今回も本物でない菊のいろいろです。
蛙股(かえるまた 酒門神社 酒門町94)
拝殿の入口にある向拝の蛙股です。波のまん中に菊の花があります。酒門(さかど)神社は宮前町・吉田神社の別宮だそうです。
釘隠(くぎかくし 好文亭 常盤町1-3-3)
釘隠の菊の花を菱形にしていて、菊菱というそうです。好文亭の松の間にありました。
門の乳(ち 水戸城薬医門 三の丸1-5-38(水戸第一高校))
これも釘隠の一種のようですが、門の場合は、その形からなのでしょうが、乳というようです。乳(釘隠)の中央に出ている「樽の口」の根元を飾っている金具を菊座というそうです。この薬医門は、現在、水戸第一高校の敷地内にあります。
襖引手(ふすまひきて 好文亭楽寿楼 常盤町1-3-3)
好文亭3Fの楽寿楼にある、襖(ふすま)の引手です。四方に菊があしらわれていますが、「花菊透(すかし)」というようです。
寺紋(護国寺 見川1-1190)
天台宗の紋は三諦星紋(さんたいせいもん)というそうで、写真の本堂・ガラス戸にあるものがそれのようです。菊の花の中に3つの星があります。3つの星は、空諦、仮諦、中諦という3つの真理をあらわしているそうです。護国寺は天台宗だそうです。写真上に見える獅子は、多宝院という護国寺の院号を書いた寺額を支える額受です。