徳丸無明のブログ

雑文、マンガ、イラスト、その他

日清食品 カレーメシ ビーフ・ハヤシメシ デミグラス

2020-10-30 22:40:39 | 
今回はお湯をかけて食べる米飯、カレーメシとハヤシメシです。






前々から気になってはいたもののずっと食べずにいまして、こないだ台風10号が来たときにちょうどいいやと思って買いました。カレーがすごくマイルドですね。あと、前は容器が四角でしたよね?なんで変わったんだろ。
カレーメシと言えばコロコロチキチキペッパーズのナダル。僕ね、コロチキはわりとすぐに消えるんじゃないかと考えていたんですよ。
2015年にキングオブコントで優勝したコロチキ(正直あのときのコントあんまり面白くなかったけど、サーフィス懐かしいと思いました)。しばらくは仕事も増えてましたが、タレントとしての対応力が高いわけでもなく、これといった武器があるわけでもない。なので、少しずつテレビからフェードアウトしていく運命なのだろうと思い込んでいたのです。
しかし、「アメトーーク」の「ひんしゅく体験!ナダルアンビリバボー」を観て考えが変わりました。
「ナダル恐るべし、コロチキが生き残る道はここにある」。そう思ったのです。
予想通り、ナダルは嫌われキャラとして認知され、芸能界に一定の足場を築きました。
しかし、ナダルは本当にヤバいヤツなのでしょうか。FUJIWARAのフジモンがナダルを可愛がってるみたいですけど、心底どうしようもない人間なら先輩に可愛がられるということもないはずです。あるいは芸人の業のようなもので、人間性歪んでいても面白みのあるヤツをそばに置いておきたいっていうのもあるのかもしれませんが。
「復帰した5日後に引退、アンビリーバボー!」(by.ザキヤマ)。ってこれはユッキーナ。
え、西野?西野はまあどうでもいいんじゃないですかね。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、および雑感。
最近は、屋内はともかくとして屋外ではマスクをつけていない人の割合が増えてきました。マスク着用の圧力が弱まっているのならいいことだと思います。
GoToトラベルも活況のようですし、コロナを気にしすぎないというか、「ほどほどに気にかける」のがちょうどいいと考えている僕にとっては好ましい傾向ですね。今年の5月くらいには、街中に人が戻ってくると「気の緩みだ」などと呼んでましたけど、今の状況は緩んでいるのではなく、コロナとの適切な距離の取り方・適度な付き合い方が徐々に身についてきたということなのでしょう。

コロナ防止の取り組みがインフルエンザの患者数をも減少させているとの報道があります。じゃあ今やってる感染防止対策を、少なくとも冬の間だけでも継続すればインフルの被害を減少させることができるのではないか・・・という意見が出てきそうですけど、このコーナーで繰り返し書いている通り、感染防止対策は感染を防ぐだけでなく、人同士の距離を遠ざけ、人と人が接触する機会を減らし、そしてみんなが大好きなクサい言葉を使えば「絆」をも断ち切る働きがあります。
患者は減るけど、人のつながりも減る。つながりが減るということは、友達が減り、恋人いる率も減るということ。それらを減らしてまでインフルを防止すべきか。僕はこの選択肢は考えるまでもないと思いますけどね。

サントリー ペプシ ソルティライチ

2020-10-23 21:48:58 | 
今日はスタンダードなやつとの味の違いがよくわからないペプシのソルティライチ味です。




本日は第16回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは土田世紀の『編集王』(全16巻・小学館)です。
これはあしたのジョーに憧れてプロボクサーになった青年が、網膜剥離によりライセンスを停止され、どうしていいかわからなくなっていたところを、兄貴分の勧めによって編集者の頂点、“編集王”を目指すことになる・・・という話。マンガ家の裏方である編集にスポットを当てた作品なのですね。
土田さんは熱い男を描くのを得意とされてまして、本作の主人公カンパチこと桃井環八もまた熱血漢。しかしその熱い男をむやみに美化したり、完璧な人間として造形することはなく、情けないところも愚かしいところも含めて描かれています。親しみやすい等身大のキャラを目指したというより、リアリティを追求したのでしょう。
たしか「BSマンガ夜話」だったと思いますけど、ひとつのマンガ作品を徹底的に語りつくすという番組の『編集王』の回で、出演してた大槻ケンヂが、「僕は『編集王』のことを「逆まんが道」と呼んでいる。『まんが道』を読むとマンガ家を目指したくなるけど、『編集王』を読むとやめとこうってなるから」って話してたんですよね。これまさにその通りで。マンガ家ってなんて嫌な仕事なんだろって気分になっちゃうのが『編集王』なんですね。だからね、むしろマンガ家になりたいって人は全員『編集王』を読むべきなんですよ。『まんが道』よりもね。『編集王』を読んで、それでもマンガ家になりたいって人だけが目指すべきなんじゃないかと思います。
僕のお気に入りキャラはマンボ好塚のマネージャーの仙台さん。不遇の身に共感しちゃうというか、仙台さんの若いころのエピソードは一番繰り返し読みました。
作中には見開きで『キャンディキャンディ』が引用されてる箇所があるのですが、ご存じの通り水木杏子さんといがらしゆみこさんが著作権をめぐって争いになり、『キャンディキャンディ』が絶版状態になったために、本作のワイド版と文庫版では当該箇所がまっちろなページになっちゃってます。これもまたマンガをめぐるひとつの事件。完璧な状態を求めるならビッグコミックス版で読みましょう。
『編集王』はドラマ化もされてますが、カンパチ役が原田泰造と聞いたときには思わず膝を打ちました。まさにはまり役。泰造以上にカンパチに似ている芸能人はほかにいませんからね。
作者の土田世紀さんは、2012年に43歳の若さでお亡くなりになりました。もしご存命であったら、あとどれだけの作品を世に送り出すことができたか・・・。合掌。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、および雑感。
セブンイレブンのレジが、自分でお金を投入するタイプに変わっていました。バーコードの読み取りと袋詰めは店員さんがやってくれるんですけど、支払いはセルフレジと同じで、「半セルフレジ」みたいなかんじです。皆さんの近所のコンビニもそうなってますか?たしかロイヤルホストではコロナ以前からそうなってましたけどね。
もちろんこれはコロナ感染防止のために、「非接触」の割合を増やす目的で導入されたものですが、それだけではなく、ボタン押してトレーがチーンって出てくるタイプのレジと違って、お金が取り出しにくくなっているので、強盗しにくいレジ、つまり防犯対策の面でも望ましいレジなのですね。あとお釣りを間違えることがないってのもありますね。
コロナの影響で「非接触」のサービスが拡大しています。感染防止のために、できるだけ人同士が、あるいは店員と客が接触しないで売買を行えるシステムが理想とされており、そのシステムを導入するための技術もすでに確立されているため、いろんなところに非接触型のサービスが普及しつつあるのです。
人と人とのかかわりが希薄になってしまうのは寂しいなあ、なんてジジイみたいな感慨にふけってしまいますけど、この流れはもう不可逆でしょうね。一度導入したシステム・インフラは、コロナが終息したとしても撤去されずに使われ続けるでしょうし、人々の意識の上でもそれが当たり前のものという理解になっていくはずです。非接触型サービスは、コロナ終息後も残るのです。
コロナは人と人の距離を遠ざけ、終息後もなお影響を及ぼし続ける。だとしたら、我々はそれに対抗すべく、距離を近づけるための手段を講じなければならないでしょう。
人付き合いがより希薄になり、少子化がさらに加速するアフターコロナにおいて、拡がってしまった人の間の距離をどう縮めるか。それこそが、「コロナとの闘い第2ラウンド」なのかもしれません。

バニラの語源

2020-10-20 21:42:53 | 雑考
21世紀研究会編の『食の世界地図』(文春新書)を読んでの気付き。
21世紀研究会とは、歴史学、文化人類学、考古学、宗教学、生活文化史学の研究者9人が集まって設立された研究会であり、この本は、食材や料理の起源について、世界地図を通して書き出した、『民族の世界地図』『地名の世界地図』をはじめとする「世界地図」シリーズの一冊で、古今東西、様々な「食」に関する興味深いエピソードが盛り込まれている。
この中の一節「バニラは最高の媚薬」に、次のような記述がある。


カカオとともに新大陸からもたらされたバニラは、やがてチョコレート飲料以外の飲み物やさまざまな菓子に使われるようになった。バニラの実体はラン科の細長い莢で、収穫後、発酵、乾燥させると特有の甘い香りを放つ。(中略)この不思議な莢をスペイン人は、「莢」を意味するバイナvainaに縮小辞をつけてバイニーリャvainillaとよんだ。その英語名がバニラvanillaで、フランス語もイタリア語も同系だ。
ところで、さきにカトリーヌ・ド・メディシスが好んだアーティチョークは媚薬とみなされたと書いたが、希少で高価なものや新規なものについ特別な効き目を期待してしまうのは、どうやら人間の性らしい。古くからリンゴなどの果物や蜂蜜、そして東洋から運ばれた、ありとあらゆる種類のスパイス、さらにトリュフやアスパラガスなどの高価な野菜まで、ぜいたくな食べ物にはおしなべてエロティックな連想がつきものだった。
媚薬といっても滋養強壮の意味でなら、たしかに役立つ食物は少なくないだろう。だが人びとが話題にしたのは、もっとあからさまな「催淫効果」ともいうべきほうである。(中略)
バニラはその芳香とエキゾチシズムで、フランスはもとよりヴィクトリア朝時代のイギリスでも媚薬の筆頭にあげられていた。ちなみに、バニラの語源のスペイン語「莢」vainaは、もっとさかのぼると同じ意味のラテン語のヴァギナvaginaにいきつく。いまでは解剖学用語としてのほうがずっと知れ渡っていることは、付け加えるまでもないだろう。


なんということでしょう。バニラの語源はヴァギナだったのです。
たとえば、ペットにバニラって名前つけてる人けっこういるでしょうし、キャバクラ嬢で源氏名をバニラにしてる人なんかもいるでしょうけど、「それはあなた、アレですよ、アレを名乗ってるんですよ」ってことになっちゃいますよね。風俗嬢だったらちょうどいいのかな・・・。
いやー、しかしすごい話だ。皆さんもバニラアイスを食べるたびに思い出してくださいね。

明治製菓 きのこの山

2020-10-16 22:15:02 | 
今回はきのこを食べながらチョコを食べた気分になれる山林です。開催の危機が危ぶまれる東京五輪のパッケージ。




「きのこ・たけのこ論争」という、イスラエル・パレスチナ紛争と同じくらい終わりの見えない争いがありますが、昔は「すぎのこ村」っていう第3のチョコもありましたよね?
ね?ありましたよね?
本日は第15回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは安田弘之の『鉄魂道!』(全2巻・講談社)です。
安田さんの代表作と言えば『ショムニ』ですけど、個人的には『ショムニ』が面白かったのってモーニングKC全7巻中3巻までなんですよね。ヘル・ブリッツが結成されてから話が変な方向に行っちゃったというかね。あとは『紺野さんと遊ぼう』なんかもいいんですけど、全編ほぼハズレなしの密度からいってこちらのほうに軍配が上がるのかなと。
この『鉄魂道!』は、一話完結でいろんな女性の生き様を、笑えるところも悲しいところも合わせて描いたコメディドラマです。
僕が特に好きなのは、女優さんらしき女性が、大衆的なこきたない定食屋で大量のメシをひたすら食べる話。ストーリーの起伏はまるでないんですけど、すごく爽快感があります。あとフナっていうモデルさんのキャラクターがお気に入り。
あと『ショムニ』の坪井千夏の若き日のエピソードも収録。悲喜こもごもの物語ですけど、基本的には気軽に笑いながら読めるマンガです。
ところで安田さんって、今や『ちひろ』のほうが代表作なんですかね?そっちは未読なんですけど、読んだほうがいいのでしょうか。


ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
愛知県今治市で、コロナ感染者の中傷ビラを撒いたとして、名誉毀損の容疑で2人の男が14日に逮捕されました。「この顔に、ピンと来たらコロナ注意!」という文言とともに、感染者の写真と名前を記載したビラで、7月24日に複数の飲食店の入り口に置かれていました。
この事件はメディアでもけっこう大きく取り上げられてましたし、ワイドショーでも出演者がみんな「許しがたい」って怒ってたはずです。ですが、「日本的陰湿さ」の発露とでもいうべきこの事例は、ワイドショーと無縁ではありません。
ワイドショーは、取るに足らない些細な悪事でも取り上げ、「悪いのはコイツだ!皆さんコイツを批判しましょう」と世間に訴えかけます。槍玉にあげられた人は、日本中からよってたかって攻撃されます。自宅に投石されたり、いたずら電話がひっきりなしにかかってくることになり、家族もそれに巻き込まれます。これこそ「日本的陰湿さ」の最たるものでしょう。ワイドショーがその空気を作り出しているのです。
だから、コロナ感染者の中傷ビラがよくないと言うのであれば、ワイドショーはまず自らのありかたを根本から改めるべきなのです。「日本的陰湿さ」とは、「ワイドショー的なるもの」であり、現代の日本においてはワイドショーこそがもっともその空気を醸成しているのですから。中傷ビラを撒いた犯人を批判しているワイドショーは、鏡に映った己の姿を罵倒しているのです。
「日本的陰湿さ」から手を切るために、いっそワイドショーの視聴禁止を呼びかけたほうがいいのかもしれません。