会報から抜粋
4 そばにいて何で分からないんだ!
E母: Cさん、ご主人の対応はどんなでした?
C母: 私の方がかたくなでした。私はあきらめ切れない、主人は「行きたくないなら行かせなくていいんじゃないか」と言いましたが、いろんな本を読んだりしました。
何が嫌かと本人に尋ねてみたら、「学校は大きなライオン。ライオンの前で僕は小さなネズミだ」、「僕はカメレオンになりたい。その雰囲気に同化したい、けどできない自分がいる」と、話してくれました。表現力が優れていると思います。そして辛さがちょっとずつ伝わってきました。
E母: 詩人ですね…
C母: また「僕にとって学校はアリの巣みたいなところ。いくつもの部屋に分かれていてみんな働いているのに僕はアリの巣の中に入れない、できない。自分がダメ、ダメダメダメ。」と、言いました。子どもは説明力は足りないから、こっちが質問力をつけました。コーチングなどの本も読みました。それに気付くまでが大変でした。
E母: うちの主人は「そばにいて何で分からないんだ!」と言います。
C母: だから、そんな本をさりげなく置いておいたりしました。
B : Eさんのご主人はどう言われました?
E母: 「母親なのになぜ分からないんだ」と言いました。
C母: 子どもは、お母さんが理解しようとしてくれる人だと分かっている。1年ちょっとかかったけど…
G父: うちは子どもが「死にたい」と言って、ぼくが変わりました。
C母: 究極のところ、そこなんですよ。中2の3月、実際、飛び降りた子がいました。そこまでいかないと気づかない。
B : ご主人は目の当たりにすることが少ないから、なかなか気づかないですよね。
不登校への理解は、その早さではなく、深さが大事だと思います。
C母: うちは体当たりしたけど、長くかかりました。
G父: Eさんのご主人は、お母さんを通して学校に行かせようと思われてますね。
E母: 夫婦げんかしてます。
G父: 私は学校ありきでした。わざわざレールはずれることないと思って。
B :ご主人に理解してもらえないのが辛いですね。
E母: Cさんのように「行かなくていい」と、私は思えてないです。
C母: 子どもはすごいです。親の気持ちを透視するように見てますよ。