徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

ウチカフェ 日本のフルーツ 山形県産ラ・フランス・国産巨峰&シャインマスカット・国産白桃&長野県産黄金桃・蔵王町産和梨

2019-09-27 22:35:41 | 
今度から同じシリーズで紹介したいのが複数ある場合は、まとめて記事にするようにします。つーわけで今回はローソンのプライベートブランドの日本のフルーツシリーズ。










大体このアイスは◯◯県産って生産地が記されてるんですが、巨峰&シャインマスカットは「国産」ってなってるところに大人の事情を感じますね。
ところで前回、名古屋の話をしましたが、ご当地ネタといえば、僕は北海道に関して思うことがひとつあるんですよね。そう・・・「北海道あるある」がひとつだけあるように!
それはですね、「なぜ北海道のことを“北海”と言わないのか」ってことです。わかりますか?
東京は「東京」とも「東京都」とも言いますね。大阪は「大阪」とも「大阪府」とも言うし、福岡も「福岡」とも「福岡県」とも言う。なのに、北海道は「北海道」としか言わない。
そう、「都府県」は略されるのに、「道」は省略されないのです。これが以前から疑問だったんですよ。
今、「しょうもな!」って思いました?でもね、明日職場でこの話を同僚にしてごらんなさいよ。確実にひと笑いは取れますよ。それから「なんでだろうね」って議論して盛り上がれるかもしれない。
僕はね、知りたいんです。ことの真相を!
なぜ北海道を北海と言わないのか?誰かに正解を教えてほしい!
だからこの疑問をできるだけ広めてください。広がっていけば、いずれ答えを出せる人にたどり着くかもしれない。答えを出そうではありませんか!
お願いします、みんなでこの謎を解き明かしましょう!

キングオブコント2019 寸評

2019-09-22 21:54:42 | 雑文
現在台風17号が九州北部に最接近中。福岡は風が強く吹いてます。皆さんもお気をつけて。
今回の決勝進出予想は10組中6組的中しました。まあまあの的中率ではないでしょうか。
個別の感想は以下の通り。


まずはファーストステージから。


うるとらブギーズ・・・ショーを開催する催眠術師と、図らずもそれを妨害してしまう、人と同じことをしゃべる男。最初何が起きているのか理解できず、観客の頭を「?」にさせておいて、状況が分かった時点で「そういうことか」という笑いが起きるしかけ。
特にこの設定をうまく生かしていると感じたのが、通常なら省略されてしまう第三者のセリフも、同じことをしゃべってしまうせいですべて聞き取れてしまうところ。
「観客がカシモトさんで遊びだす」ところが一番ウケてたんで、会場の外の声にも反応してしまうとか、BGMも口にしてしまうなどの展開があったらもっとよかったかもしれません。あと、マネしてしまうのは声だけのはずなのに、感情まで同期しているのはいいのかな、と思いました。言葉は怒っているのに見た目は怒っていないほうが面白くなるはずですしね。

ネルソンズ・・・「にちようチャップリン」なんかだと、和田まんじゅうの個性的なキャラを軸に展開するネタをオハコとしているトリオという印象なのですが、今回はキャラではなく、設定重視のネタで勝負をかけてきましたね。3人をバランスよく活かす、という点では成功していましたが、笑いの爆発力は弱めになってしまいました。やっぱり和田を立てたほうがよかったのでは。
ネタ全体からしたら付け足しにすぎない「本当はバスケがしたかった」が一番面白かったのもなんだかなあ、ですしね。

空気階段・・・「おかしなキャラのタクシー運転手」と「ドッペルゲンガーのようにそっくりな乗客」という2つの要素を含むコント。この2つの要素が、お互いを打ち消しあっているように感じました。前半は運転手がボケだったのに、そっくりな乗客のパートに入ったとたんツッコミに切り替わっちゃったので、そこがブレてるな、と。どちらかひとつの要素だけで一本のネタにしといたほうがよかった気がします。さもなくば、「そっくりな乗客」ってちょっと不気味だから、その不気味さを運転手のキャラの狂気が飲み込むみたいな、もうひとひねりあるネタであれば、2つの要素を両方活かしきれたんじゃないでしょうか。
しかし「もぐら」って芸名、見た目とよく合ってるよね。

ビスケットブラザーズ・・・記憶をなくした男女が何度も運命的な出会いをはたす、って『君の名は。』のオマージュかな。セリフをテンポよく交互にしゃべる、っていうのはたしかに気持ちいいんだけど、面白さとはちょっと違うんじゃないでしょうか。クセの強いキャラ2人のしゃべりだけで最後まで行ったほうがよかった気がします。

ジャルジャル・・・独特の周波数のせいで近寄れば日本語、離れると英語に聞こえる、という設定のオリジナリティーと、それをやりきる技術力はさすが。ただそれだと、笑いのポイントが「離れると何言ってるのかわからなくなる」というシンプルなものになってしまうので、大きな笑いに結びつくことはなかったかな、という感想。もうひと展開、ふた展開ほしかった。

どぶろっく・・・正直、どぶろっくが上がってくるとは思ってもみませんでした。準決勝に残っているというだけで「?」でしたので。
だいぶ前に「爆笑オンエアバトル」でどぶろっくの普通のコント観たことあるんですけど、はっきり言ってすげえつまんなかったんですよね。それもあって、「エッチな歌ネタだけの人たち」という印象をぬぐえずにいたのです。
で、どんなネタをやるのかと思ったら、得意の下ネタをたくみに取り込んだ「ミュージカル風コント」。やっぱね、歌がうまいですよ。気持ちよくネタの世界に引きずり込まれるし、くだらないと言えばあまりにくだらなすぎる「イチモツ」も受け入れやすくなる。
お笑いって、大きく分けると「知的なにおいのするネタ」と「ただひたすらくだらないネタ」の2種があって、どぶろっくのこのネタは後者なんだけど(もちろんどぶろっくが知的ではない、ということではない。知性がないとこんな歌ネタは作れない。あくまで、知的であることを見せないネタだということ)、この突き抜けたバカバカしさでしっかり笑いを取ってくるというのは、オハコの下ネタを絶妙な形でコントに昇華させている、ということ。ここにたどり着くまでに様々な試行錯誤あったんでしょうね。おみそれしました。
あと、歌に隠れて見落とされてるかもしれないけど、江口のダンスもかなりキレがあって、ネタの完成度を高めていますね。

かが屋・・・加賀の間の取り方がうまい。レジを離れて「蛍の光」のスイッチ入れてから、また戻ってくるスピードが絶妙。待ちぼうけを食わされて呆然とする賀屋の表情も、ただそれだけで面白い。ただ、ほとんど同じ状況を反復しているばかりだったので、低めの笑いをずっと保つ形になってしまいました。最後のオチが来たとき、「え、ここで終わり?」という肩透かし感があったので、もっと話を展開させてほしかったです。
かが屋はネタいっぱいあるんだから、もっといいヤツ持ってこれたんじゃないかなあ。

GAG・・・一昨年と去年の評価は明らかに低い。GAGの評価は不当だ、と僕は思っていて、だから今年こそ見返したれ!という思いで見守ってました。
ネタの時間をたっぷりとるために、やや複雑な設定を冒頭で速やかに、しかも自然な形で説明してしまう手際はお見事。でも彼女のブスいじりを嫌がるというのはシンプルすぎたか。
さりげなく「市役所じゃ考えられへん」という毒を吐いたところが一番よかったです。

ゾフィー・・・腹話術師の謝罪記者会見という設定。人形の操りぐあいがうまい。ちょっと不気味な人形なので、あつかいを間違えると笑いじゃなくて恐怖になりかねないんだけど、動かし方のさじ加減で笑えるラインを保ち、恐怖の側に転落しないようにたくみにコントロールできていました。動きの速さや間の取り方が絶妙で、相当練習してきたんだろうな、と思いました。人形が、「無言で動くだけの段階」と「しゃべりを邪魔する段階」と「退屈そうにする段階」と「啖呵を切る段階」に分かれており、緩急があってよかったです。個人的にはもっと高得点でもよかったと思います。

わらふぢなるお・・・前半の笑いがスタンダードすぎて、ずっと「弱い、弱い・・・」と思いながら観てました。後半にインストラクターが無茶なダイブをし始めて、ようやく笑いの沸点が高まってきましたが、前半の遅れを取り戻すには至らず終了。「お前らもっとできるだろ!」と思いました。


続きましてファイナルステージ。


ジャルジャル・・・友達だと嘘をつく泥棒と、それを信じて旧友と思い込む男がずれた会話をする、という設定。笑いのタイプとしてはシンプルなので、当然このまま終わらずにひとひねりふたひねり入れてくるものと期待してました。でも「部屋が空っぽになる」という、必然性のないひねりのあと、さらに展開するのではなく、それがオチになってしまったのが残念。
福徳の骨折がはやくよくなりますように。

うるとらブギーズ・・・おしゃべりに夢中になってしまって、肝心な場面を見逃す、というのは笑いとしてはベタ。なので、その初期設定からどう出ていくか、に注目していたのですが、どこにも出ていかずに終わってしまって残念。

どぶろっく・・・今回どぶろっくは「2重の賭け」に出ました。ひとつは、ヘタしたら一切ウケることなく、「引かれておしまい」になるかもしれないド直球の下ネタを持ってきたということ。もうひとつは、「イチモツ」一本で押し通したということ。
そして、見事に両方の賭けに勝って、優勝をつかみ取りました。
なんとなくですけど、彼らからは、「自分たちの最大の武器は下ネタなんだ」という、ちょっぴり自虐まじりのプライドと、「これからもずっとこの方向性でやっていくんだ」という、芸人としての覚悟を感じ取りました。
個人的にはまったくのノーマークからの優勝。イチモツネタで優勝したことは、間違いなく「キングオブコントの歴史の汚点」になるでしょうが、でもそんなの関係ねぇ!本当におめでとう。


いやー、まさか今、どぶろっくがくるとはねぇ・・・。けっこうみんな予想外だったんじゃないでしょうか。エッチな歌ネタでブレイクした後、小康状態に入って、なんとなくもう再浮上することはない、って思われてた感がありますよね。少なくとも僕はそうでした。「このままでは終われない」って思いながら実直にネタ作りを続けていたんでしょうね。脱帽です。
ただ、今回はニューフェイスや、まだ売れていない組が爪痕残した様子はなかったので、そこが残念。総合的な感想は、「西村はいらない」。
それにしても「キングオブ昆布」の行方が気になる。

サンヨー食品 麵屋はなび 台湾まぜそば

2019-09-20 23:07:42 | 
今回は名古屋の「麵屋はなび」監修の台湾まぜそばです。




僕は麺類は汁ありより汁なしのほうが好きですね。なんでかは自分でもよくわかりませんが、猫舌だからかもしれません。
しかし名古屋か・・・。名古屋といえば思い出す。僕は子供のころ、旅行で名古屋に行ったことがありまして、その時「100メートル道路」を見たんですね。名古屋の名所のひとつとして有名な100メートル道路です。
どこに向かっていたのか忘れましたが、タクシーに乗ってて、100メートル道路が近いってんで「回り道して見に行こうか」ってことになったんですね。皆さん、「100メートル道路」って聞いて、どんなのを想像します?車道が2,30車線くらいバーッと並んでる道路を思い浮かべますよね?僕も当然そんな道路だろうと予想してたんですよ。
しかし!名古屋の100メートル道路は全くそんなものではなかったのです!車道は片側4車線程度で、中央分離帯というのか、間に緑地みたいなのがあって、そこの幅が道路よりも広いのですよ。
なんじゃこらと思いましたね。タクシーの中にはシラケた空気が流れていました。ほんとさぁ・・・、いい加減にしてくれませんかね。こんなクソしょうもない、なんの面白みもない道に「100メートル道路」なんて大袈裟な名前つけて、さも観光名所みたいなフリしてさ。
しかも、ですよ。正確には100メートルないらしいんですよ、この道路。「VOW」シリーズの名古屋版、『VOWだかね‼』っていう本がありまして、その中で実際に100メートル道路の長さを測ってみる、っていう企画があったんですね。それによると、車道と中央分離帯合わせても100メートルなくて、「歩道まで含めて100メートル」だというのです。人を馬鹿にするのもたいがいにしろって感じでしょ。
いつだったか、「政令指定都市の魅力度調査」みたいなのがあって、名古屋が最下位になってましたけど、そんなの当り前だっつーの!100メートル道路みたいなもんウリにしてたらそりゃ魅力なくなるわ!みんな迫力ある道路期待して見に行って、「なんじゃこりゃ」ってあきれ返るわけでしょ。「ふざけんな、時間返せ!」ってなりますよ。そうやって名古屋の好感度が下がっていって魅力最下位になるんですよ。自業自得ですね。バーカバーカ!名古屋のバーカ!
そんときのタクシーの運ちゃんもさあ、ひとこと「100メートル道路つまんないですよ」って教えてくれればいいものを、運賃を少しでも稼ごうとしてあえて黙ってたわけでしょ。てめーふざけんなって話じゃないですか。
さんざん名古屋の悪口言ってますけど、これは昨今の『翔んで埼玉』ブームに象徴される、「愛のあるディス」などではない!僕は本気で名古屋をバカにしてますよ。
だってねえ、わざわざ遠回りしてなんの面白みもない道路見せられて、余計に運賃取られてさぁ。100メートル道路なんていう大袈裟極まりない名前つけてなければそんなことにはならなかったんですよ。時間と金返せって話でしょ。
言っとくが俺は謝らねえぞ!謝るのは名古屋が先だ!「何の変哲もないクソしょーもない道に100メートル道路なんていう大袈裟な名前つけてすみませんでした」って謝れ!俺以外にも名古屋のせいで時間とお金を無駄にした人は大勢いるはずだ!全国に向けて謝れ!そして100メートル道路を「クソつまらん道路」に改名しろ!それまで俺は謝んねーぞ!バーカバーカ!名古屋のバーカ!
名古屋にも味噌カツとかひつまぶしとかきしめんとか、いいものもありますけど、別に名古屋じゃなくても食べられますからね。食材はどこにでもあるんで、作り方だけわかっていればいいんでね。名古屋なんかに用はないね。名古屋城?知らねーよ。
いやー、それにしてもこのまぜそばはうまい・・・。

熊から神へ――超越者の系譜

2019-09-17 22:37:33 | 雑文
内田樹と釈徹宗の『聖地巡礼 Continued』(東京書籍)を読んだ。
この本は、思想家の内田と、浄土真宗本願寺派の住職である釈が、日本全国の聖地を巡り、そこで見たもの、感じたこと、考えたことを記録した見聞録の第4弾・対馬編である。その旅程の中で、海神神社の近くの「ヤクマの塔」という古くからある塔に触れ、「ヤクマ」の語源は何か、という話になった時、釈が次のように述べている。


「クマ」は、「籠る」という意味だったりするんですけどね。(中略)また、「クマ」とか「クム」とか、「神」の語源という説もあります。


これには「ああはいはい」というか、すんなりと納得できた。
以前「ららら科学の子――我等が内なる鉄腕アトム」という論考を書いた(2017・7・10~12)。詳しくはそちらを読んでいただきたいのだが、小生はその中で、「恐れ」と「畏れ」は根を同じくする感情であること、人は「恐れ」を感じた相手を畏れ敬わずにはいられないということ、原始社会においては熊のような野生生物こそが人々の恐怖の対象であり、なおかつ畏敬の対象でもあったということを述べた。動物のぬいぐるみの中でも特に熊のそれが人気が高く、かつテディベアという総称まであること、ゆるキャラのくまモンが幅広い世代、数多くの国の人々から愛されているという事実は、「熊」に対する人類の畏敬の念の根深さの表れであるという考察を加えた。
このことと「神の語源」を考え合わせると、歴史的順序としては次のようになるだろう。

まず、現生人類が誕生したころ、あるいはそれ以前の原人や類人猿だったころから、熊は恐怖の対象だった。体は大きく、力は強いため、人類は知略をめぐらせないと熊を退けることができない。
のちに、人類は言語を使うようになる。最初の言葉は、「一対一」対応の単純なものである。石を「いし」と呼び、木を「き」と呼ぶ。熊のことも当然「くま」と呼んでいた。ようするに、実在するモノに名称を与えるだけの、原初の段階である。(動物が鳴き声で危険を知らせたりするような、信号としての言語ならあったかもしれない)
そこからしばらくして、脳機能が高度化し、抽象思考ができるようになる。この段階で「概念」が誕生する。概念は、物理的実体をもたない対象を指示することができるものである。「愛」とか「勇気」とか「希望」とかである。
この概念の獲得によって、「熊」から、「強さ」や「たくましさ」や「荒々しさ」や「崇高さ」といった特徴が抽出される。抽出されたこれらの特徴の総和は、「実体を持たぬ熊」である。熊の特徴を備えていながら、熊ではない。「熊」から分離した「実体を持たぬ熊」。最初はぼんやりとしたイメージでしかなかったであろうこの抽象化された概念は、時間が経つにつれ輪郭が明瞭になりだす。すると人々の間で、これは「熊」とはちがう、という認識が芽生える。この段階において、「神」が生まれる。
さらに、熊以外の存在にも「恐ろしさ」や「崇高さ」を見出した時、そこに「実体を持たぬ熊」(=概念)が貼りつき、新たな「神」になる。この出会いと発見を繰り返して、神は増えていく。
・・・とまあ、こういう流れだったのではないか。
してみると、人類――少なくとも、熊のような野生生物が身近に生息していた環境下にいた人類――の原初の宗教心は、「畏敬」の感情に端を発しているということになるだろう。


〈2019・9・19付追記〉
この記事を投稿した後に思いついたこと。
「クム」というのは、「冬眠中の熊」のことではないだろうか。覚醒して活動している熊と区別するための「クム」。
そして、のちにそれが「籠る」という動詞に転じたのではないか。だとすると、日本神話の天岩戸の物語は、熊の冬眠と覚醒を模して創られた可能性がある。神話的に思考すれば、「春が来たから熊が目覚めた」のではなく、「熊が目覚めたから春が来た」と解釈するのが自然であろうから。
天照大御神は、熊をモデルに創造された、ということだ。


オススメ関連本・橋爪大三郎、大澤真幸『ふしぎなキリスト教』講談社現代新書