塀のいろいろです。水戸で見た、おもだった塀を選んでみました。
瓦塀 大手門(三の丸9)
全国で最大規模の、復元された瓦塀のようです。発掘された以前の瓦塀も、背後に残されているそうです。たぶんこれをならったのでしょう、市内にいくつかの瓦塀が見られます。
白壁 二の丸角櫓(三の丸2-5-18)
瓦を埋めていない、漆喰を塗った塀です。写真は、350mという長い通路を抜けて見えてくる、角櫓からのびた白壁の塀です。水戸城跡はきわめてゆっくりと復元されつつあるようですが、その重要な部分が白壁のようです。地域全体が白くなってきているように見えます。
板塀 平須町
上に瓦をのせた板塀は、あちこちで見ることができます。板塀にはいろいろなタイプがあるようですが、こうしたものは、景観をつくる大事なアイテムのようです。
煉瓦塀 七ツ洞公園(下国井町2243)
明治時代以来、煉瓦塀は広くつくられたようですが、七ツ洞公園の秘密の花苑という部分にある煉瓦塀は、たぶん、イギリス調なのでしょう。古風な煉瓦塀は、市内各所にまだ残っているようです。
石塀 加倉井町
大谷石をつかった塀はときどき見ますが、これは厚い一枚石を並べた塀です。石塀は赤尾関等で多少は見られますが、水戸では割合少ないようです。
竹塀 偕楽園(常盤町1-3-3)
水戸では、竹が矢に使えることなどもあって、広く植えられたようなので、それを使った塀もつくられたのでしょう。写真は、好文亭を囲う竹垣です。たぶん、もともとはなかったと思うのですが、雰囲気づくりには適しているようで、偕楽園にはいろいろな竹垣が見られます。徳川斉昭が孟宗竹を京都から取り寄せたそうですが、そのせいか、孟宗竹の竹林が市内には多く、それを使った竹垣も各所にあります。