龍は、中国では皇帝の象徴だそうですが、日本へは、神話や仏教・道教、暦などと一緒に入ってきたようです。今、日本で一番龍を見ることがあるのは、ゲームと寺社でしょうか。
私が龍を一番見るなと思うのは、寺社です。とくに、神社の本殿 向拝にある龍は数多くあるようで、力を入れて彫られているように感じます。
笠原神社(文京2-5-21)
この龍は、目に彩色がされていたのでしょうか。指は3本のように見えます。向拝の龍は、寺社の仏や祭神を守護する霊獣ということなのでしょう。
吉田神社(堀町36)
この龍は、長いひげと角が特徴のようです。この彫刻は、きれいな木目をうまくいかしているように見えます。
水神宮稲荷神社(北見町3)
小ぶりにまとまった感じのある龍です。蛙股の形を意識しているようにも思えます。これは稲荷神社の龍です。
天神社(元吉田町36°21'25.8"N 140°29'17.8"Eあたり)
龍の周囲にある丸い模様は、波というより雲のようで、龍が飛んでいる様子をあらわしているのでしょう。
清巌寺(元吉田町3240)
この龍は、焔をはいているように見えます。縦長や横長の画面に題材をうまく配置するのは、掛軸などと同様、昔からの伝統のようで、さすがだなと思います。これは、本堂の向拝にある彫刻です。