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水戸の1月に行われる年中行事

2025-01-17 21:33:37 | 水戸

成就院不動堂(大塚町)にある不動尊の掛軸

 お正月の行事とは別と感じられる、1月におこなわれる行事です。たぶん、どれも今はおこなわれなくなっていると思います。残っていることを願うのですが…。


1月15日 小豆粥(あずきがゆ)
 朝、小豆粥を食べて、後片付けででた水を庭にまくとナガムシ(蛇)がはいってこないとされたそうです(上中妻の歴史、日乗上人日記)。また、粥はヌルデ(のでっぽう)の箸で食べたそうです(水戸市民俗文化財調査報告書)。18日に小豆粥を食べれば毒虫に刺されないとし、粥を門口にまいたという地区もあったようです(水戸案内)。大塚町では十八粥といって14日についた餅を小豆粥にいれて食べたそうです(大塚の民俗)。

1月15日 成木責め
 柿の木(果樹)などに1人がのぼり、他の1人が鉈(なた)などで幹を傷つけ、「なるか ならぬか」というと、木の上から「なります なります」と答えたそうです(水戸市民俗文化財調査報告書)。


1月16日 大賽日(大災日(水戸歳時記)、大斉日(大塚の民俗)とも、藪入り)
 皆が思い思いの遊びをしたり、藪入りで丁稚などが暇をもらって家に帰ったそうです(常澄村史)。女性はこの日、袋を縫ったそうです(水戸歳時記)。「牛馬の息も休まる」「牛馬の首もゆるむ」日ともいわれたそうです(大塚の民俗)。藪入りでは、「地獄(の釜)の蓋も緩(ゆる)む」「牛馬の首輪も緩む」「浮世の馬鹿は起きて働け」などと言われたそうです(柳河の今と昔)。


1月20日 夷講(えびすこう 恵比寿講とも)
 神棚の下に恵比寿・大黒をおろして、尾頭付の鯛2匹とそばを供え、枡に種銭をいれて増えるように祈ったそうです(上中妻の歴史、国田史(では生魚))。大黒様が稼ぎに出る日ともいわれたそうです(大塚の民俗)。掛軸を飾り、お膳をお供えしたりもしたそうです(水戸市民俗文化財調査報告書)。井戸に鮒(ふな)などの小魚を入れて、米・塩・酒を供えたりしたそうです(柳河の今と昔)。特に商人は従業員を招待して盛大に祝ったそうです(国田史)。


1月20日 二十灸
 この日に灸をすえると1年中病気をしないといったそうです(ふるさとの文化、水戸市民俗文化財調査報告書)。


1月24日 お愛宕(あたご)さん
 当屋(当番)の人が、笠間・岩間町愛宕神社を参拝してお札をうけて、それを若竹に差して防火のために部落の辻ごとにたてたり、各戸に配ったりしたそうです(大塚の民俗、内原町史)。


1月28日 お不動さん
 成就院不動堂(大塚町)にある不動尊の入った厨子を坪内の若者が背負って巡行したそうです(大塚の民俗)。上の写真は、先年祭祀の時に撮りました。

水戸の12月に行われる年中行事


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