうでもいいと思ってんのか?ちくしょう。

ちなみに飛び散った銀テープはお持ち帰り自由でして、スタッフしか入れない場所に落ちたテープをお客さんに乞われて拾ってあげたりしていました。ジャニーズファンの人たちは応援用のうちわをよく装飾していますけど、コンサートの銀テープを使用しているのかもしれません。

M‐1グランプリ2019 寸評

2019-12-23 22:39:56 | 雑文
比較的暖かい日々が続いていて、すごしやすい今年の冬。皆さんご機嫌いかがですか的なM‐1の感想文をお届けいたします。

個別の感想は以下の通り。
まずはファーストラウンドから。


ニューヨーク・・・ほかにもっといいネタなかったのかな、という感じ。よく「出番があとだったらもっと点数いってた」という発言ありますけど、これだと後半に出てても厳しい。
中川家礼二が「屋敷の意地悪なツッコミが聞きたかった」って言ってたけど、曲の間奏のときの「女子は「LINEが既読にならない」に大喜びする」と「とりあえず100万回言うとけばいい」というセリフは、ツッコミに見せかけたイヤミ。ニューヨークには売れっ子ミュージシャンのコントがあるんですけど、それは「感動する歌なんてお決まりのワードを入れとけば簡単に作れるだろ」っていう――マキタスポーツとパーマ大佐にも通じる――日本の音楽シーンを皮肉ったネタなんですね。この漫才は、いわばそのコントの派生形で、ニューヨークらしさが出ていたと思います。
松本きんに君の「ツッコミは笑わないでほしい」という意見はわからなくはないです。ますだおかだなんて、昔はおかださんが「お前観客かよ」ってくらいヘラヘラしてて、ネタはすごくよくできてるのに冷めてしまうところがありましたからね。でも今回の屋敷は相手を小馬鹿にした笑い、もしくはあきれ笑いといった程度の笑い方だったので、減点対象にするほどではなかったと思います。

かまいたち・・・前々からやってるネタですけど、磨きをかけてきましたね。言い間違いを認めないのと訂正させようとするシンプルなケンカ形式。口を挟もうとする濱家の手をつかんで止めるタイミングがだんだん速くなるところとか、「晒せよ」の間髪入れない言い返しとか、あきれたあまりにステージを動き回りながらツッコむところなど、精度が上がっていました。

和牛・・・また違うスタイルできましたね。家を出ていくときに後ろに下がる動きをしていましたけど、その動きがあまり活かせてないように感じました。でも「お邪魔しました」の3段階変化はよかったです。あと、セリフだけでなく、ネクタイ緩める動きでも自宅感を出すさりげなさはさすが。4件目の住んでる物件は省略したほうがよかったのでは。
最後の事故物件を、人が住んでいないというだけで「いいねいいね」って喜びだしますけど、これはあまりよくない物件を契約させるために、わざと最初により条件の悪い物件を見せるという、実際に不動産屋がやる手口の模倣になっていて、わざとらしい社会批評という一面も兼ね備えたネタになっています。ツッコミがいつの間にかボケに変わっていて、尻上がりに面白くなっていきました。

すゑひろがりず・・・出囃子に合わせて鼓を打つのが心地よい。「おぬしはたそ」で不覚にも笑っちゃったんですけど、この「場違いな人が出てきて「お前誰だよ」とツッコむ」というパターンって、誰にでもできる使い古された形式なんですね。能のスタイルと古めかしい言葉遣いであれば、ベタな笑いでも新鮮味が出て面白くなっちゃうのは、ちょっとずるいな、って思いました。お菓子の銘柄がクイズになってるところがよかったです。

からし蓮根・・・ネタの内容にせよ技術力にせよごく普通、という感じ。暖を取るために免許証を燃やしたというボケはやや強引。「大型犬顔舐められモード」というワードと、教官に罵倒されまくる溜めからの車ではねる流れはよかったです。これからに期待。
急に和牛の批判を始める上沼恵美子の情緒がこわい。自分の好き嫌いを評価に反映させすぎでは?去年のとろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智の暴言は、言葉遣いはよくなかったにせよ、批判内容自体はあまり的外れではなかったと思います。

見取り図・・・最初ボケが弱くて、「このままいくのか」って不安になりましたけど、ひねり効かせたたとえで侮辱しあうくだりまできて爆発力が上がりましたね。「あおり運転の申し子」は今年ならでは。「お昼に爆竹食べました」は、噛んだ時にそなえて用意してるフレーズですね。場数を踏んで身に着けたのでしょう。「実生活でやらない攻撃」をもうひとパターンくらい見たかったです。
スタジオに堀江選手がいてネタの続きができたのはラッキー。

ミルクボーイ・・・全体的に昭和臭がします。ダブルのスーツ着てる人ひさしぶりに見た。客席から物もらうのもいい意味で古い。
ギャグやらオーバーアクションやらキラーフレーズやらキャラ設定やらを削ぎ落し、シンプルに「コーンフレークだ、いやコーンフレークじゃない」のやり取りの反復だけでここまで面白くするその腕前はすさまじいの一言。「煩悩に牛乳かけてる」が特によかったです。「コーンフレークとミロとフルーチェにあこがれる」のは特定の世代にしか共感されないかもしれませんが。セリフの速度や間の取り方や(内海の)言葉の強調ぐあいも安心して聞いていられるちょうどよさ。
様々な要素を削ぎ落しているから「これぞ漫才」という、原初的な漫才の形になっている。このスタイルが年齢層高めの審査員から高評価されるのも当然だし、M‐1史上最高得点も納得。今までどこで何やってたの?

オズワルド・・・この斜に構えたような、飄々としたスタイルはあまり爆発的な笑いを生まないので、おぎやはぎもそうだったけど、高得点を得られにくいんですね。特にミルクボーイの爆発のあとだったので、余計やりにくかったはず。その意味で、ハンデを背負ってよく頑張ったと思います。おしゃれな衣装にも表れていますけど、スタイリッシュな笑いを目指しているんですね。このまま突き詰めていただきたい。
寿司とバッティングセンターをいろんな形に組み合わせていて、高度に練り上げられていると感じました。このスタイルのツッコミはあまり声を張らないほうがいいのではないでしょうか。

インディアンス・・・彼らのスタイルはつかみが早いのが強みですね。「おっさん女子」というキャラだけですでに面白いので、普通の言葉をしゃべっていても面白く感じられる。それゆえ、個々のボケをきちんと作りこめていなかったきらいがあります。博多華丸のキャラに相通じるものがあるけど、だとするとあまり早口じゃないほうがいい。「東急ハンズ」や「すしざんまい」など、自然な動きをギャグに組み込む流れがスムーズ。
礼二が「田渕の素の一面が見たい」って言ってたけど、この芸風だとそれは難しい。

ぺこぱ・・・志らくとオール巨人が「最初好きなタイプじゃないと思った」というのはよくわかる。若手芸人は「見た目で笑いを取ろうとするな」って先輩に教えられるそうなんですけど、松陰寺のキャラは漫才をやるうえでは卑怯な感じがしますので。ボケツッコミというのか、ツッコミに見せかけたボケのスタイルで、それを松陰寺の前向きナルシストキャラで見せられていると、だんだん癖になってきて、「こいつをずっと見ていたい」って思い始めてしまう。彼ら独自の、おそらくは彼らにしかできないスタイル。
「知識は水だ。独占してはいけない」とか、マネしたくなるフレーズ。「キャラ芸人になるしかなかった」という言葉がネタ全体を説得的なものにしている。礼二が「シュウペイのキャラが固まってない」って指摘してましたけど、相方を立てるために無個性でいたほうがいいと思います。


続きまして最終決戦。


ぺこぱ・・・「まちがいは故郷だ」が一番の名言。名言のあとにたっぷり間を取るので余韻で笑える。たしかに「マンガみたいなボケ」ってよく言うけど、そんなボケをえがいたマンガが実際にあるのかは不明。「時を戻そう」ってセリフも何度も聞きたくなる。
今大会のMVP、および今後一番ブレイクしそうなコンビ。松陰寺ひとりで売れっ子になるかもしれませんけど、一生このキャラでやっていく覚悟はあるのだろうか。いろいろ試してここにたどり着いたって話してたけど、だとすると自分のキャラにどこまで納得しているのかって疑問が生じますので。おせっかいながら心配。

かまいたち・・・山内の憎たらしい態度がだんだん狂気を帯びてくるけど、恐怖にまでは至らず、ちゃんと笑いの領域に踏みとどまっている。ところどころ目をむくのが怖面白い。一本目もそうだけど、トトロ観た観てないの言い争いだけで勝負する姿勢がいさぎよい。

ミルクボーイ・・・もなかという、昔からあるけどあまり人気ない和菓子を話題に持ってきたのが絶妙。たしかにこれだけもなかの話を聞かされても全然もなかの口にならないし、ギネス記録が2個というのも事実でしょう。「もなかの組事務所」は情景を想像して笑える。
ガタイのいい駒場はまだ何か武器を持っている予感がします。


今回はニューフェイスの姿が多くみられましたね。第7世代うんぬんとはまた別の話なんでしょうけど、少しずつお笑い勢力図が変わりつつあるのを感じました。
今朝の「グッとラック!」で、志らくが「自信と緊張のバランスが大事。自信のほうが多いと可愛げがなくなる。今回の和牛は自信しか出てなかったので上沼さんに怒られた」って話してまして、そのへんは素人目にはわかんねえな、って思いました。
あと私事なんですけど、本編のほうに気を取られて敗者復活戦の録画予約を忘れちゃいましてね。観たいんですけどね。GYAO!で観れないかな。
それでは。メリークリスマス、ミスターローレンス!