登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

「失敗は発見」  会報 ふれんずNo.224 より

2018-10-16 10:00:11 | 会報「ふれんず」から

3 「失敗は発見」

 G: 中高一貫の私立に中2で転入しましたが、高校1年の5月に、「私はこの学校では行けない。普通     高校には行けない」と通信制を選択しました。

    中1の時は、「成績は上位でないといけない。塾を個別と集団指導の2箇所に行きたい」と言うくらい意 欲的だったのに、5月ごろ子どものクラスが学級崩壊し、うちの子が学級委員だったので担任から「あなたが静かにさせなさい」と言われてプツンと行けなくなりました。しばらく別室登校して自主学習をしていました。

    夏休み明けから全く行かなくなり中1の3月まで家にいました。そこから、勉強できる環境の他の学校を探して、中2で私立に行きました。

    中3の時、友だち関係にいろいろあって、3学期からまたプツンと切れたように行かなくなりました。修学旅行は行ったけど、景色しか写して来なかったです。

    5月に今の通信制に移ってからすぐに、バイトを始めました。1日3〜4時間で今も続いています。お金の計算をしたり、目標額とか計画をしています。

  勉強は全くしません。9月に試験があるけど、どうしようかと言う感じ。今はしたくないみたいです。私は干渉しすぎないように、勉強については触れないようにしています。

    通信制にかわったからすぐに勉強できるわけではなく、少しずつ取り戻していく中で獲得していくのかな。

    できないことを責めていたけど、そういうのもできるの?こういうこともできるの?とできることを拾うようにしています。

    今は親子で落ち着いています。送迎したりしてたから、親も気持ちが楽になりました。

    それでも通信制に行くことを「普通の高校に行けないから私は底辺にいる」と言います。普通の高校に行くのが多数だからと言います。

    祖父母がそういう社会常識にとらわれたことを言っちゃうので、言わないでほしいんです。子どもたちの間でも、そういうのがあって、他の兄弟がよその子の不登校に対する心無い言葉を聞いてショックを受けたりしています。

 

 H教師:学校を選ぶときに、入れる学校ではなく、不登校などに配慮できるような先生のいる学校を選ぶべきという気がするんですけどね。

 C :それは実際には難しいですよね、入ってみないとわからない。それに、どっちにしても決めるのは子どもさんだし、失敗したとしても、いいんじゃないかな?

 

: はい、最近、ちょっと失敗した方が学ぶんじゃないかなと思っています。命に関わることならやめなさいと言うけど、なんでも経験して、失敗して得るものの方が大きいんじゃないかと。子どももそう言います。「お母さんの経験談より、私の失敗談の方が役に立つ」と。

 

:学校の懇談会で、「失敗と思わず、発見と思ってください」と言われました。カウンセラーの先生の話で、「失敗じゃなくて、こうしたらうまくいかないという発見にしてください」と。

 

B :例えば、コンビニにバイトに行ったけど続かなかったら、失敗ではなく、それはコンビニのバイトが自分に合っていなかったという発見をした、というようにですね。

 

: それにしても、Gさんのお子さんはバイトしたり、よく社会とつながっておられますね。すごいなぁ。

 

: 「それがなかったら私は死んでいる」と言います。「何もなかったら死んでるかも。心は死んでいる」と言います。

 

 : お母さんを信頼してらっしゃるんですね。

 

: 前は、(学校に)行けないことをずっとかわいそうと思っていました。中1のときは、辛くてかわいそうで、仕事中もずっとそのことを思って悲しかった。

     今はそれがいけなかったなと思っています。

コメント (1)
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