徳丸無明のブログ

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リアライズプランニング アサヒテング ビーフジャーキー味じゃがスティック

2021-11-26 22:05:49 | 
今日は天狗になってるジャーキーに見せかけといてスナックです。




有名な、天狗のマークのビーフジャーキー。その味を再現したポテトフライです。ほんとにジャーキーの味がします。香辛料がたっぷりめにかかってますけど、辛いわけではなく、マイルドです。
しかしこれ、売ってるお店少ないんですよね。僕はディスカウントショップで入手しました。
本日は第42回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのはねこぢるの『ぢるぢる旅行記 総集編』(全1巻・青林堂)です。もともと『ぢるぢる旅行記 インド編』(ぶんか社)があったんですけど、のちにネパールの旅も含めた総集編が出ました。しかしいずれも絶版。古本を探してください。
ガロ系のマンガ家として活動していた夫の山野一さんに見いだされてマンガ家デビューし、独特の可愛い絵柄と残酷なストーリーで、一大ブームを巻き起こしたねこぢるさん。『ねこぢるうどん』や『ねこ神さま』が代表作ですが、僕はそちらはちょっと苦手。
この『ぢるぢる旅行記』は残酷描写薄めで、異国のカルチャーに触れる旅行記マンガとして、単純に楽しめます。インドの悲惨な境遇に置かれた人たちが出てくるんで、ちょっとしんどくなりますが。
本書はねこぢるさんと山野さんの2人旅の記録。インドでの貧乏バックパッカー旅なので、当然のように事件が頻発します。また、日本じゃ手出ししてはいけないものを楽しんじゃってて、最初に読んだときは、「いくらインドで合法とはいえ、こんなん描いちゃって大丈夫なのかな」って不安になりました。食事シーンもけっこう出てきますけど、美味しそうなのは少なめ。でもサモサは食べてみたい!
ねこぢるさんは人の内面を鋭く見抜く直感力など、優れた感性を持っておられて、その能力も作品の描写に遺憾なく発揮されてます。
よく言われているように、インドってかなりデタラメな国で、日本を窮屈に感じている人にはそのデタラメさが開放的に思えるけど、日本的な「キッチリ」がないと許せないという人は、インドが嫌いなんですよね。好き嫌いがわかれる国、インド。しかし日本の閉塞感を打ち破るヒントがあるような気もします。本書でそれを探してみてください。
現在、ねこぢるさんの著作はほとんど絶版になっているようです。電子書籍で文藝春秋から『ねこぢる大全』ってのが出てますけど、差別用語修正されていたりなど、改変が著しいそうで、ファンからは評判がよくないそうです。
マンガではなく、絵日記の形式で描かれた作品なんですけど、『ぢるぢる日記』(二見書房)っていうのがほかにおススメできる作品。
ねこぢるさんは1998年に31歳の若さで自ら命を絶たれました。その原因についてはいろいろ言われていますが、僕はただ魂の安らかならんことを祈るばかりです。妻に先立たれた山野さんにも幸多からんことを。