自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は20日の党役員会後の記者会見で、同日行われた衆院本会議の代表質問に関し、野党側からの質問通告が本会議直前だったと明かした。「代表質問は午後1時からだったが、最後に出てきた質問の時間が午前11時過ぎだった」と説明した。その上で、質問通告を受けて安倍晋三首相の答弁内容を作成する政府職員の負担が大きくなっていることに言及し「働き方改革を進めている中で考えるべきことがあるんじゃないかということも(党役員会で)話題にあがった」と述べた。
二階俊博幹事長も記者会見で「常識的に考えればわかる。(野党議員と)廊下で否が応でも出くわすから『今のこのやり方はいいのかい。あなた方が政権とったときもこれでいいのかい』ということくらいは聞く親切があってもいい」と語った。
自民党関係者によると、質問通告を直前に提出したのは希望の党だった。同党の玉木雄一郎代表は代表質問後、国会内で記者団に「かなり具体的に聞いているのに(首相は)正面から答えない。はぐらかすことが多かった」と述べたが、自民党議員は「質問通告が直前なんだから、かみ合うはずがない」と皮肉った。