今回は『リゼロ』でもお馴染みコンポタです。
商品名に“スナック”が付いておらず、ただ“コーンポタージュ”だけなのはなぜでしょう。しょっぱくなくて、甘いスナック。
本日は第27回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは藤子・F・不二雄の『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』(全8巻・小学館)です。
「ミノタウロスの皿」をはじめとした、F先生の超絶大傑作SF(少し不思議)短編集です。僕は『藤子・F・不二雄 異色短編集』(全4巻・小学館)と『藤子・F・不二雄 少年SF短編集』(全2巻・小学館)と『藤子・F・不二雄SF短篇集』(全4巻・中央公論新社)、つまり全部文庫版で読みました。文庫本のほうが手軽ではありますが、『PERFECT版』のほうが抜けがないし、まとめて読むには最適でしょう。
愛とは何か、人のつながりとは何かを冷徹に提示する「間引き」、古代の歴史と想像の未来を鮮やかに接合させた「カンビュセスの籤」、タイトルからして素敵すぎる「気楽に殺ろうよ」、気弱で正義感の強い人間が超人になることの恐怖を描いた「ウルトラスーパーデラックスマン」、我々がどのような世界に生きているのかを痛いほど突きつけてくる「ある日・・・」、タイトルだけじゃ内容推測できないけど、読んでみると「これはリアルかもしれない」と得心させられる「ひとりぼっちの宇宙戦争」、子供心を軽々と蹂躙される「劇画・オバQ」、突拍子もないようで説得力がある「宇宙船製造法」、タイムマシンものの極北「あいつのタイムマシン」、宇宙開拓に関わってきた人々の哀愁と諦観、それでも前進をあきらめない若者のかすかな希望を切なく歌い上げる「老年期の終わり」・・・。
いちいち挙げていったらキリがない!この綺羅星のごとき傑作短編群!僕は初めてこれらの作品に触れたとき、その完成度のあまりの高さに震えました。
「なんでこんなマンガが描けるんだ?」と思いましたし、「自分でもこんなマンガが描きたい!」と激しく欲望したものです。
藤本先生の真骨頂は『ドラえもん』じゃねえ!こっちだ!
未読の人はとにかく一読しましょう。え、興味ないから読みたくない?じゃあいいですよ、読まずに死んで後悔しなさい。
あとちなみに、ブラックなF作品でいうと『モジャ公』も隠れた名作。『21エモン』の二番煎じと思ってる人もいるかもしれませんが、まったく違います。ブラックな『21エモン』なんですよ。これ連載は少年誌だったんですかね?
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
コロナ以降、最も革新が進んだもののひとつがマスクですよね。デザインの多様化もそうですけど、「耳にひっかけなくてもいいマスク」とか、需要に応じて形状を様々に変化させています。
で、おもにマスク会食向けに作られたのが「イートマスク」。口元の部分が開閉できるようになっていて、いちいちマスクを外さなくても食べ物を口に入れることができる仕組みになっています。このイートマスク、デザインがなかなかマヌケなのが素晴らしい。「開閉しちゃったら飛沫防止の精度が落ちるんじゃないの?」という疑問をぬぐうことができない本末転倒ぶりも微笑ましい。未見の人は画像検索してみてください。笑えますから。
ですがまあ、イートマスクもそのうち洗練されてオシャレになり、抵抗なく使われるようになるのかもしれません。人々に受け入れられて定着するか、淘汰されてなくなるか。歴史の審判を待ちましょう。
6日、島根県の丸山達也知事が、聖火リレーの実施を容認する意向を表明しました。丸山知事は2月に、島根県内の聖火リレー中止を検討する考えを示しており、方針転換した形になります。丸山知事は容認に転じた理由として、「飲食業の支援を盛り込んでもらう必要がある」「補正予算の検討に盛り込んでもらうためには、聖火リレーを中止するという選択をすることは飲食店事業者にプラスの影響を及ぼさない」と述べています。
丸山知事は、会見の直前に大会組織委員会と地元選出の国会議員を訪問しています。また、二階俊博ちゃんが、補正予算の編成の検討を示唆していました。
これってようするに、「政府(=自民党)から恫喝があった」ってことですよね?「リレーやらねえならカネ出さねえぞ、おとなしく足並みをそろえろ」って。
この一連の出来事からわかるのは、政府にとって、コロナ対策よりもオリンピックとその関連行事をつつがなく開催することのほうが重要だということです。コロナを軽視してるわけではないでしょうが、彼らにとってはオリンピックのほうが優先順位が高いのです。
もちろん、聖火リレーを実施するか否かが、コロナ感染に影響を与えるのかどうか、その相関関係ははっきりしません。聖火リレーを行っても、コロナ感染者が増えることは一切ないのかもしれない。
ですが、コロナ対策よりオリンピックを上位に置いている政府の政策は、どれほど信用に値するのか。前に、大会組織委員会と自民党のマインドは太平洋戦争のときのそれとほとんど変わっていない、と書きましたが、その思いをより強くしました。
これはもう、各自治体の自助努力、政府に対抗しながら、同時にうまく付き合っていく手腕に期待するしかなさそうですね。
商品名に“スナック”が付いておらず、ただ“コーンポタージュ”だけなのはなぜでしょう。しょっぱくなくて、甘いスナック。
本日は第27回私が好きなマンガの話。今回取り上げるのは藤子・F・不二雄の『藤子・F・不二雄SF短編PERFECT版』(全8巻・小学館)です。
「ミノタウロスの皿」をはじめとした、F先生の超絶大傑作SF(少し不思議)短編集です。僕は『藤子・F・不二雄 異色短編集』(全4巻・小学館)と『藤子・F・不二雄 少年SF短編集』(全2巻・小学館)と『藤子・F・不二雄SF短篇集』(全4巻・中央公論新社)、つまり全部文庫版で読みました。文庫本のほうが手軽ではありますが、『PERFECT版』のほうが抜けがないし、まとめて読むには最適でしょう。
愛とは何か、人のつながりとは何かを冷徹に提示する「間引き」、古代の歴史と想像の未来を鮮やかに接合させた「カンビュセスの籤」、タイトルからして素敵すぎる「気楽に殺ろうよ」、気弱で正義感の強い人間が超人になることの恐怖を描いた「ウルトラスーパーデラックスマン」、我々がどのような世界に生きているのかを痛いほど突きつけてくる「ある日・・・」、タイトルだけじゃ内容推測できないけど、読んでみると「これはリアルかもしれない」と得心させられる「ひとりぼっちの宇宙戦争」、子供心を軽々と蹂躙される「劇画・オバQ」、突拍子もないようで説得力がある「宇宙船製造法」、タイムマシンものの極北「あいつのタイムマシン」、宇宙開拓に関わってきた人々の哀愁と諦観、それでも前進をあきらめない若者のかすかな希望を切なく歌い上げる「老年期の終わり」・・・。
いちいち挙げていったらキリがない!この綺羅星のごとき傑作短編群!僕は初めてこれらの作品に触れたとき、その完成度のあまりの高さに震えました。
「なんでこんなマンガが描けるんだ?」と思いましたし、「自分でもこんなマンガが描きたい!」と激しく欲望したものです。
藤本先生の真骨頂は『ドラえもん』じゃねえ!こっちだ!
未読の人はとにかく一読しましょう。え、興味ないから読みたくない?じゃあいいですよ、読まずに死んで後悔しなさい。
あとちなみに、ブラックなF作品でいうと『モジャ公』も隠れた名作。『21エモン』の二番煎じと思ってる人もいるかもしれませんが、まったく違います。ブラックな『21エモン』なんですよ。これ連載は少年誌だったんですかね?
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
コロナ以降、最も革新が進んだもののひとつがマスクですよね。デザインの多様化もそうですけど、「耳にひっかけなくてもいいマスク」とか、需要に応じて形状を様々に変化させています。
で、おもにマスク会食向けに作られたのが「イートマスク」。口元の部分が開閉できるようになっていて、いちいちマスクを外さなくても食べ物を口に入れることができる仕組みになっています。このイートマスク、デザインがなかなかマヌケなのが素晴らしい。「開閉しちゃったら飛沫防止の精度が落ちるんじゃないの?」という疑問をぬぐうことができない本末転倒ぶりも微笑ましい。未見の人は画像検索してみてください。笑えますから。
ですがまあ、イートマスクもそのうち洗練されてオシャレになり、抵抗なく使われるようになるのかもしれません。人々に受け入れられて定着するか、淘汰されてなくなるか。歴史の審判を待ちましょう。
6日、島根県の丸山達也知事が、聖火リレーの実施を容認する意向を表明しました。丸山知事は2月に、島根県内の聖火リレー中止を検討する考えを示しており、方針転換した形になります。丸山知事は容認に転じた理由として、「飲食業の支援を盛り込んでもらう必要がある」「補正予算の検討に盛り込んでもらうためには、聖火リレーを中止するという選択をすることは飲食店事業者にプラスの影響を及ぼさない」と述べています。
丸山知事は、会見の直前に大会組織委員会と地元選出の国会議員を訪問しています。また、二階俊博ちゃんが、補正予算の編成の検討を示唆していました。
これってようするに、「政府(=自民党)から恫喝があった」ってことですよね?「リレーやらねえならカネ出さねえぞ、おとなしく足並みをそろえろ」って。
この一連の出来事からわかるのは、政府にとって、コロナ対策よりもオリンピックとその関連行事をつつがなく開催することのほうが重要だということです。コロナを軽視してるわけではないでしょうが、彼らにとってはオリンピックのほうが優先順位が高いのです。
もちろん、聖火リレーを実施するか否かが、コロナ感染に影響を与えるのかどうか、その相関関係ははっきりしません。聖火リレーを行っても、コロナ感染者が増えることは一切ないのかもしれない。
ですが、コロナ対策よりオリンピックを上位に置いている政府の政策は、どれほど信用に値するのか。前に、大会組織委員会と自民党のマインドは太平洋戦争のときのそれとほとんど変わっていない、と書きましたが、その思いをより強くしました。
これはもう、各自治体の自助努力、政府に対抗しながら、同時にうまく付き合っていく手腕に期待するしかなさそうですね。
今日は小魚とアーモンドのスナック2種類です。
ゴマをまぶしたいりこ(カタクチイワシ)と細長くスライスしたアーモンドを合わせたもの。子供のころはこういうのよく食べてましたけど、最近は意識にのぼらなかったのか、10年か20年くらいまったく食べてなかったんですね。それがたまたま小魚スナックの話を小耳にはさんで無性に食べたくなり、ひさびさに口にしてみたらとにかくおいしくて、すっかり虜になってしまいました。
僕は今、小魚に夢中なのです。皆さんも食べなさい。美容にもいいらしいですよ。
紹介したのはそれぞれファミリーマートと無印良品で売ってるやつです。セブンイレブンとローソンでも泉屋製菓総本舗というメーカーが製造してる同様の商品を販売してますが、そちらはちょっと甘みが強め。僕は甘さ控えめのマルエスと良品計画のほうが好みです。
ファミマのは原材料に水飴使ってますけど、無印のは使ってなくて、無印のほうがより甘さ控えめです。値段はファミマのが一袋24グラムで税込み128円、無印のが14グラムで99円。
なんか珍しくまともにレビューしちゃってますね。
日本を代表するコメディアン・志村けんが急逝してから1年が過ぎました。現在もフジ系で「志村でナイト」の後続番組「志村友達」が放送されており、未だその影響力は衰えずというか、当分の間「お笑い芸人・志村けん」は、人々の記憶に残り続けることでしょう。
しかし、このまま志村けんの思い出に浸っているだけでいいのでしょうか。このままでは、志村の芸風が途絶えてしまいます。志村の後継者、バカ殿や変なおじさんなどのキャラを引き継ぐ者を育てなくていいのか、と思うのです。
なので余計なお世話ながら、志村の後継者として適任なのは誰か、を考えてみます。
まず、近しい顔ぶれから見ていくと、最有力は親密な師弟関係にあった千鳥の大悟。大悟本人の師匠に対する思いの強さも考え合わせると最適のように思えますが、しかし芸風が違いすぎます。大悟が第2の志村となるのは、どうしても違和感がぬぐえません。
次点はダチョウ俱楽部の上島竜兵。キャラクターも芸風も志村に近く、不自然さはありません。「バカ殿」などのコント番組にも長く出演しており、その共演歴と合わせて考えても適材のように見えます。
しかし、竜ちゃんは少しポンコツ。志村のコントや芝居は一見バカバカしいだけのようで、実際はある程度頭がよくないと演じることができません。竜ちゃんに志村と同等のことができるかというと、少し疑問。それに10~20年くらい前までは竜ちゃんにもパワーとオーラがありましたが、今は衰え著しく、そちら方面の不安も残ります。
竜ちゃんは10年くらい前までは出川哲朗と同格だったんですよね。せめて今の竜ちゃんに哲ちゃんと同じくらいの人気とパワーがあれば、と悔やまれます。
弟子筋以外で、芸風の近さで探してみると、インポッシブルのひるちゃんと、5GAPの久保田賢治が該当します。2人ともコミカルな芸風だし、見てくれもいかにも3枚目ってかんじで、極めて志村けんに似ています。くわえて久保田のほうは、志村を非常に尊敬しており、本人的にも後継者となる意欲の高さが期待できます。
ただこの2人、いかんせん芸人としての格が志村と違いすぎます。インポッシブルは最近「有吉の壁」をはじめとしてメディアの露出も増えてきていますが、それでも一般的な知名度はまだまだ低いのが現状。5GAPに至っては未だ芸人の収入だけで食べていけない状態で、こないだ「アメトーーク!」の「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」に、コンビそろって出演していました。「いろはに千鳥」で強烈プッシュされてましたけど、今のところほとんど効果なし。(ちなみに5GAPは最近「いろはに千鳥」で改名を行い、久保田賢治がクボケンに、秋本智仁がトモに変わりました)
この「芸人としての格の違い」を世間が受け入れてくれるかどうか。そこが重要なカギとなるでしょう。
弟子筋でも芸風の近似でもないところから探してみると、シソンヌのじろうが浮上します。芸風は遠からず近からずですが、志村のモノマネをすることもあり、技術も高く、キングオブコント優勝など、コント師として蓄積されたキャリアも申し分なしといったところ。また、じろうが「千鳥のクセがスゴいネタGP」で披露してる「義彦おじさん」は、志村が演じていてもおかしくないキャラで、そのあたりからも「近さ」を感じます。
意外と「ポスト志村」として一番しっくりくるのがじろうなのかもしれません。問題は本人にその気があるかどうか。
つーわけで、勝手にいろいろ考えてきましたが、どうでしょうか。この中から、志村けんの後継者、つまり「志村を継ぐ者」は現れてくれるでしょうか。
期待して待て!震えて眠れ!
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
コロナの報道では「世界中に感染が拡がった」という言い回しがよく使われます。しかし、それは厳密には間違っています。現代でもなお、近代文明と隔絶した生活を送っている人々が存在するからです。
ブラジルのアマゾン川周辺には、原始的なーーあくまで我々の文明との比較において「原始的」ということですがーー文明を守り通している部族がいます。それとインドのとある島には、閉鎖的な生活を営んでいる人たちがいて、彼等は島外の人とは一切かかわりを持とうとしないらしいんですね。しかも極めて攻撃的であるらしく、たしか5~10年くらい前だったと思いますが、欧米の学者さんがフィールドワークのために入島を試みたところ、島民に拘束されてあっさり殺されてしまった、という事件が起きています。
そういった人々はコロナとは無縁のはずです。他集団とのかかわりがないから、たぶん感染することはないでしょう。しかし、万一感染しちゃったらどうするんでしょうね。ワクチンも、それ以外の医療行為も断って、隔絶した暮らしを維持しようとするのでしょうか。コロナが彼等の文化・習慣を変えてしまう可能性も、なきにしもあらずでしょう。
感染防止の効果が高いと言われている「二重マスク」。アメリカじゃだいぶ一般化しつつあるそうです。たしかに一重より二重のほうが防止できるでしょう。じゃあ「三重」はどうでしょうか。二重よりも三重のほうが、三重よりも四重のほうが効果が高いはずです。
「より効果の高い感染防止」をみんなが日々考えているコロナ禍。パンデミックの期間が長引けば「二重マスクより三重マスクだ!」という議論が出てきてもおかしくありません。そうやって、重ねるべきマスクの枚数はどんどん増えていくのです。
見た目のかっこ悪さなんか気にしていられません。命が何より大事なのですから。マスクは何枚も重なっていき、口元はこんもり盛り上がっていくのです。
この流れはどこまで行くでしょうか。おそらくはマスクの重ね過ぎで、人類がすべて窒息死して終わりを迎えるのでしょう。
そして誰もいなくなるのです。
ゴマをまぶしたいりこ(カタクチイワシ)と細長くスライスしたアーモンドを合わせたもの。子供のころはこういうのよく食べてましたけど、最近は意識にのぼらなかったのか、10年か20年くらいまったく食べてなかったんですね。それがたまたま小魚スナックの話を小耳にはさんで無性に食べたくなり、ひさびさに口にしてみたらとにかくおいしくて、すっかり虜になってしまいました。
僕は今、小魚に夢中なのです。皆さんも食べなさい。美容にもいいらしいですよ。
紹介したのはそれぞれファミリーマートと無印良品で売ってるやつです。セブンイレブンとローソンでも泉屋製菓総本舗というメーカーが製造してる同様の商品を販売してますが、そちらはちょっと甘みが強め。僕は甘さ控えめのマルエスと良品計画のほうが好みです。
ファミマのは原材料に水飴使ってますけど、無印のは使ってなくて、無印のほうがより甘さ控えめです。値段はファミマのが一袋24グラムで税込み128円、無印のが14グラムで99円。
なんか珍しくまともにレビューしちゃってますね。
日本を代表するコメディアン・志村けんが急逝してから1年が過ぎました。現在もフジ系で「志村でナイト」の後続番組「志村友達」が放送されており、未だその影響力は衰えずというか、当分の間「お笑い芸人・志村けん」は、人々の記憶に残り続けることでしょう。
しかし、このまま志村けんの思い出に浸っているだけでいいのでしょうか。このままでは、志村の芸風が途絶えてしまいます。志村の後継者、バカ殿や変なおじさんなどのキャラを引き継ぐ者を育てなくていいのか、と思うのです。
なので余計なお世話ながら、志村の後継者として適任なのは誰か、を考えてみます。
まず、近しい顔ぶれから見ていくと、最有力は親密な師弟関係にあった千鳥の大悟。大悟本人の師匠に対する思いの強さも考え合わせると最適のように思えますが、しかし芸風が違いすぎます。大悟が第2の志村となるのは、どうしても違和感がぬぐえません。
次点はダチョウ俱楽部の上島竜兵。キャラクターも芸風も志村に近く、不自然さはありません。「バカ殿」などのコント番組にも長く出演しており、その共演歴と合わせて考えても適材のように見えます。
しかし、竜ちゃんは少しポンコツ。志村のコントや芝居は一見バカバカしいだけのようで、実際はある程度頭がよくないと演じることができません。竜ちゃんに志村と同等のことができるかというと、少し疑問。それに10~20年くらい前までは竜ちゃんにもパワーとオーラがありましたが、今は衰え著しく、そちら方面の不安も残ります。
竜ちゃんは10年くらい前までは出川哲朗と同格だったんですよね。せめて今の竜ちゃんに哲ちゃんと同じくらいの人気とパワーがあれば、と悔やまれます。
弟子筋以外で、芸風の近さで探してみると、インポッシブルのひるちゃんと、5GAPの久保田賢治が該当します。2人ともコミカルな芸風だし、見てくれもいかにも3枚目ってかんじで、極めて志村けんに似ています。くわえて久保田のほうは、志村を非常に尊敬しており、本人的にも後継者となる意欲の高さが期待できます。
ただこの2人、いかんせん芸人としての格が志村と違いすぎます。インポッシブルは最近「有吉の壁」をはじめとしてメディアの露出も増えてきていますが、それでも一般的な知名度はまだまだ低いのが現状。5GAPに至っては未だ芸人の収入だけで食べていけない状態で、こないだ「アメトーーク!」の「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」に、コンビそろって出演していました。「いろはに千鳥」で強烈プッシュされてましたけど、今のところほとんど効果なし。(ちなみに5GAPは最近「いろはに千鳥」で改名を行い、久保田賢治がクボケンに、秋本智仁がトモに変わりました)
この「芸人としての格の違い」を世間が受け入れてくれるかどうか。そこが重要なカギとなるでしょう。
弟子筋でも芸風の近似でもないところから探してみると、シソンヌのじろうが浮上します。芸風は遠からず近からずですが、志村のモノマネをすることもあり、技術も高く、キングオブコント優勝など、コント師として蓄積されたキャリアも申し分なしといったところ。また、じろうが「千鳥のクセがスゴいネタGP」で披露してる「義彦おじさん」は、志村が演じていてもおかしくないキャラで、そのあたりからも「近さ」を感じます。
意外と「ポスト志村」として一番しっくりくるのがじろうなのかもしれません。問題は本人にその気があるかどうか。
つーわけで、勝手にいろいろ考えてきましたが、どうでしょうか。この中から、志村けんの後継者、つまり「志村を継ぐ者」は現れてくれるでしょうか。
期待して待て!震えて眠れ!
ここで新型コロナウイルス関連身辺ニュース、ではなく雑感。
コロナの報道では「世界中に感染が拡がった」という言い回しがよく使われます。しかし、それは厳密には間違っています。現代でもなお、近代文明と隔絶した生活を送っている人々が存在するからです。
ブラジルのアマゾン川周辺には、原始的なーーあくまで我々の文明との比較において「原始的」ということですがーー文明を守り通している部族がいます。それとインドのとある島には、閉鎖的な生活を営んでいる人たちがいて、彼等は島外の人とは一切かかわりを持とうとしないらしいんですね。しかも極めて攻撃的であるらしく、たしか5~10年くらい前だったと思いますが、欧米の学者さんがフィールドワークのために入島を試みたところ、島民に拘束されてあっさり殺されてしまった、という事件が起きています。
そういった人々はコロナとは無縁のはずです。他集団とのかかわりがないから、たぶん感染することはないでしょう。しかし、万一感染しちゃったらどうするんでしょうね。ワクチンも、それ以外の医療行為も断って、隔絶した暮らしを維持しようとするのでしょうか。コロナが彼等の文化・習慣を変えてしまう可能性も、なきにしもあらずでしょう。
感染防止の効果が高いと言われている「二重マスク」。アメリカじゃだいぶ一般化しつつあるそうです。たしかに一重より二重のほうが防止できるでしょう。じゃあ「三重」はどうでしょうか。二重よりも三重のほうが、三重よりも四重のほうが効果が高いはずです。
「より効果の高い感染防止」をみんなが日々考えているコロナ禍。パンデミックの期間が長引けば「二重マスクより三重マスクだ!」という議論が出てきてもおかしくありません。そうやって、重ねるべきマスクの枚数はどんどん増えていくのです。
見た目のかっこ悪さなんか気にしていられません。命が何より大事なのですから。マスクは何枚も重なっていき、口元はこんもり盛り上がっていくのです。
この流れはどこまで行くでしょうか。おそらくはマスクの重ね過ぎで、人類がすべて窒息死して終わりを迎えるのでしょう。
そして誰もいなくなるのです。